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カンジダ膣炎(カンジダチツエン)の原因

カビの一種であるカンジダが感染しておこる。糖尿病や妊娠中で抵抗力が低下したときなどに感染がおこりやすくなる。また性交によって感染することがある。

カンジダ膣炎(カンジダチツエン)の症状

酒粕状、またはカッテージチーズ状の白いおりものが増え、外陰部が赤く腫れ、外陰部・膣に激しいかゆみと灼熱感をともなう。

カンジダ膣炎(カンジダチツエン)の治療

抗真菌薬を挿入するのと並行して内服もおこなう。外陰部の症状が強い場合には、軟膏を使用する。
受診科目
婦人科

この病気について1人の医師の見解があります。

医師から聞いた
カンジダ膣炎の対処(治療)方法

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生活の質を大きく下げてしまう可能性。他の婦人科疾患が隠れている可能性も

カンジダ膣炎は、女性に比較的よくみられる膣の感染症のひとつです。 原因となるのは「カンジダ・アルビカンス」という真菌(カビの一種)で、普段から私たちの体内や皮膚に存在する常在菌です。普段は問題を起こしませんが、疲労やストレス、抗生物質の使用、ホルモンバランスの変化(妊娠・月経前など)によって膣内の環境が乱れると、カンジダが異常に増殖して炎症を引き起こします。
主な症状は、強いかゆみ、白くポロポロとしたおりもの(カッテージチーズ状と表現されることもあります)、外陰部の赤みや腫れ、排尿時のしみる感じや性交痛などがあります。かゆみが夜間に強くなり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。症状は性感染症と似ていることもありますが、カンジダ膣炎は性交渉を介さずに起こることも多いため、不安になる必要はありません。
治療は主に抗真菌薬を用います。膣錠や軟膏を数日間使用するのが一般的で、症状が強い場合や繰り返す場合には内服薬を併用することもあります。治療によって多くは数日~1週間程度で改善しますが、自己判断で中断すると再発の原因となるため、医師の指示通りに使い切ることが大切です。また、再発を防ぐためには、疲れをためない生活、通気性の良い下着を選ぶことなどが効果的です。抗生物質を使用する際は、膣内環境が乱れやすい点にも注意が必要です。
カンジダ膣炎は命にかかわる病気ではありませんが、強い不快症状で生活の質を大きく下げてしまうことがあります。別の感染症や他の婦人科疾患が隠れている可能性もあるため、早めに婦人科を受診して正確な診断を受けることをおすすめします。


ワンポイント:性交渉を機に感染を繰り返す場合、パートナーも治療をすることで再発率を下げらる可能性があります。心当たりのある方はパートナーさんの泌尿器科受診も検討してみてください。

干場 みなみ 院長
mimiレディースクリニック 三越前
干場 みなみ 院長
中央区/日本橋小舟町/三越前駅
●婦人科 ●美容皮膚科
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