運営:東京ドクターズ

開業のための
Web集患戦略

開業医のための経営支援メディア
『ウェブドクター』

インビザラインの広告のコツとは?医療広告ガイドラインも解説!

インビザラインを取り入れる場合は、医療広告ガイドラインに注意する必要があります。
医療広告ガイドラインを遵守した内容でインビザラインの広告を出さなければ、最悪、罰金や刑罰が下されます

本記事では、インビザラインと医療広告ガイドライン、広告の注意点、インビザラインに効果的な広告を解説していきます。医療広告ガイドラインに対応したホームページをお持ちでないのなら早速対応しなければいけません。記事を参考にして医療広告ガイドラインを遵守したホームページを制作しましょう。

インビザラインと医療広告ガイドライン

インビザラインは、日本における薬機法未承認の医療機器です。ホームページに矯正治療のひとつとして掲載をおこなう場合は、医療広告ガイドラインの広告事項の限定解除の要件を満たす必要があります。

インビザラインの広告の注意点

インビザラインの広告をおこなう際の注意点は医療広告ガイドラインに抵触しないということです。インビザラインの広告事項の限定解除は以下に注意して記載します。

  • 未承認医薬品等であることの明示
  • 入手経路の明示
  • 国内の承認医薬品等の有無の明示
  • 諸外国における安全性等に係る情報の明示

薬機法の承認を得ていないことを表示します。

インビザラインは海外製の医療機器ですので海外製の医療機器をどのように入手し利用しているかの表示も必要です。

同様に機器で承認されているものを記載します。

海外における医療機器の情報についての表示も必要になります。

医療広告ガイドラインの自由診療の7項目

インビザラインは自由診療のため広告を掲載する際は以下の7項目も記載しなければいけません。

  • 治療名称
  • 通常必要とされている治療内容
  • 公的医療保険が適用されない旨
  • 標準的な費用
  • 治療期間及び回数
  • この治療による主なリスクや副作用
  • 適切かつ十分な情報を提供する

治療名称

治療名称が決まってない場合も、どの治療が自由診療に該当するかを明確にする必要があります。

通常必要とされている治療内容

その治療において、最低限の治療内容を記載し患者に誤認させることがないように、例えば保険診療でおこなった場合などと比較するなどして、患者自ら選択するために必要な情報を提示します。

公的医療保険が適用されない旨

「全額自己負担」「保険診療は使えません」「自由診療」といった表現をもちい、保険診療でないことを患者が誤認しないようにします

標準的な費用

ここでいう標準的な費用とは、該当する医院でその治療をおこなった際に実際に窓口で負担することになる費用を指しています。「〇円〜〇〇円」「約〇〇円程度」という記載でも構いません。あまり厳密に考えずある程度の範囲で記載する対応で差し支えありません。

治療期間及び回数

治療をおこなう際にトータルでどれくらいの治療期間を必要とするか、またどのくらいの来院回数になるかといった目安を記載します。こちらもある程度の範囲で記載することで差し支えありません。

この治療による主なリスクや副作用

治療を受けることによる主なリスクや副作用をすべて記載します。患者にとっても必要な情報ですが、ここに書いておくことで医師にとっても自分を守ることにつながります。

適切かつ十分な情報を提供する

特に記載すべき内容がなければ、記載の必要はありませんが予約が必要な旨など治療内容には記載しない、特に治療を受ける上で医院特有のルールなどがある場合は記載しておきましょう。
クリニックの広告禁止事項とは?病院で広告活用するポイントも解説!【医療法による広告規制】

インビザラインの効果的な広告

インビザラインの効果的な広告は以下になります。

  • 矯正歯科のポータルサイト
  • Googleマイビジネス
  • ホームページ
  • ランディングページ(LP)
  • ポジショニングメディア

矯正歯科のポータルサイト

ポータルサイトの「ポータル」には入口や玄関という意味があります。ポータルサイトとはインターネットに存在するさまざまなページにアクセスする際の入口になるサイトのことです。

Yahoo!JAPANなどが有名なポータルサイトです。Yahoo!JAPANには検索窓だけではなく、ニュースやショッピングに飛べるリンクがあります。それらのページへの入口になるところがポータルサイトの名前の由来になっています。

インビザラインにはインビザラインに特化したポータルサイトがあります。以下がインビザラインに特化したポータルサイト「インビザライフ」です。

画像引用元:インビザライン矯正

インビザライフはインビザラインを専門的に扱うメディアとして誕生しました。インビザライフに広告掲載を希望する際には、インビザラインの歯列矯正を導入する歯科医院の紹介ページを新たに作成し、エリアごとに歯科医院を紹介します。

インビザライフでは専門家による監修も入っており、医療広告ガイドラインに沿ったコンテンツを提供しているのも特徴のひとつといえるでしょう。

Googleマイビジネス

Googleマイビジネスを使い集患することをMEO対策といいます。
MEOとは「Map Engine Optimization」マップエンジン最適化のことを指した略称です。ローカル検索結果で、自社の店舗をGoogleマップ検索やローカル検索で上位表示させるための施策のことです。

歯列矯正は定期的な通院が必要になります。患者の多くは自宅から近いところや子供の通学エリアなど生活圏内にある歯科医院を探すケースがほとんどです。

その際重要になるのが「ローカル検索」です。ローカル検索とは、検索している人の現在地から近い店舗を表示するシステムのことです。例えば「渋谷 歯科医院」と検索すると以下のように表示されます。

