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歯科医院のブランディング方法とは?|集患につながる成功例を紹介

歯科医院の数は近年増え続けており、来院患者が病院を選ぶ機会が多くなっています。
そんな中で自院の集患数を伸ばしリピーターを増やすには、ブランディングをおこなうことが重要です。
顧客が歯科医院を選ぶ際のポイントを理解し、自院の特徴や情報を発信していくことで、運営を成功させられるでしょう。

本記事では、歯科医院のブランディング方法を解説します。集患につながるブランディングで重要な分析や成功例を紹介するので、ぜひ最後まで読み参考にしてください。

歯科医院でのブランディングとは?

歯科医院でのブランディングとは?

歯科医院のイメージをつくるブランディングは、集客においてきわめて重要な役割を果たしています。
ブランディングが必要な理由や、そのために必要な分析内容について把握しておきましょう。

ブランディングが必要な理由

ブランディングが必要な理由は、自院の価値や強みを集患につなげるためです。
競合歯科医院と比較して差別化できるアピールポイントを明確にし、顧客にイメージを浸透させます。

顧客の満足度を向上させてリピート率を上げれば、歯科医院の収益を高められ、よい経営ができているといえるでしょう。

ブランディングで必要な分析

歯科医院がブランディングのために必要な分析内容は、競合と顧客のニーズです。歯科医院の得意とする治療、イメージや認知、顧客ニーズの分析をおこないます。
競合の分析では、ほかの歯科医院が得意とする分野を知り、どのようにブランディングをおこなっているのかの把握が重要です。

顧客ニーズの分析では、歯科医院を利用したいと考えた顧客が、数多くの歯科医院からなぜ自院を選んだのかを把握します。
マーケティングやプロモーションと異なり、サービスを販売するための戦略や促進活動ではありません。
ニーズ分析においては歯科医院へのイメージの浸透が目的であり、アピールポイントをいかに他と差別化していくのか検討する必要があります。

顧客が歯科医院を選ぶポイントとは?

顧客が歯科医院を選ぶポイントとは

顧客が歯科医院を選ぶポイントは、次のとおりです。

  • 単純に近い
  • ドクターを知っている
  • 口コミが良い
  • 歯科医院のコンセプトに惹かれる

ブランディングは、顧客目線を意識する必要があるため、歯科医院の選定ポイントを理解しましょう。

単純に近い

自宅から近いというのは、歯科医院を選ぶうえできわめて重要な判断基準です。
歯科医院では1度の通院で治療が終わらない場合が多く、定期的な検診での利用も想定しているため、歯科医院を探すうえで通いやすさは大きなポイントとなります。
単純な距離のみならず、公共交通機関で行けるか、自車で行く場合に利用できる駐車場はあるかなどの、アクセス面も選択の基準になります。
立地はブランディングでは変えられない部分ですので、競合に比べて不利に働くこともあるでしょう。

ドクターを知っている

ドクターが知人である、担当してもらった経験があるなど、顔見知りのドクターである場合は顧客が歯科医院を選択する際に影響する場合があります。
初めて行く歯科医院の場合は料金設定や施術内容に不安を感じやすいため、顔見知りのドクターには顧客が付きやすいでしょう。

また直接のつながりが無くとも、SNSで人気を集めていたりテレビ出演の経験があるなど、顧客がドクターへのイメージを持っている場合も集客につながります。ドクターの特徴や経歴なども、ブランディングにおいては重要です。

口コミが良い

顧客は歯科医院を選ぶ際には、インターネットで検索をして探すことが多いでしょう。高評価の口コミが多く上位表示される歯科医院は顧客の目に留まりやすく、新規の集患につながります。上位表示されるためには、良質な口コミを増やすことが重要です。
施術の内容やスタッフの雰囲気、料金設定など、実際に来院した患者に口コミを書いてもらうことで、よいブランディング効果が期待できます。

歯科医院のコンセプトに惹かれる

顧客が惹かれるような、ニーズにあったコンセプトを設計できているかどうかも集患のポイントです。歯科医院の場合、コンセプトはドクターが得意とする施術内容によるでしょう。
歯科矯正や小児歯科、インプラント治療などの場合は症例数や施術のビフォーアフターを提示するとイメージしやすく、ブランディングにつながります。

また、子どもが待ち時間に遊べるスペースを完備している、夜間や休日の診察ができる、管理栄養士による食事指導や歯科衛生士による歯磨き指導教室が充実しているなど、顧客が惹かれるような特徴があるかどうかも重要です。

2024年にやるべき歯科医院のブランディングとは?

