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  • 犬の耳血腫

『犬の耳血腫』は手遅れになると耳が変形したままになる!

犬の「耳血腫」は、耳に大きな血豆ができるような病気です。教科書ではよく、外耳炎を放置して耳がかゆくなり、耳を振ったりこすりつけたりして大きな血豆ができている、と書かれていることが多いのですが、実際には免疫学的な疾患です。原因は、耳には皮の袋があって真ん中には軟骨が入っているのですが、そこに異常が起こってどんどん出血が始まるためです。外的要因だと思われがちですが、自己免疫性による内的要因から起こっています。リウマチなどと同じで免疫の誤作動によるものです。治療法については、自己免疫の異常が起こって発症するのですが、インターフェロンやステロイドを使った方が治りやすい病気です。当院の治療法はインターフェロンを週1回、局所へ注入する、プレドニゾロンを内用・内服させることです。このような治療を5週間前後くらい続けていくと治ることが多いですね。従来は外科的な処置をして、耳をざっくりと切る、圧迫をする、あるいは「マットレス縫合」と呼ばれるホチキスみたいな縫い方をたくさんして耳が膨れるのを防ぐ治療方法が多かったのですが、インターフェロンのオメガを注入することによって免疫を調整したり、ステロイドを使ったり、サイトカインストーム(免疫暴走)を抑えていく方がむしろ良くなります。耳血腫は少しでも血腫が小さいうちに治すと、耳が変形せずにきれいに治ります。最初にぷくっとなった時に来ればいいのですが、大体は耳が風船のようにパンパンに膨らんでから来る方が多く、そこから治すと格闘家やボクサーの耳みたいに治った後もグニュグニュと変形してしまいます。きれいな耳のまま治したいならば、早めの治療が大切です。

井上 平太 院長
井上動物病院
井上 平太 院長
上尾市/小泉/上尾駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●その他
  • 犬の肝疾患

治療から1週間しても治らない場合は、眼科専門の病院へ

『角膜潰瘍』の原因はシャンプーの刺激や、散歩中に草むらに入ったりして物理的なことで起こったり、同居同士の喧嘩やじゃれ合い、耳が痒い、皮膚が痒いといった皮膚病から発症することもあります。症状は目をしょぼしょぼさせて痛そうにして、白目結膜がとても赤くなり、不快感があるので目をこすったり、こすりつけたり、ひっかきます。多くの病院では角膜に傷があるかどうかの検査が可能で、色を染めて、目に傷があると色が残るので検査は簡単です。一般病院では角膜潰瘍の症例数も非常に多く、9割は治る病気です。しっかりと目薬を使って、自分で引っ掻くことがなくなれば、大体は治せるのです。しかしながら残りの1割は本当に治りません。多くの先生は大体治る9割のパターンを知っているので、これも治るだろうと思っていることが多く、がんばってしまいます。そこで1割程度しかないレアなケースを治すのが当院の役割になり、アプローチをしていきたいところです。治療法は点眼ですが、レアなケースについては手術が必要になります。レアなケースかどうかの見極めポイントは、1週間後に治るかどうかです。9割の角膜潰瘍は治療から1週間後には治るため、それ以降になると何か隠れている、もしくは治療が適切ではないなど何かしら原因があります。角膜潰瘍は早く治る病気であるため、少しでも治るのが遅いと思ったら1割の可能性を疑い、1.5次診療や2次診療など目の専門としたところで診てもらうことが大切です。