ホームページの検索順位を上位表示させるのは簡単ではありませんが、GoogleマイビジネスでMEO対策をとることで比較的簡単に自院の情報をユーザーに見てもらえる可能性が高くなります。

Googleマイビジネスを使うと以下のことができます。

  • Googleマップ上で店舗の基本情報が表示される(店名・営業時間・電話番号・住所)
  • 口コミの管理
  • 歯科医院の外観や内観など写真の掲載
  • ユーザーアクセスの簡易解析

GoogleマイビジネスでMEO対策をとり集患に役立てることは非常にメリットが大きな施策のため、まだ取り入れていないのであればMEO対策をとることをおすすめします。
歯科医院Googleマップの口コミ・MEO対策完全版!悪い口コミは削除できる?

ホームページ

ホームページは集患の要になるものです。ホームページを持っていないのであれば早急に制作するべきでしょう。

現状ホームページを持っていてもインビザラインに特化したページがないのであれば、インビザライン単独のページを作る必要があります。インビザラインは今後、導入する歯科医院は増えると考えられます。

ほかのマウスピース矯正ではなく、なぜインビザラインによる治療を推奨しているのか。インビザラインと、そのほかのマウスピース矯正との違いは何かということをわかりやすく解説する必要があるからです。

インビザラインに関するコンテンツがないのであればホームページを改修する必要も出てくるでしょう。

ランディングページ(LP)

ランディングページ(LP)をご存知でしょうか。ランディングページは、商品の注文やお問い合わせなどのアクションを誘導する効果が高いものです。ランディングページとは、検索結果やリスティング広告などを経由して訪問者が最初にアクセスするページのことです。略してLPと呼ばれています。

ランディングページは「広義のランディングページ」「狭義のランディングページ」と2種類にわかれます。

広義のランディングページとは、ホームページのなかで最初にアクセスされたページのことを指します。トップページに最初にアクセスされたならトップページがランディングページになります。

それに対して狭義のランディングページとは、訪問者のアクションを誘導することに特化した縦長のレイアウトのページのことを指します。一般的にランディングページ(LP)というと、こちらの狭義のランディングページを意味することが多いです。

狭義のランディングページが目的としている訪問者のアクションには以下のようなものがあります。

  • 商品の注文やお問い合わせ→直接的な売上アップ
  • 見学会や内覧会などのイベントの予約→見込み客の発掘
  • 試供品や無料会員、無料体験版への申込み→見込み客の発掘
  • 求人募集への申込み→人材の獲得

検索結果やリスティング広告などから流入した訪問者をダイレクトに注文やお問い合わせなどのアクションに結びつけることに特化したページが狭義のランディングページです。

インビザラインに戻りますが狭義のランディングページを持ち、インビザラインに特化したページを作ることも集患には有効です。ランディングページでは訪問者が知りたい情報を1ページに集約して成約すること、お問い合わせ(コンバージョン)につなぐことに優れているからです。

今後、インビザラインに特化した歯列矯正をおこないたいと考えるならランディングページからの集患も選択肢のひとつでしょう。

ポジショニングメディア

ポジショニングメディアとは、自院の強みや魅力を最大限にアピールし、それを必要とする患者とをマッチングさせ来院につなげることを目的とした集患メディアのことです。

一般的なポータルサイトでは自院の強みを訴求したくてもむずかしいという側面があります。そこで他院との差別化をはかるためにポータルサイトそのものを自院で作ってしまうというのがポジショニングメディアの考えです。

ポジショニングメディアを導入すると以下のようなメリットがあります。

  • 自分に(患者)合った商品がワンストップで見つかる
  • 成約率の高いお問い合わせの可能性が高くなる

インビザラインの治療が強みであるなら、それに特化した訴求がおこなえるためポジショニングメディアを導入することは集患に大きく役立つと考えられるでしょう。

インビザラインで競合と差別化をはかるために広告は重要

インビザラインは今後ますます導入する矯正歯科が増えると考えられます。他院との差別化をはかるなら広告に力を入れるべきでしょう。記事で紹介した広告の手法はどれも集患の効果は大きなものになる媒体です。

広告を打つ際の1番の要はホームページです。ポータルサイト、Googleマイビジネス、ランディングページ、ポジショニングメディア、どれもホームページが重要になります。自院にとって集患のできるホームページを持つことは今後の歯科医院の経営を考える上でも非常に重要なことになるでしょう。

まとめ:インビザラインに特化した広告を出すならプロに任すのがおすすめ!

インビザラインに特化した広告を出すならホームページやランディングページの見直しをはかることが重要です。そのためにはさまざまな施策をとる必要があります。SEO対策、MEO対策とどれも個人では限界があるため専門の業者に依頼することをおすすめします。

現在、歯科医院が置かれている立場を考えると集患にある程度のコストをかけるのは仕方のないことでしょう。歯科医院の数は全国に約68,500軒あり現在も増加しています。そのなかで成功する歯科医院になるためには集患がすべてといえるのではないでしょうか。

せっかく制作したホームページやランディングページが無駄にならないように運営はプロに任せることがおすすめです。結果として集患できるホームページやランディングページに育つことでしょう。

引用書籍:新医療広告ガイドラインで日本の医療が変わる 深谷泰亮著|2020年1月15日