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ポータブルレントゲンおすすめ9選!メリット・デメリットや価格相場、選び方など解説

「ポータブルレントゲンの導入を検討しているけど、どのようなメリット・デメリットがあるのだろう……」
「使いやすい、おすすめのポータブルレントゲンを知りたい……」

 

上記のような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

 

ポータブルレントゲンは、病院や診療所だけでなく、在宅医療や屋外でも利用できる点が魅力です。

 

本記事では、ポータブルレントゲンのおすすめ商品やメリット・デメリットなどについて解説します。ポータブルレントゲンが活躍するシーンを含めて解説しているので、参考にしてみてください。

ポータブルレントゲンとは?

ポータブルレントゲンとは?

ポータブルレントゲンとは、持ち運びが可能な小型・軽量のX線撮影装置です。病院に据え付ける大型X線撮影装置とは異なり携帯性に優れており、病棟間や現場に移動させて使えます。

 

たとえば、災害や救急現場などでも使えるため、場所を選ばずに活躍してくれます。

 

ただし、固定式と比べると性能や対応部位に限界があるため、目的や用途に合わせて選ぶと良いでしょう。

ポータブルレントゲンのメリット

ポータブルレントゲンのメリット

ポータブルレントゲンのメリットは、5つあります。

  1. 患者の移動負担を軽減できる
  2. 迅速な診断が可能
  3. 在宅医療で活用できる
  4. 災害・緊急現場で活躍する
  5. 持ち運びしやすい

それぞれのメリットについて解説します。

患者の移動負担を軽減できる

ポータブルレントゲンは、患者の移動負担を軽減できる点がメリットです。

 

従来のレントゲン撮影は、専用のレントゲン室まで患者に移動してもらう必要がありました。一方、ポータブルレントゲンなら病室やベッドサイドで撮影できるため、撮影による負担を軽減できるでしょう。

 

たとえば、骨折でギプス固定中の患者や、集中治療室で人工呼吸器を装着している患者などでも、ポータブルレントゲンを使って状態を確認しやすいです。

迅速な診断が可能

迅速な診断ができる点は、ポータブルレントゲンのメリットです。デジタルポータブルなら、撮影直後に画像を確認でき、診断までの時間を短縮できます

 

たとえば、肺炎や気胸の疑いがある患者に対し、その場で撮影して数分後に診断・治療開始が可能です。

 

診断後に素早く治療を開始できるため、命に関わる事態を防げます。

在宅医療で活用できる

ポータブルレントゲンは、在宅医療でも活用できる点がメリットです。寝たきりや移動困難な患者の自宅で、X線撮影が可能です。

 

たとえば、在宅酸素療法中の高齢者が肺炎の疑いがある際に、訪問診療時にポータブルレントゲンを使って診断を行えます。

 

在宅医療でも活躍できるため、在宅医療の患者が多い病院にも向いているでしょう。

災害・緊急現場で活躍する

災害・緊急現場では、ポータブルレントゲンが活躍します。ポータブルレントゲンはバッテリー駆動型が多く、停電やインフラが制限されている状況でもレントゲンの撮影が可能です。

 

たとえば、地震が起きた際に、地域の避難所で、骨折や胸部外傷の診断をその場で実施できます。

 

搬送先で決めるトリアージにも活用できるため、災害・緊急現場では活躍しやすいでしょう。

持ち運びしやすい

ポータブルレントゲンは、持ち運びのしやすさに優れている点がメリットです。ポータブルレントゲンは、カート型やハンドキャリー型などがあり、小型・軽量設計で車やエレベーターにも載せられます

 

たとえば、高層マンションの患者の家や、介護施設の各フロアをスタッフ一人で移動しながら複数人を順番に撮影できます。

 

また、使わないタイミングでは倉庫などにしまっておけるので、使い勝手が良いでしょう。

ポータブルレントゲンのデメリット

ポータブルレントゲンのデメリット

一方で、ポータブルレントゲンのデメリットは、主に4つあります。

  1. 据え置き型と比べて画像や解像度が劣る
  2. バッテリー・電源に制限がある
  3. 放射線防護の徹底が必須
  4. 操作・撮影技術が求められる

それぞれのデメリットについて解説します。

据え置き型と比べて画像や解像度が劣る

ポータブルレントゲンは、据え置き型と比べて画像や解像度が劣る点がデメリットです。微細な骨折や初期の肺病変などは映りにくい場合があります

 

たとえば、高齢患者が手首骨折の疑いがある際に、ポータブルレントゲンで撮影したものの、明確には映らず、結局病院のX線室で再撮影が必要になるというケースもあります。

 

