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動物病院で使うPACSのおすすめ9選!選び方も紹介【獣医必見】

動物病院では、人間と同じようにCTやMRIを使って症状を確認します。PACSを使うことで動物の症状を瞬時に判断でき、安全に保存できます。とはいえ動物病院専用のPACSはどんなものがあるかわからないでしょう。

そこでこの記事では、動物病院で使うおすすめのPACSを9つ紹介します。選び方についても解説していますので、獣医の方は必見です。ぜひ参考にしてください。

PACSとは医療に用いる医療用画像管理システムのこと

PACSとは医療用画像管理システムのことです。レントゲンやCT、MRIなどの医療機器で撮影した画像を検査や診断に使います。

本来であれば医療機器でとった画像データはファイリングして保管します。しかしPACSを利用すると、直接データを受信し、パソコンやタブレットのような電子機器に保存されます。

これにより、いつでもデータを確認できるようになります。医院にある電子機器はもちろん、院外とも共有できます。

動物病院向けPACSの選び方7つ

動物病院向けPACSの選び方は以下の7つです。

  1. クラウド型かオンプレミス型かで選ぶ
  2. 獣医師に役立つ機能があるシステムを選ぶ
  3. 対障害性に優れたシステムを選ぶ
  4. セキュリティの安全性が高いシステムを選ぶ
  5. サポート体制の充実度で選ぶ
  6. 導入コストで選ぶ
  7. 既存システムと連携できるものを選ぶ

クラウド型かオンプレミス型かで選ぶ

PACSはクラウド型かオンプレミス型かで選べます。クラウド型はインターネット上にデータを保管るため、病院専用のサーバーを準備する必要がなく、他の医療施設とのデータ共有もできます。さらに導入するコストが安価なので、費用を抑えて利用可能です。

しかし、インターネット上で管理するため、セキュリティ面でリスクがあります。ペットの情報だけでなく、飼い主の個人情報も流出するおそれがあるので注意が必要です。

オンプレミス型は院内ネットワークを作り、そのネットワークにデータを保管するシステムです。セキュリティ面で強く、既存システムと連携しやすくなっています。

しかし、ネットワーク構築に高い費用がかかってしまいます。

予算やどの部分を重視するかによってクラウド型かオンプレミス型かを選ぶようにしましょう。

獣医師に役立つ機能があるシステムを選ぶ

人間のために使われている通常のシステムではなく、獣医師に役立つ機能があるシステムを選びます。
獣医師は様々な体型の動物を診察するため、自動で体型を検知する機能が備わっていることが必要です。

また、電子カルテや共有などの機能があるかを確認するようにしましょう。

本格的に導入する前にデモ機を導入して、操作感やどれくらいメリットが見込めるのかを獣医師が判断することをおすすめします。

対障害性に優れたシステムを選ぶ

PACSに導入している対障害性に優れているシステムを選びます。何かの影響で故障してしまった場合でも、データが破損しないシステムがあると安心です。データの保存やバックアップを自動で行ってくれる機能があるものを選びましょう。

PACSと共有している他の機器が故障しても影響がないシステムがあるかも確認するとベターです。

セキュリティの安全性が高いシステムを選ぶ

動物専用PACSには飼い主の個人情報も入っているので、セキュリティの安全性が高いシステムを選びましょう。

オンプレミス型であれば、独自のネットワークで管理してくれます。外部からの影響が少ないのでおすすめです。

サポート体制の充実度で選ぶ

不具合が起きてもサポート体制がしっかりしていると安心できます。24時間365日対応しているところが最も良いです。

具体的なサポート内容もチェックしましょう。代替品の提供や出張修理の有無など、サポート体制が十分に使えるかどうかを確認しましょう。

導入コストで選ぶ

PACSを導入する際に必要なコストを計算し、予算に合うものを選ぶようにしましょう。先述のとおり、クラウド型とオンプレミス型では、オンプレミス型のほうが高価です。

動物専用PACSにはプランが決められていることもあり、使える機能は異なるので、医院の予算や使える機能を判断して決めましょう。

既存システムと連携できるものを選ぶ

電磁カルテ等の既存システムと連携できるPACSなら、診察時の業務の効率化を図れます。

動物病院で現在使っているシステムが連携できれば、より効率の良い業務ができるので、入念に確認しましょう。

動物病院向けPACSのおすすめ9選

 

動物病院向けPACSでおすすめは以下の9つです。

  1. SonicDICOM
  2. CLOUD PACS NOBORI for Pets
  3. マイティ・わん
  4. 動物向け SonicDICOM PACS Cloud
  5. Unitea V
  6. DicomStrong Viewer
  7. Basic 3D
  8. 動物用FPD(フラットパネルディテクター)
  9. MXI-710GV

SonicDICOM

運営会社 フジデノロ株式会社
価格 ライト:月額13,200円
スタンダード:20,900円
プレミアム:37,400円
機能 Window Levelの変更
拡大・縮小
回転
拡大鏡
白黒反転
水平反転
垂直反転
シネ再生
DICOMファイルのインポート
JPEG/PNG/BMP/PDFファイルのインポート
DICOMファイルのエクスポート
DICOM Storage / SCPなど
公式サイト https://ja.sonicdicom.com/

SonicDICOMは、WebベースのシンプルUIを採用した医用画像管理システムです。

使用頻度の高い機能を搭載しており、CTやMRIなど、大量の検査画像も瞬時に表示、ストレスなく閲覧できます。

WindowsやMacなど、さまざまなデバイスに対応しており、端末にも困りません。

クラウド版とオンプレミス版両方を提供しており、コストパフォーマンスも抜群。電子カルテやHISとシームレスな連携ができ、業務の円滑化も期待できます。

CLOUD PACS NOBORI for Pets

運営会社 PSP株式会社
価格 要問い合わせ
機能 画像受信
画像の一時保存
院内端末への画像配信
電子カルテとの連携
公式サイト CLOUD PACS NOBORI for Pets

