猫の尿路結石の原因・症状とは?
猫の尿路結石(ネコノニョウロケッセキ)の原因
尿中のリンやカルシウム、マグネシウムなどが結晶化し、結石となる。結石が生じる原因については、食事や飲水量の減少、尿路の細菌感染、遺伝等とされる。
猫の尿路結石(ネコノニョウロケッセキ)の症状
尿石症とも言われる。腎臓から尿を膀胱へと運ぶ管を尿路といい、この尿路に結石が詰まった状態。頻尿や血尿、発熱、食欲減退、元気消失などの症状が見られる。結石が尿路につまり、尿道閉塞(尿が出ない状態)となることもある。
猫の尿路結石(ネコノニョウロケッセキ)の治療
尿道閉塞の場合、結石を超音波で破砕したり、手術によって結石を摘出する外科的治療がおこなわれる。点滴や利尿剤によって結石を流す内科的治療もおこなわれることも。
【受診科目】
- 猫
※2人の医師がこの病気について述べています
獣医師に聞いた
猫の尿路結石の原因・症状・治療方法
2件中 1 ~2 件を表示
愛猫がトイレに行ったきり、元気のない様子なら要注意
腎臓から膀胱までの尿路を「尿管」、膀胱からおしっこの出口までの尿路を「尿道」と言いますが、猫の尿路結石ではこのうちどこかの尿路に結晶や結石ができて尿路を塞いでしまう病気です。以前は日々の食事内容が原因とされていましたが、最近は猫の品種が多様化したことで病気を発症しやすい品種があるのではないかと考えられています。
症状としては血尿がみられたり、おしっこが出ないのにずっとトイレの場所にいたり、雄猫の場合はおしっこが出なくなるので比較的分かりやすいかもしれません。これに対して雌猫の場合は、尿管(腎臓から膀胱までの尿路)が詰まっても外からでは分かりにくいのですが、急に元気がなくなることが多いですから覚えておくと良いでしょう。もしも愛猫に「ご飯を食べない」などの変化がみられたら早めの受診をおすすめします。
尿路結石の治療法としては、点滴療法とカテーテル治療が挙げられます。点滴によって尿管の詰まりが解消されれば、その後は食事療法を行うことが一般的です。一方で、詰まっている尿道に直接アプローチするカテーテル治療は、飼い主さんの金銭的負担が少ないとは言えません。病気を未然に防ぐためにも、年に一度は健康診断を受診し、血液検査によって腎臓の数値を確認すると良いでしょう。
いりえ動物病院
入江 なつは 院長
- 文京区/本郷/本郷三丁目駅
- 犬 ●猫
猫の尿管結石は手術が必要なケースがほとんど
尿管結石(尿路結石)は近年、猫でよくみられる病気です。
ほとんどの尿管結石は、超音波検査とレントゲン検査で診断が可能です。現時点では基本的には外科手術が必要となることがほとんどになります。病状としても、健康診断などで偶発的に発見される場合もあれば、急性腎障害で緊急対応が必要なこともあります。
難しいのは、背景に慢性腎不全を患っている子も見られ、本当に手術で助けられるのか、手術が成功した際も、どの程度改善するかが読みにくく、結石再発も考えなくてはいけないことです。
十分に患者さんの評価をした上で、インフォームさせていただくことも大事な点になります。
犬では猫より少ないかと思いますが、尿路感染が関与していることが多く、大変なこともあります。また、結石は腎臓、膀胱にも併発していることもあります。
あおき動物病院
青木 大 院長
- 厚木市/長谷/本厚木駅
- 犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター
猫の尿路結石と類似した病気を探す
- 犬・猫の椎間板ヘルニア
- 猫の心筋症
- 猫のてんかん
- 犬・猫の外耳炎
- 猫の関節炎
- 猫の結膜炎
- 猫の口内炎
- 猫の甲状腺機能亢進症
- 猫の骨折
- 猫の歯周病
- 猫の真菌症
- 猫の腎臓病
- 猫の腸閉塞
- 猫の糖尿病
- 猫の乳腺腫瘍
- 猫の尿毒症
- 猫の脳腫瘍
- 猫の肺炎
- 猫の肺水腫
- 猫の白内障
- 猫の皮膚病
- 猫の肥満細胞腫
- 猫の鼻炎
- 猫の貧血
- 猫の緑内障
- 猫の膀胱炎
- 猫の膵炎
- 猫ひっかき病
- 猫の消化器型リンパ腫
- 犬・猫の異物誤飲
- 犬・猫のがん
- 猫伝染性腹膜炎(FIP)
- 猫の心臓病
- 犬・猫のけいれん発作
- 犬猫の歯周病
- 犬猫のアレルギー性皮膚炎
- 犬・猫の心臓病
- 猫のリンパ腫
- 犬・猫の嘔吐癖
- 犬・猫の腎臓病
- 犬・猫の中毒
- 犬・猫のリンパ腫
- 犬・猫の肥満