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  • 高血圧症

本態性・二次性の確実な診断で

高血圧は慢性的に血圧が高い状態で、血管に負担がかかることから動脈硬化を引き起こす恐れがあります。一般的に降圧薬を服用される方の高血圧は、「本態性高血圧」といって、遺伝的要素や生活習慣の影響が考えられているものの、原因が特定できない高血圧です。高血圧の中には、本態性高血圧の他に、ホルモンバランスの異常や血管の病気などが原因となる「二次性高血圧」というタイプも存在します。まずは高血圧に原因があるかどうか、きちんと診断をすることが肝要で、原因があればそれに対する治療をすることが優先となります。ただ血圧を下げる薬を服用すればいいというものではありません。また、本態性高血圧であってもすぐに薬を開始すればよいというものではなく、塩分を控えた食生活や禁煙、定期的な運動など、生活習慣の是正を複合的に取り組んでいただき、その上でお薬による治療を検討していきます。ご高齢の方は飲む薬の種類を減らしてあげたほうがよい場合もありますし、患者さんの合併する病気によって使うべき薬も変わってくるため、お一人お一人に合わせた治療を考えていくことが重要です。医療用アプリを活用し、生活習慣を改善することで、薬を減らせる例もあります。当院ではこうした新しい方法も取り入れながら、高血圧治療に力を入れています。

阿部 裕之 院長
阿部いきいきクリニック東中野
阿部 裕之 院長
中野区/東中野/東中野駅
●内科 ●循環器内科 ●外科
  • 慢性腎臓病

腎機能低下の進行を抑え、現在の腎臓の機能をなるべく維持し長持ちさせることが目標

腎臓は腰背部に位置するソラマメのような形をした150g程度の臓器で、左右に1つずつあります。腎臓は毎日血液をろ過して体の中の不要な水分や老廃物を尿として体の外へ排出すると同時に、血圧の調整、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルバランスの維持、酸性とアルカリ性のバランスの調整を行い、赤血球を作るホルモンの分泌、健康な骨のために重要なビタミンDの活性化を行うなど多くの役割をしています。私たちの健康において重大な役割を担っており、まさに‘肝腎かなめ’の臓器です。

慢性腎臓病(CKD)は、何らかの原因によって腎臓の機能が低下する病気です。慢性腎臓病という名前は聞き慣れないかもしれませんが、20歳以上の8人に1人いると考えられており、新たな国民病といわれることもあります。慢性腎臓病は、重症度によって症状の出かたが異なります。軽症の場合には、無症状のことがほとんどです。しかし、腎機能の低下が進むと、むくみ、夜間尿(夜間に何度もトイレに行きたくなる症状)、倦怠感、食欲の低下、吐き気、手足のしびれなどの症状が出ます。さらに進むと肺に水が溜まり、息苦しさが出てきます。慢性腎不全を治癒させる手段は、現時点ではありません。しかし腎臓の機能がある程度保たれていれば症状もなく暮らしていくことができますので、その後の腎機能低下の進行を抑え、現在の腎臓の機能をなるべく維持し長持ちさせることが目標となります。
病期が進行し腎臓の機能がほとんどなくなる(末期腎不全)と、自分自身の力で尿を作ること、老廃物の排泄、ミネラルなどのバランスをとることができなくなるので、血液透析や腹膜透析、腎移植などの腎代替療法が必要になります。腎代替療法として、わが国では血液透析を受けている患者が多く、2022年末で約35万人と毎年増加している状態です。そして日本の血液透析は、透析機器の開発技術と診断・治療技術の進歩により様々な合併症が克服されつつあり、欧米に比べ生命予後も良好で世界トップクラスと言われておりますが、社会保障制度が充実している点も大きな特徴です。本来、透析治療にかかる医療費は、外来血液透析でおよそ月40万円、腹膜透析でおよそ月30〜50万円です。このような高額の医療費も、さまざまな公的助成制度を利用することによって、多くの患者さんの負担はわずかとなります(月数千円程度以内が多い)。日本の血液透析は、治療環境も整った最も治療経験豊富な治療方法です。血液透析が、皆様の命と暮らしを守るための一助となることを願っております。

西原 正博 院長
横浜南クリニック
西原 正博 院長
横浜市港南区/港南台/港南台駅
●人工透析内科
  • 夜間頻尿

さまざまなタイプがある夜間頻尿は、原因を正しく特定することが大切

夜間頻尿とは「夜間、排尿のために1回以上起きなければならない」状態と定義されています。夜間頻尿には様々な要因があり、その原因に即した治療が行われなければなりません。

