歯周病の原因・症状とは?

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20人の医師がこの病気について述べています

歯科医師に聞いた
歯周病の原因・症状・治療方法

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『歯周病』は進行状況を把握することが重要

むし歯以外に歯を無くす最大の原因の一つには「歯周病」が挙げられます。歯周病は強い症状が出ることは稀なので、自覚症状がないうちに進行していき、気づいたときには遅い病気です。いきなり歯周病になるのではなく、段階的に進行して歯が抜け落ちていきます。そうならないためにも、20代30代からできるだけ早く歯周病の状態を把握することで、将来に歯を残せる本数や可能性が劇的に変わってきます。歯周病を予防するケアについて普段の歯磨きはもちろん大切ですが、一度ついてしまった歯石を歯ブラシで取ることは不可能なので、定期的に歯医者さんで取ってもらう必要があります。なぜ早めに歯周病を治すべきなのか?それは入れ歯が入りづらくなったり、インプラントが打てなくなったり、対応が遅れると治療の選択肢が狭まるからです。ちなみに歯周病の進行によって神経をとった後は症状が出ないため注意が必要です。歯周病予防でいちばん大切なのは『現状把握をすること』。どのくらい歯周病が進行しているか自分では把握できないため、歯医者さんへ行ってレントゲンでの診断や歯茎の検査をして、進行状況を把握することが重要です。もし歯周病が進んでいるのであればそれ以上進ませないように治療をして、全く進んでいないのであればメンテナンスをしていくことになります。

北島 潤平 院長 & 米田 春樹 先生

ひなたデンタルクリニック

北島 潤平 院長 & 米田 春樹 先生

  • 足立区/千住/北千住駅
  • 歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科

正しいケアで歯周病予防。大切なのは「口腔ケアの意識をもつこと」

歯周病は、感染により歯ぐきや顎の骨が溶けてしまう病気です。
人口の約8割がかかっているともいわれる、とても身近な疾患なんです。
遺伝的な要素もありますが、多くは「歯に対するケアが不十分」なことが原因です。子供の頃から歯磨き習慣がない、歯並びが悪いなど、歯に対する意識が低く正しい口腔ケアができていない方には、何かしら歯周病の症状が見られますね。
ただ、歯周病は「正しいケアで予防できる」ことが確立されている疾患でもあります。大切なのは「患者さん自身が歯のケアに対する意識をもつ」こと。日常のケアの積み重ねが予防に繋がりますので、歯科医院で行うケアだけでは限界があります。日頃から歯磨きなどでケアを行い、定期的に歯科医院でフォローしていくのが理想ですね。

髙倉 康介 院長

髙倉歯科医院

髙倉 康介 院長

  • 横浜市中区/元町/元町・中華街駅
  • 歯科 ●小児歯科

その口臭、『歯周病』のサインかも?!

突然ですが、ご自身の口臭について気になったことはありますか?例えば婚活がうまくいっていないのは、もしかしたら口臭のせいかもしれません。というのも、「歯周病は日本人の7割がなる」といわれている病気です。歯周病の原因は歯の磨き残しから起こりますが、歯医者さんへ行って定期的な歯石除去によって防げます。やはり1年くらい来院されないと、どうしても歯石や出血が起こっていまい……。私も実体験として敢えて1年くらい放置してみたところ、半年くらいしてくると気になりはじめ、1年くらい経過すると歯茎から血が出てくることがわかりました。そこで歯科医院に来院し歯石を取ることで血は治まりました。他の歯医者さんでも同じだと思いますが、「3ヶ月に1度は定期検診をしましょう」と言われるのは合点がいくと感じているので、私自身も3ヶ月に1回ほど実施しています。歯周病は歯茎の下にも歯石が溜まってもご自分では取れないので、定期的に取ることが大切です。こういった意識が歯を大切にすることへとつながるのではないでしょうか。

歯がグラグラすることに実感がわかないかもしれませんが、歯周病を放置すると口臭が気になるようになります。口臭の嫌なところは、食事や会議の場面などで相手が気づいても指摘しづらいことです。そうすると、知らず知らずのうちに周りの人たちからの評価を下げる可能性もあるかもしれません。ですから、口臭を含めた歯周病の予防も診られるので、エチケットとして相手のためにも自分のためにも、歯医者さんに来てしっかりケアしていただきたいなと思っています。

