親知らずの原因・症状とは?

親知らず(オヤシラズ)の原因

もっとも最後に生えてくる歯のため、すでに生える場所が残されておらず、横や斜めに生えてきたり、骨の中に埋まったまま出てこないことが多い(埋伏歯)。

親知らず(オヤシラズ)の症状

智歯、もしくは第3大臼歯とも言う。現代においては完全な形で生えてくる人は稀で、そのためケアが難しくなり、智歯周囲炎などの疾患を引き起こすことがある。

親知らず(オヤシラズ)の治療

智歯周囲炎などの疾患を発症した場合、根本的な治療として抜歯が推奨される。しかし、正常に機能し、問題を引き起こしていない場合、抜歯が必須というわけではない。

【受診科目】

  • 歯科
  • 歯科口腔外科

10人の医師がこの病気について述べています

歯科医師に聞いた
親知らずの原因・症状・治療方法

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親知らずの抜歯はリスクの低い20~30歳代のうちに済ませてほしい

親知らずの抜歯は、歯科医師の技術力もさることながらその歯を抜くのか・抜かないのかの判断が非常に大事です。親知らずについては、嚙み合わせに参加しているか、歯ブラシがきちんと届くかといったことをクリアしていれば「残してもよい」とされることが一般的です。一方で、今の段階では問題がなくても将来的なリスクがまったくないと言い切ることはできません。私が知っているケースでは、90歳を過ぎて親知らずが腫れてきた患者さんがいらっしゃいました。

年齢を重ねていくと何らかの病気を抱えてお薬を飲んでいたり、体力的に親知らずの抜歯に耐えられなかったりする方が少なくありません。たとえば骨粗しょう症の治療をしている女性の親知らずは抜歯できませんし、術中の出血を考えれば「血液をサラサラにする薬」を服用している方の抜歯も難しいでしょう。また、若いころは多少の柔軟性がある骨も50歳、60歳になるとすっかり硬くなってしまいますので、抜歯そのもののリスクが高まっていきます。

患者さんの多くはこうした事実をご存知ではないと思いますので、正しい情報を発信していくことも私たち歯科医師の役割だと考えています。骨のミネラルが豊富でもっともリスクが少ないと考えられる20~30歳代のうちに親知らずの抜歯を検討していただけるように、一人でも多くの方に働きかけていきたいと思っています。

福島 龍洋 院長

渋谷青山デンタルクリニック

福島 龍洋 院長

  • 渋谷区/渋谷/渋谷駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科

親知らずの治療は早いうちに。未来の口元を左右する治療のタイミングは

親知らずは生える向きがバラバラで歯磨きが難しく、結果として歯茎が腫れたり虫歯になりやすいというリスクがあります。基本的な治療方法は抜歯をすることですね。抜歯をすれば親知らずそのものの問題を回避できますし、周囲の歯が虫歯になるリスクを減らせます。たとえ親知らずそのものに痛みがなくても、本来残すべき歯を良い状態で残すためには何をしたらいいのかを考えないといけません。また、親知らずの抜歯のタイミングは若くて体力がある時が良いと思います。抜歯のタイミングを逃し年齢を重ねた結果、他の疾患の治療薬を飲んでいて気軽に抜歯することができない場合もあります。できれば糖尿病や骨粗鬆症などの健康リスクが出る前で骨の柔軟性もある20代の間がいいですね。特に女性だと妊娠や出産など身体に関するライフイベントがあります。身体とライフステージを考えた時に女性は20代前半、男性は20代のうちがおすすめです。