浅川 幸一 担当医
ピジョン動物愛護病院 どうぶつ眼科クリニック
浅川 幸一 担当医
川口市/幸町/川口駅
●犬 ●猫
  • 犬の膿皮症

細菌感染で起こる犬の膿皮症は、皮膚の状態を適切に保つことで予防を

犬の膿皮症は、皮膚に赤や白色のブツブツができ、皮膚のかさぶたが付着している状態であり、夏場の犬に多くみられる症状です。黄色ブドウ球菌などによる細菌感染症の一つとして、症状の出現にはさまざまな背景が考えられます。特に、夏の高温多湿な環境で、細菌が繁殖しやすかったり、アトピーやアレルギーなどの基礎疾患を持っていたりといったことが原因です。また、フレンチブルドッグなどの犬種による特異的な要因もあります。
膿皮症になった犬は、日常生活において皮膚を痒がる仕草や、赤くなったりかさぶたが多く出ていたりといった症状が多くみられるでしょう。そのような様子があれば、まずは皮膚の細菌検査を行い、細菌の有無を確認します。細菌の繁殖がみられた場合は、適した抗生剤を処方します。ご家庭でできることとして、定期的なシャンプーの実施と消毒薬の塗布などの外用治療を組み合わせていきます。
まずは、膿皮症を予防するために、定期的なシャンプーと保湿を行い、皮膚のコンディションを保ってあげましょう。アトピーやアレルギーを持っている場合は、根本的な治療をしっかりと行い、膿皮症になることを防ぐことが大切です。

徳永 葵 主任
光が丘動物病院
徳永 葵 主任
練馬区/旭町/光が丘駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●鳥 ●フェレット
  • 猫の心筋症

肺水腫や突然死、実は原因は心筋症!? 定期検診を行って早期発見を心がけて

心筋症は猫で最も好発する心疾患であり、心筋症の中でも最も発生頻度が高いのが肥大型心筋症といわれています。肥大型心筋症は遺伝と言われていますが、原因はまだ特定されていません。そのため、遺伝子検査もありますが陰性でも発症しないとは言えず、検診による早期発見が重要です。
肥大型心筋症は1歳から罹ることもあり、日本では雑種猫にも多く見受けられます。症状が進むと肺水腫や大動脈血栓塞栓症になって最悪の場合は死に至ることもあるため、定期的検査をしたうえでの早期発見と適切なタイミングでの治療が望ましいとされています。ただし日常生活では初期症状に気づけないことが多く、
気づかずに進行した場合は、大動脈塞栓症となり、急に下半身麻痺や足の激しい痛みなどの症状が出て命を落とすこともありますし、突然死した猫の心臓を調べると心筋症が原因だったと後に判明したケースもあります。早期発見のポイントは定期検診をしっかりと行うこと。心臓の音を聴いたり(聴診)、超音波検査(心エコー)、血液検査を行うことで診断につながります。
この疾患は性格的に怖がりだったり、怯えやすい子の方が多く見受けられる様に思います。ストレスで血圧が上がりやすい子ですね。また食生活でも罹りやすくなるので、普段からびっくりさせたり、興奮させることをしないことと、過度な塩分を控えた食事を心がけることが悪化の予防につながります。診断がついた場合は定期的に心臓を検査したうえでの血栓予防や、心臓の血流を改善させる内服を行うなどの内科的な治療が可能です。

野村 徹 院長
ムスビ動物病院
野村 徹 院長
練馬区/錦/上板橋駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●ウサギ ●鳥 ●は虫類 ●両生類 ●フェレット ●その他
  • 犬・猫の外耳炎

早めの治療が完治のカギに!症状を繰り返し、慢性化してしまう外耳炎。

一般的な外耳炎は免疫力が下がり、耳の中にいる常在菌が増えてしまうことが原因で発症します。
この疾患は犬に多くみられ、猫は比較的少ない傾向にあります。症状は様々ですが、耳を気にして掻く動作や頭を振って痒がる様子もみられます。その他、耳から変な匂いがしてくる、耳を触るとクチュクチュと液体の音がするなどもこの疾患のサインです。
治療法は、まず耳の中のお掃除をします。状態によっては耳にカテーテルを入れて洗浄することもあります。さらに、炎症を抑えるためにステロイドと抗生物質を含んだ点耳薬を使って様子を見ます。これだけで症状が改善される子も多くいますが、”アレルギー”がある場合は注意が必要です。アレルギーがあると外耳炎になりやすく、外耳炎を繰り返しているうちに慢性化していってしまうからなんです。その場合はアレルギーのコントロールをしながら外耳炎の治療をしていきます。皮膚と耳は繋がっているんですよ。予防法は定期的に耳掃除をすることと、飼い主さんが様子の変化に出来るだけ早く気付くことが大切です。放っておくと、外耳炎から中耳炎に、さらには内耳炎に進行していきます。そうすると、首が傾く・黒目が左右に揺れる眼振などの症状、さらには、内耳に近い神経にまで炎症が及ぶと顔面麻痺も出てきてしまうのです。ですので、外耳炎は出来るだけ早く治してあげるのがとても大切になります。最近は、内耳炎になって首が傾いたりしてから来院されるケースが多くなっています。外耳炎は早く見つけてきっちりと治すのが重要です。少しでも症状が見られたら、ぜひ早めに受診をしてください。

