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末石 奈保 院長

NAHO SUEISHI

矯正治療を通じて、日々の笑うこと、食べることをより良いものにしたい

松本歯科大学歯学部 卒業。日本大学歯学部付属歯科病院 臨床研修医を経て、鶴見大学歯学部附属病院歯科矯正学講座に入局する。東京、神奈川、千葉のクリニックにて矯正専門医として治療に従事。2021年より『すえいし歯科矯正歯科』 矯正治療担当、2025年に『矯正歯科クリニック三田赤羽橋』を開院(都営地下鉄浅草線「三田駅」より徒歩7分、都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」より徒歩7分、JR「田町駅」より徒歩10分)。

末石 奈保 院長

末石 奈保 院長

矯正歯科クリニック三田赤羽橋

港区/三田/三田駅

  • ●歯科
  • ●矯正歯科

自ら体験した喜びをより多くの皆さんに

末石 奈保 院長

中学生までは、幼稚園の先生に憧れていました。夏休みになると、地域で子ども向けのボランティア募集があり、毎年参加していたのを覚えています。
歯科医師という職業を意識し始めたのは、高校生の頃だったと思います。もともと細かい作業が好きでしたし、「何か手に職をつけたい」という思いが芽生え、選んだのが歯科医師という道でした。
大学進学後、自ら矯正治療を経験しました。矯正は歯科の中でも特殊な分野で、治療期間も長く、自然と担当の先生との関わりも深くなります。もともと人とコミュニケーションをとるのが好きな性格でしたし、自分自身が矯正治療を通じて前向きな気持ちになれたこともあって、「この喜びをより多くの人に伝えたい」と考えるようになりました。
鶴見大学歯学部附属病院の歯科矯正学講座に所属し、臨床の傍ら研究や学生の教育にも携わりました。そして、日本矯正歯科学会の認定医を取得しました。その後は矯正専門医院に勤務しながら、首都圏各地のクリニックでフリーランスとして矯正治療を担当してきました。
とても恵まれた環境で治療に携わらせていただいていたのですが、どうしても非常勤という立場では、患者さんとじっくり話し合える時間を十分に確保できない場面がありました。
そこで、自分のプラットフォームを持つことが必要と考えるようになり、2025年に『矯正歯科クリニック三田赤羽橋』を開院するに至りました。

院内はグレーを基調に、明るめのブルーをアクセントカラーに取り入れた配色になっています。所々に木目の風合いを残し、全体的にあたたかみのある空間を目指しました。
矯正治療は、毎月患者さんにご来院いただくことになります。治療であることに変わりはありませんが、「少しでも通うのが楽しみになる場所」にしたいという思いを込めています。

検査と診断が何より重要

末石 奈保 院長

当院では、まず詳細な検査資料を採取し、その結果に基づいた診断を何より重視しています。
もちろん、患者さんのご希望にはできる限り寄り添いたいと考えていますが、骨格や歯槽骨などの制約によって、希望通りの治療が難しい場合もあります。
先ほども申し上げたように、矯正治療は長期間にわたるものです。一緒に治療を進めていく上で、患者さんのご協力は不可欠です。
そのため当院では、画像などの資料を実際にご覧いただきながら、納得いただけるまで丁寧に説明し、治療のゴールを患者さんと共有することを何よりも大切にしています。

治療方法の特性を理解いただき、おひとりおひとりに合った治療を提供

末石 奈保 院長

当院では、表側のワイヤー矯正や舌側矯正(裏側矯正)、マウスピース矯正など、さまざまな治療法をご用意しており、患者さんのご希望や症状に応じて最適な方法をご提案しています。
近年は「目立ちにくい」という理由でマウスピース矯正をご希望される方が増えています。しかし、すべての症例にマウスピース矯正が適しているわけではありません。
誤解のないよう申し上げますと、マウスピース矯正がワイヤー矯正に劣るということでは決してありません。むしろ近年の技術進歩は目覚ましく、対応可能な症例の幅は格段に広がっています。ただし、マウスピース特有の動き方があり、中には予測が難しいケースもあるのが現実です。
治療のステージにもよりますが、定期的に歯科医院で動きをチェックし、適合するマウスピースに随時交換していくことが非常に重要になります。
どの治療法にも共通して言えるのは、メリットだけでなく、それぞれの治療法の特性をしっかりご理解いただいた上で、お一人おひとりに最も合った治療を選んでいただくことが大切だということです。

