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医療向けイーラーニングのおすすめ10選!選び方や注意点まで徹底解説

医療機関において、職員のスキル向上や質の高い医療を提供するための研修が欠かせません。

しかし職員すべての集合研修を、一括で実現させるのは現実的ではないでしょう。

イーラーニングであれば、職場環境や多様化する職員に合わせた研修が可能になります。

とはいえ、イーラーニングにもさまざまな種類があるため、何を基準に選べばいいかわからない研修担当者も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、医療向けイーラーニングのおすすめ10選の紹介と、選び方や導入するメリットについて徹底解説します

医療向けイーラーニングとは?

イーラーニングは、インターネットに接続できるデバイスを使い、各自が都合のいい時間と場所で自由に学べるシステムのことです

パソコンやスマホ・タブレットなど、職員それぞれが院内や自宅などで講座を受講できるので、集合研修の調整で頭を抱えることもありません。

イーラーニングにはさまざまな種類がありますが、医療向けのものを選べば職員のスキル向上や質の高い医療提供の実現が可能になります

医療向けイーラーニングの選び方

それでは、医療向けイーラーニングの選び方について3つのポイントを紹介していきます。

  • 実用性の高いコンテンツを取り入れられるか
  • ニーズに合うサービスを提供しているか
  • 自院の予算と導入コストが合っているか

実用性の高いコンテンツを取り入れられるか

医療向けイーラーニングにはさまざまな種類があるため、受講内容もそれぞれ異なります。

また施設や職員のスキルによっても、本当に必要な講座は変わるので実用性の高いコンテンツを導入できるかが重要です

多くの場合コンテンツが決まっていますが、コンテンツのカスタマイズや、他社にはないオリジナルのコンテンツを利用できるイーラーニングもあります。

医療向けイーラーニングを選ぶ際は、実用性の高いコンテンツを利用できるかをしっかりとチェックしましょう。

ニーズに合うサービスを提供しているか

新人とベテランでは学ぶべき内容も変わってきます。また分野ごとに特定の研修が必要になることもあるでしょう。

また受講状況や習熟度は個人差が生じるため、管理機能が充実しているかも重要です

医療向けイーラーニングを選ぶにあたって、ニーズに合うサービスを利用できるかを確認してください。

自院の予算と導入コストが合っているか

医療向けイーラーニングの費用は、月額数千円から数万円までさまざまです。

また一般的にイーラーニングは、受講内容やユーザー数で費用が変動します。利用するユーザー数が多いほど費用が高くなることに留意しましょう

さらに月額利用料とは別に初期費用が必要になったり、タイプでもランニングコストは変わったりします。

自院の予算と導入コストとバランスもしっかりとチェックしましょう。

医療向けイーラーニングのおすすめ10選

それでは、医療向けイーラーニングのおすすめ10選について紹介していきます。

  1. 学研メディカルサポート
  2. SafetyPlus
  3. Waculba
  4. ジョリーグッド
  5. アイリックe-ラーニングシステム
  6. メディシステムソリューション
  7. SafeMaster(セーフマスター)
  8. メディカルナレッジ
  9. メディカルナイスナレッジ
  10. 徳洲会インフォメーションシステム

学研メディカルサポート

運営企業 株式会社学研メディカルサポート
講座内容 基礎学習コース
看護管理コース
グローバルセミナーコース
多職種連携コースなど
料金 199床以下:43,780円(税込)
200~399床:54,780円(税込)
400~599床:65,780円(税込)
600床以上:76,780円(税込)
公式サイト https://gakken-meds.jp/

学研メディカルサポートは、基礎学習コース、看護共有コース、病院経営・マネジメントコースなどニーズに合わせて多彩なコースが用意されています

また、職員全員が役立つ知識を身につけるための、院内全体研修コースが用意されているのも魅力です。

個人学習や少人数にも対応していますし、誰でも簡単に使えるので研修担当の負担軽減にも役立ちます。

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SafetyPlus

運営企業 エルゼビア・ジャパン株式会社
講座内容 基礎シリーズ
事例シリーズ
動画講座シリーズ
料金 要問い合わせ
公式サイト https://www.elsevier.com/ja-jp

