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血液検査を外注する会社を選ぶ8つのポイント!開業を控える方必見

病気の原因や診断の確認には、血液検査が欠かせません。

また、血液検査の項目にはさまざまな種類があり、用途に合わせて項目をオーダーする必要があります。

設備が整った病院であれば幅広い項目に対応できますが、自院で対応できない場合は血液検査を外注しなければなりません。

とはいえ、重要な血液検査をどこに外注すべきか迷うこともあるでしょう。

そこで本記事では、血液検査を外注する会社を選ぶ8つのポイントについて解説します。開業を控える方必見の、血液検査外注に関するよくある質問も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

個人クリニックや医院なら血液検査の外注は一般的

個人クリニックや医院では、設備が限られる傾向があるため、血液検査の外注は一般的です。

大学病院や検査設備が整った病院であれば、血液検査は院内で対応できるでしょう。

血液検査は目的によって必要な項目が異なります。一般的な血液検査であれば自院で対応できるクリニックでも、特殊な検査が必要な場合は血液検査を外注しなければなりません

血液検査の外注先を見つける8つのポイント

それでは、血液検査の外注先を見つける8つのポイントについて解説します。

  1. 検査機器選定と並行して進める
  2. 電子カルテとの相性を加味する
  3. いつでも相談可能な体制が整っているか見る
  4. サービス内容を把握する
  5. クリニックとの距離感を考慮する
  6. 新しい検査情報や健診の検査提案をしてくれるか見る
  7. レセプト検査の返戻や査定を無償で相談できるか確認する
  8. 外注費用は適正価格かチェックする

血液検査の外注先を選ぶポイント①検査機器選定と並行して進める

初めに確認したいのは、検査機器選定と並行して進めることです。

血液検査をどこまで自院で対応するかによって、必要な検査機器は異なります。

また、検査会社によっても対応できる検査項目が違うので、開業準備で検査機器選定を行う場合は、どこまでを揃え、どこから外注するかを決めておきましょう。

先に依頼する会社を決めておけば、自院に設置する検査機器を最小限におさえられます

血液検査の外注先を選ぶポイント②電子カルテとの相性を加味する

電子カルテとの相性を加味することも大切です。

電子カルテとの連携ができなければ、依頼用紙への書き込みや、検査結果の確認などに時間と手間がかかります。さらに、ヒューマンエラーによるミスの可能性も起こりかねません。

電子カルテから直接血液検査を依頼できれば、検査までの手間や時間を省けるので、業務効率化につながるでしょう。

血液検査の外注先を選ぶポイント③いつでも相談可能な体制が整っているか見る

血液検査の外注先を選ぶ際は、いつでも相談可能な体制が整っているかを確認してください。

検査結果の報告に時間がかかると、緊急性がある場合に判断が遅れる恐れがあります。

イレギュラーなケースに備えて、24時間いつでも検査結果を報告できる体制が整っているかを確認してください。

血液検査の外注先を選ぶポイント④サービス内容を把握する

そして、サービス内容の把握も必要です。

一般的に、検査回数は午前と午後の診察終了後の1日2回となっています。

しかし、緊急性がある場合、1日の検査回数が決まっていると対応してもらえない可能性があります。

また、検体の受け渡しは人の手で行われるため、検体取り扱い誤りのリスクも考慮しなければなりません。ミスがあった場合の補償も確認しておきましょう。

血液検査の外注先を選ぶポイント⑤クリニックとの距離感を考慮する

クリニックとの距離感も考慮してください。

通常の血液検査であれば、検査結果報告は翌日以降でも問題ないでしょう。

しかし、緊急性がある場合、クリニックと外注先の距離があると迅速に対応できない恐れがあります。緊急時のケースも考慮しながら検討してください。

血液検査の外注先を選ぶポイント⑥新しい検査情報や健診の検査提案をしてくれるか見る

新しい検査情報や検診の検査提案をしてくれるかも、確認しておきたいポイントです。

近年の医学は目覚ましい進歩を遂げており、新しい検査方法も登場しています。外注先による新しい検査情報や検診の検査提案は、患者にとっても有益な情報です。

積極的に情報を提案してくれる会社は、意識が高いと見ていいでしょう。患者の満足度が向上すれば、クリニックの評判にもつながります。

血液検査の外注先を選ぶポイント⑦レセプト検査の返戻や査定を無償で相談できるか確認する

レセプト検査の返戻や査定を、無償で相談できるかも確認しましょう。

血液検査の頻度が多いとコストがかさむため、安いところに依頼するケースが多くあります。

しかし、検査料が安くても精度が低くレセプト検査の返戻や査定になれば、診療報酬点の減点になりかねません。さらに、再提出の手間もかかります。

血液検査を外注する場合は、レセプト検査の返戻や査定について無償で相談できるかを確認してください。

血液検査の外注先を選ぶポイント⑧外注費用は適正価格かチェックする

血液検査の外注費用が適正価格であるかをチェックしましょう。

検査会社により料金設定は異なるため、外注頻度やサービス内容を見ながら、自院の予算にマッチしているか確認してください。

目安は、診療報酬点数の60%が理想とされています。

また、契約時は予算感にマッチしていても、数年後に値上がりするケースもあります。外注費用は定期的に見直して行くといいでしょう。

血液検査の外注に関するよくある質問

では最後に、血液検査の外注に関するよくある質問を紹介します。

血液検査の外注で検査項目はどれくらいの日数で結果が返ってきますか?

検査項目にもよりますが、通常の検査であれば採血日から3日程度で結果が返ってきます。

ただし、特殊な検査項目になると、1週間〜10日程度かかる場合もあります。

外注検査の主な流れを教えてください

外注検査の主な流れは以下の通りです。

  1. 病院で採血
  2. 検査依頼
  3. 検体測定
  4. 結果を病院や医師に報告

血液検査の結果を踏まえて、医師により確定診断が下されその後の治療方針が決まります

まとめ:個人のクリニックや医院なら血液検査の外注を検討しよう

個人のクリニックや医院では、血液検査を外注するのが一般的です。

勤務医から開業医を目指す場合、勤務先の病院と同じ設備を整えるのが困難な場合もあるでしょう。特に検査機器は高額ですし、スペースの問題で設置できないこともあります。

料金やサービス内容を吟味して、自院に合ったところを選ぶことが大切です。開業を控えている方は、本記事で紹介した情報を参考に、最適な外注先を見つけてください。