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クリニック向けの会計ソフトおすすめ6選!導入するメリット・デメリットなどについても解説

クリニックの会計業務の負担を減らしたいけど、そもそも会計ソフトと他のシステムの違いもわからないという方はいらっしゃいませんか?

本記事では、会計ソフトを導入するメリット・デメリットや他のシステムとの違い、おすすめの会計ソフトなどについて解説していきます。

会計ソフトの導入を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。

【前提】クリニックにおける会計ソフトの役割

【前提】クリニックにおける会計ソフトの役割

会計ソフトとは、主に売上や経費等のお金の動きを集計・管理できるシステムです。

収支を管理する上で、今までは紙の帳簿にお金の流れをひとつひとつ記載する必要がありました。しかし会計ソフトを活用すれば、全ての会計業務をシステム上で完結できます。

そのため会計業務が効率的に進められるようになり、人為的ミスを削減できるため、データ管理がより正確になります。他にも、他のシステムと連携し患者のデータを一元管理したり、税務処理の法令遵守が容易になるといったメリットがあります。

ここからは、会計ソフトと混ざりがちな電子カルテや医事会計システムとの違いについて解説していきます。

電子カルテとの違い

会計ソフト 電子カルテ
主な役割 収支におけるお金の動きを集計し管理すること 患者の診療記録を電子データとして管理すること
メリット 会計業務が効率的に進められる
人為的ミスを削減し、データ管理を正確にする
他のシステムと連携し患者のデータを一元管理できる
税務処理の法令遵守が容易になる
カルテへの入力や管理に伴う業務負担を軽減し効率化できる
カルテをシステム上で一元管理できる
リアルタイムで情報共有できる
費用の相場 導入費用:1~2万円程度
月額:約1万円~
導入費用:約300万円

会計システムは収支におけるお金の動きを集計し、管理するためのシステムです。

対して電子カルテは患者の診療記録を電子データとして管理するためのシステムであり、会計システムとは役割が異なります。

会計ソフトと電子カルテを連携させることで、患者の情報を一元的に管理できるため、クリニックの様々な業務の効率化に繋がるでしょう。

医事会計システムとの違い

会計ソフト 医事会計システム
主な役割 収支におけるお金の動きを集計し管理すること 医療機関での会計業務をに特化していて、診療報酬の請求漏れや間違いを防止する
メリット 会計業務が効率的に進められる
人為的ミスを削減し、データ管理を正確にする
他のシステムと連携し患者のデータを一元管理できる
税務処理の法令遵守が容易になる
診療報酬の記入漏れや間違いを防げる
情報共有が容易になる
医療機関特有の会計業務を効率化できる
費用の相場 導入費用:1~2万円程度
月額:約1万円~
導入費用:1~2万円程度
月額:約1万円~

医事会計システムは会計ソフトと同様に会計業務のサポートをしてくれるシステムですが、医療機関に特化した仕様になっているのが特徴です。

医療機関特有の診療報酬の算出などが簡単にできるため、人為的なミスを削減し、より正確なデータ管理を可能にします。

会計ソフトは会計業務全体をサポートし、医事会計システムは医療機関特有の会計業務に特化してサポートするというイメージです。

クリニック向けの会計ソフトおすすめ6選

クリニックにおすすめの会計ソフトは、以下の6つです。

  1. MIRAI Cloud
  2. ML-A Plus
  3. HOPE SX-T
  4. Medbright
  5. HAPPY RAPPORT
  6. Plus Us

ここでは、これらの会計ソフトについて解説していきます。

HOSPI-EAZY

HOSPI-EAZY

ソフトの形式 要問い合わせ
費用 要問い合わせ
主な特徴 ・見やすいレイアウト
・窓口業務の効率化
・診療報酬改定サポート
公式サイトリンク HOSPI-EAZY|東亜システム株式会社

