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歯科衛生士向けルーペメーカーおすすめ7選!失敗しない選び方も解説

歯科衛生士にとって重要なのは、口の中をどれだけクリアに見れるかです。
ルーペを使うことで、より高精度な治療ができます。
とはいえ、ルーペの種類は多く、どれを選んだら良いか迷っている方もいるでしょう。
そこで本記事では、歯科衛生士向けのルーペメーカーを紹介します。失敗しない選び方も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

歯科医院でルーペを使うメリット5つ

歯科医院がルーペを使うメリットは以下の5つです。

  1. 治療精度が向上する
  2. 質の高い治療をアピールできる
  3. 歯科衛生士のメインテナンスでも活用できる
  4. マイクロスコープよりも手軽に利用できる
  5. スタッフのスキルやモチベーションアップにつながる

治療精度が向上する

ルーペを使うことで、治療精度が向上します。ルーペを使うと、肉眼では見えづらい箇所や細部までも見れます。倍率は0〜8倍以上もあり、治療内容によって変えることが可能です。

細かい箇所を見るときは、姿勢を前屈みにしたり、治療する箇所まで顔を近づける必要があります。しかし、ルーペを使うと無理な姿勢で治療しなくてもよいので、体の負担を軽減できます。

質の高い治療をアピールできる

ルーペを使うことで、細かい部分の治療精度が向上します。例えば以下のとおりです。

  • 歯を削る際に、最小限のみ削れる
  • クラウンやインレーの適合精度を高める

質の高い治療ができることをアピールすれば、常に安全な治療を求めている患者に安心感を与えられます。

歯科衛生士のメインテナンスでも活用できる

ルーペは、歯科衛生士のメインテナンスでも活用できます。口の中を拡大できるので、歯周病などのトラブルをより正確に把握できます。

肉眼よりも高精度の治療ができるので、プラークや歯石などのトラブル除去はもちろん、健全な歯に傷をつけるなどの悪影響もありません。

マイクロスコープよりも手軽に利用できる

ルーペはマイクロスコープよりも手軽に使えます。主な違いは以下の2つです。

  • 価格
  • 操作性

マイクロスコープの価格は100万〜1,000万円と高価ですが、歯科用ルーペは1万円代から購入できます。

操作性については、マイクロスコープの場合、機械のセッティングや機械の移動などに時間がかかってしまいます。それに対しルーペは、メガネをかけてレンズを降ろすだけで使えます。

またルーペをつけたまま診療ができるので、汎用性や利便性にも優れています。

スタッフのスキルやモチベーションアップにつながる

歯科用ルーペを導入することで、スタッフのスキルやモチベーションの向上につながります。ルーペを使うことで、術者は負担なく快適に治療できます。

快適な環境で精度の高い治療ができると、スタッフの医療スキルが向上します。また環境の良いところで治療できるのは、モチベーションアップにもつながり、歯科医院全体の士気が上がります。

歯科衛生士が使用するルーペの種類

歯科衛生士が使用するルーペの種類をご紹介します。大きく分けて主に3つです。

  1. レンズタイプ
  2. 装着タイプ
  3. ゴーグルタイプ

レンズタイプは2種類

レンズタイプは主に2種類あり、以下のとおりです。

  • ガリレアン式
  • ケプラー式

ガレリアン式は一般的に2枚のレンズでできており、軽くてコンパクトです。しかし倍率は3倍ほどで、高倍率を要する治療には使えません。

ケプラー式はレンズとプリズムで作られており、光の屈折を使うことで、高倍率で見られます。しかし本体は重く、高価です。

装着タイプは2種類

装着タイプは2種類あります。具体的には以下のとおりです。

  • ゴーグル
  • ヘッドバンド

ゴーグルはメガネと同じように装着するもので、取り外しもできます。また異物や唾液、血液から目を守ることが可能です。

ゴーグルタイプは重心が前にあるので、長い時間重いモデルを装着していると疲れやすくなります。

ヘッドバンドは額から吊り下げる形状で安定感があります。ルーペと目の距離が近いので、解像度の高い状態で拡大しながら治療可能です。またメガネをかけたままでも装着できます。

