咳=気管虚脱という認識には陥穽がある
気管虚脱は原発性と二次性のものに分けられます。原発性、つまり気管虚脱という病気が大元として起きてくるものについては手術が必要となります。しかし、気管支や上気道の疾患が原因で起こる二次性の気管虚脱については、原因となっている疾患の治療が優先され、気管虚脱の手術が必要ないケースも多く、その見極め(診断)が大変重要となります。
細かく症状を見ていきますと、原発性の気管虚脱の場合、ガーガー、といったダチョウの鳴き声のような症状が主体となります。これに対し、二次性の気管虚脱では、咳が症状の主体となっているものが多いのです。咳=気管虚脱、といったイメージが先行している風がありますけども、その咳が何によって起こっているかを正確に診断することが何よりも重要となります。
- 横浜みどり動物医療センター しょう動物病院(旧:Sho Animal Clinic)
- 草場 翔央 院長
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