佐々木 賢 理事長

こどもおとな歯科 北池袋院

佐々木 賢 理事長

  • 豊島区/上池袋/北池袋駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科

負のループが起こる前にできることを

読んで字の如く、歯周病とは歯の周りの疾患です。つまり、歯そのものに起こるものではなく、歯を支える歯茎や骨に起こる炎症です。原因は非常にシンプルで、細菌による感染です。歯と歯茎の境目には歯肉溝(しにくこう)と言われる溝があります。この溝に歯垢(プラーク)が慢性的に溜まることにより、歯茎に炎症が起こります(歯肉炎)。この段階では歯茎が腫れたり、出血がしやすくなるなどの症状が起こります。この段階までは汚れをきっちり落とすことで改善が期待できますが、放置しておくと炎症反応によって次第に歯と歯茎が剥がれ、いわゆる歯周ポケットが深くなっていきます。こうなると、もう歯ブラシでは届かなくなりますし、やがてポケットの深くに入ったプラークが歯の表面に歯石となってこびりつくようになり、そこに菌がまた付着するといった負のループが起きていきます。この段階までいくと治療は困難なもになりますし、適切な治療を受けることができないと、やがて歯を支える骨が溶けていき、抜歯を余儀なくされるのです。
歯周病は根治が非常に難しい疾患です。またその進行は比較的ゆっくりですが、まれに急激に進行してしまうケースも存在します。ですから、歯が生えたら歯医者さんに行っていただきたいですし、セルフケアを心がけていただくとともに、しかるべき施設で、定期的に診てもらいましょう。

武内 崇博 院長

みなきたデンタルクリニック

武内 崇博 院長

  • 横浜市都筑区/中川中央/センター北駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

メタボリックドミノをお口で止める!

歯周病とは、お口の中にいる歯周病菌による感染症で、最終的には歯周組織である骨を溶かし、歯が抜けてしまう疾患です。厚生労働省の統計によると、日本人の成人の8割が罹患していると言われています。しかし、この疾患は重度にならないと痛みが出ないため、気付いた時には手遅れになっていることも少なくありません。昨今、歯周病は全身の疾患にも影響があることが明らかになってきました。メタボリックドミノという言葉があります。メタボリックシンドロームが様々な病気につながっていくことを表した言葉ですが、そのドミノの最初にあるのが虫歯と歯周病と言われています。逆にいえば、虫歯と歯周病を予防する、もしくは進行を抑えることができさえすれば、おおごとにはならないともいえるのです。その意味でも、生活習慣病とも言われる歯周病を予防することには大きな意味があります。

小林 伸 院長

大崎オーバルコート歯科・矯正歯科室

小林 伸 院長

  • 品川区/東五反田/大崎駅
  • 歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

歯周病が未来の健康を決める?

厚生労働省が推進している「8020運動」をご存じでしょうか?「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」です。自身の歯が20本を下回ると、食事などに不都合が生じる上、認知症のリスクが高くなることから提唱されました。歯を守るには、歯周病の予防が欠かせません。歯周病は歯茎や歯を支える骨などが溶けてしまう病気で、30歳以上の罹患率が80%を超えるといわれています。原因は、磨き残しや歯と歯茎の間の歯垢が原因で起こる細菌感染。悪化すると歯を抜かなければならなくなることもあります。毎日のブラッシングはもちろん、定期的にかかりつけ医の下で、歯垢や歯石の除去などを行い、日頃から予防することが大切です。

松永 和幸 院長

医療法人社団 有英会 高島町まつなが歯科クリニック

松永 和幸 院長

  • 横浜市西区/戸部町/高島町駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

歯周病治療の基本は、お口の中を清潔に保つこと

歯周病はむし歯などと同じ「細菌感染症」の一種であり、お口の清潔を保つことが治療の基本です。そして、お口の清潔を保つためには、毎日の歯磨きを「正しく」行うことが大事になります。また歯周病は、歯ぎしりや食いしばりといった習慣があると、病気の進行を早めることが分かっています。そのため、正しいブラッシング法を身につけていただいたうえで、歯にかかる力を上手にコントロールしてあげることがポイントになります。

歯ぎしりや食いしばりなどがある方については、夜間にマウスピースを装着するなどして、上下の歯に過度な負担がかからないようにするなどの工夫が必要です。また、進行程度によっては、SRP(スケーリング/ルートプレーニング)によって歯石を除去したり、外科的な処置が必要になったりします。こうした大きな治療が必要になる前に、日頃から歯磨きを丁寧に・正しく行っていただくとよいでしょう。

後村 純史 院長

PONOデンタルクリニック北浦和

後村 純史 院長

  • さいたま市浦和区/元町/北浦和駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

歯周病予防にはプロの手による「クリーニング」が有効

歯周病は歯と歯茎の間に細菌が付着し、歯茎が炎症を起こしている状態を言います。放っておくと歯を支える土台(歯茎/歯槽骨)に影響を及ぼし、歯がぐらぐらしたり、抜歯が必要になったりします。

