近視の原因・症状とは?

近視(キンシ)の原因

角膜から網膜までの距離(眼軸)が長いことによっておこる(軸性近視)。また、近いところを見続けることで毛様体筋が緊張し、眼軸を伸ばすためにおこる近視もある(仮性近視)。

近視(キンシ)の症状

近いものはよく見えるが、遠くの小さなものがぼやけて見えなくなる。

近視(キンシ)の治療

めがねやコンタクトレンズの使用で視力は調整可能。近年は手術によって視力を回復させる人も増えている(レーシック等)。

【受診科目】

  • 眼科
  • 小児眼科

3人の医師がこの病気について述べています

医師に聞いた
近視の原因・症状・治療方法

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進行予防に努めることが対処法。スマホを控え屋外活動を増やす

近視とは、近くのものがよく見えて、遠くのものがぼやけて見えてしまう症状です。そもそも近視は原因がわかっておらず、他の病気と同じように遺伝や環境、体質的なものが影響しているとみられています。ご両親が近視だとお子さんも近視になりやすく、近くで物を見ている、外で遊ばずにいるなどで近視の進行が早くなるということが調査で明らかになっています。遠くが見えないので余計に部屋にこもってしまうというような悪循環もあり、日本を含むアジア圏では、お子さんの近視は今やパンデミックとも言えるほど増えています。近視は眼軸長という、目の奥行きが長くなってしまうことが多く、一度この状態になると元に戻すということができないので、進行予防に努めることが対処法になります。そのためには屋外で活動する時間を増やすことが大切と言われています。特に、夜間にスマホやデジタル画像を見続けているとブルーライトが網膜に入り、脳が覚醒してしまい睡眠の質にも影響します。どうしてもスマホなどを見たい場合は、朝に見るほうが頭も冴えますよ。

塚本 佐知子 院長

つかもと眼科クリニック

塚本 佐知子 院長

  • 江戸川区/東小岩/小岩駅
  • 眼科 ●小児眼科

子どものうちから治療を始めることで、将来の目の病気のリスク軽減につながる

近視とは、近くにピントが合っているために、遠くが見えにくくなる状態で、一般的に「目が悪い」とよく表現されます。
近年、近視は世界的に増加しており、その傾向は顕著です。親が近視であると子供も近視になりやすい遺伝的な要素に加えて、デジタルデバイスの普及や屋外活動の減少などの生活環境が、近視の発症や進行に大きく関わっていると考えられています。
近視は、単に裸眼視力が低下するだけではなく、近視の程度が強くなるほど、緑内障や網膜剥離などの疾患を発症するリスクも高まります。近視の進行を抑えることは、視力を良好に保つだけでなく、将来の目の病気を予防するという意味でも非常に重要です。
近視の進行を完全に止める方法は今のところありませんが、適切な治療により近視の進行を抑制することは、生涯にわたって良好な視機能を維持することにつながります。

安武 正治郎 分院長

新小岩眼科分院

安武 正治郎 分院長

  • 葛飾区/西新小岩/新小岩駅
  • 眼科 ●小児眼科

中には“見掛け上”の近視も

近視とは、近くが見えやすく、遠くが見えにくい状態のことを言います。眼軸長と言いますが、眼が“長く”なることにより、近視が進行していきます。
お子さんで近視の傾向があると判断されれば、点眼薬やオルソケラトロジーなどの治療もありますが、生活上の注意を踏まえて行動することがまず優先されます。例えば、近くを30分⾒ていたら、20秒遠くを⾒るだけで近視の進行を予防することができます。また、太陽のもとで外遊びを心がけることも有効で、海外では近視の抑制を目的として授業に組み込んでいるところもあります。
近視が進み、強度近視の状態になると、眼底出血や網膜剥離などの疾患のリスクが増えることになります。単に「見えづらくなる」というだけではなく、失明等につながる病気のリスクも増すことになりますので、学校検診で近視が指摘されれば、クリニックで検査を受けていただきたいですね。その際、注意していただきたいのが、子どもの場合、見掛け上の近視があり得る、ということです。お子さんはピントを合わせる筋肉が働きすぎることがあり、近視と誤って診断されることがあるのです。近視傾向があるかどうかを正確に判断するためには、ピントを合わせる筋肉の働きを弱める薬剤を用い、眼軸長の検査等、多角的な検査で本当に治療が必要かどうかを診断してもらうことが重要です。

大原 重輝 院長

おおはら眼科

大原 重輝 院長

  • 葛飾区/奥戸/新小岩駅
  • 眼科 ●小児眼科
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