HOSPI-EAZYは、40年以上にわたって蓄積された医療現場のノウハウに基づいて、クリニックの会計業務を幅広くサポートしてくれます。

会計ソフトを使用したことがない初心者はもちろん、ベテランのスタッフにとっても見やすいレイアウトなのが特徴です。

医療機関ならではの診療報酬の算定をサポートする機能が搭載されているので、クリニックの面倒な算定作業も効率的に進められるでしょう。

ML-A Plus

ML-A Plus

ソフトの形式 要問い合わせ
費用 要問い合わせ
主な特徴 ・業務の効率化
・データ活用
・システム連携
公式サイトリンク ML-A Plus|株式会社ナイス

ML-A Plusは操作性に優れており、通常の会計業務や診療報酬の算定といった様々な業務を効率的にこなせます。

電子カルテなどクリニックにある他システムと連携させられるので、患者のデータを一元管理しスムーズな業務進行を実現しています。

またクリニック内で蓄積された診療データを集計・分析する機能もあり、経営状況を具体的に把握し改善に繋げられるでしょう。

HOPE SX-T

HOPE SX-T

ソフトの形式 要問い合わせ
費用 要問い合わせ
主な特徴 ・適応病名チェックを用いた病名登録機能を搭載
・操作性や視認性に優れた新デザイン
・豊富なサポート機能で三密回避を実現
公式サイトリンク HOPE SX-T|富士通株式会社

HOPE SX-Tは豊富な導入実績を誇っており、医療事務に変革をもたらす会計システムです。

これまでは電子カルテで行っていた病名登録を会計システムからできるようになっています。患者の情報から候補の病名を表示してくれるため、登録に手間がかかりません。

また操作性を維持しつつ、画面のレイアウトを工夫しわかりやすさを追求したことで、直感的な操作が可能になっています。

Medbright

Medbright

ソフトの形式 要問い合わせ
費用 要問い合わせ
主な特徴 ・1つの画面で複数の業務をこなせる
・患者に関するデータや連絡事項をスムーズに共有
・多種多様な入力補助機能を搭載
・強力な自動算定機能で容易に会計入力
公式サイトリンク Medbright|山二システムサービス株式会社

Medbrightは正確にデータ管理し人為的ミスを防ぐことで、日常の医療事務作業を快適にこなせる会計システムです。

病名の登録や会計入力といった複数の業務を1つの画面でこなせる仕様になっており、高い利便性業務の効率化を実現しています。

会計業務のみならず事務作業全体の負担を削減してくれるので、医師は患者の診療に集中でき、サービスの向上に繋がるでしょう。

HAPPY RAPPORT

HAPPY RAPPORT

ソフトの形式 要問い合わせ
費用 要問い合わせ
主な特徴 ・優れた操作性
・多種多様な運用性
・充実した機能性
・サポート体制とシステム保守
公式サイトリンク HAPPY RAPPORT|キャノンメディカルシステムズ株式会社

HAPPY RAPPORTは、地域包括ケアシステムを実現させるために必要な機能を搭載した会計システムです。

画面設計がわかりやすく、誰でも直感的に使用できる優れた操作性が強みです。他にも、あらゆる医療事務作業を効率化できる機能性や他システムと連携できる運用性に優れています。

Plus Us

Plus Us

ソフトの形式 要問い合わせ
費用 要問い合わせ
主な特徴 ・見やすい画面とより簡単な入力操作
・様々な標準化に対応
公式サイトリンク Plus Us|ソフトマックス株式会社

Plus Usは電子カルテなどの他のシステムと連携することで、医療事務だけでなくクリニック全体の業務を効率化してくれる会計システムです。

1つの画面で電子カルテと会計システムを同時に操作できるため、情報を照らし合わせつつ作業を進められます。

操作方法自体もシンプルで算定入力も自動で進められるので、業務をスムーズかつ手間を最小限に抑えられるでしょう。

クリニックに会計ソフトを導入するメリット

クリニックに会計ソフトを導入するメリット

クリニックに会計ソフトを導入することで、得られるメリットは主に以下の4つです。

  1. 会計業務が効率的に進められる
  2. 人為的ミスを削減し、データ管理を正確にする
  3. 他のシステムと連携し患者のデータを一元管理できる
  4. 税務処理の法令遵守が容易になる