加齢などによって歯を支える土台がもろくなるのは仕方のないことと言えますが、お口の中の細菌を上手にコントロールできれば歯周病の予防につながります。そのため特に自覚症状はなくても数か月に一度は歯科医院に通って、プロの手で歯石や着色汚れを除去する「クリーニング」を受けていただくとよいでしょう。ご自分にはどのようなケアが必要なのかを確認し、定期的なメンテナンスを継続することによって、お口の健康を守っていただきたいと思います。

小松 英之 院長

小松歯科医院

小松 英之 院長

  • 足立区/関原/西新井駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

お口の中の清潔をキープすることが一番の予防策

歯周病は歯磨きを怠るなどしてお口の中の細菌が増え、歯茎に炎症が生じる病気です。主な症状として、歯茎の腫れや歯茎からの出血などが挙げられます。

治療の基本は歯垢除去などのクリーニングですが、重症化している場合は歯を支える骨を含めた歯周組織を再生させる治療が適応となります。歯周組織再生療法は2~3年の時間をかけて経過を見ていく必要がありますが、時間の経過に反して歯を支える組織を数十年前の健康な状態に近づけることができます。

歯周病はいつもお口の中をきれいにしていることが大切になります。正しい歯磨き方法を身につけるためにも、一度歯科医院にご相談いただくといいでしょう。

吉田 守男 院長

東京歯周病吉田歯科クリニック

吉田 守男 院長

  • 中野区/中野/中野駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

正しいセルフケアと定期的なチェックで歯周病を予防することが大切

むし歯菌は空気が好きなので、歯の表についているのですが、歯周病菌は空気が嫌いな菌なので、歯周ポケットの奥の奥に入っていってしまうんですね。そのため、きちんとプラークコントロールが出来てないと、どんどん菌が奥に入り込んでしまい、結果歯周病になってしまいます。基本的な治療は、歯周検査とレントゲンで骨の減り具合を確認後、スケーリング、SRPを行いながら、セルフケアをしっかりとおこなうこと。これが、治療の一番大切なポイントです。歯周病を予防するためにも、歯科で定期的にチェックすることをおすすめします。

藤川 駿 院長

新中野みんなの歯医者

藤川 駿 院長

  • 中野区/本町/新中野駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科

お口の中を良好な状態に保つためには内科的な治療が有効

成人の約8割がかかっているとされる歯周病は、お口の中の細菌が原因になって生じる感染症の一種です。症状としては歯ぐきが腫れる、歯がしみるといったものが挙げられ、食べ物をかんだ時に痛みを伴ったり、かみ合わせの悪さなどと相まって知覚過敏になったりします。

歯周病が感染症であることを踏まえると、根本的な解決には内科的な治療を行う必要があります。細菌の数をコントロールした上で、歯石の付着を防ぐために歯科医院での定期的なクリーニングを心がけていただくと良いでしょう。

「かむ」ことは脳を活性化させて認知症予防になることが分かっており、健康寿命を延ばすことにつながります。1か月、3か月、半年に一度など、ご自分に適したペースで歯科医院に足を運び、お口の健康を守っていただきたいと思います。

鳥塚 朋仁 院長

西蒲田デンタルクリニック

鳥塚 朋仁 院長

  • 大田区/西蒲田/蒲田駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科

毎日のセルフケアが重要。生活習慣の改善も意識して

歯周病は4つのリスクファクター(危険因子)があり、細菌、局所因子、全身因子、環境因子になります。つまり、歯垢や歯石だけがリスクになるというわけではなく、その他のリスクファクターが重なり合うことで悪化していきます。 
噛み合わせや食い縛り、基礎疾患の有無など全身の状態、食生活やストレスなども影響します。
歯周病の初期である歯肉炎や軽度歯周炎は自覚症状に乏しく、ご自身ではなかなか気が付きません。冷たいものがしみてきて、虫歯ができたと思って来院される方も多いです。
やがて歯茎から血や膿が出る、自覚できるくらいにぷくっと腫れる、歯がグラグラして痛みを伴うなどの症状が出てきます。治療方法としてはレントゲン検査、歯周検査をして状態を把握し、歯石の除去と歯周ポケットの洗浄、歯磨きの指導をします。予防策としてはセルフケアが何より大事になってきますので、毎日の歯磨きをしっかりすることです。また生活習慣と密接な関係がありますので、栄養バランスを考えた食生活を送り、良質な睡眠を取り、適度な運動をして健康的な生活を送ることも重要です。超加工食品や添加物の多い食品を避け、エスカレーターではなく階段を使ったり、ひと駅歩くなど日頃から少しだけ意識してみてほしいです。

