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医師のヘッドハンティング会社の活用方法は?ヘッドハンティングされる医師の特徴を解説

医師の転職方法の1つであるヘッドハンティング。

大々的におこなわれることが少ないため、その実情がどうなっているのかをご存知ない先生も多いでしょう。

ヘッドハンティングには大きく分けて2種類ありますが、今回はヘッドハンティング会社を介しておこなわれるヘッドハンティングに焦点を当てて解説します。

どんな人材がヘッドハンティングされるのか、ヘッドハンティングの流れやヘッドハンティング会社を効果的に使う方法も解説するので、興味のある方はぜひ最後までお読みください。

医師のヘッドハンティングがおこなわれている背景

医師のヘッドハンティングはメジャーな転職方法ではありませんが、病院ごとの細かい需要に対応するために、各地でヘッドハンティングがおこなわれています。

医師がヘッドハンティングをされる背景には医師不足が大きく影響していているのです。

なかでも、田舎での医師不足、特に優秀な医師の不足は深刻であり、大きな病院であっても医師が足りない状況が見受けられます。

ある診療科だけ需要が高いということはなく、ほとんどの診療科で一定の需要があるのです。

事情は病院ごとに異なるため、それぞれの病院の事情に合わせたヘッドハンティングがおこなわれます。

医師のヘッドハンティングの種類

医師のヘッドハンティング方法は、大きく分けて2種類あります。

  • 自社で有望な人材を探すヘッドハンティング
  • 人材紹介会社を介したヘッドハンティング

それぞれの方法について、以下で解説します。

自社で有望な人材を探すヘッドハンティング

多くの方が想像されるヘッドハンティングは、自社で有望な人材を探す形でしょう。

人脈を使って、欲しい人材を知人から紹介してもらいます。

直接声がかかる方法は昔からおこなわれているため、実際に事例を耳にした方も多くいるでしょう。

人材紹介会社を介したヘッドハンティング

一方、人材紹介会社を介したヘッドハンティングもおこなわれています。

病院が人材紹介会社に欲しい人材を要望し、人材紹介会社が条件に見合う医師を見つけ、お互いをマッチングさせる方法です。

病院側は細かい条件を指定できるため、医師にとっても条件がピッタリ合う転職先を探せるメリットがあります。

ヘッドハンティングされる医師の特徴は?

では、どのような医師がヘッドハンティングされるのでしょうか?

主に、以下の3つの特徴があります。

  • 年齢が40〜50代
  • 専門性が高い
  • 大病院に勤務している

1つずつ解説します。

年齢が40〜50代

ヘッドハンティングされる医師は年齢が40〜50代であることが多いです。

人材を探している病院は、単純に医師不足を補いたい場合もありますが、多くの場合では経験が豊富で、かつマネジメントも任せられる中核の医師を求めています。

単純に医師不足を補いたい場合であれば、20代や30代の医師でも求められる場合がありますが、その場合は転職サイトで探せばよく、わざわざヘッドハンティングを利用することは考えにくいです。