そのため、画像や解像度の精度を求める場合は、高感度のデジタル検出器搭載モデルを選ぶか、据え置き型を検討するのが良いでしょう。

バッテリー・電源に制限がある

ポータブルレントゲンのデメリットでは、バッテリーや電源に制限がある点があげられます。バッテリー駆動型は、充電切れや撮影回数に制限があり、長時間や大量撮影には向いていません。

 

たとえば、災害現場で連続20人以上撮影した際に、途中でバッテリーが切れてしまい作業が中断してしまうという場合もあります。

 

そのため、ポータブルレントゲンを常備する場合は、フル充電で現場に持ち出すようにしたり、予備バッテリーまたは蓄電池などのポータブル電源を用意したりすると良いでしょう。

放射線防護の徹底が必須

放射線防護の徹底が必須という点は、ポータブルレントゲンのデメリットです。

 

ポータブルレントゲンは、レントゲン室のような鉛壁や防護設備がない場所で撮影するため、周囲の人やスタッフへの被曝を避ける処置が必要になります。

 

たとえば、介護施設でポータブルレントゲンを使って撮影する場合は、近くにいた入居者やスタッフに対して、鉛エプロンを着てもらったり距離を取ってもらったりすることが必要です。

操作・撮影技術が求められる

ポータブルレントゲンを使用するデメリットは、操作・撮影技術が求められる点があげられます。

 

たとえば、ベッド上の胸部を撮影しようとした際に、角度がズレて肺の一部が映らなかった際には、再撮影が必要になります。

 

そのため、ポータブルレントゲンを使用して撮影する際には、使用者の撮影技術が欠かせません。

 

撮影前に患者の体位を可能な範囲で調整し、撮影部位を正確に位置決めできるトレーニングを定期的に実施すると良いでしょう。

ポータブルレントゲンが活躍するシーン

ポータブルレントゲンが活躍するシーン

ポータブルレントゲンが活躍するシーンは、4つあげられます。

  1. 病棟やICUでの撮影
  2. 救急・災害時の初期診断
  3. 高齢者施設・在宅医療
  4. スポーツ大会やイベント現場

それぞれのシーンについて解説していきます。

病棟やICUでの撮影

ポータブルレントゲンは、病棟やICUでの撮影時に活躍してくれます。重症患者や手術後の患者は、レントゲン室まで移動させるのが困難です。

 

そこで、ポータブルレントゲンがあればベッドサイドでも安全に撮影できるため、患者やスタッフの負担を軽減できます

 

たとえば、人工呼吸器を装着している患者の様子が急変した際に、その場で撮影して肺炎やチューブ位置を確認することも可能です。

 

搬送時の血圧低下や呼吸状態圧下のリスクを避けられるため、病棟やICUでの撮影に活躍してくれます。

救急・災害時の初期診断

ポータブルレントゲンは、救急・災害時の初期診断におすすめです。事故現場や避難所など、病院外での応急診断に有効で、バッテリー駆動型であれば電源がない場所でも使用できます

 

たとえば、交通事故があった際に、現場で骨折の有無をその場で確認し、搬送先を判断することも可能です。

 

的確な応急診断によって、症状の悪化につながる状態を防げる可能性もあるため、救急や災害時に出向く機会が多い方にはポータブルレントゲンの活用が向いているでしょう。

高齢者施設・在宅医療

ポータブルレントゲンは、高齢者施設や在宅医療でも役立ちます。寝たきりや移動が困難な患者に対しても、その場で撮影して診断が可能です。

 

具体例を挙げると、介護施設で高齢患者が転倒してしまった際に、その場で撮影して骨折の有無を調べることもできます。

 

在宅酸素療法中の方も、訪問診療で肺炎の疑いがある際に撮影して、その場で抗菌薬治療を開始することも可能です。

スポーツ大会やイベント現場

スポーツ大会やイベント会場は、ポータブルレントゲンを用意しておくと活躍してくれます。

 

たとえば、マラソン大会では、ランナーが走行中に転倒してしまい、足首や手首を骨折してしまう方もいます。

 

スポーツ大会でもクロスプレーによって負傷してしまう方もいるため、ポータブルレントゲンを使って撮影し、プレーの続行や適切な搬送先を判断することが可能です。

ポータブルレントゲンの価格相場

ポータブルレントゲンの価格相場

ポータブルレントゲンの価格相場は、40~50万円です。ポータブルレントゲンの価格は、性能やサイズによって大きく変わります。

 

