「眼科での開業を失敗したくない!」
「眼科で開業する際に知っておくべきポイントは何か?」
このようにお考えではありませんか?
開業することは人生を賭けた大勝負になるため、失敗しないようにしっかり準備したいですよね。
そこで、今回は眼科の開業について、以下の内容を解説します。
- 眼科の開業で失敗しないための5つのポイント
- 眼科の開業資金
- 眼科の開業医の平均年収
- 眼科を開業する際の注意点
- 眼科の開業における信頼できる相談先
どれも、眼科を開業する際に参考になる情報なので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の内容
眼科の開業で失敗しないためのポイントは?
眼科を開業する際に失敗はしたくないですよね。
そこで、ここでは失敗しないための5つのポイントを紹介します。
- 立地
- 内装
- 採用
- マーケティング
- 資金計画
これら5つのポイントについて、以下で詳しく解説します。
ポイント1:立地
1つ目は立地についてのポイントです。
眼科の立地で重要なのは、開業を目指すエリアにいる人たちがどんな人たちなのかを把握することです。
例えば、高齢者が多い地域であれば、白内障に罹患する方が多くなるでしょうし、子供が多い地域であれば、プールで結膜炎になってしまう子が多くなるでしょう。
こうした潜在的なニーズをあらかじめ理解した上で立地を選定しましょう。
ポイント2:内装
2つ目は、内装についてのポイントです。
眼科は目に疾患をお持ちの方が来院される場所のため、バリアフリーに対応しておくべきでしょう。
また、文字が小さかったり見にくい場所にあったりすると、きちんと読み取れず、苦労される方が増えてしまいます。
そうした面からも、目に配慮した内装にすることが重要です。
ポイント3:採用
3つ目は、採用についてのポイントです。
眼科では、視能訓練士の採用に苦労する可能性が高いといえます。
看護師や理学療法士に比べ、10分の1から100分の1ほどの人数しかおらず、相対的に見ると視能訓練士の数が少ないことは明らかです。
そのため、どのスタッフを採用するより前に、視能訓練士を確保できるように動いておくと良いでしょう。
ポイント4:マーケティング
4つ目は、マーケティングについてのポイントです。
まずは眼科の中でも何をウリにして診療をするのかを明確にする必要があります。
ウリが明確になれば、ターゲットに刺さりやすい広告が作れます。
広告媒体としては、リスティング広告などのWeb広告やホームページをうまく使うことが良いでしょう。
ポイント5:資金計画
5つ目は、資金計画についてのポイントです。
開業にはどの程度の資金が必要なのか、どのくらい自己資金で賄えるのかを計算することから始めます。
全額自己資金で開業できる場合はごく稀ですので、どの程度借り入れるのかも合わせて考えておきましょう。
なお、自己資金で賄う金額は冷静に考える必要があります。
もしあなたが配偶者やお子さんをお持ちの場合、家族の生活にもお金を残しておかなければなりません。
開業しても全てがうまくいくわけではありません。
もしうまくいかなかったときに、家族が生活に困るようでは大変です。
そのため、最低限家族が暮らしていけるお金を残しつつ自己資金を使うことをおすすめします。
眼科の開業資金はどのくらい必要?
では、眼科を開業する場合、どのくらいの開業資金が必要なのでしょうか?
ここでは、新築で開業する場合とテナントで開業する場合の2パターンを見ていきます。
新築の場合
まず、新築の場合です。
新築の場合は1~2億円ほど用意しておくのが良いでしょう。
- 土地・建物代
- 設計費
- 設備費
- 広告宣伝費
- 運転資金
など、非常にさまざまなお金がかかります。
土地・建物代だけで3,000万円程度、設備費で3,000万円〜5,000万円程度が必要だと考えると、広告宣伝費や運転資金を足すと1~2億円ほど必要になるのです。
テナントの場合
続いて、テナントの場合です。
テナントの場合は、新築で建てるわけではないので、その分の費用は浮きますが、それでも1億円程度は必要でしょう。
- 敷金礼金
- 内装費用
- 設備費
- 広告宣伝費
- 運転資金
浮くのは土地・建物代、設計費だけであり、他の費用は同じようにかかることを考えると、1億円ほど用意しておくと安心できるでしょう。
眼科を開業した際の年収は?