羽山 庸道 院長 & 羽山 靖子 副院長
愛宕山動物病院
羽山 庸道 院長 & 羽山 靖子 副院長
上尾市/愛宕/上尾駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●ウサギ
  • 犬の子宮蓄膿症

『子宮蓄膿症』は避妊していない、出産経験のないメスに多い病気

子宮蓄膿症は中高齢のワンちゃんで出産経験がないメス犬(未経産)がなりやすい病気です。症状は発情出血から2〜3ヶ月の頃に水を飲むことが増えたりおしっこの回数が増えたり、お腹が張った感じになります。そうすると元気がなくなったりお腹の中に膿が溜まったりするのですが、別のタイプだとまあまあ元気なのですが、膿がおしっこと共に出てくることもあります。血液中に毒素がまわることで負担がかかって腎不全になったり、ご飯が食べられなくなったり、命にもかかわる病気でもあるため早めの対応が必要です。予防法としては、出産の予定がない犬は若くて元気なうちに避妊手術をしてあげた方がいいかなと思います。避妊手術をすると子宮がなくなるので子宮蓄膿症の心配がありません。もしくは子宮があったとしても卵巣をしっかり取ってしまえば発病周期がなくなるのでかかりません。まずは中高齢のメスで食欲不振があり、避妊手術をしていなかった場合には、エコー(超音波)検査をするとわかります。異常があったら早めに受診することで早期発見につながるでしょう。

金森 佳子 院長
フレンドリー動物病院
金森 佳子 院長
桶川市/東/桶川駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫の異物誤飲

リミットは3時間。胃の中に異物があれば回収可能だが、リスクはゼロではない

動物が異物を飲み込んでしまった場合、口から喉、食道を通って胃袋に落ち着きます。異物誤飲の発生からおおむね3時間以内、異物が胃の中にあることが確認できれば、異物を取り出す方法として3つの選択肢をご提案できます。

1つ目の方法は、薬剤の副作用を利用して異物を吐き出させる方法です。ごく簡単な方法のように思われるかもしれませんが、リスクがまったくないとは言えません。2つ目は内視鏡(胃カメラ)とピンセットを使って異物を取り出す方法、3つ目は実際にお腹を開いて異物を取り出す外科手術です。どちらも全身麻酔下で行うためにリスクがつきまとい、手術の場合は傷口から感染する恐れもあります。つまり、いずれの方法も何らかのリスクを伴うものですから「胃の中に確実に異物がある」ことを確認したうえで処置を行う必要があります。

このため異物を取り出す処置を行う前には、レントゲンやエコー(超音波)などの画像検査によって異物の有無、緊急性の有無を判断します。飲み込んだ異物の形状が鋭利なものであれば内臓を傷つける恐れがありますので、早急に外科手術をして異物を取り出す必要があるでしょう。一方で飲み込んだのがビニールやティッシュのようなものであれば、しばらく様子を見ることも一つの方法です。まずは「飲み込んだものは何か」「確実に飲み込んでいるのか」といった情報を集めることが大切になります。

飼い主様にお願いしたいのは、もし噛みちぎった破片を見つけたら受信時にお持ちいただくこと、異物誤飲が疑われる場合はためらわずに受診していただくことです。私たち獣医師はいつでも飼い主様の味方です。「飼い主様が目を離したせい」などと責めることは決してありませんので、大切なご家族様のためにもできるだけ早期の受診をおすすめします。

吉田一万 院長
DOG TOWN AZUSAWA CLINIC
吉田一万 院長
板橋区/小豆沢/志村坂上駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター ●その他
  • AGY(メガバクテリア症)

