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  • 犬・猫の外耳炎

外耳炎は気温・湿度ともに高くなる夏場に注意が必要な病気

外耳炎とは、耳の入り口から鼓膜にかけて炎症が生じる病気です。ダックスフンドなどの耳が垂れた犬、耳が折れたようなスコティッシュなどの猫にみられる遺伝的な病気といえるものの、発症には暑さや蒸れなど環境的な要因が大きく影響することが分かっています。このため外耳炎は、気温・湿度ともに高くなる夏場に多くみられる病気の一つといえます。

外耳炎は、動物たちの耳に水やゴミが入ることで炎症が起こります。一般に命に関わる病気ではありませんが、なかなか症状が改善しない場合(難治性)は、異物が耳の奥深くに潜んでいたり、腫瘍が原因になっていたりする場合もあります。こうしたケースでは動物病院を受診していただき、耳鏡を使って耳の中を確認・原因を特定したうえで、適切な治療を行う必要があるでしょう

外耳炎の予防法としては、ペットの耳の周りを拭いてあげるなどの日常的なケアが挙げられます。ただし動物たちにも人間と同じように自浄作用が備わっており、耳の中の汚れは自然と外に排出されるようになっていますから、過度な心配はいりません。ペットたちとのスキンシップの中で彼らの全身状態をチェックして、もしも気になることがあれば早めの受診をおすすめします。

松尾 英治 院長
アステール動物病院
松尾 英治 院長
川口市/西青木/西川口駅
●犬 ●猫
  • 猫の歯周病

汚れてしまう前からの毎日の歯磨きが大切

「お口が臭う」ということで来院される方は少ないのですが、それは病気のサインかもしれません。1番大きい奥の歯に汚れがつきやすいのですが、そこまでチェックされる方は少ないですし、気づいた場合にはアドバイスをさせていただいています。
犬にも猫にも歯周病はありますが、あえて言えば、猫ちゃんのほうが深刻になりやすい傾向はあるように思います。猫ちゃんは我慢強いですから、ギリギリまで我慢して食べようとするんですね。そうすると飼い主さんも「食べてるから大丈夫」と思われるでしょうし、食べなくなった時点で来られた場合、難しい状況に陥っているケースが多いように思います。歯ぐきに赤みが出てるようでしたら、塗り薬で対応していきますが、取りきれない汚れが付着していたり、抜歯の必要性がある場合には、全身麻酔をかけての処置をおこなっています。
歯周病が重度になるかどうかは、持って生まれた体質が大きく関係しているとの見方も有力です。また最近では、お口の匂いがお腹から“来ている”という見方もあり、腸内環境を整えてくれるフードやサプリメントの需要も増えているように思います。

石飛 里美 院長
とくろくペットクリニック
石飛 里美 院長
板橋区/徳丸/西台駅
●犬 ●猫
  • 犬の常同障害

総合的な観点から症状を鑑別していくことが大切

犬の常同障害のひとつとして手足を舐めたりかじったり、尻尾を追いかけ回したりといった行動を繰り返すことがあります。行動学的に言えば、何かしらのストレスによって異常行動が起こるという見方や、皮膚に何らかの病変が起こっているために起こる、という見方もある一方で、神経学的な感覚異常によって起こるケースも少なくありません。例えば、前足を氣にする場合、実際は首を痛めていて、神経の異常が前足の感覚異常につながっているケースもあります。また、柴犬に多いのですが、巻いている尻尾を振りますよね。それが尾骨を痛め、結果、尾を追っかけて回る、という行動につながるケースがあります。同じ行動を繰り返すという行為が、果たして心理的なものによるのか、身体的なものなのか、はたまた環境的な要因によるものか、総合的に観察し、診断につなげていくことが重要です。多方面から原因をとらえ、その上で改善しなければ、安定した状態に落ち着くことは難しいでしょう。

志田 蒔宣 獣医師 & 志田 有美佳 獣医師
都岡動物病院
志田 蒔宣 獣医師 & 志田 有美佳 獣医師
横浜市旭区/都岡町/鶴ケ峰駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター ●鳥
  • 犬・猫の異物誤飲