どうしても欲しい人材という観点から考えると、豊富な経験マネジメントスキルが求められることがおわかりいただけると思います。

そのため、40〜50代の医師がヘッドハンティングされる可能性が高いのです。

専門性が高い

豊富な経験を持ち合わせている医師は、専門性が高くなります。

豊富な経験がある医師は、その経験をもとに豊富な知識を蓄えていたり高度な技術を有していたりする確率が高いです。

専門性の高さを裏付ける根拠としては、豊富な実績のほかに資格取得も挙げられます。

資格を取得していることで、一定水準の知識・技術があることが証明されているため、信頼性が高まるのです。

当然のように聞こえる方も多いと思いますが、やはり専門性が高い医師がヘッドハンティングされる傾向にあります。

大病院に勤務している

大学病院など、大病院に勤務している医師がヘッドハンティングされやすいという特徴もあります。

これまで、経験の豊富さやマネジメントスキル、専門性の高さなどをヘッドハンティングされる医師の特徴として挙げてきました。

大病院に常勤医として勤務していると、これらの特徴を備えやすくなります。

大病院では様々な経験をさせてもらえますし、資格取得の支援体制も充実している病院がほとんどです。

また、年齢が上がるにつれ、複数の部下を持つようになり、マネジメントスキルも養われます。

一方、フリーランス医では自力で資格取得をする必要があるうえ、幅広い経験やマネジメント経験ができない場合も考えられます。

そのため、大病院に勤めている医師のほうが必要とされている医師の特徴を満たしている可能性が高く、ヘッドハンティングされやすくなるのです。

ヘッドハンティング会社を通してヘッドハンティングされる際の流れ

ここでは、ヘッドハンティング会社を通してヘッドハンティングされる際の流れを見ていきましょう。

  • スカウトされる
  • ヘッドハンティング会社との面談
  • 病院との面接
  • 条件の擦り合わせ
  • 契約・転職

基本的には通常の転職の流れと同じですが、ヘッドハンティングならではの部分もあるため、流れに沿って1つずつ簡単に解説します。

スカウトされる

まずはスカウトされることから始まります。

一般的なスカウト方法は手紙やメールです。

手紙やメールに記載されている条件が魅力的だと感じれば、興味のある旨を返答し、ヘッドハンティング会社との面談に臨みます。

ヘッドハンティング会社との面談

面談は複数回にわたっておこなわれます。

病院側と希望条件を徐々に擦り合わせていくイメージです。

なお、ヘッドハンティングにおいて、最初は病院名が伏せられている場合がほとんどです。

ヘッドハンティングは大々的におこなうものではなく、極秘に進められます。

そのため、「乗り気になってくれた」とヘッドハンティング会社が判断するまではなるべく必要以外の情報は公開されないと思っておきましょう。

病院との面接

条件がマッチすれば、病院名が明かされて、病院との面接に臨みます。

面接の形態は様々であり、病院で面接をおこなう場合もあれば、接待のような形でおこなわれることもあります。

なるべく悪い印象を与えないように、丁寧に接することが求められるでしょう。

条件の擦り合わせ

面接を通過すれば、条件の擦り合わせをします。

ここでは、主に給料や休日に関する条件の擦り合わせがおこなわれます。

条件の擦り合わせはヘッドハンティング会社と病院との間でおこなわれるため、求める条件はヘッドハンティング会社に事前に伝えておきましょう。

条件が折り合えば正式に採用が決まり、契約となります。

契約・転職

採用が決まると、仮契約を結ぶのが一般的です。

仮契約を結んだ段階で、現在勤めている病院に退職の意向を伝えます。

場合によっては慰留をされたり、担当している患者の引き継ぎが長引いたりするなど、退職が円滑にできない場合もあります

しかし、その場合でも慌てて退職するのではなく、円満に退職するために丁寧に進めましょう

現在勤めている病院の退職日が決まり次第、転職先と本契約を結び、実際に転職をする運びとなります。

医師のヘッドハンティング会社を効果的に使うには?

ヘッドハンティング会社を効果的に使うには、以下の2点を意識しておきましょう。

  • 聞きづらいことでも積極的に質問する
  • 判断を急がない

1つずつ解説します。

聞きづらいことでも積極的に質問する

1つ目は、聞きづらいことでも積極的に質問することです。

転職するか否かを判断する際、条件面や病院の雰囲気、福利厚生など様々な点が気になるはずです。

これらを「聞きづらいから」という理由で聞かずにいると、「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因になります

これでは、お互いが無駄な時間を使うことになってしまうため、好ましくありません。

よっぽど執着しているのであれば別ですが、聞きづらいことを聞いて、それだけで不採用になることは考えにくいです。

遠慮せずに気になったことは質問してみてください。

また、質問に対する返答の仕方で、ヘッドハティング会社の信頼度を確認することも可能です。

不自然に回答を拒んだり、曖昧な返答しか返ってこなかったりする場合は、悪質な会社である可能性があります。

信頼できる会社であれば、誠実に返答してくれるはずなので、積極的に質問してみて、違和感を感じたら依頼を断ることも視野に入れておくと良いでしょう。

判断を急がない

2つ目は、判断を急がないことです。

ヘッドハンティング会社のなかには、おいしい情報を次から次へと提示してきたり、判断を急かしたりする会社もあります。

しかし、判断を急ぐことは危険です。

リスクやデメリットをよく考えずに転職を決めると、働いてみてから「転職が失敗だった」と後悔してしまう可能性が高くなります。

転職するか否かを決めるのはあなた自身です。

必要以上に判断を急ぐように言われる場合は、潔く依頼を断り、現在の職に集中するほうが良い選択である場合も多くあるでしょう。

決して、ヘッドハンティング会社の言われるがままに転職を決めるのだけは避けてください。

医師のヘッドハンティング会社3選

最後に、医師のヘッドハンティング会社を3つ紹介します。

  • 株式会社LBH
  • 株式会社Medifo
  • 半蔵門パートナーズ株式会社

ヘッドハンティングは極秘に進められるため、ヘッドハンティング会社を大々的に宣伝することは少ないのですが、一例は知っておいたほうが良いため、どのような会社があるのかを見ていきましょう。

なお、これらのヘッドハンティング会社は自分で登録するシステムではなく、ヘッドハンティング会社から声がかかれば利用することになる点に注意してください。

株式会社LBH

株式会社LBHは、医師に特化したヘッドハンティングをおこなっている会社です。

すべての診療科に対応している点が特徴です。

公式HPに寄せられている口コミを見ると、スタッフが協力的で親身になって話を聞いてくれるという評判が寄せられています。

以下のリンクにある『我々の実績』という項目で、複数の医師から寄せられた口コミを確認できるため、興味のある方はぜひご覧ください。

公式サイトを見る

株式会社Medifo

株式会社Medifoも医師に特化したヘッドハンティングを実施している会社です。

ステップアップやキャリアアップに重きを置き、キャリアが加速するような転職のお手伝いをしています。

また、株式会社Medifoでは、一般的なヘッドハンティング会社と異なり、医師からのお問い合わせも受け付けています。

もし気になると感じた方は、以下のリンクから株式会社Medifoについて調べてみてください。

公式サイトを見る

半蔵門パートナーズ株式会社

半蔵門パートナーズ株式会社は、幅広い業種に対応したヘッドハンティング会社です。

転職サイトや人材会社に登録していない方が対象になる点が特徴の会社です。

本部長や部長、課長などの「ミドル層」に重きを置いた斡旋をおこなっている点も特徴的でしょう。

日本全国での実績があるだけでなく、海外との取引実績もあります。

もし興味があれば、以下のリンクから公式HPをご覧ください。

公式サイトを見る

まとめ

今回は、ヘッドハンティング会社を介しておこなわれる医師のヘッドハンティングについて解説しました。

一般的にはヘッドハンティング会社から声がかからないと活用できない方法ではあります。

しかし、いざヘッドハンティング会社から声がかかった時にヘッドハンティングに関する知識を持っていないとせっかくの機会を手放してしまう可能性も考えられます。

今回紹介した内容を頭に入れておくだけで、ヘッドハンティングの依頼が来た際に、落ち着いて対処できるでしょう。

なかには、転職サイトのように医師からの依頼を受け付けているヘッドハンティング会社もあるので、気になる方はぜひ問い合わせをしてみてください。