胃がんに発展する可能性も。異常があればすぐに受診を

●胃がんに発展する可能性も。異常があればすぐに受診を
メガバクテリアと呼ばれる真菌が鳥の胃に感染する感染症です。小鳥に広く蔓延しており、繁殖されてペットショップで販売されるまでの流通ルートのどこかで感染することが多いです。飼い始めたあとに症状が出てくるので、販売前の対策は困難です。メガバクテリアに感染すると、何年かは無症状ですが、2~3年してくると吐き気が出る、食欲が落ちる、痩せるなどの症状が見られます。胃から出血すると血便が出る、さらに進行すると胃がんを発症し死に至ります。感染しているかどうかは外観からではわからないので、動物病院で検査を受け、診断を受ける必要があります。実は鳥を動物病院につれていくという発想を持たない飼い主さんはまだまだたくさんいらっしゃいますが、それによって本来の寿命を全うできていない鳥はとても多いと感じています。予防が難しい病気なので、可能であれば小鳥を購入したらできるだけ早く病院を受診し、このような病気にかかっていないかどうかを確かめるようにしてください

貝原 剛規 院長
厚木ひまわり動物病院
貝原 剛規 院長
厚木市/長谷/愛甲石田駅
●鳥 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット ●犬 ●猫
  • 犬の外耳炎

なぜ外耳炎がなかなか治らないのか?慢性化する共通点とは

犬の外耳炎は人でいう中耳炎のことです。外耳炎のサインは耳を拭いたら汚れていた、頭を振る、後ろ足で耳の周囲をよく搔く、寝ている時に急にガバッと起きて頭を振ったり後ろ足で搔いたりすることです。「外耳炎のうちの70%が皮膚病だ」と皮膚病の専門医は言います。皮膚病の一つとして捉える病気であることからも、からだを痒がるような皮膚炎では耳も悪いことが多いのです。もちろんダニや細菌感染といった感染症が原因であれば、それに対応した薬を使うことで治ることも多いのですが、慢性外耳炎、いつも治療をしているけれど治らないケース、病院を変えて様子を見てみようかという人たちに見られる共通点は、「おやつをいっぱい与えている」「果物を食べさせている」ことが非常に多いのです。「糖分の摂りすぎ」は外耳炎や皮膚炎にはよくないことです。特に「単糖類」(お砂糖や果物、果糖)を日常的におやつとして与えているといつまで経っても治療と縁が切れません。食べ物がからだに合わなくて、からだが要りませんというサインを外耳炎として出す、肝臓が悪くなって出すなど、からだのサインにはいろいろなパターンがあります。今の薬は優秀なので使うと良くなるのですが、またぶり返します。できるだけ良質なフードを与えること、極力おやつを減らすこと、もし与えるのであればサツマイモやかぼちゃなどの多糖類などを単糖類を選ぶことで改善が見込めるのではないでしょうか。もうひとつの注意点として、耳の掃除をあまり一生懸命にやらないことですね。他の動物にも同じことが言えますが、こすり過ぎると悪くなるのでお家での耳掃除をほどほどにしましょう。

河合 俊光 院長
かわい動物病院
河合 俊光 院長
川口市/戸塚鋏町/戸塚安行駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥 ●は虫類 ●その他
  • 猫の甲状腺機能亢進症

早期発見が肝要。過剰な甲状腺ホルモンの分泌の抑制を

猫の甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰になって新陳代謝が活発になり過ぎる症状です。かんたんに言うとすごく元気が出てしまう病気で、高齢の猫に多く見られます。人間もそうですが、高齢になってからシャキシャキ動けて食欲もあるとつい嬉しくなってしまい、それが病気であることに気づけないことが多いです。代謝が活発になっているので、食べているのにどんどん消耗して痩せてしまう、落ち着きがなくなり攻撃的になるなどの特徴が見られます。動いていないのにホルモン的には全力疾走をしているような状態が続くので、心臓に負担がかかる、結果としてほかの病気を併発して余命を縮めてしまうことにも繋がります。猫の甲状腺機能亢進症の治療は、薬の服用で甲状腺ホルモンの分泌を抑制していく方法が一般的です。ただし予防法がないので、早期に発見することが肝要になります。診断はとても簡単で、甲状腺ホルモンを測ることで病気はすぐ発見できますので、猫が食べているのに痩せてしまう、落ち着きがなくなるなどの異変が見られた場合は、獣医師に相談し検査をすることをお勧めします。