たとえば、使用頻度や導入目的を明確化すると、適切な価格帯を絞りやすいでしょう。

 

高性能な製品を選ぶ際には、価格が高額になりやすい傾向があるため注意しましょう。

ポータブルレントゲンを選ぶ際のポイント

ポータブルレントゲンを選ぶ際のポイント

ポータブルレントゲンを選ぶ際に意識したいポイントは、3つあります。

  1. 利用場面
  2. 費用
  3. 操作性

それぞれのポイントについて解説していきます。

利用場面

ポータブルレントゲンを選ぶ際には、どこで誰に、何のために使用するかを明確にしましょう。

 

同じポータブルレントゲンでも、訪問診療や在宅医療に使う場合もあれば、災害や救急現場、病院内の回診用として用意する方もいます。

 

利用場面を明確化すると必要な機能やスペックがわかるため、ポータブルレントゲンを用意する際にはどこで・誰に使用するかを考えましょう。

費用

ポータブルレントゲンを選ぶ際には、本体費用や維持費用などの費用面を考慮しましょう。ポータブルレントゲンは本体費用だけでなく、バッテリーなどの消耗品も計算に入れておく必要があります。

 

また、保守契約や撮影パネルの修理費をはじめとした維持費なども欠かせません

 

本体費用や維持費用などを確認しておくと、購入前に計画を立てやすいでしょう。

操作性

操作性は、ポータブルレントゲンを選ぶ際に重要なポイントです。高機能・高性能のポータブルレントゲンを購入しても使いにくいと、備わっている機能を十分に活用できない場合があります。

 

また、現場で扱いにくいストレスを感じてしまい、業務効率も低下してしまう可能性があります。

 

そのため、ポータブルレントゲンを選ぶ際には、操作画面のわかりやすさやプリセットの撮影条件・調整方法などを確認しましょう。

おすすめポータブルレントゲン9選

おすすめポータブルレントゲン9選

次から、おすすめのポータブルレントゲン9選を紹介します。

X-ray ミカサ TRB9020H

X-ray ミカサ TRB9020H

メーカー ミカサエックスレイ株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・バッテリー駆動型
・重量がバッテリー込みで7.3kg
・1回の充電で約500回撮影可能
公式サイト https://www.mikasax-ray.com/product/TRB9020H.php

X-ray ミカサ TRB9020Hは、バッテリー駆動型のポータブルレントゲンです。バッテリー内蔵時でも重量が7.3kgしかないため、さまざまな現場に持ち運びやすいでしょう。

 

また、レーザーポインターが内蔵されているので、照射の中心及び撮影距離がわかりやすいです。

 

1回の充電で約500回の撮影ができるため、災害現場や撮影シーンが多い場合でも活躍してくれます。

CALNEO Xair

CALNEO Xair

メーカー 富士フイルム株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・重量が3.5kgと軽い
・操作しやすいボタンレイアウト
・最大100回撮影できる
公式サイト https://www.fujifilm.com/jp/ja/healthcare/x-ray/digital-xray-imaging-small/calneo-xair

CALNEO Xairは、小型かつ重量が3.5kgと携帯のしやすさに優れたポータブルレントゲンです。操作しやすいように必要な機能を集約したボタン配置となっており、扱いやすさに優れています。

 

また、バッテリーが内蔵されているだけでなく、ACアダプターに接続して充電しながら撮影することも可能です。

 

在宅医療や災害現場などで使いたい方に向いているでしょう。

ポータブルX線撮影装置 NX-100

ポータブルX線撮影装置 NX-100

メーカー 株式会社ティーアンドエス
価格 要問い合わせ
特徴 ・扱いやすい撮影設定
・リバース表示機能が備わっている
・据置設置にも対応
公式サイト https://ts-xray.com/products/products4/nx-100/

ポータブルX線撮影装置 NX-100は、携帯できるだけでなく据置設置にも対応しているポータブルレントゲンです。患者のサイズや希望部位、撮影方向を選択することで、最適な撮影条件を瞬時に呼び出せます

 

また、撮影時の自由度を損なわないように、リバース機能が備わっています。

 

どのような撮影方向でも設定条件を見やすく表示できるので、扱いやすさに優れているでしょう。

PX-20BTmini

PX-20BTmini

メーカー 株式会社ケンコー・トキナー
価格 要問い合わせ
特徴 ・21種類の撮影条件を記録
・LEDランプ搭載で照射場所を確認できる
・操作パネルがシンプルなデザイン
公式サイト https://www.kenko-tokina.co.jp/medical/product-2/px-20btmini.html

