「WEB問診票はどのように作れば良いのか?」
「WEB問診票のおすすめは何か?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
新型コロナウイルスが流行した2020年から、WEB問診票は大きな注目を集めることになりました。
本記事では、WEB問診票の作り方や導入するメリット、おすすめのWEB問診票について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、WEB問診票の基礎知識を理解しましょう。
この記事の内容
WEB問診票の作り方は?
WEB問診票の作り方は、以下の5つのポイントを意識することです。
- 平易な言葉を使用
- 痛みは切り分けて表示
- よくある症状を先に提示
- アレルギーは薬だけでなく食べ物も
- 「妊娠の可能性あり」の選択肢を入れておく
1つずつ解説します。
平易な言葉を使用
1つ目は、平易な言葉を使用することです。
医療現場にいると、「湿疹」「血尿」「排尿時痛」などの専門用語を使用してしまう傾向にあります。
しかし、患者さんには専門用語が伝わりにくいため、「湿疹→皮膚のかゆみ」「血尿→尿に血が混じる」「排尿時痛→排尿時に痛みがある」など、平易な言葉に言い換えて使用することが大切です。
痛みは切り分けて表示
2つ目は、主訴の選択肢では痛みは切り分けて表示することです。
主訴の選択肢において、痛みも一覧で表示すると、「頭痛」「背中の痛み」「喉の痛み」など、痛みに関する項目が多く並び、スペースを多くとってしまいます。
そのため、痛みに関する項目は切り分けて表示することで、スペースの削減につながり、患者さんにとってもわかりやすい問診票になるでしょう。
よくある症状を先に提示
3つ目は、主訴の選択肢ではよくある症状を先に提示することです。
よくある症状が真ん中や後ろの方にあると、主訴の選択肢を探すだけで多くの時間を要してしまいます。
そのため、よくある症状を先に提示、すなわち見やすい場所に記載することで、多くの方の手間が省けます。
アレルギーは薬だけでなく食べ物も
4つ目は、アレルギーは薬だけでなく食べ物も入れておくことです。
問診票では「お薬のアレルギーはありますか?」という質問項目をよく目にします。
しかし、アレルギーには食べ物由来のものも含まれているため、「お薬・食べ物のアレルギーはありますか?」という質問に切り替えることをおすすめします。
「妊娠の可能性あり」の選択肢を入れておく
5つ目は、「妊娠の可能性あり」の選択肢を入れておくことです。
妊娠に関する質問項目では、妊娠の有無のみを問う問診票を多く見かけます。
しかし、妊娠の有無のみを聞くと、「妊娠の可能性がある」方は「妊娠無し」にチェックをつけてしまう可能性があります。
妊娠の可能性がある場合には、使用できるお薬の種類が異なるため、誤ったお薬を提供しないように、「妊娠の可能性あり」の項目も設けると良いでしょう。
WEB問診票を導入するメリット
ここでは、WEB問診票を導入するメリットを5つ紹介します。
- 時間の短縮につながる
- 患者のスマホで操作
- 患者の症状に合わせた質問
- カスタマイズ可能
- 電子カルテとの連携可
1つずつ解説します。
時間の短縮につながる
1つ目は、時間の短縮につながることです。
事前に問診票を記入してから来院してもらえるため、受付にて問診票を渡して記入してもらう時間が省け、待ち時間の短縮につながります。
待ち時間が短縮されると、患者さんのストレスが軽減されるだけでなく、感染症の拡大防止にもつながります。
患者のスマホで操作
2つ目は、患者のスマホで操作できることです。
お年寄りであっても、自身のスマホであれば慣れているため、スムーズに使用できる可能性が高くなります。
専用の紙・端末を用意しないで済みますし、説明の手間も省けるため、非常に効率的な方法だといえるでしょう。
患者の症状に合わせた質問
3つ目は、患者の症状に合わせた質問ができることです。
紙の問診票では、全員に対して同じ質問項目が表示されていましたが、WEB問診では選択肢によって質問の内容を変えられるため、患者の症状に合わせた質問ができます。
そのため、紙の問診票ではヒアリングしないと読み取れなかった症状も問診入力の段階で確認できるようになるため、時間短縮にもつながります。
カスタマイズ可能
4つ目は、カスタマイズが可能なことです。
質問項目や選択肢などをカスタマイズできるため、先生が使いやすいような問診票にできます。
どんなことを知りたいのか、診療に必要な情報は何かによって、必要な質問事項が変わるため、大切な機能だといえるでしょう。
電子カルテとの連携可
5つ目は、電子カルテとの連携が可能なことです。
従来の方法では、問診票を見ながらカルテに1つずつ入力していました。
問診票と電子カルテが連携できれば、問診票に入力してもらった内容が自動で電子カルテに入力されるため、かなり効率化できます。
おすすめのWEB問診票
ここでは、おすすめのWEB問診票を5つ紹介します。
- SymView
- Ace-connect
- ユビーAI問診
- メルプWEB問診
- CLIUS
1つずつ解説します。
SymView
1つ目は、SymViewです。
25年以上、全国の医療機関にデジタルサイネージや電話自動等システム等のサービスを提供している株式会社レイヤードが開発・提供しているWEB問診です。
SymViewは、保険診療中心の医科診療所で全国1,000件以上に導入されています。
電子カルテ、予約システム、オンライン診療など、周辺システムの各メーカと連携調整しているため、スムーズな導線とセキュリティ性の高さが評価されています。
また、質問ごとに詳細な出現条を設定できるため、熟練した医療者のような問診に近づけることができることはもちろん、患者ニーズを把握でき、マーケティングにも活用できます。
この技術はSymViewが特許を取得しています。(特許取得 第7072817号)
Ace-connect
2つ目は、Ace-connectです。
Ace-connectでは、多様なテンプレートが用意されています。また、患者ごとにテンプレートを設定可能で、個別にカスタマイズした問診が可能です。
また、Aceシリーズでは、他にも予約システムや決済システムのサービスも提供しているので、それらと併用することで、業務の効率化が図れるでしょう。
ユビーAI問診
3つ目は、ユビーAI問診です。
ユビーAI問診を利用することで、初診時間を平均1/3にまで削減でき、年間で1,000時間削減できます。
すべての電子カルテと連携の相談が可能で、セキュリティも万全です。
メルプWEB問診
4つ目は、メルプWEB問診です。
1タップでカルテと連携できる手軽さや問診がチャット形式で行われる簡易さが評判です。
現役の内科医により制作されているため、とことん現場目線にこだわった設計となっています。
CLIUS
5つ目は、CLIUSです。
電子カルテサービスのCLIUSのオプション機能として、無料でWEB問診が提供されています。
電子カルテとWEB問診が連携できれば、業務の大幅な効率化につながるため、スタッフの負担軽減につながります。
電子カルテとWEB問診を同時に導入したい方にはおすすめのサービスとなっています。
まとめ
今回は、WEB問診票の作り方について解説しました。
WEB問診票を作るときは、正確な問診を簡単に、かつ迅速にできるようにすることが大切です。
そのためには、項目を並び替えたり分割・統合したりすることが必要になります。
さまざまな観点から業務の効率化につながるため、WEB問診票の導入を検討してみてください。
ぜひ今回の内容を参考にして、WEB問診票を導入してみましょう。