歯科矯正用プライヤーおすすめメーカー5選！どんな種類があるのかを紹介

歯科矯正では様々な矯正器具が使用されますが、その中の一つに歯科矯正用プライヤーというものがあります。
歯科矯正用プライヤーは様々な種類があり、用途や患者さんにあわせて使い分ける必要があります。
この記事では歯科矯正用プライヤーについての紹介や、どんな種類があるか、おすすめのメーカーなどについて解説します。

歯科矯正用プライヤーとは

歯科矯正用プライヤーとは、矯正器具であるワイヤーを屈曲、切断するために使用する工具のことです。
また、「シンチパック」という、歯列矯正用のワイヤーが唇や頬に刺さらないようにワイヤーの端を曲げるという作業にも使用します。
プライヤーとは、日本では「ペンチ」、「ニッパー」とも呼ばれており、こちらの呼び方の方が馴染みがあるという人もいるかもしれません。
英語で「Pliers」と表記され、切る、掴む、挟むといった意味があります。

歯科矯正用プライヤーの種類

歯科矯正用のプライヤーは様々な種類があり、下記はその一例ですが、それぞれ目的別に使い分けられます。

• ライトワイヤープライヤー
• エンドカッター（セーフティーカットタイプ）
• エンドカッター（フラッシュカットタイプ）
• ピンカッター
• アーチターレット
• シンチバックプライヤー

ライトワイヤープライヤー

唇側矯正装置や舌側矯正装置といったマルチブラケット装置で使用されるワイヤーの屈曲で使用するプライヤーです。
トルクの組み込み、ループの屈曲など、ほぼすべての屈曲でこのプライヤーが使用されます。
ワイヤーがカットできるカッター付きのタイプと、カッター無しのタイプがあります。
メーカーによって先端の太さが異なり、細いほうが細かくワイヤーを曲げることができるので扱いやすいことが特徴です。

エンドカッター（セーフティーカットタイプ）

セーフティーカットタイプのエンドカッターは口腔内のワイヤーを切断するためのプライヤーです。
端のワイヤーが頬に刺さるのを防ぐ目的で切断します。エンドカッターのエンドというのはワイヤーの端を意味します。
カットした部分をしっかりと掴み続けるというのが特徴で、カットしたワイヤーが飛んでしまうのを防ぐことができます。
セーフティカットタイプでは切り残しが生じる場合があり、切り残し部分が頬に当たる可能性があるため注意が必要です。

エンドカッター（フラッシュカットタイプ）

フラッシュカットタイプのエンドカッターは切り残しなく切れるのが特徴的です。
しかし、セーフティーカットタイプとは対照的に、カットした部分を掴み続けることができず、切ったワイヤーが口腔内に落ちないよう注意が必要です。
見た目はセーフティーカットタイプとフラッシュカットタイプはほとんど同じで区別がつきにくいため、間違えないように気をつけなければなりません。

ピンカッター

ピンカッターは、結紮線（メインワイヤーと歯列矯正用ブラケットを結ぶ細いワイヤー）やモジュール（結紮で用いるゴム）、パワーチェーン（歯の移動に用いるゴム）の切断の際に使うプライヤーです。
結紮線、モジュール、パワーチェーン以外を切断するのには使用してはいけません。
使用頻度が高いですが、繊細なものであるため劣化が比較的早く傷みやすいです。

アーチターレット

アーチターレットにはいくつかの溝があり、ワイヤーのサイズによって使い分けます。
溝にワイヤーをはめて回すことで、ワイヤーがアーチ状の形になり、ここから調整して患者さんの歯列に合わせた形を作っていきます。

シンチバックプライヤー

シンチバックを行うためのプライヤーで、シンチバックとはワイヤーが抜けたり頬に刺さるなどを防ぐためにワイヤーの端を曲げることです。
ワイヤーの先端を挟んでそのまま持ち手側を握ると、ワイヤー屈曲されるというシンプルな使い方になります。

歯科矯正用プライヤーのおすすめメーカー5選

ここからは歯科矯正用プライヤーのおすすめメーカーを紹介します。
表の下に各メーカーの紹介を記載していますのであわせてご覧ください。（表のメーカー名をクリックすると、各メーカーの紹介欄にジャンプします。）

株式会社タスク

出典：歯科器具・歯科矯正器具のタスク-製品紹介

株式会社タスクは1968年創業の歯科器具や歯科矯正器具のメーカーです。
ドクターや患者さんの立場になって、使いやすさや痛みにくさといった部分を重視して製品づくりを行っています。
プライヤーに関してはカッティングプライヤーやバンディングプライヤーなどなど、様々な種類のプライヤーを販売しています。
また、各種類のプライヤーの中でも大きさが異なるものなどを細かく揃えられているので、患者さんのお口に合わせたり、用途によって使い分けたりが可能です。

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株式会社トミーインターナショナル

出典：製品紹介｜株式会社トミーインターナショナル

株式会社トミーインターナショナルは最高の品質を追求し、常に信頼できる製品を供給するということを掲げた歯列矯正器材の販売会社です。
幅広い販売ネットワークを保有し、国内だけではなく、世界的に名声を得ており様々なニーズにこたえています。
プライヤーは4種類を取り揃えており、コンバーティブルキャップを除去する際にはキャップリムービング プライヤー、サージカルフックを装着するためのプライヤーなどがあります。

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株式会社YDM

出典：株式会社YMD｜デンタル製品-矯正プライヤー

株式会社YMDは医療機器の製造・販売を行っている会社で、これまで4,000以上の製品を供給してきました。
医療現場の声を探りながら、顧客の声を形に変えて”開発”し、そこから製品へと変えていく”技術”、高品質な製品を現場に届ける安心性の”品質管理”という3つの柱から成り立っています。
プライヤーは様々な種類のものを販売しています。中には先端部分に10°の角度を付けて視野を確保したカットができるものなどもあります。

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株式会社バイオデント

出典：16.プライヤー＆インスツルメント – 株式会社バイオデント｜ 矯正歯科材料の輸入、製造、販売、矯正セミナー運営

株式会社バイオデントは、株式会社YDMのグループ会社で、1986年設立の約30年間の歴史を持つ矯正歯科器材の販売会社です。
YDM社とは共同開発を行ったりと関係性の深い会社となっています。
“美しい歯ならびをクリエイトする”という経営方針の元、日々変化するニーズに対応しています。
光沢仕上げで錆に強いBDシリーズや、スタイリッシュなデザインのEVER Fine、アメリカ製鍛造素材で作り上げるLUNOシリーズの3種類のラインナップから様々なプライヤーを販売しています。

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安永コンピュータシステム株式会社

出典：安永コンピューターシステム -矯正用プライヤー-

安永コンピューターシステムは1988年創業で、ソフトウェアの開発を行っている会社ですが、数々の医療機器の製造・販売も行っています。
社員数は2023年11月時点で10名と少数精鋭ですが、プライヤーは一本一本鍛造によって丹念に製造されており、常に新しいものを求めて開発が行われています。
Peter Sildve氏による長年の製造経験と、安永コンピュータシステム株式会社の独自のアイデアによってアメリカで製造されています。

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まとめ：多種多様なプライヤーを用途によって使い分けよう

歯科矯正用のプライヤーは様々な種類があり、メーカーによってもそれぞれ特徴のあるものが販売されています。
どの種類のものをどのような場面で使えばよいのかを適切に見極めて、正しく使うことで患者さんは安心して歯列矯正の施術を受けられます。
目的や用途、場面に応じてプライヤーを使い分けて適切な医療を提供しましょう。