予防歯科の原因・症状とは?
【受診科目】
- 歯科
※5人の医師がこの病気について述べています
歯科医師に聞いた
予防歯科の原因・症状・治療方法
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国家資格である歯科衛生士の元、定期的なチェックを
虫歯や歯周病、インプラントなどの治療が終わっても、3か月から半年に1回、担当の衛生士が口の中をチェック・管理をすることが大切です。歯磨きの方法、歯周病の検査、場合によっては染め出しなどで磨き残しがないかをチェックした後、ブラッシングの指導を行ったり、超音波で歯石除去をしたりして、表面をブラシで研磨しています。定期的なメンテナンスを行うことで、口腔内の環境を最適に保つことができ、今ある歯を保つことが可能になりなります。
樹モール歯科
小林 真人 院長
- 川口市/栄町/川口駅
- 歯科 ●小児歯科 ●歯科口腔外科
個人差を考慮しても、概ね3ヶ月に1回の定期検診のサイクルが1つの目安に
まずは視診によって病気を早い段階で見つけ、必要な検査を行い、適切な処置をしていく。ついでお口の汚れや着色を落とし、良い状態を続けていくことが大切になります。日々のケアや定期的なチェックはそのために必要なことです。定期検診の間隔としては概ね3ヶ月に1回が1つの目安となるでしょう。と言いますのも、歯石は3ヶ月くらいで付いていきますが、半年、1年以上期間が空くと、より強固な歯石となって除去するのも一苦労、ということになるからです。もちろん個人差はあります。上手に磨ける人もいらっしゃいますが、当然、そこまで上手くない方もいらっしゃいますので。それに対してどこをどう磨いていくのか、毎日の歯磨きをブラッシュアップするためにも、定期的に歯科医院を訪れ、歯科衛生士による指導を受けることも大切なのです。
えばた歯科クリニック
江端 淳 院長
- 千葉市美浜区/高洲/稲毛海岸駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
「もっと大事にしておけばよかった」と後悔されることがないように
歯医者さんと言えば、「痛くなったら行く」という方がまだまだ多いのが現状です。しかし、痛くなってから行くと、治療も長引いてしまいますし、元々の状態が悪くなってしまっていますので、治療後の経過も限定されるものになってしまいます。
ご高齢の患者さんを拝見していますと、「歯をもっと大事にしておけばよかった」といったことを吐露される方が少なくありません。後悔先に立たずとは申しますし、健康で問題を感じていない段階で気を遣うことは難しいことかもしれません。しかし、先々を見据え、いつまでも美味しく食事を楽しむためにも、歯に気を遣っていただきたいですし、その大切さを啓蒙してくことも私たちの役割と思っています。
ほんだ北口歯科・矯正歯科
石川 修 院長
- 千葉市緑区/誉田町/誉田駅
- 歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科
歯の治療が終わっても通院を続けるべき理由とは?
歯科医院ではむし歯や歯周病の治療を終えた患者さんに向けて、定期的なメンテナンスをご案内することが一般的です。患者さんの中には「なぜメンテナンスが必要なのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、お口の中の良好な状態を維持するためには歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。なぜなら、毎日歯磨きをしているだけでは、お口の中の汚れを完全に除去することはできないからです。
ある報告によると、歯ブラシで歯を磨いたときの歯垢除去率は6割程度、フロスなどを併用した場合でも、8割程度だとされています。つまり、どれだけ入念に歯磨きをしても、ご自宅のセルフケアだけでは、全体の2割から4割もの汚れが残ってしまうことになります。
お口の中に残った汚れ(歯垢・プラーク)は時間の経過とともに、ねばねばとした膜のような「バイオフィルム」へと変化します。この状態になると、歯ブラシでは除去することができません。また、唾液中のカルシウムとプラークが結晶化した「歯石」には、むし歯菌や歯周病菌が付着しやすいため注意が必要です。
このように、毎日の歯磨きをどれだけがんばっていても、セルフケアだけではお口のトラブルを完全に予防することはできません。むし歯や歯周病を未然に防ぎ、早期発見・早期治療に結びつけるためにも、歯科医院での定期メンテナンスを心がけましょう。
麻布シティデンタルクリニック
杉田 一馬 院長
- 港区/麻布十番/麻布十番駅
- 歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
歯周病予防のための検診と歯ブラシの“選び方”
歯周病は、歯そのものではなく、歯を支える歯肉や骨の病気です。歯茎や骨が炎症によって少しずつ溶かされ、気づかないうちに進行していく――これが、歯周病の怖いところです。かつては高齢者の病気とされていましたが、近年では食生活の欧米化やストレスの増加により、若い世代にも広がっています。歯ぎしりや食いしばりといった生活習慣も、歯周組織に負担をかけ、症状を悪化させる要因になります。
歯周病を防ぐために最も大切なのは、「日々の清掃」と「定期的な検診」です。歯周病は痛みが少なく、自覚症状が乏しいため、気づいたときには進行していることが少なくありません。ですから、「何も症状がないとき」に歯科を受診することが、実は最も重要なのです。検診を通して歯茎や骨の状態を確認し、必要に応じて早期のケアを行うことが、歯を長く保つ第一歩になります。
そして、毎日の歯みがきも「ただ磨けばよい」わけではありません。口腔内の状態は人によって異なり、インプラントやブリッジがある方、歯並びや体質、年齢によっても最適なブラシは変わります。ところが、歯ブラシの選択はメーカー主導の情報に頼りがちで、歯科医師自身も十分に理解していないことがあります。本来は、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、最適なブラシや清掃方法を提案するのが歯科の役割です。
歯ブラシは「予防の道具」であると同時に、「治療の一部」でもあります。軽度の歯周病なら、正しいブラッシングだけで改善することもあります。だからこそ、ご自身に合ったブラシ選びを、かかりつけの歯科医師や歯科衛生士と相談していただきたいのです。言われたことをそのまま行うのではなく、「自分にとって最適なケアとは何か」を一緒に考えていく姿勢が、健康な口腔環境を守るうえで欠かせないのです。
山田清歯科医院
山田 清 院長
- 千代田区/九段北/九段下駅
- 歯科 ●歯科口腔外科