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レジ金が合わないときの原因は?確認したいポイント・対処法・対策を解説

「レジ金が合わないからどうしよう……」という悩みを抱えていませんか?

 

レジ締めをした際に、レジ金が合わないとどこでミスが合ったのか考えてしまい、気持ちが焦ってしまいやすいです。レジ金の過不足・過剰が発生している状況は、さまざまな原因があります。

 

そこで本記事では、レジ金が合わないときの原因や、確認したいポイントについて解説します。レジ金が合わない状態を防ぐための対策も紹介しているので、参考にしてみてください。

レジ金が合わないときに考えられる7つの原因

レジ金が合わないときに考えられる7つの原因

レジ金の過不足・過剰分で考えられる原因は、7つあります。

  1. 受け取り金額の間違い
  2. 釣り銭の渡し間違い
  3. 商品の二度打ち
  4. レジの入力ミス
  5. 割引・値引きの入力ミス
  6. 現金を落としている
  7. 窃盗・従業員による不正

それぞれの方法について解説します。

受け取り金額の間違い

レジの過不足・過剰は、受け取り金額の間違いが起きた際に発生しやすいです。

 

とくに、お昼時をはじめとした忙しい時間帯に起きやすいです。たとえば、会計が7,000円だったときに、1,000円札を7枚受け取ったつもりが、実際は6枚しかなかった場合、枚数カウントの見落としからレジ金が合わなくなります。

 

二重チェックや指差し確認で対策ができるため、受取金額の間違いが多い場合は二重チェックを検討してみてください。

釣り銭の渡し間違い

レジ金が合わないときは、釣り銭の渡し間違いがあげられます。

 

たとえば、6,800円の支払いで10,800円を受け取ったとき、4,000円を渡すつもりが5,000円に渡していた場合、1,000円の差が生まれます。

 

キャッシュレス決済の導入や、レジ周り整理をするのがおすすめです。

商品の二度打ち

レジ金の過剰・過不足は、会計待ちのお客が多いときまたは、同じ商品を何度も打つ機会があった際に、起こりやすいです。

 

同一商品を2回スキャンしてしまうと、実際は1点なのに2点分請求してしまいます。

 

スキャン時のアラーム設定や確認練習をすると、過不足や過剰を防げるでしょう。

レジの入力ミス

レジの入力ミスが、原因の場合もあります。

 

たとえば、1,000円の商品を手入力する際に、100円と入力してしまうと、900円の差額が生まれます。

 

なかでも、レジで「0」と「00」を押す際に、桁を間違えて入力してしまうケースも多いです。

 

レジの取り扱いに慣れていない場合や、忙しいときに起こりやすいため、注意してください。

割引・値引きの入力ミス

割引・値引きの入力ミスも、原因の一つです。

 

たとえば、クーポンなどを使用があった際に、割引・値引き金額を手打ち入力しないといけないときにミスが起きやすいです。

 

ほかにも、半額や割引シールを付けた商品の管理が曖昧な場合は、売上と実際の金額が合わない可能性があります。

 

割引シールの目視確認や、手入力時の二重チェックを意識すると良いでしょう。

現金を落としている

レジを閉めた際に、レジ金がわずかに合わないという場合は、現金の紛失による可能性があります。

 

たとえば、ピークタイムなどに混雑した場合、硬貨や紙幣が棚から落下してしまうケースもあります。

 

現金をレジ台や棚下に落とすと、そのまま紛失してレジ金が合わなくなりやすいです。レジ金がわずかに合わないときは、レジ台などの周辺を確認してみてください。

窃盗・従業員による不正

レジ金が過不足のときは、人為的なミスではなく、窃盗または従業員の不正が原因としてあげられます。

 

たとえば、従業員が売上金を着服した際に、過不足が起きます。

 

高額の過不足が起きている場合、または過不足の頻度が多いときに、窃盗または不正が考えられるでしょう。

 

監視カメラや、定期検査などを検討するのがおすすめです。

レジ金が合わないときに確認するべき4つのポイント

レジ金が合わないときに確認するべき4つのポイント

レジ金が合わないときに、確認するべきポイントは4つあります。

  1. 現金の残高を再確認
  2. 取引履歴を再確認
  3. 防犯カメラの確認
  4. 従業員への確認

それぞれのポイントについて解説します。

現金の残高を再確認

レジ金の過不足・過剰が発生しているときは、現金の残高を再確認してみるのがおすすめです。

 

