動物病院の集客にかかせないホームページですが、ホームページのコンテンツが充実していないと集客の成果が得られないという結果になります。
ホームページを見て飼い主が来院してくれることが理想的なホームページの役割でしょう。
本記事では理想のホームページを制作するポイントと、充実させなければいけないコンテンツ内容を詳しく解説しています。
また、ホームページ制作にかかる費用相場や、ホームページを制作する際に参考になるサイトも紹介しているので、ぜひ参考にして理想的なホームページを制作して下さい。
- ホームページを制作する際におさえておきたいポイント
- ホームページの重要コンテンツ
- ホームページのおすすめコンテンツ
- ホームページの費用相場
- 参考ホームページ
この記事の内容
動物病院のホームページ重要性と集客の関係
動物病院にとってのホームページは病院の顔です。顔であるホームページを整えることはとても重要な意味を持ちます。
スマートフォンの普及により今やホームページを検索するのは当たり前の時代になりました。飼い主がホームページを参考にして動物病院を探すことは常識になったといえるでしょう。
動物病院のホームページは、病院の信頼感や安心感を向上させるという役割があります。飼い主にどんな動物病院なのか知ってもらうのは大きな意味があるのです。
今からホームページの導入を考えている動物病院も、すでにホームページを持っている動物病院もホームページを改善することで集客アップを望める可能性が高くなります。
集客と深い関わりがあるホームページをより良いものにするには、ポイントをおさえながらホームページのコンテンツの内容の充実をはかることが重要です。
本格的な集客をはじめるのであれば魅力的なホームページの制作はかかせないといえるでしょう。
動物病院がホームページを作るときにおさえておきたいポイント
動物病院がホームページをつくる際におさえておきたいポイントを解説します。
ホームページから動物病院に対して信頼感と安心感を持ってもらうことは、非常に大きなメリットがあります。
ホームページからどんな動物病院なのかを知ってもらうことも、集客には重要な要素になるでしょう。
次のポイントをおさえることで、最終的な目的である集客にフォーカスしたホームページを作ることが可能になるでしょう。
- 信頼感と安心感
- どんな動物病院か知ってもらう
信頼感と安心感
飼い主が動物病院を探す際のポイントは、信頼できる病院か、安心してペットを任せることができるかという点です。
動物病院のホームページが雑な作りである場合、その病院に行こうと考える飼い主はいないと考えられます。
動物病院のホームページで重要なのは、飼い主からの信頼感を得ることです。安心して来院してもらえるようなホームページを制作することを考えなければいけません。
信頼感と安心感が持てるホームページであれば集客につながる可能性は高くなり、ホームページを制作することは自院にとって大きなメリットになるでしょう。
どんな動物病院なのか知ってもらう
ホームページには自院がどんな動物病院かを飼い主に知ってもらうという役割を担います。
動物病院の特徴を詳しくホームページに記載することで、自院の特色や強みをアピールできるというのがホームページの役割です。
ホームページの内容がわかりやすく充実したものなら、飼い主は来院を検討する判断材料にすると考えられるでしょう。
ホームページを制作する際は、自院の特色や強みをアピールしたホームページを制作することが大切になります。
動物病院のホームページ重要コンテンツ
ホームページのコンテンツを充実させることは非常に重要です。コンテンツ次第で集客の結果が大きく変わってしまいます。
ホームページに必要なコンテンツを見ていきましょう。
- 診療内容を詳しく解説
- 施設を詳しく紹介
- 写真を使い雰囲気がわかるようにする
- 特徴の掲載で強みをアピール
- 診療以外で提供できるサービスの紹介
