加熱と冷凍で感染を防ぐ「アニサキス」。生食後の激しい腹痛は消化器内科へ相談を
アニサキスは海産物に寄生する寄生虫で、生または加熱不足の海産物を食べることでヒトに感染します。刺身や寿司などの生魚料理を通じて感染することが多く、摂取した数時間後から激しい心窩部痛や嘔吐などの症状がみられます。胃の粘膜を刺激する胃アニサキス症の場合は内視鏡による異物除去術を行い、抗炎症薬などの内服で治療します。
アニサキス症を予防するためには海産物の生食を避け、十分に加熱したもの、またはしっかりと冷凍したものを食べるようにしましょう。また実際に海産物を食べる時には、刺身や寿司の状態をよく観察することが大事です。アニサキスは目視で確認することができますので、「生の海産物を食べる際は注意してよく見る」ことが感染予防につながります。
- 晴海3丁目クリニック
- 平野 直樹 院長
- 中央区/晴海/勝どき駅
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