早く始めるのが良いのではなく、適切な時期から始めるのが大切

「子どもの矯正は矯正専門の歯科医に診てもらいたい」というご希望をよくお聞きします。一般的に、下の前歯が2本から4本、そして上の前歯が1~2本生え始める時期が、矯正を始める適切なタイミングとされています。
では、乳歯の時期には何もしないのかというと、そうではありません。たとえば、「舌を前に出してしまう」「口がうまく閉じられない」「指しゃぶりがやめられない」といったお口の癖に対しては、早期の対応にメリットがあります。当院でも、こうした習癖の改善をサポートする装置をご提供しています。ただし、それだけで歯並びが整うわけではありません。矯正治療は「早ければ早いほど良い」というものではなく、そのお子さんにとって適切なタイミングから始めることが何より大切です。時期は個人差がありますので、ぜひ一度、矯正専門医にご相談いただければと思います。

これから受診される患者さんへ

歯並びは、清潔感や知性など、さまざまな印象を左右する大切なパーツです。私自身、矯正治療によって歯並びが整ったことで、自信を持って笑えるようになり、気持ちも前向きになれたと実感しています。
「人生100年時代」といわれる今、矯正治療は何歳からでも始めることができます。もちろん、治療にはリスクもありますので、まずは適切に評価させていただいた上でご提案いたしますが、歯並びや噛み合わせに少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2025年4月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

末石 奈保 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 出身大学:松本歯科大学
  • 趣味:テニス
  • 好きなこと:「子どもと一緒に過ごすこと」
  • 好きな場所:「海が感じられるところ」
  • 好きな言葉・座右の銘:「笑う門には福来たる」「継続は力なり」

末石 奈保 院長から聞いた
『小児歯科矯正』

小児矯正を始めるベストのタイミングは??

日本矯正歯科学会では、小児矯正を始めるタイミングとして「上下の前歯が永久歯に生え変わってきてから」を推奨しています。年齢でいうと6〜7歳頃が目安です。
小児矯正の「一期治療」は、永久歯がすべて生え揃う前、つまり12〜13歳頃までが治療期間となります。ただし、受け口傾向のあるお子さんの場合は、身長が止まる15歳頃まで経過を見ながら治療を進めていくこともあります。
乳歯列期の段階でも、「永久歯が生えるスペースが足りなそう」といった予測はある程度可能です。しかし、小児矯正の目的は、単にスペースを作ることではありません。
小児矯正の本来の目的は、「顎の成長を適切にコントロールすること」にあります。
すべての歯が永久歯に生え変わってから、最終的な噛み合わせを整える本格的な治療(二期治療)を行うことになります。

上下の前歯が永久歯に生え変わると、オーバージェット(前歯の前後的な距離)や、オーバーバイト(かみ合わせの深さ)、歯冠幅径(歯の横幅)などが見えてきます。また、この時期は第一大臼歯(6歳臼歯)が生え始めるタイミングでもあるため、奥歯の前後的なかみ合わせも把握でき、矯正治療において非常に重要な正確な分析・診断が可能になる時期です。
乳歯列期に見られる反対咬合(受け口)や切端咬合(上下の歯がちょうど先端でかみ合う状態)を心配される親御さんも多くいらっしゃいます。ですが、実はこの時期の反対咬合の約半数は、自然な永久歯の生え変わりによって正常なかみ合わせになるといわれています。
もちろん、中には乳歯列の段階で明らかに顎のバランスが崩れているケースもあります。ただし、すべての受け口が早期治療を必要とするわけではありません。
一方で、奥歯がかみ合っていない交叉咬合や、一部の歯だけが過度に干渉しているようなケースは、早めの対応が必要になる場合もあります。

矯正治療は、「始める時期」がとても重要です。成長期だからこそできる治療があり、その時期を見極めるためにも、まずは矯正相談にいらしてください。
顎の発育を正しく導くことは、将来の負担を減らすことにもつながります。
「噛む・話す・笑う」——一生使う大切な機能を、お子さまと一緒に育てていきましょう。

グラフで見る『末石 奈保 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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