生活習慣病に起因する夜間多尿も夜間頻尿の原因になり得ます。糖尿病や高血圧症があると夜間にかけて腎臓の機能が活性化し、どうしても夜間の尿量が多くなってしまうのです。夜間多尿が原因であると判明した場合は、夜間の尿量をコントロールする治療(生活習慣病そのものの治療や夕方以降の飲水制限、夜間尿量を低下させる薬の投与)が行われます。
一方で、膀胱が小さくなっていることが原因である夜間頻尿(病的頻尿)に関しては、膀胱を広げる薬などによる治療を行います。また、睡眠障害が原因の場合は睡眠の質を高めるような薬による治療を行います。

このように夜間頻尿にはさまざまなタイプがあり、その原因や治療法も変わってきます。
その原因を正しく特定するための簡単なツールとして「排尿日誌」がとても役立ちます。
ご自身の飲水量や排尿量などを書き出すことによって、知らず知らずの間に飲水量が多くなっており、多飲の結果による多尿であることがわかることも少なくありません。このような場合、夕方以降の水分摂取を控えたり、就寝時に足を高くしたりすることにより、一定の予防効果が期待できます。

排尿トラブルは症状がゆっくり進行するため、ご自身が気付いていないことも少なくありません。今の排尿レベルがどの程度なのかを確認するためにも、一度ご自身の排尿状態をチェックする意味でも受診してみることをおすすめします。

佐藤 直也 院長
佐藤泌尿器科クリニック
佐藤 直也 院長
茂原市/小林/新茂原駅
●泌尿器科
  • 膵臓がん[膵がん]

麻薬性の痛み止めにつきまとう誤解も解いていきたい

すい臓がんは発見時にはすでに治療のできない状態であることが多い疾患です。ゆえに、最も求められるのは、痛みを和らげる治療ということになります。
多くのすい臓がんは、お腹の痛みと背中の痛みが同時に起こります。その痛みも弱い時期から中等度の痛み、強い痛みへと徐々に推移していくのです。痛みが弱い時期には消炎鎮痛剤が用いられます。その痛みが中等度から強いものになっていくと消炎鎮痛剤では治らなくなっていき、またすい臓がんの場合、経口ではお薬を吸収できなくなっていきますので、注射による麻薬性の痛み止めへと移行していくのです。
麻薬性の痛み止めに関しては、残念ながら未だ多くの方が誤解されているように思われます。「使い続けていると効かなくなる」「中毒になってしまう」というイメージですね。しかし、専門家が使用していれば、麻薬性の痛み止めで中毒になることはありませんし、効かなくなるということもなく、臓器が障害されることもありません。むしろそれで躊躇していると、患者さんを痛みで苦しめることになってしまうのです。
痛みを和らげるもう1つの方法が神経ブロック療法です。腹腔神経叢ブロックと言いますが、神経を遮断させることにより、痛みが脳に伝わらなくするものです。痛み止めが経口できる間は経口で、それが難しくなれば注射で、その間、必要に応じて神経ブロックを。すい臓がんの痛みを和らげる治療はそうした内容になります。

下山 直人 在宅事業部長
石川島記念病院(訪問診療)
下山 直人 在宅事業部長
中央区/佃/月島駅
●訪問診療 ●内科 ●整形外科 ●脳神経外科 ●皮膚科 ●内視鏡内科
  • 発達障害

子どもの『発達障害』の治療は「親御さん」も一緒に巻き込んで

「発達障害」は、おもに「自閉スペクトラム症(ASD)」「注意欠陥多動症(ADHD)」「学習障害(LD)」の3つに分けられます。多くの方は「うつ」「不安」「不適応」といった、二次障害の症状で受診されます。大人の発達障害も多く、仕事でミスが減らなかったり、優先順位を付けられない、遅刻が多い、依存症や摂食障害などで受診されるケースもあります。

 よく話題になる「グレーゾーン」ですが、「発達障害(神経発達症)」の医学的な概念がまだ整理の途上にあるため、診断基準に無理に当てはめようとしても診断はできない、しかし困りごとはある状態です。過剰診断には気を付けますが、子どもの成長は待ったなしですから、必要な支援は早めにいれることを目的に、患者さんの生まれながらの特性の把握からはじめて、その特徴に従いながら無理なく治療をすすめることになります。

 治療のためには、カウンセリングと薬物療法、あとは環境調整も重要です。本人の安全地帯をつくることを目的に、学校のソーシャルワーカーやカウンセラー、担任と連携することもあります。ペアレントトレーニングでは、親御さんがお子さんそのものを受け入れて対応したり声掛けをするという方法をお伝えしています。いずれにしても親御さんも巻き込んで治療することが必要です。

