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骨密度測定器おすすめ10選!選ぶポイントや役立つシーンを解説

「骨密度測定器があると便利って聞いたけど、具体的にどのようなときに役立つのだろう……」
「骨密度測定器を用意したいけど、選ぶ際のポイントを知りたい……」

 

上記のような疑問を抱いていませんか。

 

骨密度測定器は、骨の硬さや強さの目安を確認したいときに役立つ医療機器です。たとえば、骨粗しょう症の診断・リスク予測をしたいときや、治療・生活改善の効果判定をしたいときに役立ちます。

 

本記事では、おすすめの骨密度測定器や選ぶ際のポイントについて解説します。

 

役立つシーンも解説しているので、骨密度測定器の導入を検討している方は参考にしてみてください。

骨密度測定器とは?

骨密度測定器とは?

骨密度測定器は、骨の中にどれだけミネラル・カルシウムが含まれているか測定する医療機器です。

 

骨密度を使うことによって、次のようなことがわかります。

  • 骨密度の数値
  • 若年成人平均との比較
  • 同年代との比較
  • 骨粗しょう症の診断やリスク予測

たとえば、骨に含まれているミネラル量を可視化できるため、同年代や若年成人と比較した状態を確認できます。

 

ほかにも、骨折リスクなども確認できるので、骨粗しょう症について確認したい場合にも活躍してくれるでしょう。

骨密度測定器が役立つシーン

骨密度測定器が役立つシーン

骨密度測定器が役立つシーンは、以下の5つがあげられます。

  1. 骨粗しょう症の早期発見や診断をしたいとき
  2. 骨粗しょう症の治療効果のモニタリング
  3. 健康診断や人間ドック時
  4. 整形外科での骨折リスク評価
  5. フィットネスクラブや栄養指導施設での骨チェックイベントなど

それぞれのシーンについて解説していきます。

骨粗しょう症の早期発見や診断をしたいとき

骨粗しょう症の早期発見や診断をしたいときは、骨密度測定器の活用がおすすめです。

 

たとえば、閉経後の女性や高齢男性で「背中が丸くなった」「背が縮んだ気がする」などの悩みが出た際に、骨密度測定器を使うと良いでしょう。

 

骨密度測定器を使用して測定した際に、骨密度値が基準よりも低い場合は、骨粗しょう症の可能性があげられます。

 

早期発見をすることで、骨折をしないための生活改善や薬物治療を素早く行えるでしょう。

骨粗しょう症の治療効果のモニタリング

骨密度測定器は、骨粗しょう症の治療効果のモニタリングを行いたいときにも活躍します。

 

たとえば、骨粗しょう症の治療を始めた方に対し、半年後や1年後に骨密度測定器を使用することで、骨密度が維持できているか、増えているかなどを確認できます。

 

治療効果が出ていない場合は、治療薬の変更や運動・栄養指導の見直しをしやすいでしょう。高齢者や、骨粗しょう症予備軍の方が多い地域の病院・クリニックにおすすめです。

健康診断や人間ドック時

健康診断や人間ドックを頻繁に行う場合は、骨密度測定器が活躍してくれます。

 

たとえば、50歳以上の健康診断・人間ドック受診者を対象に、オプション検査として骨密度測定を実施すると、喜ばれやすいです。

 

自覚症状のない段階で骨粗しょう症や予備軍を発見でき、生活習慣改善のきっかけになります。そのため、健康診断や人間ドックを受け付けている病院・クリニックは、骨密度測定器の活用がおすすめです。

整形外科での骨折リスク評価

骨密度測定器は、整形外科での骨折リスク評価をしたいときに役立ちます。骨折を繰り返す人や、手術を予定している人などに対して使用し、骨の強さを数値化してリスクを評価できるでしょう。

 

たとえば、人工関節の手術前に骨密度を測ることで、骨の状態に合わせた手術計画やリハビリ計画を立てやすいです。

 

骨の強さを可視化して計画を練りやすいため、整形外科は骨密度測定器の活用が向いています。

フィットネスクラブや栄養指導施設での骨チェックイベントなど

フィットネスクラブや栄養指導施設などで、骨のチェックイベントなどを開催する際には骨密度測定器が活躍してくれます。

 

骨密度測定器は、スタッフが操作方法と結果に対する知識を所有していると、専門施設以外でも骨の健康チェックが可能です。

 

骨チェックイベントを開催することで、他のフィットネスクラブや栄養指導施設と差別化を図れます。測定結果を元に、カルシウムやビタミンの摂取、筋力トレーニングの見直しなどの行動変容を促せます。

