レセプトチェックソフトおすすめ6選！価格や機能等を徹底比較

医療事務という仕事は、受付での患者さんの応対だけではなく、医療費の計算や医療報酬の請求といった業務もあり単純作業だけではありません。

その中でもレセプトチェックは医療事務の仕事の多くの割合を占め、専門知識を要するため難しい業務ですが、ソフトを上手く運用できれば、業務時間を大きく短縮することに繋がります。

この記事ではおすすめ10メーカーのレセプトチェックソフトを価格、機能面を比較したうえでご紹介しますので、ぜひソフト選びの参考にしてください。

レセプトチェックソフトとは

レセプトチェックソフトとは、その名の通り「レセプト点検」の際に使用するソフトで、レセプト（診療報酬明細書）が正しく記載されているかを確認してくれるツールのことです。
レセプトチェック業務にかかる時間を大きく削減できるので、業務効率化につながります。

レセプトを点検することを「レセプト点検」といいますが、診療・投薬・手術などの医療行為につけられた点数を、患者さんが受けた医療行為ごとに計算するという仕事が「レセプト点検」です。

自己負担分を患者さんに、それ以外の負担分を保険組合などに請求することとなり、医療機関の収入に直結するため、医療事務の仕事の中でも重要な業務でありミスが許されません。
重要な業務であるからこそ人為的なミスをなくすために、そして素早くこなして業務効率化につなげるためにもレセプトチェックソフトを導入しましょう。

レセプトチェックソフトの機能

レセプトチェックソフトの主な機能について紹介します。

• 病名チェック
• 算定漏れチェック
• 縦覧点検

それぞれどういった目的、役割があるのかを解説します。

１．病名チェック

レセプトに病名の記載がない場合はエラーとして表示されるという機能で、この機能によって病名の記載漏れを防ぐことができます。

記載漏れのチェックだけではなく、算定された診療行為に対応した病名が存在するかを確認する手順も自動で行います。

また、長期間通院していて複数の病名が確認される場合には、過去の病名を抽出して一覧で表示してくれるため、長期通院患者の過去の疾病の管理がしやすいです。

病名の候補を表示する機能を搭載しているソフトもあり、時間短縮になります。

２．算定漏れチェック

レセプトチェックソフトを使用すれば算定漏れや有用な算定項目を分析し、算定候補を表示してくれます。

病院・クリニックの経営において、保険診療の報酬点数を漏れのないように請求する必要がありますが、手作業で行うとどうしてもミスが発生する可能性があります。
医療事務職員の知識不足等が原因で病名の記載漏れが発生し、点数が算定されないといったことが起こりえます。

ソフトを使用することによって、事務職員の能力に依存することなく確実に算定漏れチェックが行われます。

３．縦覧点検

縦覧点検とは、当月分と過去数か月のレセプトを照らし合わせて、診療行為の回数や内容が適切であるかを確認する工程です。
レセプトチェックを使用することで、検査回数や内容に不備がないかどうか、診療の経緯に辻褄があっているかどうかを確認してくれるのです。

来院頻度が多い患者さんには、カルテを間違いのないように記述しておかないと思わぬミスが生じてしまいます。
ソフトを使用すればこういったミスを未然に防ぐことができます。

レセプトチェックソフトを導入するメリット

レセプトチェックソフトを導入するメリットは以下の3点が挙げられます。

1. レセプト点検業務の効率化
2. レセプトの正確性向上
3. レセプト点検の質の均一化

レセプト点検業務の効率化

病名チェックや算定漏れチェックといった点検作業を人の目で行うと膨大な時間がかかります。
手動・目視で作業している病院は多く、月末は請求業務に追われることとなり残業が増え、業務効率の悪さに苦労する医療従事者も数多くいるといいます。

