歯科医院の会計処理は事務所に任せる？自分でやる？おすすめの会計ソフトも紹介

歯科医院を経営していて、会計処理を事務所に依頼するか、自分でやるか迷っている方はいらっしゃいませんか？

会計ソフトを導入することで、歯科医院側が得られるメリットは多くあります。

本記事では、歯科医院で会計ソフトを活用するメリットや選び方、おすすめの会計ソフトなどについて解説していきます。会計処理について悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてみてください。

歯科医院の会計処理は会計士に任せる？自分でやる？

会計処理は面倒な業務が多く自院で行うには時間や人材、労力が少なからず必要になります。

歯科医院で会計処理を行う場合、会計士に依頼するか、会計ソフトを利用し自分で行うかの2パターンがあります。

それぞれのパターンにはメリット・デメリットがあるので、自院の事情に合わせて適した方法を検討してみてください。

会計事務所に任せるメリット&デメリット

歯科医院の会計業務を会計事務所に依頼することで、業務を代行してくれるだけでなく、税金や経営に関する相談もできます。

そのため、自院の業務負担を削減し患者さんへの治療に集中できるでしょう。

ただ、会計事務所に依頼するための費用や相談するための時間が必要になるため、資金に不安があったり多忙を極めている場合には注意しましょう。

会計ソフトを導入するメリット＆デメリット

会計ソフトを導入する場合、コストを抑えられますが、会計業務は自院でこなす必要があります。

しかし会計ソフトを活用することで、会計業務の負担を軽減し効率的に進められますし、診療報酬の記入漏れや間違いなど人為的なミスも削減できます。

ただ、会計ソフトを導入してから機能面に不満が残るといった場合もあるので、導入前に入念に調べておく必要があるでしょう。

【結論】歯科医院の経営状況を把握できる会計ソフトがおすすめ

会計ソフトを導入すれば、会計事務所を利用するよりも安価に済みますし、自院への業務負担も最小限に抑えられます。そのため、会計業務について悩んでいる歯科医院には会計ソフトの導入がおすすめです。

ここからは会計ソフトを選ぶ際に見るべきポイントについて解説していきます。

歯科医院に適した会計ソフトの5つの選び方

歯科医院に適した会計ソフトを選ぶ際のポイントは以下の5つです。

1. 必要な機能が充実しているか
2. 顧問税理士が使用しているソフトかどうか
3. クラウド型かオンプレミス型か
4. 分析ツールが十分に搭載されているか
5. 拡張できる仕様になっているか

必要な機能が充実しているか

歯科医院にとって必要な機能が充実しているかを事前に調べておきましょう。

例えば、銀行口座やクレジットカードとの連携機能が搭載されていれば、経費の計上や税金の計算をする上で効率的に業務を進められます。

他にも、売上情報や顧客情報について管理するPOSシステムや決済チェックの自動機能、請求書等の自動読み取り機能など様々な機能が存在しています。

これらの機能が使える会計ソフトを選ぶことで、歯科医院のあらゆる会計業務の負担を軽減してくれるでしょう。

顧問税理士が使用しているソフトかどうか

顧問税理士が使用しているソフトを導入することで、リアルタイムでの情報共有が可能になります。

リアルタイムで連携が取れれば、細かいミスの修正はもちろん、相談をする際に資料を用意する必要がなくなりスムーズに連携がとれるでしょう。

クラウド型かオンプレミス型か

会計ソフトは、クラウド型かオンプレミス型かで導入方法が大きく異なります。

オンプレミス型は、院内にサーバーを設置しソフトを導入する方法です。
セキュリティが強固で機能の拡張性やシステムの連携に優れていますが、導入に高いコストと手間がかかることやメンテナンスに負担がかかるデメリットもあります。

対してクラウド型は、インターネット上のサーバーを利用しオンラインでソフトを導入する方法です。低コストで導入しやすくメンテナンスの負担が少ない反面、セキュリティ管理がソフトの運営会社に依存することや機能のカスタマイズに制限があります。
またオンライン上で全てが完結するため、「クラウド乱立」に陥るリスクがあり、そうなると逆に業務が滞ってしまいます。