骨密度測定器を選ぶ際のポイント

骨密度測定器を選ぶ際のポイント

骨密度測定器を選ぶ際に意識したいポイントは、5つあります。

  1. 測定方式の違いで選ぶ
  2. 操作性と測定時間で選ぶ
  3. 設置スペースと電源で選ぶ
  4. コストで選ぶ
  5. 医療機器承認の有無で選ぶ

それぞれのポイントについて解説します。

測定方式の違いで選ぶ

骨密度測定器を選ぶときは、測定方式の違いをチェックしましょう。

 

骨密度測定器は、一般的に以下の4つの種類があげられます。

  • DXA法:精度が高く世界的にも評価されている
  • pQCT法:皮質骨と海綿骨を別々に評価できる
  • QUS法:放射線被曝がなく携帯型もある
  • HR-pQCT法:骨梁構造まで可視化できる

骨密度測定器の測定方式の違いを把握していると、目的・用途に合わせて選べるでしょう。

 

たとえば、DXA法は大腿骨や腰椎を直接測れるため予測精度が高く、整形外科や内科などの専門外来で精密検査をしたいときに活躍します。

 

pQCT法は、腰椎や股関節を測れない場合でも末梢で評価でき、スポーツ選手や若年層の骨構造評価をしたい方におすすめです。

 

QUS法は、小型で持ち運びしやすく、健康診断や地域イベントで骨チェックをしたい方に向いているでしょう。

 

HR-pQCT法は、骨の内部構造まで詳細に観察できるため、骨質変化を詳細に知りたいアスリートや、医学研究の方に合っています。

 

測定方式ごとの特徴を把握し、骨密度測定器を選ぶようにしてみてください。

操作性と測定時間で選ぶ

骨密度測定器を選ぶ際には、操作性と測定時間をチェックしましょう。

 

たとえば、画面ガイドがわかりやすかったり、ボタン数が少なかったりすると、慣れていない状況でも簡単に扱えるでしょう。

 

また、測定時間が短いと、測定する際の負担になりません。高齢者や健康診断時に活用したい場合は、とくに測定時間が短い骨密度測定器がおすすめです。

 

健康診断などで骨密度を測定したいときはQUS機器、精度の高さを求めるときはDXA機器を選びましょう。

設置スペースと電源で選ぶ

設置スペースと電源は、骨密度測定器を選ぶ際の重要なポイントとしてあげられます。

 

骨密度測定器には、大型据え置き型や小型ポータブル型があり、大きさがさまざまです。

 

たとえば、大型据え置き型のDXA機器は、ベッド上で2~3㎡ほどのスペースが必要です。

 

また、200V電源が必要な場合や、専用室や遮蔽設備が欠かせない場合もあります。

 

一方、小型ポータブル型のQUS機器は、机の上に置ける程度のサイズで、一般的に100Vコンセントで動作します。小規模クリニックは小型QUS、総合病院は大型DXAなどを選ぶと良いでしょう。

コストで選ぶ

骨密度測定器を選ぶ際には、本体費用や消耗品・保守契約費用などのランニングコストを含めたコストを確認しましょう。

 

骨密度測定器の消耗品は、ゲル・カバー・校正用ファントムなどが挙げられます。償却期間と患者数を考慮し、投資回収計画を立てることが重要です。

 

X線の場合は法定点検費用も必要になるため、注意しましょう。

医療機器承認の有無で選ぶ

骨密度測定器を選ぶポイントとして、医療機器承認の有無もあげられます。

 

日本で医療機関が診療目的で使用する場合は、医療機器認証が必要です。

 

骨密度測定器は、多くの場合、管理医療機器のクラスⅡや高度管理医療機器のクラスⅢに該当します。医療機器の承認がない海外製品は研究用のみで、診断には使えません。

 

また、骨塩定量検査などの保険診療請求を行う際には、承認機器と施設基準を満たしている必要があります。

 

医療機器承認の有無がわからない場合は、厚生労働省の医療機器データベースで承認番号を確認すると良いでしょう。

おすすめの医療用骨密度測定器・メーカー10選

おすすめの医療用骨密度測定器10選

次から、おすすめの医療用骨密度測定器10選を紹介します。

X線骨密度測定装置 ALPHYS LF

X線骨密度測定装置 ALPHYS LF

メーカー 富士フイルム株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・省スペース設計
・X線装置や撮影台と組み合わせやすい
・腰椎・大腿骨・前腕に対応
公式サイト https://www.fujifilm.com/jp/ja/healthcare/testing-and-measurement/bone-density/alphys-lf

