TCHの原因・症状とは?
TCH(ティーシーエイチ)の原因
TCHは、日常生活において無意識のうちに上下の歯をかみしめてしまう癖を指す。TCHはスマホやパソコンを使用したり、テレビやゲームに集中したりしている時に現れやすい。また、緊張を伴う場面に遭遇したり、ストレスを感じたりすることも要因の一つと考えられる。
TCH(ティーシーエイチ)の症状
本来、上下の歯が接触するのは食事や会話など1日数十分程度だとされる。TCHでは上下の歯列が長時間にわたって接触することによって顎関節に負担がかかり、顎関節症を発症したり、症状の悪化を招くことがある。また、食いしばりによって歯の違和感や痛みを覚えることがある。
TCH(ティーシーエイチ)の治療
TCHによって顎関節症を発症した場合は、それに対する治療を行う。顎関節症に対してはマウスピースを用いた治療が選択されることが一般的で、就寝中にマウスピースを装着することで上下の歯をかみしめることを回避し、顎関節や筋肉への負担を軽減する。このほか、生活習慣を見直すことによってTCHの改善が期待できるとされる。
【受診科目】
- 歯科
※4人の医師がこの病気について述べています
歯科医師に聞いた
TCHの原因・症状・治療方法
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痛みの原因は⾍⻭だけじゃない!無意識でくいしばりTCH・⻭列接触癖
列接触癖とは無意識に上と下の⻭を⻑時間接触した状態にしてしまうことです。これによって⻭の痛みを⽣じてしまいます。軽く⼝を閉じて楽にしている時は、通常、上と下の⻭は離れ、⾆は上顎の天井部に接しているものなのです。ただ、何かに集中している時など、交感神経が働いていると、知らないうちに上下の⻭がくっついてしまうんですね。⾷いしばって奥⻭に痛みが現れるという⽅が特に多い印象です。ストレスが多かったコロナ禍においては、この症状を訴えて来院される⽅が多かったですね。 TCHによる痛みですが、来院される患者さんのほとんどは「⾍⻭が出来た」 と勘違いされていらっしゃいます。⻭が痛むと⾍⻭が出来たかもと思うのは皆さん同じだとは思うのですが、痛みにはこういった症状もあるということを覚えておいてください。
痛みを解消するには普段の意識が⼤切です。ご⾃⾝がTCHかどうかの簡単なセルフチェックの⽅法を試してみてください。スマートフォンなどのタイマーを40分後にかけて、タイマーがなったときに上下の⻭がくっついていないか確認します。パソコン作業などに集中していると⾷いしばっているという⽅も多いと思います。このチェックを2、3週間続けていくと、⾃分でも 「⻭はくっついていないかな」と意識する癖がついてきますよ。中には⻭並びの関係で⼀箇所だけ当たっていて痛みが出ることもあります。痛みが出たら、セルフチェックとともに病院へ⾏くことをお勧めします。 また、TCHの場合、⾆が上顎に接しておらず、下がって、⼝呼吸になってしまう。⼝呼吸になると喉にそのままウイルスが届いてしまったり、唾液も減って⾍⻭・⻭周病になりやすくなるので⾆の位置も意識出来ると良いです ね。
片柳歯科医院
⽚柳 匡司 院⻑
- 川口市/差間/東川口駅
- 歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科
無意識の噛み締め・歯ぎしりの予防に努めることが大切
TCH(Tooth Contacting Habit)とは、上下の歯の接触癖を指します。本来、リラックスした状態であれば歯と歯は離れてなければいけないのですが、無意識のうちに噛み締めてる人が非常に多いというのが実情です。今はスマホがありますから、みんな気づけば下を向いているという状態で、その状態では噛んでしまっていることが多いんですね。頭が下に向いていれば肩や首の筋肉に負担がかかり、肩こりや頭痛の原因になってしまうこともあります。もちろん歯そのものも磨耗しますし、歯周病が進行し、歯が割れる、などの結果をもたらすことになります。
意識として、歯と歯が接触しないよう、舌が上顎に常に触れるイメージを持っていただくことが大切です。これは日中のことで、夜間の歯ぎしりは意識して止めることはできませんから、ナイトガードと呼ばれるマウスピースをお使いになるといいでしょう。ストレス社会に身を置いている現代人にとって、ナイトガードは必須のアイテムになっていくと思われます。
積極的にお口の機能を改善・維持するためには、MFTと呼ばれる口腔筋機能訓練やあいうべ体操などが推奨されますが、より手軽な方法として、「舌回し」があります。口を閉じ、1日に右に20回、左に20回、舌を回していただければ十分なトレーニングになります。何より、マスクをしていてもできるのが利点ですね。理想的なお口のポジション、つまりお口を閉じて上下の歯をつけず、舌を上顎にくっつけるように意識する。そのポジションがキープできていれば、お口の健康の維持・向上が期待できますし、お子さんの歯並びを悪くさせないためにも重要です。
ふるた歯科
古田 潤二郎 院長
- 横浜市保土ケ谷区/川辺町/星川駅
- 歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科
無意識のうちに歯に負担をかけてしまう「TCH」とは?
