適切な検査と適切なリスク評価に基づき、進行度に応じたお薬の使用が求められる
心臓の弁(僧帽弁)の機能低下により症状が進むと、僧帽弁が変性を起こし、血液の逆流が起こるのが僧帽弁閉鎖不全症です。平らな弁に粘液が溜まって腫れて膨らんでいくことから、最近では僧帽弁粘液種様変性と言われます。
以前は、心雑音が認められた場合、レントゲン撮影を行い、さらに心拡大も認められた場合、お薬を処方するというのが一般的な治療の流れでした。現在では、エコー検査の精度が上がり、心機能を数値化してその結果から肺水腫などのリスクを把握し、進行度に応じた治療が求められるようになっています。今、その子がどういう状態にあり、なぜこの薬が必要なのかということを飼い主さんに理解していただけるよう説明することが大切です。
- みやまえだいら動物病院
- 田中 翔 院長
- 川崎市宮前区/宮前平/宮前平駅
- ●犬 ●猫