ゴーグルタイプにおけるレンズの固定タイプは2種類

ゴーグルタイプにおけるレンズの固定タイプは2種類です。

  • TTLタイプ
  • フリップアップタイプ

TTLタイプは「Through The Lens」の略で、アイグラスにレンズを導入しているルーペです。レンズと目の距離が近くなるので、高解像度で広い視野を確保できます。

しかし、レンズがゴーグルと固定されているので、レンズを動かして距離を調節できません。

フリップアップタイプは、必要に応じてレンズを上げられるため、治療している時以外でもゴーグルを装着したままで問題ありません。またレンズを着脱し、通常のゴーグルとして使用できます。

矯正レンズを入れるとメガネとしても使えます。

歯科医院・歯科衛生士用ルーペのおすすめの選び方

歯科医院や歯科衛生士用のルーペのおすすめの選び方を8つ紹介します。

  1. 倍率で選ぶ
  2. 価格・コストで選ぶ
  3. 作業距離で選ぶ
  4. 明るさで選ぶ
  5. 瞳孔間距離(PD)で選ぶ
  6. 焦点深度で選ぶ
  7. 重さで選ぶ
  8. アフターサービスの充実度で選ぶ

倍率で選ぶ

倍率で選ぶ方法があります。倍率が高ければ高いほど、より精密な治療が行えます。

しかし、倍率が高くなると焦点距離や作業距離が短くなり、視野も同時に狭くなるというデメリットもあります。

普段の治療は低倍率のものを使い、精密な治療は高倍率のものを使うなど、状況に応じて使い分けると良いでしょう。

価格・コストで選ぶ

価格やコストで選ぶ方法です。価格によって倍率や重さが異なります。低倍率のものは安価なので初期費用は抑えられますが、重いため体に負担がかかります。

一方、高倍率のものは高価で軽いものが一般的です。価格によってルーペタイプも異なるので、注意してください。

作業距離で選ぶ

作業距離も判断の1つです。一般的な作業距離は以下のとおりとなっています。

  • 座位治療:300~500mm
  • 立位治療:400~550mm

快適な姿勢で治療するためには、作業距離を確認する必要があります。メーカーが提供しているデモ機を用いて頭の位置を確認しましょう。

明るさで選ぶ

ルーペについているライトの明るさで選べます。倍率が高くなると、レンズ越しに見える部分は暗くなります。暗い状態で治療するとミスが起こりやすいので、ライトはなるべく明るい方が良いでしょう。

ライトが標準でついているルーペもありますが、ライトがついていないルーペには、後付けできるライトがあります。また運用方法も異なり、コードを接続して利用するタイプと、バッテリーが内蔵されているコードレスタイプがあります。

瞳孔間距離(PD)で選ぶ

瞳孔間距離(PD)で選ぶのも1つです。瞳孔間距離(PD)とは、右目の瞳孔から左目の瞳孔までを示す言葉です。

瞳孔間距離が合わないと、術者の視野が明確に見えなかったり、目が疲れるリスクになります。また、スタッフ間で共用する予定であれば瞳孔間距離を調整できるルーペタイプをおすすめします。

焦点深度で選ぶ

ルーペにある焦点深度で判断すると良いでしょう。焦点深度とはルーペを経由して視界を見たとき、ピントが合っている範囲のことです。焦点が合うことで多少ズレたとしてもぼやけません。

一般的には倍率が大きくなるほど、焦点深度は浅く、ピントが合いにくくなります。
一方、焦点深度が深いとピントを合わせやすく、目が疲れにくいので、長い時間の治療に向いています。

