TCHの原因・症状とは?
TCH(ティーシーエイチ)の原因
TCHは、日常生活において無意識のうちに上下の歯をかみしめてしまう癖を指す。TCHはスマホやパソコンを使用したり、テレビやゲームに集中したりしている時に現れやすい。また、緊張を伴う場面に遭遇したり、ストレスを感じたりすることも要因の一つと考えられる。
TCH(ティーシーエイチ)の症状
本来、上下の歯が接触するのは食事や会話など1日数十分程度だとされる。TCHでは上下の歯列が長時間にわたって接触することによって顎関節に負担がかかり、顎関節症を発症したり、症状の悪化を招くことがある。また、食いしばりによって歯の違和感や痛みを覚えることがある。
TCH(ティーシーエイチ)の治療
TCHによって顎関節症を発症した場合は、それに対する治療を行う。顎関節症に対してはマウスピースを用いた治療が選択されることが一般的で、就寝中にマウスピースを装着することで上下の歯をかみしめることを回避し、顎関節や筋肉への負担を軽減する。このほか、生活習慣を見直すことによってTCHの改善が期待できるとされる。
【受診科目】
- 歯科
※5人の医師がこの病気について述べています
歯科医師に聞いた
TCHの原因・症状・治療方法
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無意識の噛み締め・歯ぎしりの予防に努めることが大切
TCH(Tooth Contacting Habit)とは、上下の歯の接触癖を指します。本来、リラックスした状態であれば歯と歯は離れてなければいけないのですが、無意識のうちに噛み締めてる人が非常に多いというのが実情です。今はスマホがありますから、みんな気づけば下を向いているという状態で、その状態では噛んでしまっていることが多いんですね。頭が下に向いていれば肩や首の筋肉に負担がかかり、肩こりや頭痛の原因になってしまうこともあります。もちろん歯そのものも磨耗しますし、歯周病が進行し、歯が割れる、などの結果をもたらすことになります。
意識として、歯と歯が接触しないよう、舌が上顎に常に触れるイメージを持っていただくことが大切です。これは日中のことで、夜間の歯ぎしりは意識して止めることはできませんから、ナイトガードと呼ばれるマウスピースをお使いになるといいでしょう。ストレス社会に身を置いている現代人にとって、ナイトガードは必須のアイテムになっていくと思われます。
積極的にお口の機能を改善・維持するためには、MFTと呼ばれる口腔筋機能訓練やあいうべ体操などが推奨されますが、より手軽な方法として、「舌回し」があります。口を閉じ、1日に右に20回、左に20回、舌を回していただければ十分なトレーニングになります。何より、マスクをしていてもできるのが利点ですね。理想的なお口のポジション、つまりお口を閉じて上下の歯をつけず、舌を上顎にくっつけるように意識する。そのポジションがキープできていれば、お口の健康の維持・向上が期待できますし、お子さんの歯並びを悪くさせないためにも重要です。
ふるた歯科
古田 潤二郎 院長
- 横浜市保土ケ谷区/川辺町/星川駅
- 歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科
無意識のうちに歯に負担をかけてしまう「TCH」とは?
TCHは「Tooth Contacting Habit」の略で、歯列接触癖を意味します。本来であれば上下の歯列が接触することはありませんが、無意識のうちに上下の歯を接触させてしまう状態がTCHです。歯ぎしりや食いしばりと異なるのは、長時間にわたって弱い力がかかり続ける点です。これにより歯がすり減ったり、歯が割れてしまったりといった症状が現れます。
TCHの治療は歯ぎしりや食いしばりと同様に、マウスピースで歯を保護したり、ボツリヌス注射で筋肉の収縮を抑制したりする方法が一般的です。しかし、これらの治療はあくまでも対症療法であり、問題を根本的に解決することにはなりません。
TCHの発症メカニズムは解明されておらず、無意識の「癖」を治すことはむずかしいものがありますが、健康な歯を守る方法はさまざまにあります。心配なことがあれば専門家に相談してみるとよいでしょう。
デンタルクリニックピュア恵比寿
佐藤 全純 理事長・院長
- 渋谷区/恵比寿/恵比寿駅
- 歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科
噛むと痛い? それ、TCH(歯列接触癖)が原因かもしれません
むし歯や歯周病の所見がないのに「噛むと痛い」「顎がだるい」「頭が重い」と感じることはありませんか? また、詰め物や被せ物がよく欠けたり外れたりする方も要注意です。こうした症状の原因の一つに、**TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)**があります。
本来、安静時には唇は閉じていますが、上下の歯は触れていないのが正常です。ところがTCHの方は、無意識のうちに歯を当て続けており、顎の筋肉や関節に負担をかけてしまいます。その結果、歯の痛みや顎関節症、頭痛、肩こりなどを引き起こすことがあります。
