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  • オピオイド

がん疼痛に”オピオイド” 適切な使用でつらい症状を回避

オピオイドという言葉より「医療用麻薬」という言葉の方がハッとする方は多いかと存じます。
日本ではまだまだ、モルヒネに対する誤解や抵抗が根付いている印象を受けます。
がん疼痛をうまくコントロールするポイントは、いかに早いタイミングで症状をコントロールしていくかにつきます。以前は、NSAIDsから弱オピオイド、強オピオイドと順番に使っていきましょう(だんだんと強いお薬を使いましょう)と考えられてきましたが、大切なことは、痛みの原因に対してどの受容体が存在するか。その受容体に応じた薬を適切に使うことが何よりも大切です。当然薬には副作用がつきものです。代謝酵素の欠損を含め、人それぞれ効果の出方には差がありますが、大きな副作用としては、便秘、悪心、眠気になります。悪心や眠気は2-3日で耐性ができ問題がなくなることが多いですが、便秘は容量依存に関係なく出てしまう非常に厄介な副作用になります。そのため、オピオイドの内服が始まると、排便コントロールには意識をするようにしましょう。現在、モルヒネ、オキシコドン、ヒドロモルフォン、フェンタニル、メサドンなどたくさんのオピオイドが使用できるようになったため、効果が十分でなかったり、臓器障害のため副作用が出やすくなった場合には、他のオピオイドにswitching(変更)することでうまくコントロールができます。また、オピオイドは痛みだけではなく、息苦しさや咳のコントロールもできますので、主治医の先生の話をよく聞き、正しくうまく使っていきましょう。

竹井 清純 医師
ホームアレークリニック不動前
竹井 清純 医師
品川区/西五反田/不動前駅
●内科 ●血液内科 ●消化器内科 ●呼吸器内科 ●皮膚科 ●リウマチ科 ●腫瘍内科 ●ペインクリニック内科 ●老年内科
  • ピロリ菌感染

胃がんのリスクが高まるピロリ菌。除菌後も定期的な受診と検査を

ピロリ菌は、生まれてから幼児期までの免疫力の低いときに感染します。昔ですと井戸水などから感染したり、あとは食べものの口移しなどで感染したりすることがほとんどです。ピロリ菌は一度感染すると胃の中でどんどん増えていき、それによって胃の粘膜が薄くなり胃炎を起こします。ピロリ菌感染がさらに進むと、菌そのものはいなくなりますが、胃の壁は薄くなった状態のままで、こうした状態の方はやはり胃がんのリスクがかなり高まります。ただ、今の50代以下の方ですと昔に比べて衛生環境がとてもよくなっていますので、ピロリ菌感染自体は少なくなっています。しかし絶対に感染しないというわけではなく、自覚症状もありませんので、ピロリ菌感染の有無を知るためには胃カメラによる検査をするしかありません。ピロリ菌が発見された際の治療は、薬の服用による除菌療法になります。ある程度薬の服用を続け、除菌ができたかを再検査して確認します。ただしピロリ菌を除菌できたといっても胃がんのリスクはゼロではありませんので、胃の検査は定期的に行い、病気の早期発見と予防に努めることが大切です。

鷹橋 伸子 院長
のばら内科クリニック
鷹橋 伸子 院長
品川区/荏原/戸越銀座駅
●内科 ●消化器内科 ●循環器内科 ●女性内科 ●老年内科
  • 近視

中には“見掛け上”の近視も

近視とは、近くが見えやすく、遠くが見えにくい状態のことを言います。眼軸長と言いますが、眼が“長く”なることにより、近視が進行していきます。
お子さんで近視の傾向があると判断されれば、点眼薬やオルソケラトロジーなどの治療もありますが、生活上の注意を踏まえて行動することがまず優先されます。例えば、近くを30分⾒ていたら、20秒遠くを⾒るだけで近視の進行を予防することができます。また、太陽のもとで外遊びを心がけることも有効で、海外では近視の抑制を目的として授業に組み込んでいるところもあります。
近視が進み、強度近視の状態になると、眼底出血や網膜剥離などの疾患のリスクが増えることになります。単に「見えづらくなる」というだけではなく、失明等につながる病気のリスクも増すことになりますので、学校検診で近視が指摘されれば、クリニックで検査を受けていただきたいですね。その際、注意していただきたいのが、子どもの場合、見掛け上の近視があり得る、ということです。お子さんはピントを合わせる筋肉が働きすぎることがあり、近視と誤って診断されることがあるのです。近視傾向があるかどうかを正確に判断するためには、ピントを合わせる筋肉の働きを弱める薬剤を用い、眼軸長の検査等、多角的な検査で本当に治療が必要かどうかを診断してもらうことが重要です。

大原 重輝 院長
おおはら眼科
大原 重輝 院長
葛飾区/奥戸/新小岩駅
●眼科 ●小児眼科
  • 膵臓がん[膵がん]