TCHは「Tooth Contacting Habit」の略で、歯列接触癖を意味します。本来であれば上下の歯列が接触することはありませんが、無意識のうちに上下の歯を接触させてしまう状態がTCHです。歯ぎしりや食いしばりと異なるのは、長時間にわたって弱い力がかかり続ける点です。これにより歯がすり減ったり、歯が割れてしまったりといった症状が現れます。
TCHの治療は歯ぎしりや食いしばりと同様に、マウスピースで歯を保護したり、ボツリヌス注射で筋肉の収縮を抑制したりする方法が一般的です。しかし、これらの治療はあくまでも対症療法であり、問題を根本的に解決することにはなりません。
TCHの発症メカニズムは解明されておらず、無意識の「癖」を治すことはむずかしいものがありますが、健康な歯を守る方法はさまざまにあります。心配なことがあれば専門家に相談してみるとよいでしょう。
デンタルクリニックピュア恵比寿
佐藤 全純 理事長・院長
- 渋谷区/恵比寿/恵比寿駅
- 歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科
噛むと痛い? それ、TCH(歯列接触癖)が原因かもしれません
むし歯や歯周病の所見がないのに「噛むと痛い」「顎がだるい」「頭が重い」と感じることはありませんか? また、詰め物や被せ物がよく欠けたり外れたりする方も要注意です。こうした症状の原因の一つに、**TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)**があります。
本来、安静時には唇は閉じていますが、上下の歯は触れていないのが正常です。ところがTCHの方は、無意識のうちに歯を当て続けており、顎の筋肉や関節に負担をかけてしまいます。その結果、歯の痛みや顎関節症、頭痛、肩こりなどを引き起こすことがあります。
改善の第一歩は、その癖に気づくことです。ふとした瞬間に歯が当たっていると感じたら、深呼吸をしたり、舌を動かしたり、軽く口を開けてリラックスしましょう。これが「認知行動療法」による改善の基本です。また、パソコンや鏡などよく目にする場所に付箋を貼り、「歯、当たってない?」と自分に問いかけるのも有効です。
さらに大切なのが舌の位置。理想的な状態は、舌が上あご(スポット)に軽く触れている姿勢です。舌が下に落ちた“落ちベロ”の状態では歯が触れやすくなります。舌の筋肉を意識して顎を離す習慣をつけることが、TCHの改善につながります。
あいうべ体操やベロ回しなどのトレーニングも効果的です。それでも症状が続く場合は、睡眠時のマウスピースや咬筋ボツリヌス療法(ボトックス注射)を検討することもあります。
猫背と同じで、癖を治すのは簡単ではありませんが、意識すれば変えられるものです。日常の中で「歯を離す」ことを意識し、顎をリラックスさせましょう。
三茶歯科
佐野 徳太郎 院長
- 世田谷区/三軒茶屋/三軒茶屋駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科