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  • 大動脈瘤

命を守るために、生活習慣をしっかり見つめ直し、改善することが重要

動脈硬化が進んで徐々に血管の壁が弱くなっていき、血圧にさらされることによって徐々に膨らんできてしまうのが大動脈瘤です。それが腹部であれば腹部大動脈瘤、胸部であれば胸部大動脈瘤ということになります。
この疾患の特徴は、病態が深刻になるまでさしたる症状がないことです。腹部の場合、血管の径が50ミリを超えると破裂の危険性が高くなってきますが、症状がないために知らず知らずのうちに大きくなってしまうのです。破裂に至ると急激な痛みを伴うことになり、血液が身体の中に出てしまうことになりますから、生命の危険に及ぶことが往々にしてあります。
レントゲンで発見されることもありますが、それは非常に稀な例と言えます。他の病気を疑い、CTやエコーの検査で発見されるケースもありますが、それも偶然の要素が強いでしょう。検査で早期に発見することが難しい面を考慮すると、やはり動脈硬化の危険因子である高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の治療をしっかりと続け、喫煙などの習慣を見直すことが最大の予防策と言えます。大動脈瘤に限らず、動脈硬化疾患は家族歴も重要ですので、お身内の方で動脈硬化にまつわる疾患を経験された方がいらしたら、一定のリスクがあると考え、生活習慣病を気にかけていただくことが大切です。

田邉 弦 院長
丹野内科・循環器・糖尿病内科
田邉 弦 院長
松戸市/松戸/松戸駅
●内科 ●循環器内科 ●糖尿病内科 ●健診・検診
  • パーキンソン病

薬の服用が有効。少しでも症状があれば医師に相談を

パーキンソン病とは脳のドーパミンという神経伝達物質の働きが悪くなり、手が震える、体が動かしにくくなる、転びやすくなる、声が小さくなるなどの症状が出ます。声が小さくなるのは高齢者によく見られる症状ですが、若い方でもかかることはあります。神経難病と言われています、他の神経難病と違ってお薬が有効です。完全に治すことはできなくとも薬の服用で症状が軽減したり、進行を遅くしたりできます。パーキンソン病は現在かなり周知されてきている一方「もう歳だから」と手の震えなどを見過ごされている方も多く見受けられます。そういった方こそ受診し医師に相談してほしいですね。治療は薬が基本となり、進行状況によって薬も変わってきます。在宅医療でも、医師が薬剤調整をして医療機関と連携を取りながら対処することができます。発症前からの発見など、少しずつ研究も進んでいますので、今後はもっと治療法が発展していくと見られます。手が震える、転びやすいなど少しでもおかしいなと感じたら、医師に相談してください。

黒木 卓馬 院長
あすかホームケアクリニック
黒木 卓馬 院長
北区/十条仲原/十条駅
●訪問診療 ●内科 ●脳神経内科 ●泌尿器科 ●皮膚科
  • 月経困難症

つらい痛みは低用量ピルでコントロール可能。我慢せずに早めの受診を

月経困難症とはいわゆる「生理痛」のことです。生理痛が俗称で病気と認識されないことが多いですが、月経困難症という立派な病気です。

日本の女性は生理前後に現れる不快な症状を「仕方がないこと」と我慢しがちですが、日常生活に支障をきたすほどの痛みは「病気」であり、治療の対象になります。

月経困難症が疑われる場合には、まず卵巣のエコー検査をして異常がないかどうかを確認します。検査の結果、子宮筋腫や子宮内膜症に伴う月経困難症だと分かれば「器質性」、特に異常がみられない場合には「機能性」の月経困難症との診断がつきます。ほかの病気に起因する器質性の月経困難症では、手術が必要になったり、お薬を使って進行を抑える治療を行うのが一般的です。これに対して子宮の見た目には問題ない機能性の月経困難症の場合は、低用量ピルを使って不快な症状を抑えることができます。

ピルを服用する前の痛みのレベルを10とした場合、個人差はありますが服用後はおおむね1~3まで痛みのレベルが低減します。機能性の月経困難症に悩む女性が妊娠を希望されないのであれば、低用量ピルはつらい期間を上手に乗り切る有効な手段といえます。

川原 正行 院長
ルナレディースクリニック川崎駅前院
川原 正行 院長
川崎市川崎区/駅前本町/川崎駅
●婦人科
  • 片頭痛

安易な鎮痛薬の使用は要注意。つらい痛みは専門家に相談を

片頭痛は<片>方の<頭>が<痛>むと書くため、片側にしか頭痛が起きないと思っている方もいらっしゃいますが、頭の両側に起きる場合も多く、肩付近や頭全体などに痛みが起きる場合もあります。原因としては、月経、運動、飲酒、睡眠不足、精神的なストレスなどがきっかけになり、三叉神経から「CGRP」という物質が放出され、頭部の血管の炎症や拡張が起こり、頭痛が起きると考えられています。
片頭痛の痛みは「ズキズキ」「ドクドク」などと表現されますが、「重い感じ」「締め付ける感じ」など様々です。頭痛に吐き気を伴ったり、めまいがしたり、匂い・音・光に敏感になる、目がチカチカするような感じがある場合は、片頭痛が疑われます。仕事、家事、勉強の集中力やパフォーマンスが低下したり、頭痛が原因で学校や仕事を休んだりしなければならないなど、日常生活に支障が出ている場合は、頭痛外来の受診をご検討ください。
片頭痛に対する治療薬は、近年、新しい鎮痛剤、注射薬など様々な治療方法が登場しており、個々の症状、希望、ライフスタイルに適した治療を選択する必要があります。自己判断で市販の鎮痛薬などを過剰に使用すると「薬物の使用過多による頭痛」を合併し、頭痛が悪化する場合があるので、ご注意ください。また、十分な睡眠を取ったり、飲酒を控えたり、適度な運動や食事をすることも頭痛の発症予防や改善につながりますので、規則正しい生活を心がけていただきたいと思います。

