「エアフローを歯科医院で勧められたけど、具体的にどのような施術なのだろう……」
「エアフローの費用相場を知りたい……」
このような悩みを抱えていませんか?
エアフローは歯科医院で勧められる場合がありますが、知名度の低さからどのような施術なのかイメージできないという方も少なくありません。
そこで本記事では、エアフローとはどのような施術なのか、クリーニングとの違いや受けるメリットについて解説します。
費用相場や、おすすめな方を含めて紹介しているので、エアフローが気になっている方は参考にしてみてください。
エアフローとは?
エアフローとは、微細なパウダーと水、圧縮空気を利用して歯のクリーニングを行う治療です。
歯の表面に付着した汚れを取ることに特化しており、見栄えの良い歯にしたいと考えている方に向いているでしょう。
また、従来のクリーニングと比べてエナメル質を傷つけないため、歯に優しいという点も魅力です。
歯の見栄えを美しくしたい方は、エアフローの治療がおすすめです。
従来のクリーニングとの違いは?
エアフローと従来のクリーニングの違いは、目的や使用機器、仕上がりなどに違いがあります。それぞれの違いは、以下のとおりです。
エアフロー | 従来のクリーニング | |
---|---|---|
目的 | 着色・バイオフィルムの除去 | 歯石・プラーク除去 |
使用機器 | パウダー・水・圧縮空気 | 超音波スケール・回転ブラシ |
除去対象 | 着色・バイオフィルム | 歯石・プラーク |
痛み | 比較的少ない | 歯石が多いときに不快感を感じる |
仕上がり | 本来の歯の色が見える | ツルツルだが着色が残る場合がある |
たとえば、エアフローは着色・バイオフィルムを取り除くことに長けており、痛みが少なく本来の歯の色が見えます。
一方、従来のクリーニングは、超音波スケールや回転ブラシを使い、歯石やプラークを取り除く治療です。歯石が多いときに不快感を感じやすく、着色が残る場合があります。
そのため、目的に合わせて治療を受けると良いでしょう。
エアフローを受けるメリット
エアフローを受けるメリットは、6つあります。
- 短時間で汚れを取り除ける
- 施術が痛くない
- 音が静かで不快感が少ない
- 超音波では届かない場所も掃除できる
- 高い洗浄効果が期待できる
- 歯や歯茎に優しい
それぞれのメリットについて解説します。
短時間で汚れを取り除ける
エアフローは、短時間で汚れを取り除ける点がメリットです。
エアフローは、パウダーや水、圧縮空気を使って取り除く施術になり、一度に広範囲の歯面を素早くきれいにできます。
手動のブラシや器具で1本ずつ処理するときと比べて、効率よく歯をきれいにできるでしょう。
仕事の合間に歯のケアをしたい方や、子どもを預けている短時間に歯をきれいにしたいという方におすすめです。
施術が痛くない
エアフローは、施術がそれほど痛くないという点がメリットとしてあげられます。
従来のスケーリングの場合は、歯石を削り取る作業になるため、歯石が多い場合は痛みや、不快感を感じる場合があります。
しかし、エアフローは柔らかい汚れを物理的に吹き飛ばすだけなので、知覚過敏の方でも比較的安心して治療を受けられるでしょう。痛みが少ない治療を受けたいという方におすすめです。
音が静かで不快感が少ない
エアフローは、音が静かで不快感が少ないという点もメリットです。
従来の超音波スケーラーの場合は、金属音のような動作音があり、不快感を感じる方もいます。
しかし、エアフローは歯に触れる感覚もソフトなので、ストレスを感じにくいでしょう。
超音波では届かない場所も掃除できる
エアフローのメリットとして、超音波では届かない場所も掃除できます。
細かいパウダー粒子を使って掃除をするため、歯の隙間や歯周ポケット、インプラント周辺など細部にもきれいにすることが可能です。
ワイヤー矯正中やブラシが届かない部分なども掃除できるので、歯周病や虫歯予防にも役立ちます。
高い洗浄効果が期待できる
エアフローは、高い洗浄効果を期待できる点がメリットです。
エアフローは、歯に付着した細菌の膜「バイオフィルム」を効果的に除去できます。
また、肉眼では見えにくい汚れまでしっかりと洗浄できるので、歯周病や虫歯を予防したい方におすすめです。
歯や歯茎に優しい
歯や歯茎に優しいという点は、エアフローのメリットです。エアフローの専用パウダーは、粒子が細かく、歯のエナメル質や歯茎をほとんど傷つけません。
また、力でこすらないため、摩擦や刺激によって傷ついてしまう状態も防げます。歯ぐきが弱っているけどクリーニングしたい方などにおすすめです。
エアフローを受ける際の注意点
エアフローを受ける際の注意点は、4つあります。
- 硬い歯石の除去には向いていない
- 体調や治療状況によって治療を受けられない
- 保険適用外なので費用がかかる
- 治療後は一時的に着色しやすい
それぞれの注意点について解説します。
硬い歯石の除去には向いていない
エアフローを受けるときは、硬い歯石の除去には向いていません。
たとえば、歯の裏側や隙間にガッツリと歯石がついている場合は、エアフローだけでは取り除くことが難しいです。
