社交不安障害の原因・症状とは?

社交不安障害(シャコウフアンショウガイ)の原因

社交不安障害とは、過度の緊張や不安を感じるあまり、自分の感情を表現できなくなっている状態を指す。発症には生まれつき持っている性質や環境因子が関係しているとされる一方、脳の構造的な変化によって発症するケースもあると考えられている。

社交不安障害(シャコウフアンショウガイ)の症状

人との関わりに不安や緊張を伴い、手足の震え、冷や汗、顔面の紅潮などの身体症状が出現することがある。人前で話すなどの特別な場のみならず、日常的なコミュニケーションでも症状が現れるため社会生活を送ることが難しくなる。次第に学校や会社から足が遠のくことも少なくない。

社交不安障害(シャコウフアンショウガイ)の治療

社交不安障害では薬による治療のほかに、医師や臨床心理士による精神療法が検討される。薬物療法では抗不安薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使用し、精神療法では日常生活を円滑に送るための認知行動療法が行われる。

【受診科目】

  • 精神科

2人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
社交不安障害の原因・症状・治療方法

2件中 1 ~2 件を表示

人と接することに不安を感じる

社交不安障害とは、社会的な場面で人と接することに対して、強い不安を感じる障害です。あがり症のひどい状態と表現すれば分かりやすいかもしれません。この症状があると、他者との交流を避けがちになり、程度が重くなると外出や通勤通学が辛くなって、引きこもりに準じた状態にまでなってしまう方もいらっしゃいます。
治療としては、不安を軽くするお薬を用いることが一般的です。また、薬を使わない精神療法も併用して治療していきます。適度な運動も有用と言われています。長らく仕事を休まれている方については、お薬を内服する、精神療法を通じて不安との付き合い方を会得していく、適度に運動する、などの治療を経て、規則正しい生活を送りながら、少しずつ社会復帰を目指していくことになります。それほど強い症状を感じていなくても、社会的な場面で人と接することに対する不安を少しでも感じておられましたら、早めに当院にご相談ください。

木下 晃秀 院長

くすのき心のクリニック高田馬場

木下 晃秀 院長

  • 新宿区/高田馬場/高田馬場駅
  • 精神科 ●心療内科

人前に出ると緊張してしまうのは誰にもあること。社交不安障害か、そうでないかの違いは……

誰しもスピーチや会食、あるいは人前で字を書くなど、他者と関わる際に不安や緊張を感じることはありますが、動悸や震え、発汗などで社会生活に支障が出る場合、社交不安障害の症状として治療対象になることがあります。最初は不安や緊張の場面を回避することで自分を守る行動をとることが多いですが、その状態のまま、自然に改善していくのは難しいです。不安を感じる場面を段階的に乗り越えて、「大丈夫だった」といった経験を積んで、不安を自信に変えていく必要があると思います。動悸がある中、スピーチし続けるなど症状で困難な場合は一時的でも薬の治療が効果的ではあります。また、不安や緊張しやすい背景に健康診断では異常がなくても体の中で蓄える鉄分の不足でそういった状態になっている可能性があります。その方一人ひとりに応じた検査、治療が必要になってきます。

飯島 隆史 院長

飯島こころみクリニック元住吉

飯島 隆史 院長

  • 川崎市中原区/木月/元住吉駅
  • 精神科 ●心療内科
1 PAGE  11 1