改善の第一歩は、その癖に気づくことです。ふとした瞬間に歯が当たっていると感じたら、深呼吸をしたり、舌を動かしたり、軽く口を開けてリラックスしましょう。これが「認知行動療法」による改善の基本です。また、パソコンや鏡などよく目にする場所に付箋を貼り、「歯、当たってない?」と自分に問いかけるのも有効です。
さらに大切なのが舌の位置。理想的な状態は、舌が上あご(スポット)に軽く触れている姿勢です。舌が下に落ちた“落ちベロ”の状態では歯が触れやすくなります。舌の筋肉を意識して顎を離す習慣をつけることが、TCHの改善につながります。
あいうべ体操やベロ回しなどのトレーニングも効果的です。それでも症状が続く場合は、睡眠時のマウスピースや咬筋ボツリヌス療法(ボトックス注射)を検討することもあります。
猫背と同じで、癖を治すのは簡単ではありませんが、意識すれば変えられるものです。日常の中で「歯を離す」ことを意識し、顎をリラックスさせましょう。
三茶歯科
佐野 徳太郎 院長
- 世田谷区/三軒茶屋/三軒茶屋駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)について
通常、食事や会話をしていない安静時には、上下の歯は接触していない状態が理想とされています。このとき、上下の歯の間には「安静空隙」と呼ばれる約1〜2mmの隙間が自然に保たれています。
今、楽な姿勢で口元の状態を意識してみてください。上下の歯が無意識に触れていないでしょうか。もし接触している場合、TCH(Tooth Contacting Habits:歯列接触癖)が存在する可能性があります。また、普段は歯が当たっていなくても、考え事や集中している時間帯に無意識に歯を接触させている方も少なくありません。
歯は弱い力でも長時間接触し続けると、歯や顎、筋肉、関節に持続的な負荷がかかります。その結果、通常であれば痛みを感じない刺激が不快感や痛みとして認識されることがあります。これは、正座を続けた後に足がしびれる現象と似たメカニズムです。TCHは、顎関節症、歯の摩耗や破折、知覚過敏、咀嚼筋の疲労、肩こりや頭痛などの一因になることがあると報告されています。
TCHへの対応として最も重要なのは、「自分が歯を接触させていることに気づくこと」です。付箋やシールなどを自宅や職場の目に入りやすい場所へ無作為に貼り、それを見たときに上下の歯が接触していないか確認します。チェックの際、10回チェックして4回咬んでいたら、TCHが習慣化している可能性が高いと考えられます。
歯を接触させていることに気づいたら、まず深呼吸をして口元や肩の力を抜きましょう。唾を飲み込む動作も有効です。それでも歯が触れてしまう場合には、舌の先を上の前歯の裏側(スポット)に軽く当て、舌全体を上あごにやさしく添わせることで、自然と咬合の力が抜けやすくなります。このような意識づけを継続することで、TCHは徐々に軽減していきます。
症状が強い場合やセルフケアのみで改善が難しい場合には、歯科医師による診断のもと、マウスピース療法や、咬筋の過緊張を緩和する目的でボツリヌストキシン製剤を用いた治療が検討されることもあります。治療の適応や方法については、必ず歯科医師と十分に相談することが重要です。
池袋歯科・矯正歯科
宮本 真由 院長 & 三野 未來 院長
- 豊島区/西池袋/池袋駅
- 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科
「自分は違う」と思っていても、実は噛み締めているケースが非常に多い
TCH(Tooth Contacting Habit)は、上下の歯を無意識に接触させ続けてしまう癖のことを指します。本来、歯は食事や会話の時以外、軽く離れているのが正常な状態です。しかし、仕事中やスマートフォンを見ている時など、集中している場面では、知らないうちに歯を噛みしめている方が少なくありません。
特にパソコン作業が多い方や、視線を固定する時間が長い方は、顎に力が入りやすい傾向があります。ご本人には自覚がないことが多く、「自分は違うと思っていたのに、実際に確認すると歯が触れていた」というケースも珍しくないのです。そのため、まずは「自分が歯を接触させているかどうか」に気づくことが改善の第一歩になります。
TCHが続くと、歯のすり減りや知覚過敏、顎関節への負担につながることがあります。夜間にマウスピースを使用していても症状が改善しない場合、実は昼間の無意識な噛みしめが原因になっていることもあります。また、肩こりや頭痛との関連も指摘されており、歯科の視点から生活習慣を見直すことが大切です。
実際に私自身、強い頭痛に悩まされていたことがありましたが、TCHを意識し、マウスピースを併用することで症状が軽減した経験があります。「歯は常に噛みしめて使うものではない」。このことを、まず意識して日常生活を送っていただければと思います。
後楽園春日たなべ歯科
田邉 龍介 院長
- 文京区/本郷/春日駅
- 歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科