原 大祐 院長  
はら内科・脳神経クリニック
原 大祐 院長  
墨田区/両国/両国駅
●内科 ●脳神経内科 ●老年内科 ●脳神経外科
  • ピロリ菌感染

ピロリ菌の除菌で様々な疾患のリスクが軽減

ピロリ菌は幼少期、まだ免疫が十分ではない頃に唾液等から感染すると言われています。ピロリ菌で問題となるのは、やはり胃がんです。胃がんになっている人を10人集めると9人はピロリ菌に感染している、もしくは過去に感染していた人という割合になります。ピロリ菌の感染は、現感染と過去の感染とに分けられます。現在感染している方は次第に胃の粘膜が萎縮していき、胃がんのリスクが増大していきます。また過去にピロリ菌に感染し、除菌を終えた方もリスクは減少するものの、感染がない方に比べ胃がんのリスクが高いことに変わりはありません。だからこそ、定期的な内視鏡検査で早期に病気を見つけることが大切なのです。ピロリ菌の感染者には胃がん以外にも様々なリスクがあると言われています。胃潰瘍もそうですし、指定難病の特発性血小板減少性紫斑病(ITP)も、ピロリ菌を除菌することで症状が改善するという研究結果も出てきています。お身内に胃がんを患った経験のある方や、ご両親がピロリ菌の保菌者だった方は、一度チェックされることをお勧めいたします。

川合 真令 院長
かわい内科 胃と大腸内視鏡クリニック上石神井
川合 真令 院長
練馬区/上石神井/上石神井駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●健診・検診
  • ギラン・バレー症候群

手足のしびれを感じたら、早めに医療機関を受診してほしい

ギランバレー症候群は、本来は外敵から自分の体を守る自己免疫システムの異常によって、脳からの電気信号を筋肉に伝える運動神経(末梢神経)に障害を及ぼす病気です。はじめは手足にしびれが生じ、徐々に全身へと麻痺が広がっていくことが一般的です。

原因の一つとされているのが、カンピロバクターなどの細菌に感染して食中毒を起こすことです。体内に侵入した細菌を排除しようとして作られる「抗体」が誤って末梢神経に作用してしまい、ギランバレー症候群を引き起こすのだと考えられています。

ギランバレー症候群の治療には、血液中の成分(血漿)を正常なものに置き換える「血漿交換療法」のほかに、誤ったはたらきをする免疫を血液中から取り除く「免疫吸着療法」などがあります。また、正常な抗体と同様のはたらきをする「免疫グロブリン」を大量に投与(点滴)することにより、免疫反応を抑えて症状を軽減させる治療法が選択されることもあります。ギランバレー症候群には明確な予防法がないため、少しでも体の異変を感じたら早期に医療機関を受診することをおすすめします。

平田 郁雄 院長
すわのもりクリニック
平田 郁雄 院長
新宿区/高田馬場/高田馬場駅
●内科 ●呼吸器内科 ●脳神経内科 ●アレルギー科 ●糖尿病内科 ●健診・検診
  • 慢性甲状腺炎[橋本病]

慢性甲状腺炎(橋本病)は20代~50代の女性に多く、不妊の原因にもなる

慢性甲状腺炎(橋本病)は体の中の自己免疫、甲状腺ホルモンが下がる病気です。原因はあまりなく、生まれつきの体質が影響し、ご家族によっては遺伝的に罹りやすい体質かどうかも関係します。年齢は20代~50代の女性に多い病気で、不妊の原因にもなるため、妊娠を考えている方の中で不妊の背景には、慢性甲状腺炎(橋本病)であることも。

甲状腺は代謝をつかさどるホルモンなので、甲状腺が出なくなることで体の代謝が悪くなり、汗をかかなくなったり、体重が増加したり、コレステロールの数値が悪くなったりします。そのため症状は、脈が遅くなったり、眠気が出たり、体重の増加、足のむくみ、認知症のように頭の回転が悪くなったり、脂質異常症にもなったりします。脂質異常症はよくある病気で、慢性甲状腺炎(橋本病)が隠れていることもあるのです。

治療法は採血してもらい、ホルモン投与、投薬すると改善されます。高齢者の方で急に認知症のような症状が出て意欲がなくなりますが、甲状腺のホルモンを補充すると治ることもあります。甲状腺機能が戻ることはないので、チラーヂン(甲状腺ホルモン剤)を補充して、うまくコントロールしていくことになるでしょう。

予防法はなく、何かに気をつければ罹らないという病気ではありません。ですから、慢性甲状腺炎(橋本病)を疑ってきちんと調べることが非常に大切です。

川名部 新 院長
おばな内科クリニック
川名部 新 院長
川崎市中原区/上新城/武蔵新城駅
●内科 ●糖尿病内科
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