X線骨密度測定装置 ALPHYS LFは、使いやすさにこだわって開発された骨密度測定器です。腰椎・大腿骨・前腕に対応しており、さまざまな部位で測定できます。

 

また、床高55cmの撮影台をに対応しているため乗り降りしやすく、被験者の方にも優しい機器です。

 

横幅62cm・長さ109.5cmの省スペース設計なので、多種多様な場所に設置しやすい点も魅力としてあげられます。

X線骨密度測定装置 ALPHYS A

X線骨密度測定装置 ALPHYS A

メーカー 富士フイルム株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・3種類のスキャンモードを搭載
・被験者の負担軽減にこだわって開発
・前腕に対応している
公式サイト https://www.fujifilm.com/jp/ja/healthcare/testing-and-measurement/bone-density/alphys-a

X線骨密度測定装置 ALPHYS Aは、被験者の負担を軽減する点にこだわって開発された骨密度測定器です。前腕専用の製品となっており、測定時に掴むグリップは自然な角度で握りやすく調整されています。

 

また、標準モード・高速モード・高精度モードの3種類のスキャンモードを実装していて、それぞれ測定時間が異なり、用途や状況に合わせて選択できます。

 

たとえば、より精密な骨密度評価を行いたいときに高精度モード、健康診断など利用者が多いときに高速モードなどを使うと良いでしょう。

 

状況に合わせて柔軟に使えるため、汎用性の高い骨密度測定器を探している方に向いています。

超音波骨密度測定装置AOS-100SA

超音波骨密度測定装置AOS-100SA

メーカー 富士フイルム株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・オールインワンタイプのかかと用
・カラー液晶タッチパネルで使いやすい
・どの方向からでも操作できる
公式サイト https://www.fujifilm.com/jp/ja/healthcare/testing-and-measurement/bone-density/aos-100sa

超音波骨密度測定装置AOS-100SAは、かかとの骨密度測定が可能な製品です。カラー液晶タッチパネルとなっており、視認性と操作性に優れています

 

また、検査結果をその場で内蔵したプリンターで印字でき、被験者への説明をスムーズに行いやすいでしょう。

 

足を置きやすいオープンデザインで、慣れていない方でも、正しい位置にかかとをスムーズに置くことができます。測定時間は約2秒と短いため、集団検診時にも活躍してくれます。

Horizon X線骨密度測定装置

Horizon X線骨密度測定装置

メーカー キヤノンメディカルシステムズ株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・腰椎・大腿骨に対応
・Windows 10対応のPCで簡単に操作できる
・筋肉量や脂肪量も数値化可能
公式サイト https://jp.medical.canon/clinic_support/products/Horizon

Horizon X線骨密度測定装置は、腰椎や大腿骨を高速測定したい場合におすすめの骨密度測定器です。測定時間は、腰椎と大腿骨だと約30秒で測定できるため、被験者の負担を軽減できます。

 

また、Windows 10対応のPCを操作部として扱えるので、操作性に優れている点も魅力です。測定結果はその場でプリントアウト可能となっており、測定後の説明も行いやすいでしょう。

 

さらに、骨密度だけでなく筋肉量や脂肪量も数値化できるため、体組成全体のデータを取得したいときにも役立ちます。

LIAQUS(リアクス)ポータブル

LIAQUS(リアクス)ポータブル

メーカー 日本シグマックス株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・約2kgと持ち運びしやすい
・約10秒とスピーディーな計測
・バッテリーが内蔵されている
公式サイト https://www.sigmax-med.jp/medical/liaqus

LIAQUS(リアクス)ポータブルは、持ち運びのしやすさに優れている骨密度測定器です。

 

約2kgの軽量設計となっており、さまざまな場所に持参して測定しやすいです。計測時間も10秒以内と早いため、スピーディーな計測ができます。

 

また、バッテリーが内蔵されているので、電源がない環境でも使用可能です。

 

内蔵バッテリーは約6時間の連続作動が可能となっているため、長時間使える点も魅力となっています。

超音波骨量測定装置 ビーナス

超音波骨量測定装置 ビーナス

メーカー 日本光電
価格 要問い合わせ
特徴 ・X線を使用しない測定
・衛生面に配慮した測定が可能
・2種類から選択できる
公式サイト https://medical.nihonkohden.co.jp

