未来の病気を予防するため、積極的な受診を心がけてほしい
睡眠時無呼吸症候群はやっかいで怖いことに、多くの場合で症状を自覚することはありません。ご家族から就寝中のいびきや無呼吸を指摘された、が受診のきっかけトップ2です。自覚症状では、しっかり寝たはずなのに、日中にひどい眠気に襲われたり、朝から頭痛がする、だるいといった症状、就寝中に妙にトイレが多い、寝汗をかく、窒息感で目が覚めるといった症状は睡眠時無呼吸症候群が疑われます。
睡眠時無呼吸症候群は1泊2日の検査入院によって診断をつけ、重症度に合わせた治療が行われることが一般的です。治療には大きく2つ、就寝時にマスクをつけて空気を送り込むことで気道を確保するCPAP療法、舌が気道を塞がないようにマウスピースを装着する方法があります。
睡眠時無呼吸症候群があると睡眠の質が低下し、車の運転時などに大きな事故を起こしかねません。また睡眠時無呼吸症候群は動脈硬化が進行させ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを3倍~4倍に高めることも分かっていますから、未来の病気を予防するためにも早期の診断と治療介入が大事です。
- にいじゅく組合診療所
- 網代 洋一 院長
- 葛飾区/新宿/亀有駅
- ●内科 ●循環器内科 ●健診・検診 ●訪問診療