重さで選ぶ

重さで選択するのも1つの方法です。重いルーペをつけて治療していると疲れやすく、ストレスの原因になります。

一般的に高倍率で多機能のルーペだと重くなりやすいです。重心や付け心地も確認した上で選ぶことをおすすめします。

アフターサービスの充実度で選ぶ

アフターサービスの充実度で選ぶと良いでしょう。

故障した場合、修理対応のスピードや代替品の無料貸出はあるのか、また突然使えなくなった場合の電話対応の有無などのアフターサービスを確認しましょう。

歯科医院・歯科衛生士向けルーペメーカーのおすすめ7選

歯科医院や歯科衛生士向けのおすすめルーペメーカーを7つ紹介します。

  1. ハズキルーペ|医師や歯科医が絶賛
  2. サージテル|世界的に有名
  3. カールツァイス|レンズの品質トップクラス
  4. ハイネ|お手頃価格
  5. ユニバット|オーダーメイド可能
  6. Ciメディカル|歯科材料に特化
  7. XENOSYS(ゼノシス)|世界に展開中

ハズキルーペ|医師や歯科医が絶賛

ハズキルーペは、生理工学に基づいたレンズ設計で衝撃に強いルーペを作っています。レンズでは歪みが一切ない見え方になっており、製品によっては100kgの重さにも耐えられるルーペもあります。

コンタクトレンズやメガネの上から付けられるので、日常使いでもおすすめできるルーペです。

サージテル|世界的に有名

株式会社オーラルケアが取り扱っているサージテルのルーペです。世界的に有名なルーペで「うまくなった」とスキルアップを感じさせます。またストレスのない装着感があるオークリーフレームを採用。疲れを一切感じさせません。

サポート体制も万全で、アフターフォローを行なっているチームは国内で唯一と言われています。

カールツァイス|レンズの品質トップクラス

カールツァイスは、ドイツで生まれた光学機器メーカーでルーペの他にもマイクロスコープも取り扱っています。とくにレンズは最高品質で、視野と焦点深度を極限まで向上させたルーペです。

チタンで作られたフレームと快適さを重視しているところも特徴の1つとなっています。

ハイネ|お手頃価格

国内でも大手医療用品販売に特化しているCiプロダクツが運営しているハイネのルーペはレンズにこだわっています。凹凸の2枚構造のレンズで視界を補正しているので、目が疲れにくいです。

反射防止のコーティング材を密着させているので、反射を0.3%以下に抑えています。またルーペの角度が45度まで調整できるので、治療中の姿勢が安定します。

ユニバット|オーダーメイド可能

ユニバットは、おしゃれなルーペを提供しているメーカーです。スタイリッシュな双眼ルーペ専用のフレームと高品質ルーペを組み合わせたサージカルルーペがおすすめです。

また利用する術者の瞳孔間距離や作業距離などを測ってオーダーメイドが可能です。瞳孔間距離を変えることで共有できる製品もあります。

Ciメディカル|歯科材料に特化

2000年に設立されたCiメディカルは、歯科材料の通信販売として運営しています。歯科医院向けはもちろん、医療機関向けの通販としても売上高No.1です。

ルーペだけでなく、ルーペのくもり止めなどの補助用品も取り扱っています。

XENOSYS(ゼノシス)|世界に展開中

XENOSYS(ゼノシス)は、世界31の国と地域に販売をしており、世界中に革新的な技術と高度な品質を提供しているメーカーです。フルオーダーメイドで、術者の特性に合ったルーペを作成できます。

長時間つけても負荷がかからないフレームがおすすめです。

まとめ:歯科医院・歯科衛生士は人気メーカーのルーペを利用するのがおすすめ

歯科医院や歯科衛生士にとってルーペは必要不可欠です。しかし焦点深度や作業距離が合わないと目に疲れが溜まったり、体に悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
人気メーカーであれば、ルーペの種類が豊富なので、術者に合ったものが見つかるかもしれません。ルーペの利用を検討されている方はこの記事を参考にしてみてください。