CLOUD PACS NOBORI for Petsは動物病院向けに作られたクラウドサービスです。一般的な撮影から放射線画像、エコー、さらに内視鏡の検査画像まで保存できます。

また画像の一時保存もできるので、もし機器が故障しても画像がなくなることはありません。

画像参照を早める専用装置も月額で貸し出ししています。

マイティ・わん

運営会社 インフィニティメディカルソフト株式会社
価格 要問い合わせ
機能 画像受信
院内端末への画像配信
電子カルテとの連携
公式サイト マイティ・わん

マイティ・わんは多数の接続実績があるDICOMサーバを内蔵しているシステムです。電子カルテの連携機能が搭載されています。

ボタン一つで画像を動かせて、iPadにも接続できるので、診察時に飼い主にわかりやすく説明できます。

動物向け SonicDICOM PACS Cloud

運営会社 フジデノロ株式会社
価格 パーソナル:税込3,300円/月
ライト:税込12,100円/月
スタンダード:税込18,700円/月
機能 画像受信
院内端末への画像配信
外部との画像共有
公式サイト 動物向け SonicDICOM PACS Cloud

動物向け SonicDICOM PACS Cloudはコスパと高速画像を兼ね備えたクラウド型の管理システムです。WindowsとmacOSの両方に対応しており、タブレットの操作もできるので、どんな動物病院でも対応できる汎用性があります。

オンプレミス版もあるので、セキュリティ対策も万全です。

Unitea V

運営会社 コニカミノルタジャパン株式会社
価格 要問い合わせ
機能 画像受信
画像処置
画像出力
公式サイト Unitea V

Unitea Vは通常の画像だけでなく、超音波診断装置や内視鏡、心電図なども一元管理できるシステムです。動物専用の登録画面が標準装備されていますので、動物特有の情報を記録できます。

フルオートで画像処理してくれるので、作業効率アップが可能です。モニターのラインナップは大画面の24インチからコンパクトな17インチまで幅広く、診察室の大きさに合わせて選べます。

DicomStrong Viewer

運営会社 株式会社ビットストロング
価格 要問い合わせ
機能 画像受信
画像の一時保存
院内端末への画像配信
電子カルテとの連携
公式サイト DicomStrong Viewer

DicomStrong ViewerはDICOMサーバを使った画像の管理や処理を行うシステムです。通常の医療機関でも使われているオールマイティな構成なので、パソコンに不慣れな方でも利用できます。

また、診断レポートがついているので、動物からわかる症状をすぐに記録できます。

Basic 3D

運営会社 株式会社PixSpace
価格 要問い合わせ
機能 画像管理
画像処理
抽出した物体の重ね合わせ
公式サイト Basic 3D

Basic 3DはCTやMRI画像を3D表示するシステムです。3Dで見れるので、組織や器官の位置把握に強く、マウス操作を軸に動かすので、手動に近い感覚で簡単に操作できます。

さらに、抽出した物体と重ね合わせることで、毎回所定の画像に戻る手間が省けて業務効率がアップします。

動物用FPD(フラットパネルディテクター)

運営会社 株式会社グラッド・ユー
価格 要問い合わせ
機能 画像管理
画像処理
高画質
電子カルテとの連携
公式サイト 動物用FPD(フラットパネルディテクター)

動物用FPD(フラットパネルディテクター)はX線を照射後に、5秒で取り込み、そのままPCに表示できるスピード特化型のシステムです。PCなしで連続撮影でき、高画質な画像が出来上がります。

犬や猫はもちろん、馬などの大型動物まで対応しているので、大型動物も診察対象としている動物病院におすすめです。

PACSソフトは標準装備されており、拡大や縮小、明るさなどの調整から長さが図られる計測ツールも充実しています。

MXI-710GV

運営会社 株式会社ダイトーマイテック
価格 要問い合わせ
機能 画像管理
画像処理
フラットパネル搭載
公式サイト MXI-710GV

MXI-710GVは信頼性のあるフラットパネルで既存のX線撮影装置も使えるシステムです。現環境に合わせられたり、要望を反映させることも可能です。

また、X線が照射されてから約2秒でモニターに表示できるので、遅延がほとんどありません。

動物病院でPACSを活用するメリット3つ

動物病院でPACSを利用するメリットは以下の3つです。

  1. 業務効率の向上が期待できる
  2. 動物の状態を瞬時に判断できる
  3. 人的ミスを削減できる

業務効率の向上が期待できる

PACSを利用することで、画像を瞬時に探せたり、CTやMRIで撮影から画像転送までの時間を削減できて業務効率がアップします。。

他の機能と連携できるとさらに手間が省けるでおすすめです。

動物の状態を瞬時に判断できる

動物の画像が転送されても、症状を明確に判断できなければ意味がありません。

自動で高画質な画像に変えてくれる機能を搭載したPACSなら、診断に使える画像を瞬時に取り出せます。

人的ミスを削減できる

PACSは画像データとしてネットワーク上で残すので、紛失したり、保存場所が分からなくなるといった人的ミスの心配がありません。また、データを紐づけすることで、誤って削除するリスクも抑えられ、安全性がアップします。

まとめ:動物病院向けPACSを活用して医療の質を高めよう

動物病院向けのPACSを使うと、業務効率化はもちろん、医療の質向上にもつながります。
高画質な画像を使って飼い主にわかりやすく説明することで信頼を獲得し、リピート率のアップにもつながるので、ぜひ導入を検討してみてください。