歯石がついている場合は、歯石を取り除いたあとに、仕上げとしてエアフローを受けると良いでしょう。
体調や治療状況によって治療を受けられない
エアフローは、体調や治療状況によって、治療を受けられない場合があります。
たとえば、喘息やCOPDなどの呼吸器系疾患や、鼻や喉に炎症がある場合は、エアフローを避けるのが良いでしょう。
ほかにも、抜歯したばかりで幹部が回復していないときに、無理に行うと圧下の原因につながる可能性があります。そのため、治療を受ける際には石と相談してからにしましょう。
保険適用外なので費用がかかる
エアフローは、保険適用外の治療になるため、費用がかかってしまいます。
クリニックによりますが、1回5,000円以上の自費が必要というケースも少なくありません。事前に料金を確認しておくと、安心して治療を受けられるでしょう。
治療後は一時的に着色しやすい
エアフローは、治療後は一時的に着色しやすい点を考慮しておきましょう。エアフロー直後は、歯の表面にある保護膜が一時的に薄くなっています。
そのため、エアフロー直後にコーヒーや赤ワインなどを摂取してしまうと、再び着色してしまう可能性があります。
エアフローを実施したあとは、2~3時間は色の濃い飲食物を避けるようにしましょう。
エアフロー治療がおすすめな方
エアフロー治療がおすすめな方は、以下のいずれかが当てはまる方です。
- 着色汚れが気になる方
- 歯周病予防・管理をしたい方
- 矯正中の方
- インプラント・セラミックなどの補綴物がある方
- ホワイトニングをしている方
- 忙しい方
どのような方がおすすめなのか解説します。
着色汚れが気になる方
エアフローは、歯に付着した着色汚れが気になるという方におすすめです。紅茶やコーヒー、赤ワインなどを摂取した際に、歯の表面が着色されてしまいます。
エアフローを受けると、着色を短時間で優しく取り除くことが可能です。そのため、毎日コーヒーや赤ワインを飲む方や、見た目を大きく改善したい方におすすめです。
歯周病予防・管理をしたい方
エアフローは、歯周病予防や管理したい方におすすめです。
たとえば、エアフローは、歯と歯茎の隙間に入り込んだバイオフィルムも取り除けます。歯周病の原因になる菌の温床をきれいに掃除できるため、歯周病予防をしたい方に向いているでしょう。
歯茎から血が出る方や、歯石は少ないけど歯茎が腫れるという方にうってつけです。
矯正中の方
矯正中の方は、エアフローの治療がおすすめです。ワイヤー矯正やマウスピース矯正中の場合、歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすくなります。
しかし、エアフローは装置の隙間にもパウダーが届くため、むらなく清掃できます。
虫歯や歯周病の予防効果も高いため、矯正中の方にはおすすめです。
インプラント・セラミックなどの補綴物がある方
インプラントやセラミックなどの補綴物がある方は、エアフローが向いているでしょう。
インプラントやセラミックは傷つきやすく、従来の機械的な清掃では表面を削ってしまう恐れがあります。
しかし、エアフローは優しく洗浄できるため、人工物にも安心して使えるでしょう。
補綴物を傷めずに清潔な状態を保てるので、インプラントやセラミックなどをしている方は、エアフローを検討してみてください。
ホワイトニングをしている方
ホワイトニングをしている方は、エアフローをおすすめです。
ホワイトニングを長持ちさせたいときは、再着色の原因となるステインや、バイオフィルムなどを除去するメンテナンスが重要です。
エアフローをするとステインやバイオフィルムを取り除けるので、メンテナンスとして活躍してくれます。
忙しい方
エアフローは、短時間で広範囲を効率よく掃除できるため、忙しい方にもおすすめです。
たとえば、育児や仕事で時間が取れない方や、短時間でケアを終わらせたい方に向いているでしょう。
1回20~30分程度で終わるため、少ししか通院できない方におすすめです。
エアフローの費用相場
エアフローは、対応している歯科医院によって費用相場が変わりますが、一般的には1回あたり4,000円~6,000円の費用がかかります。
自由診療になるため、保険適用外となっており、自費診療の中では比較的リーズナブルです。処置時間も短いので、虫歯や歯周病の予防を行いたい方におすすめです。
エアフローの頻度は?
エアフローの頻度は、3ヶ月に1度のペースがおすすめです。とくに着色汚れが気になりやすい方や、歯周病・虫歯予防をしたい方は、短い間隔でケアすると良いでしょう。
また、ホワイトニングやフッ素塗布など、ほかの治療と組み合わせることで、より予防効果を高めやすいです。
まとめ:エアフローで美しい歯を手に入れよう!
エアフローは、美しい歯を保ちたいという方におすすめです。
歯や歯茎を傷つけずに掃除ができるため、見栄えの良い歯を保ちたい方に向いているでしょう。また、インプラントやセラミックなどの補綴物がある方は、傷めずに清潔な状態を保てます。
エアフローが気になる方は、かかりつけの歯科医に相談し、治療を受けるか検討してみてください。