たとえば、レジ締めをする際に、紙幣や硬貨の数え間違いがあると残高が合わなくなります。

 

複数人数でチェックすると、数え間違いや単純ミスを防ぎやすいです。

 

ほかにも、金種表を併用すると、どの硬貨・紙幣がズレているのか特定しやすいでしょう。

取引履歴を再確認

レジ金が合わないときは、取引履歴を再確認してみてください。

 

たとえば、空打ちや取引消去忘れなどがあった場合、レジ金が合いません。

 

レジ金が合わない状態が数回続くときは、POSレジなどを利用すると、取引履歴を遡れます

 

重複登録や入力ミス、キャンセル後の未削除取引などを見つけられるでしょう。

防犯カメラの確認

防犯カメラの確認も、入念に行いましょう。

 

防犯カメラは、現金の受け渡しや釣り銭のやりとりをしているときの落下や、従業員の挙動を映像で確認できます。

 

取引記録にない現金動作が合った場合、映像との照合で状況確認できるでしょう。

従業員への確認

レジ金の過不足・過剰が発生しているときは、従業員に確認してみましょう。

 

時間帯の担当者にヒアリングを行い、「どのようなお客に対して、どのような操作を行ったのか」を確認してみてください。

 

冷静に状況を共有し合うことで、どこでミスが起きたのか絞り込みやすいでしょう。

 

不正が疑われる場合は、取引履歴や映像を基に、関係者から事情聴取を行い、必要に応じて報告書や始末書の作成をします。

レジ金が合わなかった時の対処法

レジ金が合わなかった時の対処法

原因がわからないときと、従業員の窃盗が疑われる場合では、対処法が異なります。それぞれの対処について解説するので、参考にしてみてください。

原因がわからない時の処理

レジ金が合わない際に、原因が不明なときは帳簿に「現金過不足」として処理しましょう。

 

たとえば、帳簿上が1万円なのに対して、実際は9,400円しかない600円の過不足が生じているときは、借方に現金過不足600円・貸方に現金600円と記入してください。

 

一方、帳簿が1万円なのに、実際は10,200円と200円の過剰が出ている場合は、借方に現金200円・貸方に現金過不足200円と記載します。

 

原因が判明するまで仮勘定で処理を行い、わかった際に正しい処理に振り替えましょう。

従業員の窃盗が疑われる場合

従業員の窃盗が疑われる場合は、まず従業員へのヒアリングを行いましょう。

 

ヒアリングを行う際に、監視カメラの映像や取引履歴などと、照らし合わせながらチェックしてください。

 

被害額が大きい場合や、故意の証拠があるときは、警察に被害届を提出しましょう。

レジ金が合わない状態を防ぐための9つの対策

レジ金が合わない状態を防ぐための9つの対策

レジ金額が合わない状態を防ぐための対策は、9つあります。

  1. 会計・釣り銭渡し時の二重チェック
  2. 会計時に読み上げ確認をする
  3. 定期的なレジ締め
  4. スタッフの教育・研修
  5. 従業員コードの活用
  6. POSレジの導入
  7. 自動釣銭機またはセルフ精算機の導入
  8. カード・キャッシュレス決済の導入
  9. 防犯カメラの設置

それぞれの対策について解説します。

会計・釣り銭渡し時の二重チェック

予防策として、会計・釣り銭時の二重チェックが一つの案としてあげられます。

 

会計を行う際や、釣り銭受け渡し時に、スタッフ同士で数字と硬貨・紙幣の数をチェックしてみてください。

 

二重チェックを行うことで、入力・受け渡しミスを予防できます。

会計時に読み上げ確認をする

レジ金が合わないときの予防策では、会計時の読み上げを実施してみましょう。

 

実際に商品の金額を手打ちする際や、釣り銭を渡す際に声を出してお客様に確認してもらうのがおすすめです。

 

