クリニックの経営には欠かせない、集患。
なかなか患者が増えずに「患者さんを増やすにはどのようにしたら良いのだろう」と悩んでいる方も多いでしょう。
そこで本記事では、クリニックの集患に効果的な施策を6つ紹介します。オフラインとオンライン別で紹介するため、自院に導入したいものがないか探してみてください。
この記事の内容
集患とは
集患とはクリニックに患者を集めることです。主に今まで診察にこなかった患者を集める意味で使われます。
腕の良い医者がいたとしても、集患対策が十分でなければ、患者はなかなか集まりません。クリニックに患者が治療しに来なければ、継続的に経営することは難しいのです。
都心にクリニックがある場合、総患者数は多いでしょう。しかし、多くのクリニックが密集していることから患者の取り合いになり、自院にはなかなか患者が来ないことも考えられます。
そのため、クリニックをどこに構えるにしても、集患対策は重要となります。
集患と増患の違い
集患と似ている言葉に、増患があります。
増患(ぞうかん)とは患者を増やすことです。新規の患者を増やす意味でも使用されますが、主にリピートしてくれる患者を増やす意味で使用されます。
患者が来てもリピートしてもらえなければ、継続的な経営は難しいため、集患対策と同じように増患対策も重要です。
クリニックの集患に効果があるオフライン施策2選
この章では、クリニックの集患に効果があるオフライン施策を2つ紹介します。
- 看板を設置する
- チラシを活用する
これから順番に説明していきます。
看板を設置する
集患対策の一つに看板を設置する方法があります。一口に看板と言っても、電柱の看板や野立看板・窓を活用した看板などさまざまです。
看板を設置した場所周辺を生活圏としている人がターゲットとなります。大きい看板を設置すれば遠くを移動している人にも宣伝することが可能です。
看板を見てもらえる時間は短時間であるため、限られた時間でどれだけクリニックの情報や魅力をしってもらえるかが重要となります。
チラシを活用する
集患対策としてチラシを活用すれば、特定の地域に絞って情報を発信できます。
クリニックから少し距離のある場所にチラシを配布することで、中距離からの患者も期待できる点が特徴です。また、捨てない限りチラシは送り手のもとに残るため、何度も読み返してもらえる可能性があります。
「どの時期に配布したチラシの反響が大きかったのか」を分析することで、チラシの集患効果を高められます。
クリニックの集患に効果があるオンライン施策4選
これまでクリニックの集患に効果があるオンライン施策を紹介しました。次にこの章では、集患に効果的なオンライン施策を2つ紹介します。
- SEO・MEO対策をおこなう
- オンライン広告を活用する
- 予約管理システムを導入する
- Googleマイビジネスに登録する
これから順番に説明していきます。
SEO・MEO対策をおこなう
SEO対策とは、インターネットユーザーに自院のホームページを目にしてもらいやすくすることです。また、MEO対策とは、Googleマップの店舗検索の順位を上昇させることを意味します。
SEOやMEO対策をおこなえば、近隣の住民だけではなく、全国のユーザーに自院を認知してもらうことが可能です。自院のことを知っているユーザーが増えることは、将来的に患者になる人が増えることともいえるでしょう。
なお、SEO・MEO対策はどちらとも情報をアップデートすることが重要です。上位に表示されるまで数か月かかる場合もあるため、なかなか上位に表示されないからと諦めるのではなく、定期的に情報を更新しましょう。
オンライン広告を活用する
SEOやMEO対策よりも、短期間で効果を得られる集患方法に、オンライン広告があります。オンライン広告とは、インターネットでユーザーが検索した際に画面に表示される広告です。
「〇〇(地域名) 〇〇(フリーワード)」といったようにインターネットの検索ワードを自由に設定できるため、アプローチしたい層にピンポイントに宣伝できます。
成果報酬型であることが一般的で、クリック率が低い場合は費用はあまり発生しません。そのため、初期費用を払わずに集患対策をおこないたい方に向いています。
予約管理システムを導入する
予約管理システムとは、インターネットで患者が受診予約をできるシステムです。
予約管理システムを活用すれば、患者は待合室で長時間診察の順番を待つ必要はありません。待合室で他の患者からウイルスなどが感染するリスクが少なくなるため、院内感染を気にする人でも来院しやすくなります。
また、診察の待ち時間を大幅に削減できるため、スケジュールが詰まっているような忙しい人でも利用しやすくなるといった点も魅力です。
Googleマイビジネスに登録する
GoogleマイビジネスとはGoogleが提供しているサービスの一つで、Googleマップに店舗情報を掲載するサービスです。
Googleマップでクリニック名を検索する直接検索の他に、インターネットで関連するワードを検索した際に表示される観戦検索といった機能が搭載されています。ユーザーが検索ボックスに「〇〇したい」と入力して、入力したキーワードが自院に関連していれば、自院名を入力していなくてもユーザーに表示される可能性があるのです。
また、Googleマップに投稿されたユーザーの口コミに返信して、感謝を伝えることもできます。クリニックの経営に影響するような悪意のある口コミには、削除依頼を出すことが可能です。
まとめ:クリニックの集患には患者の満足度向上も重要
本記事ではオフライン・オンラインでおこなえるマーケティング施策を6つ紹介しました。紹介した施策は、以下の通りです。
- 看板を設置する
- チラシを活用する
- SEO・MEO対策をおこなう
- オンライン広告を活用する
- 予約管理システムを導入する
- Googleマイビジネスに登録する
クリニックを継続的に経営するためには、集患対策は必須です。ただ患者の満足度が低い場合も口コミが広まってしまうため、本記事で紹介した施策を実施しながらも患者の満足度向上を目指さなければなりません。
ぜひ本記事で紹介した施策を参考にして、どのように集患するか検討してみてください。