吉池 正喜 院長
よしいけ動物病院
吉池 正喜 院長
横浜市神奈川区/三ツ沢下町/三ツ沢下町駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫の異物誤飲

死に繋がる恐れのあり!迅速な対応がカギとなる異物の誤飲

動物達が過ごす家の中には、誤飲してしまう可能性のあるものが沢山あります。これまで 私が経験したものは、梅干しの種・ボタン・ファスナー・マスク・ラグマットの端っこ・ 紐・糸・縫い針などです。誤飲したものは、時間が経つと胃から腸に流れてしまいます。そうなる前に処置をすることが大切です。対処が遅くなると最悪の場合死んでしまうこと もあるので気をつけてください。
誤飲した場合は”吐く”という症状が現れることがあります。胃から十二指腸への道が狭く なっているので、そこで詰まると、食べ物はもちろん、水を飲んだだけでも吐きます。ひ どい子だと1日何十回も吐くことがあります。内的疾患が原因の場合もありますが、誤飲 の可能性もありますので注意してください。ただ、誤飲してすぐ様子がおかしいことに気 づければ良いのですが、すぐにリアクションしてくれない場合もあります。もし誤飲の可 能性が考えられるなら、様子を見るということはせず、夜中でもすぐに病院を受診してください。時間にすると4、5時間が処置が出来る限界かなと思います。処置としては飲み薬を飲ませて吐かせたり、内視鏡手術をすることもあります。吐かせる処置を聞くことが多 いかと思いますが、釣り針や縫い針など、鋭利なものを飲み込んだもの吐かせることは危 険なものは内視鏡手術を行います。
また、飲み込むものが”食べ物”だからといって油断してはいけません。過去にはリンゴの 塊が食道に詰まって来院した子もいました。また、歯磨き用のガムも、ある程度かじって 小さくなるとそのまま飲み込んでしまうことがあります。小さくなってきたら捨てること をお勧めします。私は診察のたびに飼い主さんにお伝えするほど、誤飲には危機感を覚え ています。誤飲をして痛い思いをするのは動物たちです。飼い主さんしか動物たちを守ることが出来ないという事をどうか忘れないでください。

瀨⾕ 陽亮 院⻑
ペテモ動物病院 イオンモール川口
瀨⾕ 陽亮 院⻑
川口市/安行領根岸/鳩ヶ谷駅
●犬 ●猫
  • 猫の膀胱炎

ストレスが要因で発症する特発性膀胱炎は、猫ちゃん目線で環境調整を行う

猫ちゃんの尿のトラブルの6割ほどは、特発性膀胱炎が原因であると言われています。一般的な膀胱炎はバイ菌が膀胱内にいる特徴がありますが、この特発性膀胱炎はバイ菌がいないことが特徴的です。最近は、ストレスと関係していると分かってきました。ストレスに弱い子やいじめられる子に多くみられる病気です。
診断としては、検査でバイ菌や尿石などの異常がないことを確認することになります。10日以内に自然に治ることが多い病気ですが、検査をせずに抗生物質を投与してしまうと余分な薬により耐性菌を作ることにもなります。繰り返す特発性膀胱炎は、トイレの問題を解決することも大切です。トイレの中でも2段システムのトイレは、飼い主さんにとって処理が楽であることから使用されますが、猫ちゃんにとってはストレスとなることもあります。トイレを変えてあげることで、特発性膀胱炎の再発を予防できることもあります。また、治療としての薬剤の投与は期待できません。そこで、サプリメントを飲ませることが選択されます。正しい診断と治療、そして予防することが大切であると言えるでしょう。

小林 良輔 院長
ライト動物病院
小林 良輔 院長
川口市/長蔵/戸塚安行駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥 ●は虫類 ●両生類 ●その他
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