2024年にやるべき歯科医院のブランディングとは

2024年にやるべき歯科医院のブランディング方法を紹介します。

  • HPにドクターの画像を掲載する
  • InstagramやTikTokで情報を発信する
  • 口コミを集める
  • オリジナリティのあるロゴや看板を作成する

それぞれ解説するので、内容を確認してみてください。

HPにドクターの画像を掲載する

歯科医院のホームページにドクターの画像を掲載すると、見た目から雰囲気をイメージしやすくなり、安心して来院してもらうきっかけになります。
施術中はマスクをしているため顔が隠れる場合が多いので、ホームページに掲載する写真は、清潔さを感じさせるような優しい雰囲気の笑顔を使いましょう。
知識や技術があることの掲示も重要ですが、話しやすそう、優しそうというイメージも大切です。

InstagramやTikTokで情報を発信する

InstagramやTikTokなどのSNSを活用し、情報を発信するとブランディングにつながります。
近年若者だけに限らず、多くの世代でSNSの利用者が増え、InstagramやTikTokから得た情報で歯科医院を選択する場面も増加しています。
InstagramやTikTokは、画像や短い動画で簡潔に歯科医院の様子を発信できるため、顧客の目に留まりやすく興味を引けるでしょう。
また、高頻度な発信を継続しておこなうことで上位表示されやすく、顧客が必要とする有益な情報を提示できます。

口コミを集める

良質な口コミを集めることで、イメージを浸透させやすくなり、ブランディング効果が期待できます。
実際に来院した患者に口コミを書いてもらうことで信用度の高い情報を提示でき、新規の顧客が来院した時の様子をイメージしやすくなります。
口コミを増やすことでMEO対策にもなり、インターネットで検索した際に上位表示されるため、集患する地域により適したサービスを提供できるようになります。

オリジナリティのあるロゴや看板を作成する

ブランディングでは、オリジナリティのあるロゴや看板を作ることも重要です。
ロゴや看板を見れば、歯科医院のイメージや雰囲気を想像しやすいというメリットがあります。中でも、院長や所属するドクターの顔写真を大きく掲載した看板はインパクトがあり、記憶に残りやすいといえるでしょう。

  • 人の目に留まりやすい場所に設置する
  • インパクトある色や文字のデザインにする
  • 看板の作成事例があるメーカーや専門家に相談する

駅前ビルや国道沿いなど、よく目にする看板が思い当たる方もいるでしょう。
掲載する場所や大きさにより広告費用は必要ですが、ブランディングになり集患につながるため効果的です。

ブランディングだけでは危険!歯科医院の運営を成功させるポイント

歯科医院の運営を成功させるポイント

歯科医院の運営に必要なことは、ブランディングの成功だけではありません。次の項目も意識して運営することが重要です。

  • MEO対策で近隣の顧客を獲得する
  • 価値を感じるサービスを提供する
  • リピーターを獲得する
  • スタッフへの待遇を充実させる

それぞれ解説するので、ブランディングとあわせて尽力し、歯科医院の運営を成功させましょう。

MEO対策で近隣の顧客を獲得する

MEO対策で近隣の顧客を獲得することも、集患に重要な役割を示します。MEO対策とは、地図エンジン最適化のことで、Googleマップでの上位表示を目指す対策です。
SEO対策よりも地域に密着した検索結果を表示するため、物理的に来院可能な顧客の目に留まりやすいという特徴があります。

MEO対策では、歯科医院の住所、営業時間、営業日、業態などの情報を登録したGoogleビジネスプロフィールを作成します。そして、歯科医院の雰囲気がわかる院内の写真なども登録します。
検索数が増えれば近隣に住む顧客を獲得でき、新規集患につながるでしょう。

