根尖性歯周炎(コンセンセイシシュウエン)の原因
歯髄炎の炎症が治まらないまま時間が経過すると、炎症が歯根の先端(根尖)から歯周組織や歯根膜に及んでくる。他の要因として、噛み合わせに不具合があったり、打撲などの外傷がある。根尖性歯周炎(コンセンセイシシュウエン)の症状
歯根膜炎(しこんまくえん)とも呼ぶ。軽度(急性単純性歯根膜炎)では、歯が浮くような感じがしたり、噛んだ時に痛みを感じる。進行すると(急性化膿性歯根膜炎)、拍動するような痛みを始終感じるようになり、腫れを伴う。発熱や悪寒などを感じることも。根尖性歯周炎(コンセンセイシシュウエン)の治療
原因となっている歯を削り、感染した歯髄や細菌をファイルと呼ばれる専用の器具を用いて取り除く処置をおこなう(根管治療)。膿の袋が大きい場合、歯肉を切開し、膿を取り出すこともある。- 受診科目
- 歯科
- 歯科口腔外科
この病気について6人の医師の見解があります。
歯科医師から聞いた
根尖性歯周炎の対処(治療)方法
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歯の「根っこの周り」に炎症が起きる病気
一般的な歯周病というのは、歯の上方や歯の周りに炎症が起きる病気です。一方で、「根尖性歯周炎」(こんせいせいししゅうえん)は、歯の根っこの周りに炎症が起きます。
主な原因は「感染」によるものです。最もよくある症例としては、むし歯自体が歯髄まで達してしまい、歯髄で感染が起きて、そこから根尖の方まで感染が進んでしまうケースですね。
症状は軽度の痛みから、進行すると何もしていなくても常に強い痛みを感じます。さらに顔も左右非対称になるほど腫れることも。
治療法は、基本的には根っこの先の方まで感染が起きてしまっているため、「ファイル」という細い針のような器具を使って、根っこの中にある菌の数をできるだけ少なくします。
予防法としては、まずは『むし歯予防』が大切です。むし歯が進行すると歯髄の方から感染が起きてしまうため、口腔内の衛生状態を良くするというのが予防になりますね。
根っこの治療をした後にかぶせものをする時、かぶせもの自体の精度(例えば隙間など)がこの病気を発症するかどうかにも関係してきます。根っこの治療も勿論大切ですが、かぶせものの精度も気にしていただきたいですね。