SafetyPlusは、医療現場で働くすべての人に向けて、医療安全を基礎から学べるサービスを提供しています

受講内容は、大きく分けて基礎シリーズ・事例シリーズ・動画講座シリーズの3構成です。中でもインシデントを事例動画で紹介し、疑似体験できるのもポイントです。

管理者機能が充実しているので、独自コースを作成することもできます。

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Waculba

運営企業 株式会社日本経営
講座内容 組織人材スキル
経営スキルなど
料金 要問い合わせ
公式サイト https://waculba.com/

Waculbaは、医療介護福祉業界の専門コンサルティングファームの日本経営グループが提供しています。

イーラーニングでは動画で学習し、さらにオンライン勉強会にてアウトプットの場を設けているのが特徴です

もちろんイーラーニングのみの利用も可能ですので、職場環境やニーズに合った学習方法を選べます。

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ジョリーグッド

運営企業 株式会社ジョリーグッド
講座内容 福岡大学と共同開発した看護基礎教育VR
昭和大学と共同開発した臨床薬剤師教育VR
など300以上
料金 ライト(VRゴーグル20台):110,000円(税込)
スタンダード(VRゴーグル50台):220,000円(税込)
プロフェッショナル(ゴーグル100台)440,000円(税込)
公式サイト https://jollygood.co.jp/

ジョリーグッドは、医療福祉分野に特化した、教育と支援、デジタルヘルスのVRコンテンツを好きなだけ体験できます

モードは、直感的操作で初心者でも体験しやすいシングルモードと、セミナーや研修向けのマルチモードのいずれかでの利用が可能です。

さらに視線ログや受講履歴が自動保存されるので、後から見直すこともできます。

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アイリックe-ラーニングシステム

運営企業 株式会社アイリック
講座内容 医療機関向け
介護施設
病院向け
オリジナルコース作成も可能
料金 要問い合わせ
公式サイト https://i-rick.jp/

アイリックe-ラーニングシステムは、登録完了後からすぐに学習を開始できます。

教材は1~3ヶ月単位と短期間なので、短期集中で学べるのも魅力です。さらに自院で作成した資料やマニュアルをシステムに登録すれば、オリジナルコースも作成できます

インターネット環境と閲覧用の端末を用意すればいいので、設備費用がかからず低価格で利用できるのも魅力です

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メディシステムソリューション

運営企業 株式会社メディシステムソリューション
講座内容 全職員を対象とした医療安全研修
感染対策研修など
料金 要問い合わせ
公式サイト https://medi-system.co.jp/

メディシステムソリューションは、電子カルテネットワークを利用するオンプレミス型のイーラーニングです

院内全体はもちろん部署別での受講率の把握や管理、アンケートやテストの実施もできます。

受講予約から欠席者へのフォローアップまで、院内研修を可視化し一括管理できるのが魅力です。

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SafeMaster(セーフマスター)

運営企業 株式会社セーフマスター
講座内容 「感染管理と感染防止技術」
「栄養管理とNST 基礎編」
「誰でもわかるRCA」
「FMEAを使いこなす」など
料金 要問い合わせ
公式サイト http://www.safemaster.jp/

セーフマスターは教材の他にも、全職員が自由に動画やパワーポイント教材を登録することができます

教材ごとにテストやアンケートを設定したり、出欠データを元に進行状況の把握も可能です。

集合研修の受光データを取り込めるので、イーラーニングと集合研修をまとめて管理することもできます。

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メディカルナレッジ

運営企業 特定非営利活動法人 医療教育研究所
講座内容 全コンテンツコース
40単位コース(120コンテンツ)
20単位コース(60コンテンツ)
10単位コース(30コンテンツ)
料金 全コンテンツコース:24,420円(税込)
40単位コース:19,800円(税込)
20単位コース:16,500円(税込)
10単位コース:13,500円(税込)
公式サイト https://www.medical-knowledge.net/