- ペットホテルなどのサービス
- アクセスを正確に記載する
- 支払い方法
診療内容を詳しく解説
診療内容を詳しく解説してあるホームページは信頼感を持ってもらうことができます。ホームページを見るときに1番に見るのは診療内容です。
飼い主が探している情報について詳しい解説があるとその動物病院に対する信頼度は増すでしょう。
飼い主は「この動物病院ではどのような診察が受けられるのか?」と疑問を抱いています。
そのため丁寧な診察の内容や、どのような施術が可能なのかなどを細分化して詳しく記載することが重要です。
また、近年では犬や猫だけではなく珍しい生き物を飼っている飼い主も増えています。診察可能な動物をホームページに記載しておくことも大切になるでしょう。
施設を詳しく紹介
施設紹介を見るのは来院を考えている飼い主だと推測されます。ペットの調子が悪くなって病院を探している、もしくは今すぐ診察して欲しいという状況の飼い主かも知れません。
施設紹介は来院しやすい、連絡をとりやすいように情報を提供します。
掲載すべき項目は次のとおりです。
- 所在地(住所・地図)
- アクセス方法(車・電車など交通手段別に)
- 駐車場の有無
- 診療日と診療時間
- 連絡先(電話番号)
- 予約制かどうか
- 夜間救急対応の可否
- 「来院前にお電話いただけると対応がスムーズです」
- 「急患の方はご遠慮なくお申し付けください」
飼い主のことを考えて上記のような記載があると連絡がしやすくなるでしょう。
写真を使い雰囲気がわかるようにする
動物病院のホームページで重要なのは多くの写真を載せることです。
次のような写真を載せます。
- 待合室
- 診察室
- 外観
- ペットホテルの様子
- 診察中の様子
- 医師・スタッフ
内部の様子や外観はもちろんですが、診察中の医師の写真をホームページに載せることで実際の診察の様子がわかります。
飼い主にとって安心材料になり来院につながる可能性が高くなるでしょう。
院内の様子が分かりづらいホームページを制作すると来院につながる前に、ホームページから離脱されてしまうため注意が必要です。
特徴の掲載で強みをアピール
独自の取り組みや特徴をアピールすることは大きなメリットを得ることができるでしょう。
- 最新の医療機器が充実している
- 経験豊富なスタッフが在籍している
- 犬・猫以外の動物も診察できる
文章のみで訴求するのではなく、写真やイラストを使うとより効果的に訴求できるのでおすすめの方法です。
診療以外で提供できるサービスの紹介
病気以外の理由で来院する飼い主も少なくありません。診療以外にも提供しているサービスがある場合は掲載しておくと飼い主にとって有益な情報になるでしょう。
- 健康診断
- しつけ教室
- 食事・健康管理相談
- 予防注射
- 去勢・避妊手術
- フィラリア予防
- 飼育グッズの販売
ペットホテルなどのサービス
独自のサービスをおこなっている場合はホームページでアピールしましょう。
- ペットホテル
- グルーミング
ペットホテルやグルーミングは、他の病院との差別化をはかれるサービスになります。
動物病院独自でおこなっているサービスで他院との違いをアピールすることで、サービスに共感した飼い主が来院を決めるきっかけになるでしょう。
アクセスを正確に記載する
動物病院へのアクセスは正確にわかりやすく記載しましょう。
文字だけで住所を記載するのではなくGoogleマップを載せたり近隣情報のイラストを載せたりするなど、視覚的にも把握できるようにするのがおすすめです。
交通機関ごとの所要時間、駐車場の有無、近くにある駐車場などの細かな情報も記載しましょう。
支払い方法
ペットの診療費は高額になるため、飼い主にとって支払いに関する情報は重要です。支払い情報の記載は必ずおこなってください。
- 保険適応の可否
- クレジットカード利用の可否
- 使えるクレジットカードの種類
わかりやすく記載してあると飼い主としては安心です。