そういった業務効率の悪さを改善することができるのがレセプトチェックソフトです。
確認作業をシステムで行うことによって、短時間で効率的に点検作業を終えることが可能になります。
最終確認は人の目で行う必要はありますが、それまでの過程をカットでき時間短縮に繋がります。

レセプトの正確性向上

レセプトチェックソフトを導入することで、レセプトを正確に作成できるようになります。

病名が診療内容と整合性が取れていなければ返戻で差し戻しされ、レセプト点検にかけた時間が無駄になってしまいます。
このレセプト点検の差し戻しは、医療従事者が苦労する業務の一つで、レセプトチェックソフトを導入すれば記入漏れやミスがなくなります。

レセプトの正確性が向上すると返戻率の低下が期待され、医療従事者の苦労・心理的ストレスの軽減にもつながるでしょう。

レセプト点検の質の均一化

本来レセプト点検は本来レセプトに詳しい職員が行うものですが、レセプトチェックソフトを使用すれば、院内スタッフの誰が点検を行っても同等のクオリティで点検が可能です。

レセプトに詳しい職員が休みの日や、退職してしまった場合でも問題なくレセプト点検ができるようになります。
人手不足が進む中、人手の確保が難しい場合もありますが、こうした状況でもスタッフ一人ひとりの業務負担を減らすことができます。

レセプトチェックソフトを選ぶ際に意識したいポイント

ここまでで紹介した機能はレセプトチェックソフトに基本的に搭載されている機能ですが、実際に選ぶ際はどういったポイントを意識すればいいのでしょうか。

具体的には以下の3つのポイントを意識して選ぶとよいでしょう。

1. 査定・返戻結果の確認方法
2. 必要な機能はなにか
3. サポート体制

１．査定・返戻結果の確認方法

レセプトチェックソフトを選ぶ際に最も重要といっても過言ではないのが「査定結果と返戻結果が確認しやすいか」という点です。
査定結果と返戻結果の確認を効率的に行うことができれば、点検がよりスピーディかつ精度の高いものになります。

具体的には、査定・返戻された箇所の色付け表示、査定率や返戻率のグラフ化などがあればよいでしょう。

また、こうした機能があれば振り返りもできて、システムに頼りきりになった医療事務の能力向上に繋がります。

２．必要な機能はなにか

レセプト点検の項目は、医療機関によって必要有無が異なります。
例えば、DPC制度に参加している中大規模病院なら「DPCレセプトチェック機能」が必要になりますが、クリニックでは不要です。

自院に必要な分野を点検出来る機能が搭載されているかどうか、という観点で選びましょう。
不要な機能が搭載されているせいで高額になっている場合は、必要な機能だけが備わった製品を選択するとよいでしょう。

３．サポート体制の充実度

レセプトチェックソフトは操作や扱い方が少々難しく、マニュアルを読むだけでは使いこなせない場合があります。
操作方法や画面の見方など、わからない部分を問い合わせたときに素早く対応してくれるサポート体制が整っているかは重要です。

また、製造業者側にシステムに関する知識だけではなく、医療事務のことも理解した担当者がいるかどうかも大切なポイントです。
問い合わせても理解してもらえない、回答に時間を要するようではレセプトチェックソフトを導入した意味がありません。

レセプトチェックソフトおすすめ6選

こここからは上記のポイントを踏まえた、当サイトイチ押しのレセプトチェックソフトをご紹介します。

表の下に各製品の紹介を記載していますのであわせてご覧ください。（表の製品名をクリックすると、各製品の紹介欄にジャンプします。）

チェックアイDX｜ニチイ

出典：https://www.nichiigakkan.co.jp/service/medical/clinic/outsourcing/checkeye_dx.html

チェックアイDXはAIによるシステムの成長が特徴的なソフトです。
パソコンに不慣れな人にとっては難しい初期設定はAIがすべて行ってくれますし、レセプトチェックの結果に応じてAIが毎回学習するので、それぞれの病院にあった点検ロジックへと成長していきます。
AIによって点検の精度も向上するため、使うごとに点検作業が楽になっていき業務効率化が見込めます。

