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インジケーターおすすめメーカー2選|歯科のデンタル撮影での使い方を解説

歯科のデンタル撮影ではいくつかの方法、やり方がありますが、そのうちの一つにインジケーターという補助具を使用するやり方があります。
インジケーターを使用すれば撮影失敗のリスク減少や、衛生的な撮影が可能になるなどのメリットが生まれます。
この記事ではインジケーターを使用するメリットや使い方、おすすめの製品などについてまとめました。

インジケーターとは

インジケーターとは、デンタルのレントゲン撮影の際に使用する口内法撮影補助具のことです。
子どもでも成人でも使えて、フィルムの位置とデンタルX線写真撮影機の先端(コーン)の向きを固定するために使用します。

インジケーターを使用するメリット

インジケーターの使用には、以下3つのメリットがあります。

  1. 衛生的な撮影が可能
  2. 失敗リスクの減少
  3. 被ばくの減少

衛生的な撮影が可能

インジケーターを使用すれば、口腔内に指を深く入れる必要がなくなるので、衛生的に撮影が可能になります。
唾液や血液との接触もなくなり、感染症リスクが減少します。

失敗リスクの減少

インジケーターを使うと撮影の失敗リスクがごくわずかになります。
インジケーターを使わない方法では患者さんがフィルムを自分の手で抑える方法があり、位置がズレたりして再撮影するケースがあります。
しかし、インジケーターを使用すれば患者さんがインジケータを噛むだけでよくなり、失敗の可能性が減り、再撮影をする回数をかなり減らすことができます。
患者さんの負担軽減にもつながります。

被ばくの減少

インジケーターの使用は被ばくの減少にもつながります。
X線からは極わずかではありますが放射線が放出されています。
撮影に失敗して、何度も再撮影をすると被ばくが増えてしまうので、インジケーターを使用して撮影回数を減らすとリスクを減らすことができます

インジケーターの使い方

インジケーターを使用してレントゲン撮影をする方法は、フィルムを固定して口腔内に入れて、患者さんに咬合してもらうだけというシンプルなものです。
ポイントはインジケーターを立てた状態で口腔内に入れるのではなく、倒した状態で入れて、中に入ってから立てるという点です。この点を意識すると患者さんのお口、顎への負担も少なく済みます。
歯列と舌の間にフィルムが来るような位置に入れるのがコツです。
患者さんはデンタル撮影に慣れていないため、初めからすんなりととれるケースは多くないです。何度か練習をしてから撮影に臨むといいでしょう。

インジケーターを使わない撮影方法

インジケーターを使わずに、フィルムのみで撮影する方法もあります。
インジケーターを使わない場合の撮影方法では、手でフィルムを押さえて、自分でX線を当てる位置を決める必要があります。
フィルムを口腔内に入れて、患者さんに抑えてもらいながら撮影する歯科医院もあれば、医師が押さえてX線を動かしながら撮影するという歯科医院もあります。
フィルムを使わない場合、撮影する口腔内の場所ごとにX線の上下左右の角度を変えなければなりません。

フィルムの位置を歯列と舌の間に入れるというのはインジケーターを使わない場合でも同じですが、手でうまく入れるのは難しいため、インジケーターを使用するのが無難です。
もしインジケーターを使わずにフィルムを入れる際は、口の中にフィルムを入れた後、顎舌骨筋の緊張を緩めてもらうようにすれば、患者さんも痛くなりにくいです。

撮影用インジケーターのおすすめ2選

ここからはデンタル撮影用インジケーターのおすすめ製品を2つ紹介します。
表の下に各製品の紹介を記載していますのであわせてご覧ください。(表の製品名をクリックすると、各製品の紹介欄にジャンプします。)

製品名 特徴 サイズ 価格
CID-4・CID-S 高温高圧滅菌135℃まで対応 標準、小型の2種類 単品:2,450円
セット:7,580円
マルチアングルインジケーター 東京医科歯科大学、日本大学と連携制作 標準、スリム、小児の3種類 要お問い合わせ

CID-4・CID-S|株式会社阪神技術研究所

出典:CID-4・CID-S撮影用インジケーター|阪神技術研究所

価格 単品:2,450円
セット:7,580円
特徴 高温高圧滅菌135℃まで対応
サイズ 標準、小型の2種類
公式サイト http://www.hatela.co.jp/seihin6.html

株式会社阪神技術研究所は、1959年設立の歴史ある歯科医療機器販売および製造の会社です。
インジケーターは使いやすい2サイズを用意しており、お口の小さなお子様でも使用可能で、患者さんに負担の少ない撮影が可能になります。
高温高圧滅菌も可能で、135℃まで対応しています。従来品よりも耐熱性が向上しているため、より安全に扱えます。
単品販売とセット販売があり、単品の場合は各2,450円となっていますが、セットでは標準サイズ、小型サイズのそれぞれ右臼歯用、左臼歯用、前歯用各1個に消毒槽がセットになって7,580円とお得な内容です。どちらにもCピース10個が付属します。

公式サイトを見る

マルチアングルインジケーター|朝日レントゲン工業株式会社

出典:マルチアングルインジケーター | 明室用自動現像機・X線フィルムの株式会社フラット

価格 要お問い合わせ
特徴 東京医科歯科大学、日本大学と連携制作
サイズ 標準、スリム、小児の3種類
公式サイト http://www.k-flat.co.jp/product/multiangleindicator

朝日レントゲン工業のマルチアングルインジケーターは、東京医科歯科大学、日本大学と産学連携で制作された商品です。
独自のアーチ形状は、全部位にフィットする構造になっていますので、前歯から臼歯まで、大人にも子どもにも使いやすいです。
サイズは標準、スリム、小児の3つがあり、部位によって縦向き、横向きでの使用や、スライド装着などが可能です。
リングとアームを分割できるため、コンパクトに収納できます。
唾液感染予防袋やセンサー取付キットなどもオプションで追加可能です。

公式サイトを見る

まとめ:インジケーターを使用して医師・患者双方の負担を軽減しよう

デンタル撮影用のインジケーターは様々なメリットがあることがわかりました。
撮影の回数が増えれば患者さんの負担が増大してしまいます。
インジケーターを使用すれば医師と患者さん双方の負担を軽減でき、比較的簡単に撮影が可能になりますので、是非導入しましょう。