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猫伝染性腹膜炎(FIP)(ネコデンセンセイフクマクエン)の原因

猫腸コロナウイルスに感染し、発症することで起こる。猫腸コロナウイルスそれ自体は病原性が低く、感染しただけであれば何も問題はないが、何らかのきっかけで猫腸コロナウイルスがFIPウイルスへと突然変異すると考えられている。

猫伝染性腹膜炎(FIP)(ネコデンセンセイフクマクエン)の症状

元気の消失、微熱が続く、腹部の膨満感、眼の症状などが見られる。症状が身体全体の多岐に渡ることもあり、診断は難しいとされる。

猫伝染性腹膜炎(FIP)(ネコデンセンセイフクマクエン)の治療

一旦発症すると治癒は難しく、ほぼ助からないとされる。発症を抑制するためには、ストレスができる限り少なくなるよう飼育することが大切とされる。
受診科目

この病気について2人の医師の見解があります。

獣医師から聞いた
猫伝染性腹膜炎(FIP)の対処(治療)方法

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『猫伝染性腹膜炎』とは?治療薬はあるの?

「猫伝染性腹膜炎」(FIP)は罹ると亡くなる病気です。猫伝染性腹膜炎には2種類あって、お腹に水が溜まるタイプと、できものになるタイプがあります。この病気には「猫腸コロナウイルス」というのがあるのですが、下痢・嘔吐など消化器症状が主となっています。人間の新型コロナとは全く別物ですので、咳や味覚症状の異常はなく、私たちに感染することはありません。猫腸コロナウイルスに罹って下痢をしていても、治療をすれば致死率は高くありませんが、1割くらいの確立で、猫腸コロナウイルスの突然変異により強毒化したものに罹るとほぼ100%亡くなります。しかし、最近見つかった治療薬によって治ることがわかってきているので、ステージにもよりますが8割~9割は治ることを期待できます。たとえ状況が悪くても40~50%くらい治る確率があるでしょう。薬名はないので物質名として出されていますが、現段階で日本ではまだ認証されていません。中国に怪しげな製剤を出している会社があるので入手は可能ですが、多くの獣医師はどのような副作用があるかわからず、リスクを負ってまで使いたくないと考えます。病院側にリスクはあっても、飼い主さんの同意が得られれば使うことができる治療薬です。治す方法はいろいろ提案されていますが、今のところその薬がないと治りません。予防法はなく論文に基づいて一応提案はしますが、公式なものではありません。下痢・嘔吐がある場合にはあまり長く様子見をせず、早めに獣医さんに相談してください。

松田 唯 院長
ガイア動物病院
松田 唯 院長
杉並区/下井草/阿佐ケ谷駅
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