動物病院のホームページおすすめコンテンツ
重要なコンテンツの作成と共に、合わせて作成することでホームページの充実度が増すおすすめのコンテンツも見ていきます。
来院する飼い主に寄り添った内容をプラスすることで自院のアピールにつながるでしょう。
- 予約システム
- ペットの病気に関するノウハウ
- よくある質問
- ブログ
予約システム
電話予約だけでなくWEB上で予約ができるホームページが増えています。
待ち時間を嫌う飼い主も多く見受けられるので、予約システムをホームページ内に組み込むようにしましょう。
ペットの病気に関するノウハウ
ペットの病気やケガに関するノウハウを盛り込むことも大切です。
- ケガをしたときの応急処置
- こんな症状のときはどうするか
飼い主に有益な情報があれば安心感を持ってもらうことができ、来院につながる可能性が高くなるでしょう。
ペットに関するノウハウの導入はコンテンツマーケティングの手法です。
コンテンツが多くあるほどホームページにアクセスしてもらいやすくなります。定期的にコンテンツを更新し、積み重ねることが大切です。
よくある質問
よくある質問(Q&A)のページを作ることでホームページの利便性が上がります。飼い主から過去にあった質問や、よく聞かれる項目の回答を掲載しましょう。
Q&Aのコンテンツを充実させることで飼い主からの信頼度が向上し、実際に来院してもらいやすくなります。
ブログ
ホームページにブログを併設するメリットは大きく、ブログの併設はホームページ制作の際は必ずとった方がいい施策です。
院長やスタッフが動物病院で日々起こったことや、動物に対する豆知識などを発信することでブログを読んだ飼い主は親近感や信頼感を感じることができます。
親近感や信頼感がある動物病院の評価は上がります。
ブログを定期的に更新することは自院にとって大きなメリットを得ることができるでしょう。
動物病院のホームページ制作相場
動物病院のホームページの相場を紹介します。最低50万円からと考えておくといいでしょう。
しかし、内容を充実させようと考えると100万円を超えてくるので相見積もりをとって検討するといいでしょう。
- 小規模なホームページ
- 中規模なホームページ
小規模なホームページ
ページ数が10ページ程度で、シンプルかつ簡単な動物病院向けホームページの制作費用相場は50〜100万円です。
お問合せフォーム以外の機能はほとんど備わっておらず、ホームページとして必要最低限のシステムのみ搭載されています。
個人開業医院の場合は小規模なホームページがおすすめです。
中規模なホームページ
ページ数が30ページ前後まで増える中規模程度のホームページ制作費用相場は最低でも100万円です。
システムやページ数が増えるごとに値段は高くなります。
お問合せフォームに、予約システムやブログシステムが加わります。病院の規模が大きいなら中規模なホームページを制作するといいでしょう。
ホームページ | 相場 | 特徴 |
小規模 | 50〜100万円 | ・約10ページ
・お問合せフォームのみ |
中規模 | 100万円〜 | ・30ページ程度
・お問合せフォーム ・予約機能 ・ブログ |
ホームページ制作後に実施したいマーケティング戦略
ホームページが完成したら本格的にマーケティング施策をとる必要があります。
ホームページを最大限に利用してマーケティングをおこなうことは、集客に非常に有効な手段になるでしょう。
- リスティング広告
- SEO対策
- SNS活用
以下のページでは動物病院のマーケティングを詳しく解説しています。
動物病院の集客方法!集客アイデアとマーケティングの重要性を紹介
リスティング広告
リスティング広告とは「検索連動広告」のことです。ユーザーが検索したキーワードに応じて検索結果の上や下に表示される広告を「リスティング広告」と呼びます。
引用:初心者でもわかるリスティング広告とは?費用から運用のやり方まで徹底解説!
