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  • ピロリ菌感染

胃がんのリスク要因を排除するためには「除菌治療」が基本

ピロリ菌はヒトや動物の胃袋にすむ細菌で、幼少期に感染します。かつて日本では、井戸水などを生活用水にしていた時代がありましたが、上下水道が整備されるのにしたがってピロリ菌の感染率も低下したようです。現在60~70代の方ではピロリ菌の感染率が高いのに対して、20代では5人に1人程度のレベルだといわれます。若い方のピロリ菌感染は、ピロリ菌を保菌している親・祖父母世代からの感染の可能性も考えられています。

ピロリ菌に感染すると慢性胃炎を引き起こします。胃の痛み、胃もたれなどを自覚することもあれば、まったく自覚症状がないケースもあります。常時刺激にさらされた胃壁はやせ細ってしまい(萎縮性胃炎)、将来的な胃がん発生のリスクが高まることが分かっています。日本人の胃がん患者さんの9割以上はピロリ菌感染が原因であるともいわれています。

ピロリ菌感染の治療は「除菌」が基本です。ピロリ菌を除菌することで胃がんの発生リスクを下げることができますので、まずは萎縮性胃炎の有無・ピロリ菌の有無を調べてみるとよいでしょう。

加納 良彦 院長
所沢胃腸科・内科・外科
加納 良彦 院長
所沢市/東町/所沢駅
●内科 ●外科 ●形成外科 ●胃腸内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●健診・検診
  • 統合失調症

家族や身内からの相談が早期発見に結びつくことも

統合失調症は10代から30歳頃に発症し、幻覚や妄想、思考の混乱が主な症状です。100人に1人が発症するとされ、主な訴えとしては「いじめられている」「誰もいないのに声がする」などの被害妄想や幻聴が多いです。とても自覚が難しい病気で、ご家族など身内からご相談があり治療に結び付くことが多いと言われています。10代でお若い方だと、急に元気がなくなったり、イライラしたり、性格が変わったように変化するなど、明らかな幻覚や妄想が見られないことがあります。うつ病、発達障害などとの鑑別は治療方針に関わる重要な項目ですので、慎重にエピソードを問診していく必要性があります。
統合失調症の原因は明らかではありませんが、脳内でのドーパミン過剰分泌が原因とされています。他の精神疾患と異なる点としては、抗精神病薬を使用し、薬物療法を適切かつ早期に使用することで予後が大きく変わるということが挙げられます。心の病気を扱う診療所はメンタルクリニックという名称を使用することが多く、標榜科は心療内科・精神科が多いと思いますが、統合失調症に関しては精神科が中心として治療することが多いため、お悩みでしたら一度精神科にご相談ください。

副島 正紀 院長
シモキタよあけ心療内科
副島 正紀 院長
世田谷区/北沢/下北沢駅
●精神科 ●心療内科
  • 誤嚥性肺炎

再発予防まで必要な『誤嚥性肺炎』の治療。フレイルや疾患のコントロールで予防を

誤嚥性肺炎というのは唾液や食物などが気管に入ることが原因で起こる肺炎をいいます。
本来であれば、唾液も食べたものも飲み込むときには気管に入らない(誤嚥しない)ような仕組みがあるんですが、脳血管疾患やパーキンソン病などの神経疾患や加齢によってその仕組みが上手く働かなくなってしまいます。また、認知症の進行により嚥下が困難になることも誤嚥性肺炎のリスクになります。
一般的な肺炎であれば抗生剤の投与で炎症が改善すれば治療は終了ですが、誤嚥性肺炎の場合は再発予防のための「誤嚥しないように食べる練習」も必要になります。肺炎治療が終わってから「食べる練習(嚥下訓練)」を行いますので入院は長期化することが多いですね。また、練習を重ねても上手く飲み込めない場合には誤嚥を繰り返さない状態を作る必要があります。「胃ろう」や「高カロリーの輸液」など、患者さんの生活や介護状況まで配慮した処置を考える必要があるため、誤嚥性肺炎の治療は複雑で、一筋縄ではいきません。
予防としては、神経疾患のコントロールや口腔内を清潔に保つことを心がけると良いでしょう。