命の危険にもつながる異物誤飲。早めの受診で重症化を防ぐ

ワンちゃんの誤飲で多いのは「ウレタンのマットレスの破片」です。
一つひとつは小さなものでも、髪の毛やホコリが絡まって大きな塊になれば、胃の出口や十二指腸に引っかかって嘔吐が起こります。
ネコちゃんの誤飲で多いのは「おもちゃ」ですね。
危険なのは、異物の先に紐がついている場合です。異物の先に紐がついているおもちゃや破片の場合、紐が引っかかって腸重積(ちょうじゅうせき)になる可能性があります。腸重積から腸が破れて腹膜炎を起こす場合もありますので、できるだけ早い発見が望ましいですね。
異物誤飲の診断は、レントゲンで映らない素材など飲み込んだ物によっては時間がかかります。
ですから、何回も吐く・水を飲んでも吐くといった症状が見られる場合は、様子を見ないで早めの受診が大切です。受診の際は、誤飲したものがわかれば持参していただくと診断の助けになります。
ただし、異物誤飲は予防が大切です。普段の生活の中で、異物誤飲を起こさないような環境整備に配慮していただくのが一番です。

※ 腸重積(ちょうじゅうせき):腸管が折り重なる状態。重なった部分の血液循環が悪くなり、腸管の閉塞や穿孔をおこす。

山田 智子 院長
コジマ浦和動物病院
山田 智子 院長
さいたま市南区/白幡/武蔵浦和駅
●犬 ●猫
  • 犬の緑内障

片方の目が緑内障になると、もう片方の目もなりやすい

緑内障は「眼圧が上がること」によって視覚に障害をきたす病気です。遺伝的にも緑内障になりやすい犬種もいて、中でも柴犬はかかりやすい種類です。目に強い炎症が起こってしまい、眼圧が上昇するような目の病気があり他の疾患と付随して緑内障を続発させたり、原発性(遺伝的な素因で起る)で起ったりもします。また、白内障から強い炎症を起こすことで続発させることもあります。

緑内障になると「目の充血」「目をひどく痛がる」「目が大きく見える」といった症状が出ます。症状が出ている時点で、視力の異常が起きている可能性もあるため症状に気が付いたらすぐに動物病院へ受診してください。

治療法は兎に角、眼圧を下げるようにします。眼圧が高いと「失明」するので、なるべく早いうちに眼圧を下げます。眼圧を下げる方法は「目薬」であったり点滴などがありますが、やはり「手術」をしないと進行する病気です。なるべく早めに診断を告げて、眼圧を下げる治療を行っていきながら、眼科の専門医を紹介するという流れになります。

片方の目が緑内障になると、もう片方の目もなりやすいため、もう片方の目には「点眼薬」をつけて、予め眼圧を下げるように予防していきます。目の異変に気づいたらすぐに病院へ行き、早めの処置が大切です。

小泉 秀彦 院長
こいずみ動物病院 川口
小泉 秀彦 院長
川口市/芝中田/蕨駅
●犬 ●猫
  • 犬の僧帽弁閉鎖不全症

治療によって普段の状態を取り戻すことも十分に可能

犬の僧帽弁閉鎖不全症とは、端的に申しますと、心臓が大きくなってしまう疾患です。文字通り、心臓の僧帽弁という弁が閉鎖しにくくなるもので、原因として遺伝が背景にあると考えられています。
この疾患は初期においてはほとんど症状がなく、中期以降になり、心臓が大きくなって気管を圧迫するようになると咳の症状が出始めます。ヒトであれば、疲れやすくなったりもするのですが、ワンちゃんの場合、この疾患が中齢から高齢になって起こることもあり、見分けがつかないのです。ですから、悪化して、緊急の状態になった時に初めて疾患に気づかれるケースが多いんですね。悪化すると多いのは、肺に水が溜まってしまうものです。おぼれているような状態になってしまいますので、非常に苦しく、早ければ数時間で死に至ってしまいます。とはいえ、この状態に陥ったとしても、諦めず緊急治療を受けることによって、改善に向かうことは十分にあります。治療には外科手術とお薬による内科治療があり、ご飯も食べられて、お散歩もいける普段に近い生活をおくれるまだ安定してくれる子も多くいます。

巡 夏子 院長
めぐり動物病院 元代々木
巡 夏子 院長
渋谷区/元代々木町/代々木上原駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット
  • 猫の尿路結石