会計業務が効率的に進められる

会計ソフトを導入することで、請求書や領収書を自動で作成できるようになり、手作業での作業時間を大幅に削減できます。これにより、スタッフ一人ひとりへの負担を軽減し、効率的に会計業務を進められるでしょう。

また会計業務が効率化されれば、スタッフは患者への対応に集中できるため患者からの満足度向上にも繋がるでしょう。

人為的ミスを削減し、データ管理を正確にする

従来の会計業務では、記入漏れや間違いなどの人為的なミスは防ぎきれませんでした。しかし会計ソフトを活用すれば、記入していない項目誤字脱字を明確にしてくれるので、クリニック内でのデータ管理がより正確になるでしょう。

また会計ソフトはデータのバックアップやセキュリティ対策も行えるため、データ管理の安全性も担保できます。

他のシステムと連携し患者のデータを一元管理できる

会計ソフトはクリニック内の他のシステムと連携させることで、患者のデータを一元管理できます。
患者の診療情報や支払い情報など全てをまとめて管理できるため、あらゆる患者の情報をリアルタイムでの共有が可能です。

データ管理の正確性向上やスムーズな情報共有は、患者を治療する上でのミスを減らし、サービス向上に寄与するでしょう。

税務処理の法令遵守が容易になる

会計ソフトには税務に関する情報が組み込まれており、確定申告や請求書の作成など税務処理を自動化できます。これにより、法令を遵守した処理がしやすくなります。

また税務に関する法改正や規則の変更には、ソフトウェアのアップデートで適宜対応できるため、法令に関して不安があっても安心して会計業務を進められるでしょう。

正確な法令遵守は患者からの信頼性を高めるので、クリニックを安定経営していく上で重要なポイントです。

クリニックに会計ソフトを導入するデメリット

クリニックに会計ソフトを導入するデメリット

クリニックに会計ソフトを導入するデメリットは、以下の3つです。

  1. 導入にも維持にもコストがかかる
  2. 操作に慣れるまでは業務に時間がかかる
  3. 災害時や停電時には使えなくなる

導入にも維持にもコストがかかる

クリニックに会計ソフトを導入し維持していくには、少なからずコストがかかってしまいます。導入費用は言わずもがなですが、ソフトを維持し運用して行くには、カスタマイズシステム保守を定期的に行わなければなりません。

しかしこれらは会計ソフトを最大限に活用するには必要なことなので、維持するための必要経費として捉えておきましょう。

また会計ソフトに不具合や故障が生じた場合、修理するために追加でコストがかかってしまうので、導入を検討する際には考慮する必要があります。

操作に慣れるまでは業務に時間がかかる

会計ソフトを導入したばかりの時期は、スタッフは会計ソフトの扱いに慣れていません。そのため、操作を覚えるまで会計業務に時間がかかってしまいます。業務フローの見直しも必要になるでしょうから、業務負担が増加する恐れがあります。

これらのデメリットを最小限に抑えるために、会計ソフトの使い方を学ぶ研修会マニュアルの作成などを事前に行っておくと、スムーズに会計業務を進められるでしょう。

災害時や停電時には使えなくなる

会計ソフトはクラウド上でデータを管理・共有するので、災害や停電などの緊急時には使用できなくなります。電気が使用できないと会計ソフトに限らず、様々なシステムが使用できなくなり業務が滞ってしまいます。

万が一の事態にも対応できるように、非常用電源や発電機などを用意しておくと安心でしょう。

まとめ:クリニックに会計ソフトを導入して、効率的に業務を進めよう

本記事では、クリニックに会計ソフトを導入するメリット・デメリットやおすすめの会計ソフトなどについて解説してきました。

会計ソフトを導入することで、正確なデータ管理や業務の効率化など様々なメリットを受けられます。ただし、導入・運用にはコストがかかりますし、スタッフへの教育や業務フローの見直しなどに手間がかかります。

クリニックの業務効率化や経営管理をより効果的に行いたい場合は、会計ソフトの導入を検討してみてください。