伊藤 嘉晃 病院長
大森山王病院
伊藤 嘉晃 病院長
大田区/山王/大森駅
●内科 ●リハビリテーション科 ●老年内科
  • 安定狭心症

胸痛を伴わない冠動脈疾患 薬物治療と症状の慎重な観察が重要です

狭心症とは心臓の血管である冠動脈が細くなることから心筋の酸素が少なくなり、胸に痛みや圧迫感が起きる病気です。一方で狭心症の中には胸部症状を生じない病態も存在し、これを安定狭心症や慢性冠動脈疾患と呼びます。心機能が低下していない、冠動脈のより近位部に病変がないなどが条件となりますが、安定狭心症治療の第一選択は薬物治療と高血圧や糖尿病、喫煙、コレステロール値などリスク因子のコントロールになります。つまり、カテーテルやバイパスなどの侵襲的な血行再建治療を要しません。また、例え狭窄病変が存在しても定期的な冠動脈画像検査は必須ではなく、あくまで身体診察と簡単な検査に加え胸痛や息切れなどが患者さんの日常生活動作にどれだけ影響するかをしっかり評価することがフォローアップの基本となります。近年では患者-医師間でより簡便にかつ客観的に狭心症症状を評価する方法も存在しており大谷田団地診療所でも利用可能です。一方で安定狭心症でも不安定な状態へ移行する場合もあり、高次医療機関への搬送が必要になります。微細な変化から病態を推測しなければいけない場合も多いですから、冠動脈疾患をお持ちの方は普段から経験ある循環器専門医の診療を受けることをお勧めいたします。また、狭心症の元となる動脈硬化は全身性の病態です。リスク因子のコントロールが脳梗塞や慢性腎臓病などの予防にもつながりますので、定期的な診療、検査を受けるようにお願いします。

渡邉 一平 院長
大谷田団地診療所
渡邉 一平 院長
足立区/大谷田/北綾瀬駅
●内科 ●循環器内科 ●訪問診療
  • 男性更年期障害

加齢による男性ホルモンの低下は、パフォーマンスの低下にもつながる

男性ホルモンにはさまざまな種類がありますが、もっとも分泌量が多く、社会生活を送る上で重要な役割を担っているのがテストステロンです。このため加齢によってテストステロンの機能低下が起こると、意欲・集中力の低下が生じるほか、イライラ、疲労感などさまざまな症状が現れるようになります。これが男性更年期障害といわれるものです。また、それにより老化や生活習慣病など、未来へのリスクを知らず知らずのうちに抱えることにもなります。

男性更年期障害の症状はうつ病と重なる部分も多いため、適切な診断がつかず、治療をしても症状の改善がみられないケースも少なくありません。そういった場合には、テストステロンを計測し適切な治療を行うことで症状が改善することも多くあります。

男性更年期障害(加齢性腺機能低下症)との診断がついた場合、テストステロン(注射薬)を補充する治療を行います。外から補充するだけではなくテストステロンの分泌を促進するような治療を併用するとよりよいでしょう。なお男性更年期障害に対する治療は現在、注射薬のみが保険適用となっており、内服薬や塗り薬は自費診療となります。ご自分にはどのような治療が適しているのか、専門家に相談してみることをおすすめします。
(※テストステロン補充療法に関しては、当院ではすべて自費診療となっております。)

荘子 万可 院長
to clinic shibuya(トゥークリニックシブヤ)
荘子 万可 院長
渋谷区/桜丘町/渋谷駅
●美容皮膚科 ●内科 ●泌尿器科 ●皮膚科
  • 機能性ディスペプシア

自律神経の乱れが胃腸の不調につながることも。ストレスはため込まず上手に発散してほしい

機能性ディスペプシアとは胃腸まわりの症状がありながら、血液検査や画像検査の結果に異常がみられない状態のことをいいます。胃の不快感やお腹の膨満感(ぼうまんかん)などが半年以上続いて日常生活に支障が出ている場合に機能性ディスペプシアとの診断がつき、治療の対象となります。

機能性ディスペプシアは何らかの要因で胃腸の調整機能が乱れることで発症するといわれ、中でもストレスによって自律神経のバランスが崩れることが大きな要因になっていると考えられています。交感神経と副交感神経からなる自律神経は、両者がうまくバランスを取りながら体の機能を調整しています。このバランスが崩れて胃腸に症状が現れると、「胃がムカムカする」「頻繁にゲップが出る」などの不快感を自覚するようになるのです。

悪くなったところを切って・縫って治す治療とは異なり、機能性ディスペプシアは症状をコントロールしながら長期的な視点で治療を続ける必要があります。「この薬を飲めばすぐによくなる」といった特効薬がないため、病気と上手に付き合っていくような気持ちで治療に取り組んでいただくとよいでしょう。最近のコロナ禍では精神的な不調を訴える方が増えるにしたがって、機能性ディスペプシアを発症する方も増加傾向にあるようです。「ストレスをためない」というのは少々難しいことかもしれませんが、できるだけ「ストレスをため過ぎない」ように、心身ともにリフレッシュする時間を取っていただきたいですね。

大西 雅彦 院長
おおにし内科クリニック
大西 雅彦 院長
府中市/寿町/府中駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●胃腸内科 ●糖尿病内科 ●健診・検診
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