麻薬性の痛み止めにつきまとう誤解も解いていきたい

すい臓がんは発見時にはすでに治療のできない状態であることが多い疾患です。ゆえに、最も求められるのは、痛みを和らげる治療ということになります。
多くのすい臓がんは、お腹の痛みと背中の痛みが同時に起こります。その痛みも弱い時期から中等度の痛み、強い痛みへと徐々に推移していくのです。痛みが弱い時期には消炎鎮痛剤が用いられます。その痛みが中等度から強いものになっていくと消炎鎮痛剤では治らなくなっていき、またすい臓がんの場合、経口ではお薬を吸収できなくなっていきますので、注射による麻薬性の痛み止めへと移行していくのです。
麻薬性の痛み止めに関しては、残念ながら未だ多くの方が誤解されているように思われます。「使い続けていると効かなくなる」「中毒になってしまう」というイメージですね。しかし、専門家が使用していれば、麻薬性の痛み止めで中毒になることはありませんし、効かなくなるということもなく、臓器が障害されることもありません。むしろそれで躊躇していると、患者さんを痛みで苦しめることになってしまうのです。
痛みを和らげるもう1つの方法が神経ブロック療法です。腹腔神経叢ブロックと言いますが、神経を遮断させることにより、痛みが脳に伝わらなくするものです。痛み止めが経口できる間は経口で、それが難しくなれば注射で、その間、必要に応じて神経ブロックを。すい臓がんの痛みを和らげる治療はそうした内容になります。

下山 直人 在宅事業部長
石川島記念病院(訪問診療)
下山 直人 在宅事業部長
中央区/佃/月島駅
●訪問診療 ●内科 ●整形外科 ●脳神経外科 ●皮膚科 ●内視鏡内科
  • 心臓弁膜症

動悸や息切れの症状がある場合は、専門医の受診を

心臓には4つ弁があり、血液が一定方向のみに流れるように逆流を防ぐ役割を担っています。特に大切なのが、血液が左心室へと入ってくる僧帽弁と、左心室から血液が出て行く大動脈弁ですが、これらが加齢とともに働きが悪くなり、逆流が起きて動悸や息切れのような症状が起こるのが心臓弁膜症です。
加齢によるものと申しましたが、中には先天的に形態の異常があったり、あるいは、弁を“吊っている”腱索(けんさく)が何かの拍子に切れてしまい、逆流が起こることもあります。若い方であってもこれは起こりうることで、高血圧が引き金になることもあります。
聴診や血液検査、レントゲンによって疑いがあれば、心臓のエコー検査によって診断が行われます。現在は多くの弁膜症もカテーテル手術で治る時代です。そのためには他の多くの病気と同様に早期発見が非常に重要で、息切れのある方などは診察経験豊富な専門の医師に診ていただくことをお勧めします。

小船井 光太郎 理事長
新宿三井ビルクリニック(人間ドック)
小船井 光太郎 理事長
新宿区/西新宿/都庁前駅
●循環器内科 ●消化器内科 ●呼吸器内科 ●糖尿病内科 ●内科 ●婦人科 ●乳腺外科 ●皮膚科
  • 適応障害

こころの不調は我慢せず、医療の力を頼ってほしい

一口に「ストレス」といっても体によい影響を与えるものもあれば、悪い影響を与えるものもあります。適応障害の場合は後者が原因になり、過度なストレスが蓄積されてメンタルに不調をきたすようになります。そしてメンタルの不調と周囲の環境が相互に作用することにより、さまざまな症状を引き起こすのです。

適応障害の方にみられる症状としては、動悸・発汗・手のふるえといった自律神経にまつわるもの、気分の落ち込み・無力感・涙がこぼれるなどのうつ症状のほか、不安や恐怖心から人と会うことを避けるようになることも特徴です。また症状が進むと通勤中の電車内などで過呼吸になり(パニック障害)、欠勤・遅刻・早退が増えるなど社会生活が困難になることもあります。

気分が落ち込むなどの自覚症状があれば、心療内科や精神科を受診なさることもあるでしょう。一方で、動悸や手のふるえといった身体的な症状からこころの不調を疑う方はまだまだ少ないのが現状です。しかし、目の前が真っ暗になるようなこころの不調も、適切な治療によって大きく改善するものです。「眠れない」「ドキドキする」といった小さなサインを見逃さず、気になることがあれば遠慮なくご相談いただきたいと思います。

渡邉 功 院長
iこころクリニック日本橋
渡邉 功 院長
中央区/日本橋堀留町/小伝馬町駅
●精神科 ●心療内科 ●訪問診療
  • 心房細動

胸のあたりに何らかの症状がみられたら医療機関の受診を検討してほしい

心房細動は不整脈の一つで、年齢を重ねるにしたがって発症する人が増える傾向のある病気です。加齢によって心臓の中にある左心房と肺とをつなぐ血管の継ぎ目の部分が不安定になることが心房細動の原因だと考えられています。

心臓が健康な状態であれば規則正しい電気信号のもとで心臓が動き、心臓から全身に血液が送られます。これに対して心房細動では異常な電気信号が消えないために心房が小刻みに震え続け、全身に送られるはずの血液が心臓の中に留まることになります。この血液はやがて血栓(血の塊)となり、何らかのきっかけで動脈に乗ると脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす恐れがあります。こうした血栓を作らないように“血液をサラサラする薬”を服用すれば脳梗塞や心筋梗塞の予防につながります。しかし、この薬を服用すると出血が止まりにくくなりますので、処方には慎重な判断が求められます。

心房細動では、症状や患者さんの全身状態によって適切な治療法が選択されることが一般的です。早期に発見できれば薬物療法による治療効果が期待できますが、放っておいて慢性化してしまうと症状の改善が見込めなくなる恐れがあります。そのため、胸のあたりに不快感があったり「ドキドキする」といった自覚症状があったりする場合は、早めに医療機関を受診していただくとよいでしょう。

野中 晴彦 院長
西武入間病院
野中 晴彦 院長
入間市/野田/仏子駅
●内科 ●外科 ●循環器内科 ●小児科 ●泌尿器科
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