では、眼科の平均年収を見ていきましょう。
「第23回医療経済実態調査 (医療機関等調査)報告-令和3年実施-」を見ると、平均年収は3,000万円を超えています。
なお、開業医では眼科の平均年収が1番高いとされています。
高齢化により眼科を受診する人が相対的に増えたことと、コンタクトレンズの使用がかなり増加していることが要因だとされています。
眼科を開業する際の注意点は?
眼科の開業には注意点があります。
- 広さ
- レイアウト
- バリアフリー
- 手術室
- アメニティ
以上の5つの観点についての注意点を以下で詳しく解説します。
広さ
1つ目は広さに関してです。
眼科を開業する際には、40坪から60坪ほどが必要だとされています。
手術をする場合はもう少し広い方が望ましいのですが、それでもやたらと広くする必要はありません。
診療内容をまとめた上で、必要なスペースを算出するようにしましょう。
レイアウト
2つ目はレイアウトに関してです。
レイアウトを考えていると、先に医療器具が届く前に内装が決まってしまい、動線や配線がうまくいかなくなってしまうことが考えられます。
自身の医院を開業する際に陥りがちな点なので、あらかじめガチガチに決めてしまうのではなく、柔軟に対応できるようにしておきましょう。
バリアフリー
3つ目は、バリアフリーに関してです。
眼科には高齢者の方が多く訪れるため、バリアフリーを意識することが必要です。
動線を意識した上で、バリアフリーにも気をつかえると良いでしょう。
手術室
4つ目は、手術室に関してです。
そもそも手術もするのか、手術をする際は診療も行いながら対応するのかを考える必要があります。
もし診療と手術を同時に行うならば、複数人の眼科医が必要なため、部屋も人数分確保しておくことが必要です。
このように、診療内容によって内装も大きく変わるので、あらかじめきちんと考えておきましょう。
アメニティ
5つ目は、アメニティに関してです。
眼科には老若男女、さまざまな方が訪れるため、どなたにも対応したアメニティを用意することが必要になります。
具体的には車椅子対応の化粧室にしたり、ベビーシートを用意したりしておくことなどが考えられます。
また、目が見えにくい状態でも使用できるように、音声案内を活用することもおすすめです。
眼科の開業で困ったら誰に相談すればよいか?
しかし「いざ開業しよう!」と思っても、自分だけで開業の準備を進めていくのは不安ですよね。
不安を解消するためには、信頼できる相談者がいることがとても大切です。
ここでは信頼できる相談先として、以下の3つを紹介します。
- コンサルタント
- 税理士
- 社会保険労務士
それぞれ、どんな相談に向いているのかを解説します。
コンサルタント
1つ目はコンサルタントです。
コンサルタントは、眼科の開業を全面的にサポートしてくれます。
どの立地が良いのか、眼科の中でも何を専門にするのかなど、さまざまな分野において、プロの視点で最適解を提示してくれるのです。
そのため、医院運営のさまざまな質問に的確に応えてもらえるでしょう。
税理士
2つ目は税理士です。
税理士は、税金のみならずお金の専門家としてさまざまなサポートをしてくれます。
税金についてのサポートはもちろん、医院の資金繰りや経営状態に関してのアドバイスをしてもらえる可能性もあります。
資金繰りや経営に関するアドバイスをもらいたい場合は、経営に明るい税理士を選定すると良いでしょう。
社会保険労務士
3つ目は社会保険労務士です。
社会保険労務士は、主に労働契約におけるサポートをしてくれます。
医院の雇用のあり方が適法であるのかどうかやもっと根本的な、どのような人材を採用すれば良いのか」などのアドバイスもしてくれる可能性があります。
また、法律は毎年のように改正がなされています。
しかし、その全てに対応できる眼科医はなかなかいません。
そこで、そうした法律の改正に対応するために、さまざまな情報提供もしてくれるのが社会保険労務士です。
労働契約や法改正についての助言を求めたい場合は、社会保険労務士に頼るのも1つの選択肢でしょう。
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まとめ
今回は眼科を開業する際のポイントについて紹介しました。
開業するには越えなければならないハードルが多く、大変な道のりですが、1つずつクリアしていけば安定した経営も可能です。
ぜひ、焦らず落ち着いて、安定した経営ができるように準備していきましょう。