価値を感じるサービスを提供する

歯科医院の得意とする分野はもちろん、患者が求める治療以上のサービスを提供することが大切です。
歯科医院の場合、顧客により予算や求める施術内容が異なります。保険適応内でおこなえる治療や短期間で終了できる施術内容を求める場合もあれば、自費治療でより理想に近い状態までキレイにしたいと言われる場合もあります。

顧客の要求に応えられる値段以上のサービスを提供し、ニーズにあわせた治療を提案することが求められます。

リピーターを獲得する

MEO対策で新規顧客を獲得し、ニーズにあわせた施術をおこなえても、リピーターを獲得しなければ経営の安定は難しいでしょう。
施術内容に満足した顧客はリピートしやすいため、次回の治療内容や来院時期を明確にすることが重要です。
スムーズに使える予約システムの導入や変更キャンセルの対応、施術後のアフターフォローなども充実させるとよいでしょう。

スタッフへの待遇を充実させる

スタッフへの待遇を充実させることも、歯科医院の運営を成功させるポイントです。
より深い専門知識を得られる学会への出席や院内学習の機会を提供したり、スタッフの能力を可視化させてスキルや目標を明確にしたりすることでモチベーションを向上させます。
業務効率も高まり、歯科医院をよい雰囲気に保つことで、サービスの質の向上を目指します。

歯科医院のブランディングの成功例

歯科医院のブランディングの成功例

近年、歯科医院の数は年々増え、顧客は歯科医院を選択できるようになりました。集患のためにはイメージ作りを大切にして、どの治療に力を入れているのかを明確にすることが重要です。
そこでここからは、船井総合研究所が取り組んだ歯科医院のブランディングの成功例を紹介します。

医療法人 茜会 みかげ小児歯科・矯正歯科クリニック

みかげ小児歯科・矯正歯科クリニックには、小児に特化した矯正歯科の歯科医院のブランディングをおこないました。
小児歯科は患者本人ではなく保護者が歯科医院を選択するため、保護者が安心して子どもに施術を受けさせるためのブランディングが重要です。
小児矯正のカウンセリング、予約システムやSNS運用などのWEB対策、主訴別の小児患者の来院率の増加、集患対策の実績があります。

詳細なデータ分析をおこなうことでオリジナリティのある歯科医院が作れ、今後の取り組みに反映できます。

医療法人社団 岡野おとなこども歯科クリニック

岡野おとなこども歯科クリニックでは、業績が伸び悩んでいた際におこなった経営相談から、毎年業績が右肩上がりで成長し、ブランディングに成功した歯科医院です。
歯科医院の特徴や強みを生かした提案をし、コンサルタントが共同で経営をサポートする体制が充実しているため、心強さがあります。

よりよい歯科医院の運営計画や業績アップをおこない、毎年120%で成長していけるようになりました。

クラッセ歯科クリニック

クラッセ歯科クリニックには、思うように業績が伸びず悩んでいた際に無料の経営相談をおこないました。
将来的な分院展開や拡大を志しながらも、運営資金が減少しマネジメントまでこなす時間が必要でしたが、現状の課題把握を徹底すればやるべきことを明確にできます。
1年間で180%の利益を得ることができ、業績が低下しても未来を見越したブランディングの提案で業績を伸ばしています。

クラッセ歯科クリニックの特徴ともいえる、マウスピース状の装置を口腔内に装着し歯科矯正をおこなう「アライナー矯正」のアピールで、爆発的に売り上げを伸ばすことに成功しています。

まとめ:歯科医院のブランディングを成功させ、差別化を図ろう

集患につながるブランディングにおいては競合や顧客ニーズの分析が大切です。自院に対する顧客のイメージを高めるために、SNSを活用した情報の発信良質な口コミの増加オリジナリティのあるロゴや看板の作成などを意識しブランディングしましょう。
予約システムを導入したり施術後のフォローをしたりと、患者の満足度を向上させリピーターを増やすことや、スタッフへの待遇・教育を充実させサービスの質を高めることも重要です。

成功した事例を参考にブランディングをおこない、競合との差別化を図りましょう。