岡村 大器 院長

オカムラ歯科 渋谷医院

岡村 大器 院長

  • 渋谷区/宇田川町/渋谷駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科 ●矯正歯科

定期的なクリーニングと毎日のセルフケア、生活習慣を見直すことも大切

歯周病は、歯周病菌とかみ合わせなどの力のバランスが崩れることで引き起こされます。進行すると歯を支える土台となる歯茎や骨を溶かし、歯を失う可能性があるため適切な治療を行う必要があります。

歯科医院で行う歯周病治療の基本は、歯科衛生士による除菌(クリーニング)です。一方で患者さんご自身には日々のセルフケアに加えて、食生活や体調管理などをお願いすることになります。

歯周病治療は医療者だけが担うものではなく、患者さんが一人でできるものでもありません。歯周病治療は歯科医師・歯科衛生士・患者さんの三者が協力して行っていくものですから、信頼できるかかりつけ医を見つけて、長期的な視野に立って取り組んでいただくといいでしょう。

熊澤 亮人 院長

クマザワデンタルクリニック 恵比寿

熊澤 亮人 院長

  • 渋谷区/恵比寿西/恵比寿駅
  • 歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科

病原となる菌を的確に診断し、有効な治療法で対処を

歯周病は日本人が歯を失う原因のトップで、歯や歯茎に細菌などが溜まり炎症が起きる症状です。歯周病原の主な菌はレッドコンプレックスと呼ばれる病原性の高い3種類の細菌で、以前はすべての菌を滅菌すればよいとされていましたが、現在はその概念が変わり、3種類全てを、それ以外の常在菌も含めて殺菌すべきと言われています。歯周病の治療は細菌の原因となる歯垢や歯石を取り除くことが基本ですが、最近では3DSという治療法があります。上下のマウスピースを作り、就寝時などに殺菌成分のある薬剤を入れるというやり方で、歯周病の治療として高い効果があります。ただ3DS治療も全ての菌に必ずしも有効ではないので、なんの菌が多いのかを的確に診断するところが治療のスタートになります。細菌ではなく真菌(カンジダ)が主な場合は特殊なうがい薬を使うと効果が高いので、歯周病が治りにくい場合は医師に相談し、口内の検査と診断で有効な治療方針を選択できることが望ましいものです。

酒井 隆史 院長

鶴瀬さかい歯科クリニック

酒井 隆史 院長

  • 富士見市/羽沢/鶴瀬駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

歯周病治療は、原因や進行度に合わせたアプローチが大切

歯周病の主な原因は「歯に付着した細菌」または「かみ合わせの悪さ」にあり、進行すると歯茎の腫れ、出血、口臭などが生じます。初期には痛みなどの自覚症状がないため、痛みを感じた時には症状がだいぶ進んで歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯周病の原因が細菌であれば、歯茎の状態を確認したうえで歯石除去などの治療を行うことが一般的です。歯周ポケットの奥にも細菌が存在する場合には、SRPや外科的な処置が行われることもあります。一方で、かみ合わせの悪さが歯周病の原因なのであれば、矯正治療や被せ物の作り替えを検討します。
歯周病を予防するためには、日々のメンテナンスが大切です。朝・昼・晩の食後には必ず、歯周病予防効果のある歯磨き粉を使って歯磨きをしましょう。このとき、歯ブラシとフロス・歯間ブラシなどを併用すれば、お口をより清潔に保つことができますよ。

志賀 勇太 院長

相武台ゆうデンタルクリニック

志賀 勇太 院長

  • 座間市/相武台/相武台前駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

麻酔や切開の必要なくおこなえるレーザー治療

歯周病は重篤な状態になると、歯ぐきを切開し、剥離(はくり)して、歯石を根こそぎ除去していく方法が主流でした。もちろん、今もおこなわれている非常に重要な治療ではありますが、以前に比べれば歯周病の治療も多様になってきています。その1つが、当院でもおこなっている歯周レーザー治療です。歯周ポケット内にレーザーを当て、歯周病菌を殺菌するというもので、イメージとしては、胃がんの原因になるピロリ菌を除菌する治療に似ているかもしれません。歯周病菌をレーザーで殺菌することで、腫れを少なくしたり、歯の動揺の改善、歯周ポケットの進行を抑えることが期待できます。何よりの利点としては、麻酔や切開の必要がないことでしょう。高血圧や糖尿病などで特定のお薬を服用されている方に対しても問題なくおこなえるものですから、それは大きな利点と言えるでしょうね。

