病原となる菌を的確に診断し、有効な治療法で対処を
歯周病は日本人が歯を失う原因のトップで、歯や歯茎に細菌などが溜まり炎症が起きる症状です。歯周病原の主な菌はレッドコンプレックスと呼ばれる病原性の高い3種類の細菌で、以前はすべての菌を滅菌すればよいとされていましたが、現在はその概念が変わり、3種類全てを、それ以外の常在菌も含めて殺菌すべきと言われています。歯周病の治療は細菌の原因となる歯垢や歯石を取り除くことが基本ですが、最近では3DSという治療法があります。上下のマウスピースを作り、就寝時などに殺菌成分のある薬剤を入れるというやり方で、歯周病の治療として高い効果があります。ただ3DS治療も全ての菌に必ずしも有効ではないので、なんの菌が多いのかを的確に診断するところが治療のスタートになります。細菌ではなく真菌(カンジダ)が主な場合は特殊なうがい薬を使うと効果が高いので、歯周病が治りにくい場合は医師に相談し、口内の検査と診断で有効な治療方針を選択できることが望ましいものです。
- 鶴瀬さかい歯科クリニック
- 酒井 隆史 院長
- 富士見市/羽沢/鶴瀬駅
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