百地 慶彦 院長

フィオーレオーラルクリニック

百地 慶彦 院長

  • 富士見市/東みずほ台/みずほ台駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科

抜歯で解決がほとんど。奥歯として使える場合はしっかり歯磨きを

親知らずのわかりやすい症状として痛みや腫れが挙げられます。この原因は、親知らず自体がむし歯になっていたり、親知らずが生えてくる際に歯茎を押したり、親知らずと接した手前の歯がむし歯になったりと様々です。また歯磨きがしにくい部分でもあるので、炎症を起こしやすくなっています。奥歯として機能できるのであれば歯磨きの指導や、歯茎を切開してしっかり噛めるようにするなどの方法がありますが、抜かないと解決しないケースが多いです。生える位置や状態によりますが、横に向いて生えていたり、顎の骨深くに埋まっていたりする場合は抜くしか解決方法がありません。親知らずは生まれつき位置が決まってしまっているので、予防方法はありません。ごく少数ですがきちんと生えて奥歯として使える場合でも歯磨きはしにくいので、奥の方まで意識して歯を磨きなるべくきれいな状態に保つことが大切です。

大橋 豪 院長

横浜駅西口歯科

大橋 豪 院長

  • 横浜市神奈川区/鶴屋町/横浜駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科

1本でも多くの歯を残したいのであれば、親知らずの抜歯には大きなメリットがある

親知らずというと、「抜く抜かない」の話になりますが、医学的見地から言えば、抜いたほうがメリットが多いと言えるでしょう。もちろん治療は可能です。ですが、その位置からして虫歯を削るタービンも届きづらい上に、さらに、歯みがきも届きません。ケアが十分におこなえないわけですので、治ったとしてもまた虫歯が再発してしまうリスクが高いのです。その上、ケアが難しいということは、周辺が「不潔域」となる可能性も高いわけで、8番目の歯である親知らずを残しておいたがために、隣の7番目の歯も失ってしまうリスクが高まります。「1本でも歯を多く残したい」というのは、皆さん共通の願い。であれば、親知らずを抜歯することが、最終的には歯が多く残ることにつながるということなのです。
親知らずの抜歯は、時間的な猶予があります。ですから、様々な要素を考慮し、しっかり考えた上で決断されていいでしょう。ただ、すでに不潔域となっていて、隣の歯も侵襲されそうなケースにおいては、早め早めの決断が求められることになります。

木下 宗貴 院長

葛飾かもめ歯科

木下 宗貴 院長

  • 葛飾区/立石/京成立石駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科

抜歯の必要性をしっかりと診断して「親知らず」の効果的な治療とは

一般的に親知らずの治療は「抜歯」だと言われています。
多くの場合は抜歯により虫歯のリスクが減らせますが、中には抜歯が適さない親知らずもあります。
親知らず治療の第一歩は「確実な診断」
CTで正確な部位を特定し診察してから必要ならば抜歯を行う、というのが治療の基本です。
抜歯が最適解だと思われがちですが、抜歯にもそれなりにリスクがあります。
ですから「抜かなくても害がない」「抜くことのほうがリスクがある」「親知らずによる虫歯のリスクが少ない」というケースでは抜歯せずに経過観察で様子を診ることも可能です。

足立 翔太 院長

アーバン歯科・矯正歯科 大宮ラクーン院

足立 翔太 院長

  • さいたま市大宮区/宮町/大宮駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

口腔外科の視点でみるおやしらず

親知らずは原因がわからないのでみんな悩んでいます。ただ、食生活が変わり顎が細めになっている人が多くなったため、悩む人が増えました。抜かなくても良い歯もありますが、埋まっていたり痛みや腫れがあったり、不正咬合の原因になっている場合などは抜かなければならない時があります。現状では抜かなければいけない歯が多いですね。普通の親知らずは一般歯科でも対応できますが、埋伏歯の場合は専門的な治療になるので専門医に依頼して欲しいと思います。親知らずはきちんと処置すれば治療可能な疾患です。