茂木 励起 院長

新宿フロントタワー歯科

茂木 励起 院長

  • 新宿区/北新宿/西新宿駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

自宅でのセルフケアと定期検診でお口の健康を守ってほしい

歯周病はプラーク(歯垢)が大きな要因とされていますが、最近では腸内環境の乱れなど全身の状態が関係していることが分かってきました。どれだけ歯磨きを頑張っても歯周病が改善しない方がいるのはこのためです。歯周病が進行すると歯ぐきからの出血がみられるほか、「腫れた感じがする」「歯が揺れる」などの症状を訴える患者さんもいます。

歯周病治療では、最初に歯磨き指導が行われることが一般的です。歯の形や大きさは一人一人異なりますから、それぞれの患者さんに合った歯磨き指導を行うことが理想です。正しい歯磨き法を継続しても症状の改善がみられない場合は、重症度に応じてプロの手によるクリーニングや外科手術が行われます。

歯周病を予防するためには、ご自分のお口の状態や歯磨きのクセを踏まえて、正しい歯磨き法を身につけることが大事です。さらに歯科医院での定期検診を心がけ、お口の健康を維持していただきたいと思います。

三瀬 太記 院長

神保町ミセ歯科・矯正歯科

三瀬 太記 院長

  • 千代田区/神田神保町/神保町駅
  • 歯科 ●矯正歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科

セルフケアと定期的な受診の徹底で、口腔内の細菌を減らす

歯周病は口腔内の細菌感染によって歯肉に起こる炎症です。これが進行すると歯を支えている骨が溶ける、歯を失うなどの重症に発展します。細菌をいかに減らすかがキーポイントで、ご自身でやっていただくケアと、歯科でのプロフェッショナルケアの両面が肝要です。ご自宅でのケアはまず、毎日きちんと歯磨きをする、歯ブラシや歯間ブラシは正しく使っていくこと。歯ブラシで磨いた後に歯間ブラシで歯の隙間もケアします。デンタルフロスを用いてもいいのですが、ご自身で使うには少々難しい面がありますので、歯間ブラシのほうが扱いやすいと思います。しかしご自身のケアだけでは、磨き残しなどの汚れはどうしても多少残ってしまいますので、定期的な歯科の受診で歯石を取るなどのクリーニングやメンテナンスも行っていくことが重要です。

大越 林太郎 院長

クオール歯科クリニック

大越 林太郎 院長

  • 松戸市/西馬橋蔵元町/馬橋駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

定期的な口腔ケアが大切。歯周病の重症化は大病のリスクも上がる

歯周病は重度になると歯肉が腫れる、出血するなどの症状があり、進行すると顎の骨が溶けてしまうくらい重症化します。歯周病の原因は細菌で、実は感染性や病原性の低いものは子どものうちに感染しています。成人してから強い病原菌の細菌に感染するケースが多く、口移しなども原因のひとつです。歯周病を予防するにはとにかく日頃のケアが大切で、毎日の歯磨きをしっかりすることと、定期的なメインテナンスで口腔ケアを行うことです。歯周ポケットが深い場合も、アプローチ治療をしていくことで歯周ポケットの深さを減らすこともできます。重症化してしまった場合、最近では溶けてしまった顎の骨を再生させる技術も確立されておりますが、全てのケースで保険適用になるとは言い切れません。歯周病原菌が歯周ポケット内の血管から動脈に入ってしまうと、動脈硬化を起こす要因にもなります。そうなれば脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクも高まり、糖尿病もある場合は透析になりやすくなります。それらを防ぐために歯周病の管理、歯科の視点から糖尿病の管理も必要と言えるところです。

深沢 一 院長・理事長

ふかさわ歯科クリニック篠崎

深沢 一 院長・理事長

  • 江戸川区/篠崎町/篠崎駅
  • 歯科 ●歯科口腔外科 ●小児歯科 ●矯正歯科

食いしばりによる「噛み癖」が歯周病の原因に

歯周病は奥歯を食いしばることによる「噛み癖」や顎関節症などが原因で発症します。冷たいものを口にしたときに歯がしみたり、痛みを感じたりする知覚過敏も、食いしばりが原因だといわれます。

最近は食いしばりや歯ぎしりが歯周病を助長することが分かってきたため、こわばった筋肉にボツリヌス菌を注射して、筋肉の緊張をやわらげる治療などが行われています。

今井 元 理事長

愛里歯科

今井 元 理事長

  • 草加市/草加/獨協大学前<草加松原>駅
  • 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
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