石本 佳代 院長
やまでらクリニック
石本 佳代 院長
武蔵野市/中町/三鷹駅
●精神科 ●心療内科 ●児童精神科
  • 心筋梗塞

カテーテル治療が一般的。早期治療と生活習慣病の予防が大切

心筋梗塞とは、心臓を栄養する冠動脈が詰まり心筋が壊死することによって、強い胸の痛みが出る症状です。胸の痛みがない無痛性心筋梗塞や、脈が落ちて目まいがする、ふらつく、人によっては奥歯が痛い、肩こりがひどいなど症状は様々です。冠動脈が血管の中枢で詰まってしまうと、いきなり心停止という状況もあり得ます。心筋梗塞の原因は様々で、高血圧、糖尿病、高脂血症などのほか、煙草や加齢などが挙げられます。治療法は、急性期であればカテーテル治療といって、詰まった血栓を取り除き、ステントという金属の筒を入れる方法が一般的です。生存率や予後は治療までの時間が大きく関係しており、6時間がゴールデンタイムと言われています。時間が経ちすぎると心筋の壊死が始まり、カテーテル治療を施しても心臓の動きの改善が見込めなくなってしまいます。心筋梗塞の予防は生活習慣病にならないこと、生活習慣病を治療することが一番で、適度な運動とバランスの良い食生活が大切です。持病がある方は投薬治療を続け、動脈硬化の進行を見ていくことも肝要ですよ。

若倉 真吾 院長
若倉診療所
若倉 真吾 院長
横浜市神奈川区/六角橋/岸根公園駅
●内科 ●循環器内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●内視鏡内科 ●代謝内科 ●内分泌内科 ●小児科 ●美容皮膚科 ●訪問診療
  • かぜ[かぜ症候群]

医療機関を受診する目安は38℃以上の発熱が12時間以上続く場合

風邪をひくと咳や鼻水が出たり、喉の痛みを感じたり、上気道を中心にさまざまな症状が現れ、腹痛が生じることもあります。風邪はウイルス性疾患の一種であり、細菌を殺す作用のある抗生剤(抗菌薬)は有効ではありませんが、風邪をこじらせて気管支炎などが生じた場合にはこの限りではありません。

お子さんが咳をしたり鼻水が止まらなかったりすると、親御さんとしては「早く治して楽にさせてあげたい」と思われることでしょう。しかし、たとえ風邪の症状があったとしても、早期受診することが、必ずしも早いタイミングで治療できるわけではありません。まず風邪の場合は大半がウイルス性であり、特効薬もないため、症状緩和をしながら自力での回復を待つことが基本になるからです。また熱が出たからとすぐに受診しても、検査のタイミングの問題で正確な診断に結びつかないケースもありますし、発熱後数時間などですと、発熱とのどの痛みなどのごくわずかの初期症状しかない場合も多く、そのほかの感染症の可能性を考えつつも、ひとまず風邪としか言えません。医療機関を受診する目安は38℃以上の発熱が12時間以上続く場合ですが、例えば一度発熱しても翌日解熱していて、状態も元気そうだという場合には基本的に大きな問題はないと考えられます。発熱が髄膜炎や尿路感染などの重大な感染症によるものであったり、感染症とは別の疾患を想起するのは38度以上の発熱が3~4日続く場合が多いです。
そうはいっても心配だという方やひとまず熱を下げたり楽にする薬がほしいという方もいらっしゃるでしょう。そういった方はもちろんいつでも受診いただけます。そのような方のために我々はおります。

佐々木 小百合 院長
LeMon おとなとこどものクリニック
佐々木 小百合 院長
戸田市/新曽/戸田駅
●内科 ●小児科
  • 胃がん

胃がんリスク検査と内視鏡で予防と早期発見を

胃がんの原因の99%はピロリ菌と言われています。ピロリ菌の感染で炎症を起こすことでがんを発症します。胃がんの症状も様々で、痛みがない人もいれば痛みを伴う人もいて、基本的には早期であれば自覚する症状はありません。その胃がんを早期に発見するためには胃内視鏡検査が有効です。ABC検診といって胃がんリスク検査という方法があり、胃粘膜の萎縮とピロリ菌感染の有無を測定して胃がんのリスクを判定します。これが高リスクであれば胃内視鏡検査を受けることをおすすめします。早期の胃がんの治療は、ESDと呼ばれる内視鏡的粘膜剥離術という日本で開発された画期的な治療方法があります。内視鏡で胃の粘膜を切開し剥がす治療で、1時間程度でできる手術です。これは従来の外科手術に比べると患者さまへの侵襲も少なく、現在広まりつつあります。胃がんはレントゲンだと発見が難しいものなので、予防するためには定期的なABC検診の受診、リスクが高い判定であれば胃内視鏡検査をすることが大切です。

須田 浩晃 院長
菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック
須田 浩晃 院長
葛飾区/堀切/堀切菖蒲園駅
●内視鏡内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●内科
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