クラウド型とオンプレミス型のメリット・デメリットを踏まえて、どちらのタイプを導入するか検討してみてください。

分析ツールが十分に搭載されているか

分析ツールが十分に搭載されていれば、自院の現状を正確に把握できます。

売上や経費などの情報を会計ソフトで分析することで、どんな問題点があるのかを可視化できます。浮き彫りになった問題点を改善していけば、自院の成長に繋がり、患者からの満足度向上も期待できるでしょう。

拡張できる仕様になっているか

機能を拡張できる仕様になっている会計ソフトを選ぶことで、自院の状況に合わせてカスタマイズし利便性を高められます。

会計ソフトを運用していくにつれて、機能に物足りなさを感じる場合があるでしょう。機能を拡張できる仕様のソフトであれば機能を増やしたり、逆にあまり使わなかった機能を減らしたりなど、使いやすいようにカスタマイズできます。

機能が充実していて拡張できる仕様のソフトは、導入後の自由度が高いためおすすめです。

歯科医院向けの会計ソフトおすすめ5選

歯科医院におすすめの会計ソフトは以下の5つです。ここでは、それぞれについて解説していきます。

1. ジョブカン会計
2. PCAクラウド 会計
3. マネーフォワードクラウド会計
4. 弥生会計
5. MX2クラウド

ジョブカン会計

ジョブカン会計は操作性に優れており、業務を効率化するための機能を多く搭載している会計ソフトです。

電子帳簿保存法やインボイス制度といった法改正にも対応できるので、ジョブカン会計1つであらゆる会計業務をこなすことができます。

また初期費用やサポート費用が無料で歯科医院ごとに適したプランを選べるため、気軽に運用を始められるでしょう。

PCAクラウド 会計

PCAクラウド 会計は、充実した会計機能や使用者に優しい設計で、扱いやすさが魅力の会計ソフトです。

クラウド上で会計業務が完結するため、入力忘れや間違いといった人為的ミスを防止し、あらゆる会計業務にかかる手間を軽減してくれます。

またアフターサポートが充実していて、万が一不具合や故障が生じてもすぐに対応できるので導入後も安心して運用していけるでしょう。

マネーフォワードクラウド会計

マネーフォワードクラウド会計は、1ヶ月間無料トライアルを実施しており、事前に使用感を確かめてから本格導入できる会計ソフトです。

銀行口座やクレジットカードと連携させることで明細を自動入力でき、その他にも手間のかかっていた入力作業を削減できる機能が多く搭載されています。

また自動レポート機能によってリアルタイムで自院の経営状況が見られるため、常に収支の具合を把握しながら歯科医院を運営していけます。

弥生会計

弥生会計は、初めての人でも使いやすい仕様になっているのが特徴の会計ソフトです。決算資料など会計業務に必要な書類の作成が簡単で、業務負担を軽減し効率化を図れます。

クラウド上でデータ保存し情報共有できるため、税理士とスムーズに連携しストレスなく業務をこなせるでしょう。加えて、リモートワークやハイブリッドワーク等の新しい働き方にも対応できます。

MX2クラウド

MX2クラウドは、病医院のサポートに特化したクラウド型の会計システムです。

分析機能が充実しており、医療機関のデータを分析し、実際の医療現場に即した分析結果をはじき出してくれます。そういった分析結果は、通常の会計データからは見えてこないような医療機関特有の経営問題を浮き彫りにしてくれるでしょう。

また自院の最新の業績を常に確認できるため、「経営問題が改善されているのかどうか」をいつでも把握しておけます。

まとめ：歯科医院に会計ソフトを導入して、業務を効率化しよう！

本記事では、歯科医院に会計ソフトを導入するメリットや選ぶ際のポイント、おすすめの会計ソフトなどについて解説してきました。

会計ソフトを導入すれば、会計業務の負担を軽減し効率化を図れます。加えて、会計事務所へ依頼するよりもコストを抑えて業務をこなせるでしょう。

本記事を参考にして、会計ソフトの導入を検討してみてください。