PX-20BTminiは、21種類の撮影条件を記録できるポータブルレントゲンです。即座に条件を呼び出せるため、状況に合わせた撮影が行いやすいです。

 

また、操作パネルはシンプルなデザインが採用されているので、操作方法に手間取ってしまう状態を避けられます。

 

さらに、LEDランプを搭載しており、明るい場所でも照射範囲を確認できます。扱いやすさにこだわりたい方に向いているでしょう。

軽量ポータブルX線撮影装置Comfy

軽量ポータブルX線撮影装置Comfy

メーカー キヤノンメディカルシステムズ株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・全身撮影にも対応
・1回の充電で最大500枚撮影可能
・レーザーポインターが実装されている
公式サイト https://epicus.medical.canon/jp/products/xray/comfy.html

軽量ポータブルX線撮影装置Comfyは、移動しやすいキャスター付きのポータブルレントゲンです。

 

一部の撮影だけでなく、全身撮影にも対応しています。

 

1回の充電で最大500回の撮影が可能で、多くの方を撮影したい方にもおすすめです。

 

また、レーザーポインターが実装されているため、照射部位がわかりやすいです。

 

移動のしやすさに優れているポータブルレントゲンを探している方に向いています。

ポートエックス Ⅲ

ポートエックス Ⅲ

メーカー 株式会社モリタ
価格 要問い合わせ
特徴 ・シンプルな操作パネル
・1回の充電で約100回の撮影可能
・約2.6kgと軽量
公式サイト https://do.dental-plaza.com/search/item/detail/id/1713500000/

ポートエックス Ⅲは、シンプルな操作パネルが採用されているポータブルレントゲンです。撮影部位のボタンを押すだけで、簡単に撮影設定が完了します。

 

照射時間の調整も簡単に行えるため、患者の負担も減らせるでしょう。また、約2.6kgと軽いので、持ち運びのしやすさに優れています。

デキシコ ADX4000W

デキシコ ADX4000W

メーカー デキシコウインジャパン株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・デジカメ感覚で撮影できる
・直感的な操作が可能
・漏えい放射線等を防護する安全設計
公式サイト https://dexcowin.co.jp/products/adx4000w/

デキシコ ADX4000Wは、デジカメ感覚で撮影できるポータブルレントゲンです。X線の撮影や診断・画像の保存が1台で可能です。

 

また、画像処理ソフトやモニターを搭載しているため、扱いやすさに優れています。モニターは、4.8インチのタッチパネル式で、直感的に操作できます。

 

さらに、漏えい放射線などを防護する安全設計点も魅力です。

EzRay Air2

EzRay Air2

メーカー 株式会社RayVision
価格 要問い合わせ
特徴 ・片手で扱える
・コードレスなので扱いやすい
・内部シールドによりX線の漏洩をシャットアウト
公式サイト https://rayvision.co.jp/ezray-air/

EzRay Air2は、片手で扱えるガンタイプのポータブルレントゲンです。片手で扱えるので、もう片方の手で取りたい部分を支えられます

 

また、コードレスなので、コードによって撮影しにくいといった状況に悩まされる心配がありません。

 

さらに、内部シールドと外部後方散乱シールドで、X線の漏洩をしっかりとシャットアウトします。

AirRay(エアレイ)

AirRay(エアレイ)

メーカー 株式会社近畿レントゲン工業社
価格 要問い合わせ
特徴 ・約2.2kgと軽い
・1回の充電で100回以上撮影できる
・内部シールドや後方散乱シールド付き
公式サイト https://x-raykinki.co.jp/product_airray/

AirRay(エアレイ)は、歯科用のポータブルレントゲンで、内部シールドや後方散乱シールドが付いています。約2.2kgと軽いため、使用する際にも負担になりません

 

また、1回の充電で100回以上撮影できるので、多くの患者を撮影するときにも活躍してくれます。

 

さらに、透過性に優れており、照射時間を短縮できる点も魅力です。

まとめ:ポータブルレントゲンはさまざまなシーンで活躍!

まとめ:ポータブルレントゲンはさまざまなシーンで活躍!

ポータブルレントゲンは、病院や災害現場、スポーツ大会などさまざまなシーンで活躍してくれます。据え置き型と比べて、患者の移動負担を減らせるだけでなく、迅速な判断ができる点が魅力です。

 

ポータブルレントゲンを用意したい場合は、利用場面や操作性などを考慮して選ぶと良いでしょう。ポータブルレントゲンの購入を検討している方は、本記事でご紹介した選び方やおすすめ商品を参考にしてみてください。