愛猫がトイレに行ったきり、元気のない様子なら要注意

腎臓から膀胱までの尿路を「尿管」、膀胱からおしっこの出口までの尿路を「尿道」と言いますが、猫の尿路結石ではこのうちどこかの尿路に結晶や結石ができて尿路を塞いでしまう病気です。以前は日々の食事内容が原因とされていましたが、最近は猫の品種が多様化したことで病気を発症しやすい品種があるのではないかと考えられています。

症状としては血尿がみられたり、おしっこが出ないのにずっとトイレの場所にいたり、雄猫の場合はおしっこが出なくなるので比較的分かりやすいかもしれません。これに対して雌猫の場合は、尿管(腎臓から膀胱までの尿路)が詰まっても外からでは分かりにくいのですが、急に元気がなくなることが多いですから覚えておくと良いでしょう。もしも愛猫に「ご飯を食べない」などの変化がみられたら早めの受診をおすすめします。

尿路結石の治療法としては、点滴療法とカテーテル治療が挙げられます。点滴によって尿管の詰まりが解消されれば、その後は食事療法を行うことが一般的です。一方で、詰まっている尿道に直接アプローチするカテーテル治療は、飼い主さんの金銭的負担が少ないとは言えません。病気を未然に防ぐためにも、年に一度は健康診断を受診し、血液検査によって腎臓の数値を確認すると良いでしょう。

入江 なつは 院長
いりえ動物病院
入江 なつは 院長
文京区/本郷/本郷三丁目駅
●犬 ●猫
  • 犬の糖尿病

定期健診はもちろん、普段との違いを感じたら早めの検査を

糖尿病は血糖値が基準値を超えて上昇し、そのまま下がらなくなってしまう病気です。血糖値を下げるために膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンが不足している、あるいはインスリンが作用しにくくなることで高血糖状態となってしまいます。

糖尿病の症状は、多飲多尿や多食からスタートします。エネルギー源である糖が尿に排出されてしまうためにすぐにお腹が空いてしまい、よく食べ・水もよく飲むようになることが特徴的な症状ですが、飼い主さんの目には「元気」に映ることが少なくありません。また、たくさん食べているのに体重が減少していくことも主な症状の一つですが、「歳のせいかしら……」と見過ごされてしまうケースもあります。

そうして気付かぬうちに糖尿病が進行すると、あるときから急激に体の状態が悪くなります。この段階で受診される飼い主さんが多いのですが、口から食べられない状態になってから治療を始める場合、入院治療が必要となってしまうことが多いため注意が必要です。一方で、定期健診の際や症状が出始めた初期に異常が見つかれば、普段の生活のままインスリン注射を始めるだけで血糖値を安定化させることができます。

三島 洋起 院長
若葉はるかぜ動物病院
三島 洋起 院長
坂戸市/千代田/若葉駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター
  • 犬のてんかん

癖や問題行動の裏には『てんかん』である可能性も。

『てんかん』に罹る原因は、高齢だと脳腫瘍やガンであることもありますが、若い場合、原因不明なことが多い病気です。そのため、検査をしてもひっかからないというケースが多くあります。

症状は『痙攣(けいれん)』というのがいちばんメジャーであったりするものの、脚を上げるだけであったり、ボーッとしている時によだれを垂らすなども1つの症状といわれています。癖なんだなと思っていたら意外と「てんかん」だったということや、問題行動の裏に「てんかん」が隠れていることも。例えば、おしっこをしていたけど、実は痙攣によって尿失禁をしていたということもあります。犬種にもよりますが、罹ってしまうケースが最近は増えてきているなという印象です。

治療法は「内服薬」がメインになります。飲み始めると生涯に渡って飲み続けるため、副作用を心配して抵抗がある方は、サプリメントを使ったり、専用のご飯をあげたり、鍼灸を試したりと、お家の考え方やご希望に応じてできるものはあるかなと思います。

予防法はなく、何が悪かったから病気になったというのではありません。「てんかん」になってしまった時は、いろんなやり方でコントロールすることは可能ですので、悩まずに来院してください。病院では症状のないケースがほとんどなので、症状を動画で撮っていただけると助かります。

山本 崇史 院長 & 瞳 副院長
やまもと動物病院
山本 崇史 院長 & 瞳 副院長
足立区/西竹の塚/竹ノ塚駅
●犬 ●猫 ●ハムスター
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