メディカルナレッジは、薬剤師を対象としたイーラーニングコンテンツを提供しています

アプリでの学習も可能なので、時間や場所にとらわれず自由に学習できるのも魅力です。さらに利用前であっても、登録手続きなしで無料体験できます。

事前に日本薬剤師研修センターのPECSシステムに登録しておけば、研修認定薬剤師に必要な単位の取得も可能です

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メディカルナイスナレッジ

運営企業 スキルインフォメーションズ株式会社
講座内容 基礎看護技術
基礎看護分野
看護管理分野
小児看護分野など228コンテンツ
料金 要問い合わせ
公式サイト https://xn--qcktc9dub3b.com/

メディカルナイスナレッジは、集合研修を効率よくイーラーニング化したサービスを提供しています。

動画学習後にテストを実施し、テスト結果をポートフォリオに自動連携できるのも魅力です

サポート体制も充実していますし、オプションの追加で228もの豊富なコンテンツを利用できます。

院内ネットワーク版とクラウド版がありますが、クラウド版は無料体験も可能です

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徳洲会インフォメーションシステム

運営企業 徳洲会インフォメーションシステム株式会社
講座内容 動画視聴
テスト受講
アンケート受講
料金 要問い合わせ
公式サイト https://www.tokushukai-is.com/

徳洲会のイーラーニングは、院内研修を撮影しアップデートすればすべての職員とシェアできます

動画を元にテストを実施したり、動画なしでのテストのみも選択可能です。テストは複数の選択肢から回答を選んだり、保存しておき後日続きからテストを再開できる機能も搭載されています。

期限を設定せずに受講依頼メールやリマインドメールを送信し、職員に受講を促せるのもポイントです。

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医療向けイーラーニングのを利用するうえでの注意点

続いて、医療向けイーラーニングを利用するうえでの注意点を2つ紹介します。

  • モチベーション維持の工夫が必要になる
  • 集合研修に比べて情報交換や質疑応答がしづらい

モチベーション維持の工夫が必要になる

イーラーニングは自由に学べるメリットがある一方で、対面研修のような緊張感がないためモチベーションを保てなくなる可能性があります

飽きずに最後まで学べるように、ゲーミフィケーションの導入や、目標達成の証にポイントや修了証を付与する工夫があるか確認しましょう。

集合研修に比べて情報交換や質疑応答がしづらい

イーラーニングは集合研修に比べて、情報交換や質疑応答がしづらいというデメリットがあります。

情報交換が可能な掲示板やコミュニティ機能があると、これらのデメリットを回避できるでしょう。

医療向けイーラーニングを導入する3つのメリット

医療向けイーラーニングの導入により、得られる3つのメリットを見ていきます。

  1. 時間や場所を問わず学べる
  2. 一人ひとりに合った研修が受けられる
  3. 納得できるまで繰り返し学習できる

時間や場所を問わず学べる

イーラーニングは、時間や場所を問わずいつでも、どこでも自分のペースで受講できます。

日勤でも夜勤でも自分にとって都合の良い時間や、通勤時間やスキマ時間など時間を有効活用できるのもイーラーニングのメリットです。

一人ひとりに合った研修を受けられる

イーラーニングは、一人ひとりのスキルに合わせて最適な講座を受講できます。

個々のスキルが異なる場合、全員のスキルに合わせた研修を実現するのは至難の業です。

医療向けイーラーニングであれば、一人ひとりのスキルに合わせた講座を選べるだけでなく、学習の質が高まるのもメリットと言えるでしょう

納得できるまで繰り返し学習できる

自分のスキルに合う講座を受講しても、一度ですべてを理解するのは難しい場合もあるでしょう。

イーラーニングは、納得行くまで何度でも繰り返し学習できるのもメリットです

また理解できたと思っていても、後から見直すことで新たな発見や理解が生まれる可能性を見いだせる場合もあります。

まとめ:医療向けイーラーニングは職場環境やニーズに合ったものを選ぼう

医療向けイーラーニングを導入すれば、新人からベテランまで個々のスキルに合った講座を受講できます。

また個々が好きな時間に好きなだけ学習できるのも、イーラーニングならではのメリットです

医療向けイーラーニングにも種類はありますので、職場環境やニーズに合わせて最適な物を選びましょう。