飯田 昌志 副院長

大宮いいだデンタルクリニック

飯田 昌志 副院長

  • さいたま市大宮区/大門町/大宮駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科 ●小児歯科

よほどのことがない限り、親知らずの抜歯は地域の歯科医院で対応可能

親知らずは、医学的には「智歯」と呼ばれます。この親知らずに炎症が起き、痛みが生じる病気として智歯周囲炎があります。親知らずは4本ありますが、4本が4本とも、しっかり噛めている状態で生えてくる方は少なく、周囲の歯に悪影響をもたらすこともあるため、痛みとは行かないまでも、違和感を感じたらすぐに受診し、抜歯処置をされた方がよろしいでしょう。

親知らずの抜歯は、大きな病院に紹介されるというイメージをお持ちの方が少なくないかもしれません。確かに、親知らずが”倒れている”と難しいケースもありますが、事前の診断がしっかりおこなえる体制であれば、よほどのことがない限り、一般の歯科医院でも十分に対応可能です。

半澤 宏樹 院長

オーラルケアハンズ府中歯科

半澤 宏樹 院長

  • 府中市/宮町/府中駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

機能していない親知らずは抜歯が必須

上下4本の親知らずが揃って噛めるように生えてくることはまずありません。昨今、日本人は固い食べ物を好まなくなり、自然、噛む回数も減ってきて、結果、顎が成長しきってないケースが少なくないことも影響しているのでしょう。
親知らずそのものに病気がなくとも、機能してない親知らずを放置しておくと、健康であったはずの隣の歯までダメージが及んでしまうことが往々にしてあります。もちろん、正常に生えている歯を抜く必要はありませんが、不自然な形で生えている親知らずは抜歯するほかありません。「歯を抜きたくない」。そのお気持ちはわかりますが、機能していない親知らずはリスクを抱えているだけですので、早め早めに処置をすることをお勧めします。

北澤 晃 理事長

そらまめ歯科医院

北澤 晃 理事長

  • 小田原市/扇町/足柄駅
  • 歯科 ●小児歯科

奥歯の一番うしろにある「親知らず」は抜歯しなければならない……?

親知らず(おやしらず)は奥歯のもっとも後ろにあり、正式名称を第三大臼歯と言います。親知らずというと、痛みを伴ったり、抜歯をしなければならなかったりするイメージがあるかもしれません。しかし親知らずそのものが痛むことは少なく、周囲の組織が炎症などを起こすことで痛みを感じるようになります。親知らずが生えてきても、きちんとケアをしていれば、必ずしも抜歯をする必要はありません。

一方で、親知らずが痛んだり、親知らずが斜めに生えたりしているなら、隣の歯が虫歯や歯周病になってしまう確率が上がる可能性が高いため、できるだけ早く抜歯をすることをおすすめします。親知らずに関する不安や疑問がある場合は、専門家にご相談いただくとよいでしょう。

田下 雄一 院長

三軒茶屋もぐもぐごっくん歯科クリニック

田下 雄一 院長

  • 世田谷区/太子堂/三軒茶屋駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

知らずは、“抜く歯”から“活かす歯”の時代へ

親知らずは「不要な歯」というイメージを持たれがちですが、実はさまざまな場面で有用な歯でもあります。たとえば、他の歯を失った際には親知らずを移植に使うことができ、最近ではその治療も保険適用になっています。きちんとみがけている状態であれば、無理に抜く必要はなく、将来的に矯正などで活用できる可能性もあります。
また近年では、親知らずの歯髄を利用した「歯髄バンク」という研究も進んでおり、歯の再生医療やアンチエイジングへの応用も期待されています。かつては「抜くのが当たり前」とされていた親知らずも、未来の医療に役立つ“可能性を秘めた歯”といえるでしょう。
もちろん、みがき残しが多く、炎症や痛みの原因になる場合は抜歯が必要ですが、日頃から丁寧な歯みがきやフロスの習慣をつけておくことで、親知らずを健康に保つことは十分に可能です。小さい頃からのケア習慣が、生涯の歯を守る大きな鍵となります。

杉井 祐介 院長

杉井歯科医院

杉井 祐介 院長

  • 川口市/西青木/西川口駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科
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