親知らず(オヤシラズ)の原因
もっとも最後に生えてくる歯のため、すでに生える場所が残されておらず、横や斜めに生えてきたり、骨の中に埋まったまま出てこないことが多い(埋伏歯)。親知らず(オヤシラズ)の症状
智歯、もしくは第3大臼歯とも言う。現代においては完全な形で生えてくる人は稀で、そのためケアが難しくなり、智歯周囲炎などの疾患を引き起こすことがある。親知らず(オヤシラズ)の治療
智歯周囲炎などの疾患を発症した場合、根本的な治療として抜歯が推奨される。しかし、正常に機能し、問題を引き起こしていない場合、抜歯が必須というわけではない。- 受診科目
- 歯科
- 歯科口腔外科
この病気について8人の医師の見解があります。
歯科医師から聞いた
親知らずの対処(治療)方法
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親知らずの抜歯はリスクの低い20~30歳代のうちに済ませてほしい
親知らずの抜歯は、歯科医師の技術力もさることながらその歯を抜くのか・抜かないのかの判断が非常に大事です。親知らずについては、嚙み合わせに参加しているか、歯ブラシがきちんと届くかといったことをクリアしていれば「残してもよい」とされることが一般的です。一方で、今の段階では問題がなくても将来的なリスクがまったくないと言い切ることはできません。私が知っているケースでは、90歳を過ぎて親知らずが腫れてきた患者さんがいらっしゃいました。
年齢を重ねていくと何らかの病気を抱えてお薬を飲んでいたり、体力的に親知らずの抜歯に耐えられなかったりする方が少なくありません。たとえば骨粗しょう症の治療をしている女性の親知らずは抜歯できませんし、術中の出血を考えれば「血液をサラサラにする薬」を服用している方の抜歯も難しいでしょう。また、若いころは多少の柔軟性がある骨も50歳、60歳になるとすっかり硬くなってしまいますので、抜歯そのもののリスクが高まっていきます。
患者さんの多くはこうした事実をご存知ではないと思いますので、正しい情報を発信していくことも私たち歯科医師の役割だと考えています。骨のミネラルが豊富でもっともリスクが少ないと考えられる20~30歳代のうちに親知らずの抜歯を検討していただけるように、一人でも多くの方に働きかけていきたいと思っています。