リスティング広告は集客の効果が高い施策です。GoogleやYahoo!で検索した際に検索上位に表示されるためクリックされる可能性が高くなります。
動物病院でリスティング広告を打つ場合は「渋谷+動物病院」などエリアとの組み合わせが効果的でしょう。
SEO対策
ホームページを制作したら、検索結果で上位表示させる施策を取ることが必要です。ホームページを上位表示させるにはSEO対策が重要になります。
自社のサイトを検索結果で上位表示させる対策のことをSEO対策といいます。
SEOとは「Search Engine Optimization」検索エンジン最適化の略称です。
多くのキーワードが活用できる動物病院のホームページはSEO対策との相性が良く、適切なSEO対策をとることで自院のホームページを検索結果で上位表示させることも可能です。
しかし、適切なSEO対策をとることはむずかしいという問題もあります。SEO対策は専門の業者に任せることも選択肢に入れるといいでしょう。
歯科医院のSEO対策は重要!おこなう際のポイント3つや注意点を紹介
SNS活用
SNSを活用して自院のホームページを認知させることも重要な施策になるでしょう。
なかでもFacebookは特定の地域に絞り込んでアピールできるのがメリットです。
引用:https://www.facebook.com/business/ads
Facebookは実名登録が基本のSNSです。
利用しているユーザーの住んでいる地域まで分かる場合もあるため、自院のエリアに絞り込んで広告を打つことは潜在的な顧客になる飼い主にアピールできるでしょう。
動物病院のホームページ制作で参考になるサイト5選
動物病院のホームページ制作で参考になるサイトを紹介します。
どのサイトも使いやすく飼い主の利便性を考えられたサイトです。ホームページ制作の際は参考にしてください。
- ゆい動物病院
- 16動物病院
- おだ動物病院グループ
- 王禅寺ペットクリニック
- ウチダ動物病院
ゆい動物病院
出典:ゆい動物病院
和歌山市にある動物病院で、柔らかで親しみやすい印象のホームページです。サービス内容や施設情報が整理されています。
- ドッグランの併設
- トリミングやしつけのトレーニング提供
- 駐車場12台完備
トップページではコンテンツによって背景の色が変えてあり、情報の切り替わりがわかりやすく、うまく統一感を持たせたことが特徴です。
16動物病院
出典:16病院
福岡市にある動物病院です。「16病院」という覚えやすいロゴとテーマカラーのオレンジで暖かい印象を受けるので親しみが持てます。
トップページの上にあるお知らせが「じゅうろくだより」と工夫されているのが特徴的です。
お知らせは通常トップページの目立つところに配置します。
デザインを決めるときに情報の優先順位を決めることは、とても重要になるため参考にできるホームページでしょう。
おだ動物病院グループ
出典:おだ動物病院
広島県の福山市、尾道市エリアに展開する動物病院グループです。
手書き風フォントとイラスト、背景、線の表現などを使い、手書きの風合いがあるデザインのホームページで親近感が持てるのが特徴的でしょう。
情報量が豊富なのも特徴のひとつで次のような対策がとられています。
- 病院ブログ
- メールマガジン
- 獣医師カレンダー(ダウンロード可能)
飼い主への情報提供が充実しています。
王禅寺ペットクリニック
出典:王禅寺ペットクリニック
神奈川県川崎市にある動物病院です。ホームページを見にきた飼い主にわかりやすく各種スケジュールを提供しています。
- 通常の診察
- 夜間診療
- 予防接種
どれも対応可能な曜日と時間を表にまとめてわかりやすく表示されているのが特徴です。
勤務医のスケジュールは来月分まで提示しているので、飼い主が来院の予定を立てやすいでしょう。
王禅寺ペットクリニックのホームページの1番の特徴は診察状況がわかるサービスを取り入れていることです。
うちにいながら「今、何人診察待ちしているか」を知ることができます。
ウチダ動物病院
出典:ウチダ動物病院
神奈川県川崎市にある動物病院です。はじめて来院する飼い主が来やすくなるように工夫されています。
はじめての方へというコンテンツを見ると、来院までの導線がしっかりできているのが特徴です。
- はじめての方へ
- 持ってきてほしいもの
- 診療の流れ
- 病院へのアクセス
初来院のハードルを下げているのがよくわかるコンテンツとして、参考にできるホームページでしょう。
自院の考え方、診療やサービス内容について詳しく説明されており、自院を理解してもらおうという姿勢が伝わります。
まとめ:ホームページを制作して集客につなげよう!
ホームページを制作する際のポイントとコンテンツの重要性を解説しました。
本格的なマーケティング施策をとる前に充実したホームページを制作する必要があるでしょう。
マーケティングにかけるコストを無駄にしないためにも、ホームページ制作は次のことに気をつけます。
- 自院の強みや特徴がわかるホームページ
- コンテンツを充実させたホームページ
飼い主にとって実用的で有益なホームページを制作すると、ホームページから直接的に集客につながるため、ホームページは病院経営で重要な位置を占めています。
飼い主に最大限アピールできるホームページを制作して大きく集客につなげていきましょう。