サポートも充実しており、医療事務のプロによって対応を行い、専門性の高いサポートを提供します。

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Mighty Checker EX｜株式会社エーアイエス

出典：https://www.tais.co.jp/products/mighty-checker-ex/

レセプトチェックソフトで高いシェアを占める「Mighty Checker」シリーズの最新モデルです。
前モデルの「Mighty Checker Pro」は全国14,000以上の医療機関で導入されてきた実績を持ちます。

突合点検、縦覧点検、算定日チェックを高い精度で実施でき、審査強化対策に繋がるほか、同時に2つのレセプトを並べて表示する「マルチレセプト表示機能」や、エラー表示が出た患者ごとに付箋を付けられる「付箋・ステータス機能」などもあり、作業効率を大幅にアップさせることができます。

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レセプト博士NEO｜株式会社NTTデータアイ

出典：https://www.nttd-i.co.jp/products/receipt/

歯科、無床診療所、有床診療所などの一般病院、DPC対象病院など、医療機関の規模に合わせて4種類が展開されています。

レセプトの絞り込み機能や、チェック期間に制限がないなど使いやすい機能が充実しており、操作画面もわかりやすく誰でも扱いやすくなっています。

目視点検のシステム化によって見落とし項目の撲滅が図れるほか、過去の返戻や査定の項目がマスタ化されて再発防止が図れるという、査定返戻管理機能によって業務効率化を実現します。

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べてらん君コラボPlus｜富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社

出典：https://www.hs.wemex.com/receipt-solution/veteran-collabo-plus/

12ヶ月分履歴データ含むレセプト1万件を8分で処理できるスピードに、席を離れていても自動で処理を行う「スマートチェック機能」などによって残業時間の大幅な削減を実現可能です。

「スマートチェック機能」はあらかじめ指定しておいた条件に基づき、チェックから出力までを自動で行うため、帰宅時に起動させておけば翌日出勤したときには終了しており、レセプト点検をする時間を極力少なくできます。

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レセチェッくんPro｜株式会社レセデンドットコム

出典：https://www.medicalnetwork.co.jp/html/goods06_recept.html

レセチェッくんProは、独自ルールを設定でき使用するごとに日々進化していく優秀なシステムのソフトです。
過去の返戻情報や、都道府県ごとのルールなどをもとに、病院やクリニックごとに独自のチェックルールを簡単に作成できるため、オリジナルのチェックソフトを作れます。

大きな病院向けというよりは診療所向けに開発されたもので、とことん操作性にこだわっており、誰でも簡単に使えてスピーディなチェックが可能です。

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レセプトチェッカーLS｜ DX Care株式会社

出典：https://receipt-checker.innorules-ai.com/

豊富な医薬品、点検ルールの初期設定が内蔵されており、クラウドAI学習によって医薬品、検査の適応を医療機関ごとに学習するため、導入した当日から素早く利用できます。
AIによって日々学習が進んでいくため、使えば使うほど賢くなり、点検作業が圧倒的に楽になって業務効率化が進みます。

診療報酬改定のたびに複雑化していく制度を全て記憶して、電子点数表も内蔵されており、複雑な包括、背反ルールも自動で判定してくれるため、これまでの煩わしい業務から解放されるでしょう。

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まとめ：レセプトチェックソフトを導入して点検作業を効率化しよう

レセプトチェックソフトを導入すれば、レセプト点検を短い時間で正確に点検できるようになるため、業務効率化に役立ちます。
目視では見落としも出てくる可能性がありますが、ソフトを使用すれば細かなミスも減らせるようになるため、制度の高いレセプト点検を実現したいという場合には必ず導入したいソフトです。

無料のデモ期間を設けている会社も多いため、一度使ってみて自院に合ったレセプトチェックソフトを見つけていきましょう。