超音波骨量測定装置 ビーナスは、X線を使用しないため、妊産婦や若年者の検査を行いたいときにおすすめです。

 

専用の抗菌フットシートを活用することで、衛生面に配慮した検査が行えます。

 

また、軽量で持ち運びやすいスタンドアロンタイプと、データ管理やシステムと連携可能なパソコンタイプの2種類があります。使用方法や利用する施設の環境に合わせて選択できる点も魅力です。

骨健康度測定器 骨(ほね)ウエーブ

骨健康度測定器 骨(ほね)ウエーブ

メーカー 株式会社ウエルアップ
価格 1,300,000円(標準価格)
特徴 ・手首で測る簡易モデル
・タッチパネルで簡単に操作できる
・データを保存しておける
公式サイト https://wellup.jp/healthcheck/honekenkou.php

骨健康度測定器 骨(ほね)ウエーブは、骨密度測定器の中でも、手首で測る簡易モデルです。

 

手首(トウ骨)の超音波測定なので、15秒という短時間で骨の健康チェックが可能であり、被験者に負担を与えません。コンパクトな設計となっているため、さまざまな場所に持参して計測できます。

 

また、タッチパネルで簡単に操作できるので、使い勝手に優れている点も魅力です。

 

さらに、計測したデータは保存しておけるため、同じ患者のデータを蓄積して状態の比較も行えます。

超音波骨密度測定装置 CM-300

超音波骨密度測定装置 CM-300

メーカー キヤノンメディカルシステムズ株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・カラー表示のタッチパネルディスプレイ
・X線を使用しないため場所を選ばずに測定できる
・測定時間は約10秒と短い
公式サイト https://mts.medical.canon/

超音波骨密度測定装置 CM-300は、カラー表示のタッチパネルディスプレイが採用されている骨密度測定器です。X線を使用しないため、場所を選ばずに測定できる点が魅力としてあげられます。

 

たとえば、骨粗しょう症の集団検診や、一次スクリーニングに向いているでしょう。測定時間は約10秒と短いため、短時間で多くの被験者を測定できます。

超音波骨密度測定装置 EchoSシステム

超音波骨密度測定装置 EchoSシステム

メーカー 東洋メディック株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・腰椎と大腿骨を測定できる
・X線被爆のリスクがない
・専用設備が不要で使用できる
公式サイト https://www.toyo-medic.co.jp/

超音波骨密度測定装置 EchoSシステムは、腰椎と大腿骨で測定できる骨密度測定器です。

 

X線被爆のリスクがない点も魅力となっており、妊産婦や若年者の測定をしたい方に向いています

 

専用設備が不要で、さまざまな場所で使用できます。測定結果はレポートで表示できるため、測定結果を元に患者に説明しやすいでしょう。

X線骨密度測定装置 B-Cube

X線骨密度測定装置 B-Cube

メーカー 東洋メディック株式会社
価格 要問い合わせ
特徴 ・前腕骨専用
・手首や腕が曲がりにくい方にも優しい
・キャスターで移動できる
公式サイト https://www.konicaminolta.jp

X線骨密度測定装置 B-Cubeは、キャスター付きで移動がスムーズに行える骨密度測定器です。

 

前腕骨の測定専用機器となっており、手首や腕が曲がりにくい方でも測定できます

 

幅43.2cm・奥行き37cmの省スペース設計で、小規模病院・クリニックにも設置しやすいです。骨折リスクなどを調べる機会が多い方に向いているでしょう。

骨密度測定器の値段の相場は?

骨密度測定器の値段の相場は?

骨密度測定器は、90〜400万円が相場です。ポータブル型であれば、90万円前後で購入できるケースが多いです。

 

一方、大型のDXA機器は約350万円が相場で、ほかの測定方式と比べて高くなりやすい傾向があります。少しでも費用を抑えたいときは、中古を確認すると良いでしょう。

 

性能や測定方式によって費用相場が変わるため、予算や求める性能・使用シーンを考慮して選ぶのがおすすめです。

まとめ:骨密度測定器で骨の健康状態や骨折リスク評価をスムーズに!

まとめ:骨密度測定器で骨の健康状態や骨折リスク評価をスムーズに!

 

骨密度測定器は、健康診断や診療所、スポーツジムなどさまざまなシーンで活躍してくれます。

 

とくに、骨粗しょう症の早期発見や診断をしたいとき、治療効果のモニタリングをしたいときにおすすめです。測定方式によって精度や費用が変わるため、目的や使用シーンを考慮して選びましょう。