お客様も会計内容を確認でき、間違いに気づきやすい仕組みを作れます。

定期的なレジ締め

レジ金の過不足や過剰が多いときは、定期的なレジ締めをしましょう。

 

たとえば、従業員が交代する一定時間ごとにレジを閉めることにより、過剰・過不足が発生したタイミングがわかりやすいです。

 

レジ締め時に二重確認を行うことで、誤差を防ぎやすいでしょう。

スタッフの教育・研修

過不足・過剰があるときは、スタッフの教育・研修を入念に行いましょう。

 

新人のスタッフが混雑時にレジを操作すると、焦りからミスが起きる可能性があります

 

たとえば、スタッフの研修をする際に、声出し確認や金種確認、読み上げなどのロールプレイ演習を行うのがおすすめです。

 

また、具体的にどのようなミスが起こったのか、事例などを共有すると再発防止に役立ちます。

従業員コードの活用

個別に社員コードを発行することで、レジ操作やレジ締めを誰が行ったのかを把握できます

 

また、金額が合わない場合でも、責任の所在が明確になりやすいです。さらに、従業員による不正の抑止にもつながるため、多くの方におすすめです。

POSレジの導入

予防策として、POSレジの導入がおすすめです。

 

POSレジは、バーコードの読み取りにより、金額が自動で入力されるため、入力ミスをはじめとした人的ミスを抑制できます

 

また、すべての取引を記録できるので、レジ金額が合わない場合でも状況を確認しやすいです。

自動釣銭機またはセルフ精算機の導入

自動釣銭機またはセルフ精算機の導入は、レジ金が合わないことの予防策に向いているでしょう。

 

スタッフやお客様がそれぞれお金を入れ、機械がお釣りを出す仕組みとなっています。

 

たとえば、自動釣銭機を導入すると、釣り銭の計算ミスをほぼ無くすことが可能です。計算・入力ミスを大幅に減らせるでしょう。

カード・キャッシュレス決済の導入

レジ金が合わないことが多いときは、カード・キャッシュレス決済の導入を検討してみましょう。

 

カード・キャッシュレス決済を導入すると、釣り銭の計算ミスや入力誤りを減らすことが可能です。

 

また、支払い方法の選択肢が増えるため、お客様にも喜んでもらいやすいでしょう。

防犯カメラの設置

レジ金が合わない状態を避けるための予防策として、防犯カメラの設置もおすすめです。

 

防犯カメラは、常に記録されているというイメージを与えられるため、窃盗や従業員の不正・窃盗の抑制ができるでしょう。多くのシーンで活躍してくれます。

レジ金が合わないときによくある質問

レジ金が合わないときによくある質問

レジ金が合わないときによくある質問は、2つあります。

  • レジ金が合わないときは誰の責任になる?
  • レジ金が合わないときは従業員が自腹で補填する必要がありますか?

それぞれの内容について解説します。

レジ金が合わないときは誰の責任になる?

原則として経営者・事業主または、法人の責任です。

 

たとえば、計算ミス・入力ミスなどの人為的ミスの場合は、業務上の過失になるため、従業員への責任追及は基本的にできません

 

しかし、故意による不正や横領だったときは、責任の所在が従業員になり、警察・民事請求の対象になります。

 

就業規則で明確に責任が定められてないとき、人為的ミスは経営者や事業主の責任になると覚えておきましょう。

レジ金が合わないときは従業員が自腹で補填する必要がありますか?

原則として補填の義務はありません

 

労働基準法の第16条に、使用者は労働者に対して損害賠償の予定はしてはならないと定められています。そのため、給与天引きや強制的な弁済は禁止されています。

 

ただし、従業員の故意や重大な過失が明確な場合は、補填の対象になる可能性があるため、注意しましょう。

参照:労働基準法

まとめ:レジ金が合わない状況を作らないために事前に入念な対策をしよう!

まとめ:レジ金が合わない状況を作らないために事前に入念な対策をしよう!

経営を継続していると、レジ金の過不足・過剰が発生する場合があります。

 

レジ金の過不足・過剰が発生した際には、計算ミスや入力ミス、お金の受け渡しなどの人為的なミスが多いです。

 

労力や時間を消費しないためにも、本記事でご紹介した予防策を実施してレジ金が合う状態を作りましょう。