鼠径ヘルニア[脱腸]の原因・症状とは?
鼠径ヘルニア[脱腸](ソケイヘルニア)の原因
腸管などの内臓が腹膜に包まれたまま、鼠径部に脱出した状態。俗に脱腸ともよばれる。小児にみられる鼠径ヘルニアは、ヘルニア嚢が残存した先天性のもの。
鼠径ヘルニア[脱腸](ソケイヘルニア)の症状
鼠径部(ふとももの付け根)が腫れ、不快感をともなうふくらみができる。腸を押しても簡単に戻らなくなると、腹痛や吐き気、嘔吐などの症状が現われる。
鼠径ヘルニア[脱腸](ソケイヘルニア)の治療
ヘルニア嚢を切除し、鼠径管を補強する手術をおこなう。
【受診科目】
- 外科
※5人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
鼠径ヘルニア[脱腸]の原因・症状・治療方法
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時間が経てば経つほどリスクも
鼠径ヘルニアは、足の付け根に柔らかいふくらみが現れるのが特徴で、立ったときや力んだときにふくらみ、横になると自然に引っ込むという経過をたどることが多い病気です。初期の段階では痛みがほとんどなく、違和感程度で気づかれることも少なくありませんが、次第にふくらみが目立つようになり、重だるさや軽い痛みを伴うことがあります。特に、立ち仕事や長時間の活動の後、あるいは咳やくしゃみをした際に症状を感じるようになる場合には注意が必要です。
この疾患は自然に治ることはなく、時間とともに徐々に進行していきます。はじめは押すと戻る状態であっても、やがて戻りにくくなり、常に腸が外に出たままの状態になることもあります。さらに重要なのが「嵌頓(かんとん)」と呼ばれる状態で、飛び出した腸が締め付けられて戻らなくなると、血流が途絶え、激しい腹痛や吐き気といった症状が現れます。これは緊急性の高い状態であり、時間が経つと腸の組織が壊死し、命に関わる事態に発展する可能性もあります。
こうしたリスクを避けるためにも、たとえ症状が軽くても自己判断で様子を見るのではなく、早い段階で医療機関に相談することが大切です。早期に対応することで、身体への負担を抑えた治療が可能になりますので、違和感の段階でも遠慮なくご相談いただければと思います。
立川外科クリニック
末松 友樹 院長
- 立川市/曙町/立川駅
- 内科 ●消化器内科 ●外科 ●肝臓内科 ●消化器外科 ●皮膚科 ●形成外科 ●肛門外科
鼠径ヘルニアの治療はなぜ専門医が望ましいのか
鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)は、足の付け根に腸などが飛び出す疾患で、成人男性に多くみられる一般的な病気です。一見すると「よくある病気」「簡単な手術」と思われがちですが、実際には繊細な解剖構造を扱うため、高い専門性が求められます。
鼠径部には血管や神経、精索など重要な構造が複雑に存在し、個人差もあります。また、外・内鼠径ヘルニアや大腿ヘルニアなど複数のタイプがあり、正確な診断と適切な術式選択が不可欠です。これらを誤ると、再発や慢性的な痛みの原因となることがあります。
現在の主流はメッシュを用いた修復術で、腹腔鏡手術も広く普及しています。体への負担が少ない一方で、腹腔内から立体的に解剖を把握する高度な技術が必要であり、特に再発例や両側例では難易度が高く、経験の差が結果に影響しやすい分野です。
さらに、手術の質は再発予防だけでなく、術後の違和感や慢性疼痛といった生活の質にも関わります。こうした点は術中の判断や技術に依存する部分が大きいといえます。
このため、鼠径ヘルニアの治療では、経験と専門知識を持つ医師による診療が重要です。医療機関を選ぶ際には、手術実績や説明の丁寧さに加え、執刀経験数、日本内視鏡外科学会の内視鏡外科技術認定医の有無、学術実績なども参考にし、総合的に判断することが大切です。
「よくある病気だからどこでも同じ」ではなく、「専門性の高い治療だからこそ医療機関を選ぶ」という視点が、安心して治療を受ける第一歩となります。
神奈川そけいヘルニア日帰り手術クリニック 川崎武蔵小杉
星野 明弘 院長
- 川崎市中原区/新丸子町/新丸子駅
- 外科 ●消化器外科
日帰りによる手術も可能な「鼠径ヘルニア」とは?
鼠径ヘルニアとは、太ももの付け根(鼠径部)から内臓が飛び出している状態を指し、「脱腸」とも呼ばれます。小児に多い鼠径ヘルニアは先天的な要因によることが多く、内部に押し戻すことで自然に治ることもあります。一方、加齢によって生じる鼠径ヘルニアは自然治癒が期待できないため、手術が第一選択肢となります。
通常は緊急性が高い病気ではありませんが、「嵌頓(かんとん)」といって飛び出した内臓が戻らなくなると、強い痛みを伴い危険な状態になります。血流が障害されると臓器が壊死する可能性もあるため、早めの受診・治療が大切です。
東京浅草キュアメディクス
松田 年 理事長
- 台東区/雷門/浅草駅
- 外科 ●肛門外科 ●乳腺外科
鼠径ヘルニアは、日帰り手術で治療できる時代に
鼠径ヘルニアは、足の付け根にある鼠径部の筋膜が弱くなり、腸などの臓器が外に飛び出してしまう状態で、「脱腸」とも呼ばれます。原因の多くは加齢で、40代後半以降に患者数が増える傾向があります。大人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、手術が基本となります。
従来は入院して手術を行うのが一般的でしたが、近年では日帰りでの手術にも対応できる施設もあります。日帰り手術には、働き世代など入院が難しい方々にとって、大きなメリットがあります。鼠径ヘルニアが疑われる場合は早めに医療機関で診察を受け、症状や生活に合わせた治療方法について相談するとよいでしょう。
横浜みなと外科クリニック
川崎 篤史 院長
- 横浜市中区/太田町/日本大通り駅
- 外科
加齢だけじゃない?「鼠径ヘルニア」の原因と治療
鼠径ヘルニアとは、腹部の筋肉や組織が弱くなることで、腹膜や腸の一部が皮膚の下に飛び出してしまう病気です。
原因としては加齢による筋力の低下が挙げられますが、人が直立二足歩行で生活していることも影響していると考えられています。そのほか、前立腺肥大によるいきみ、喘息(慢性的な咳)、喫煙なども要因となります。
一度飛び出した組織が自然に元へ戻ることは基本的にないため、治療は手術が中心となります。ただし、鼠径ヘルニアの多くは緊急性が高い病気ではなく、症状の程度や生活への影響を踏まえながら、手術の必要性やタイミングを検討していきます。
近年は日帰り手術に対応している医療機関も増えているため、気になる症状があれば早めに相談することが大切です。
世田谷深沢ファミリークリニック
渡部 和巨 院長
- 世田谷区/深沢/桜新町駅
- 内科 ●救急科 ●小児科