根本的な治療法として、抗真菌薬の使用が不可欠
マラセチアという真菌、つまりカビがお肌の皮脂と反応し、炎症を起こす物質が生じるのが脂漏性皮膚炎です。私たちは痂皮(かひ)と呼びますが、黄色いかさぶた状のものが皮膚に固着するもので、皮脂の多い部分、頭や顔、あるいは胸や陰部に生じます。
治療としては炎症を抑えるステロイドの外用と、マラセチア菌を抑制する抗真菌薬を患部に塗っていくことになります。それで症状がおさまっていけば、予防的に抗真菌薬を使っていくというのが一般的な治療の流れです。市販のお薬には抗真菌薬は含まれていませんので、根本的な解決とはなりません。ですから、見慣れない赤みなどが皮膚に認められたら、皮膚科で診察を受けていただくといいでしょう。
- フルール皮膚科クリニック
- 竹花 麻己 院長
- 大田区/西蒲田/蒲田駅
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