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大原 重輝 院長

SHIGEKI OHARA

白内障手術から小児眼科まで幅広く対応。気軽に相談できる眼科のかかりつけ医を目指して

弘前大学医学部卒業。北海道大学医学部眼科医局に入局。井上眼科病院勤務を経て、2007年11月に『おおはら眼科』を開院。

大原 重輝 院長

大原 重輝 院長

おおはら眼科

葛飾区/奥戸/新小岩駅

  • ●眼科
  • ●小児眼科

両親からの贈り物を長所として

大原 重輝 院長

子どもの頃は身体が強い方ではなく、ちょっと外に出ただけで風邪をひいたり、すぐに高熱を出して寝込んだりしていました。アデノイドや扁桃腺が根本にあったのですが、息がしづらくなるほどの状態になり、手術を受けたのです。今振り返りますと、その経験が大きな転機だったように思います。苦しかった時に医療に助けられたという実感が強く、「自分もいつか人の役に立つ仕事がしたい」と思うようになったのが、医師を目指す原点でした。
学生時代、さまざまな診療科を回る中で、自分が細かい作業に向いていることに気づきました。あるとき、手術の模擬練習をした際に手がまったく震えず、先輩の医師から「これは親から受け継いだ特性だ」と言われたのです。身体が弱く、親に心労をかけてきた分、持って生まれた特技を生かして恩返しができればと、眼科医の道を選んだのです。
医師としてのキャリアは、北海道の過疎地域でスタートしました。100キロ圏内に眼科医が自分しかいないような場所で、当時はいくつかの診療所を掛け持ちして診療していました。「自分しかいない」という状況で得られたものは多かったと思います。その後、東京・御茶ノ水の井上眼科での勤務を経て、2007年に『おおはら眼科』を開院いたしました。地域の方々に支えていただき、18年が経ちました。かつて子どもだった患者さんが、今は自分の子どもを連れて来てくれるようになって、本当に感慨深いですね。

なんでも聞いてもらえるように

大原 重輝 院長

診療の中でいちばん大事にしているのは、「患者さんにきちんと理解してもらうこと」です。必要な検査はすべて行ったうえで、検査結果をもとに視覚的にもわかりやすい説明を心がけています。モニターに映して一緒に見ながら話すことで、目の状態や治療内容について、患者さん自身が納得できるようにと考えています。
特にお子さんの近視治療に関しては、医学的なアプローチと生活習慣の両面からサポートしています。眼軸長を測定する機器(MYAH)を用い、目の成長に応じた治療の進め方を判断しており、近距離作業や外遊びの記録なども取り入れて、生活リズムの改善を一緒に進めていきます。まずはできることから少しずつ、というスタンスです。自分の目に関わることだからこそ、不安や疑問が多いと思うんですよね。だからこそ、何でも聞いてもらえるような雰囲気づくりを心がけています。

より正確で負担の少ない白内障・硝子体手術を

大原 重輝 院長

当院の白内障手術では、できるだけ切開面が小さくなるよう心がけ、短時間で終わるような方法をとっています。その一方で精度にはこだわっており、乱視矯正ではデジタルガイダンスシステムを導入し、手動では合わせづらい軸の位置を1度単位で調整することが可能になっています。これにより、術後の見え方にかなり差が出てきます。また軽度の乱視でも、必要と判断される場合は乱視矯正用のレンズを使用しています。手術の手間は増えるのですが、患者さんの⾒え⽅の質を最優先に考えてのことです。両眼同時手術にも対応しており、眼帯を使わずにゴーグルで帰宅できるような配慮もしています。患者さんの負担軽減につながるので、今後も広めていきたいと思っています。

緑内障や近視の抑制治療にも注力

白内障以外にも、緑内障や近視抑制治療にも力を入れています。
緑内障は「静かに進行する病気」と言われていて、自覚症状がほとんど出ないまま視野が狭くなっていくケースが多い病気です。一度悪くなると元には戻ることはありませんので、40歳を過ぎたら一度検査を受けることをおすすめしています。当院では複数の機器を用いて、多角的に状態を調べた上で、正確な診断と適切な治療を行うよう心がけています。

前述した近視の抑制治療に関しては、薬やコンタクトレンズによる治療だけでなく、最近ではレッドライト治療も取り入れています。これはおそらく葛飾区内では当院だけが提供している方法で、他の治療と組み合わせることで、より高い効果を期待できます。

これから受診される患者さんへ

「目のこと」は、ちょっとした違和感でも不安になりやすいものですよね。特に小さいお子さんの視力や、親御さん自身の加齢による変化など、気になるタイミングは人それぞれ違うと思います。でも、気になることがあったら「こんなこと聞いてもいいのかな」と思わずに、気軽に相談してもらえると嬉しく思います。
昔とは違い、近視の進行を抑える治療法も増えてきました。お子さんの将来の視力を守るためにも、早めにチェックすることをおすすめします。今の医療でできることを一つひとつ丁寧にお伝えいたします。これからも地域の皆さんの「かかりつけの眼科医」として、安心して通っていただけるよう努めていきます。

※上記記事は2025年5月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

大原 重輝 院長 MEMO

眼科専門医

  • 出身地:東京都
  • 出身大学:弘前大学医学部
  • 趣味:美術鑑賞
  • 好きなこと:ドライブ
  • 好きな場所:隅田川
  • 好きな言葉・座右の銘:「人間万事塞翁が馬」

大原 重輝 院長から聞いた
『近視』

中には“見掛け上”の近視も

近視とは、近くが見えやすく、遠くが見えにくい状態のことを言います。眼軸長と言いますが、眼が“長く”なることにより、近視が進行していきます。
お子さんで近視の傾向があると判断されれば、点眼薬やオルソケラトロジーなどの治療もありますが、生活上の注意を踏まえて行動することがまず優先されます。例えば、近くを30分⾒ていたら、20秒遠くを⾒るだけで近視の進行を予防することができます。また、太陽のもとで外遊びを心がけることも有効で、海外では近視の抑制を目的として授業に組み込んでいるところもあります。
近視が進み、強度近視の状態になると、眼底出血や網膜剥離などの疾患のリスクが増えることになります。単に「見えづらくなる」というだけではなく、失明等につながる病気のリスクも増すことになりますので、学校検診で近視が指摘されれば、クリニックで検査を受けていただきたいですね。その際、注意していただきたいのが、子どもの場合、見掛け上の近視があり得る、ということです。お子さんはピントを合わせる筋肉が働きすぎることがあり、近視と誤って診断されることがあるのです。近視傾向があるかどうかを正確に判断するためには、ピントを合わせる筋肉の働きを弱める薬剤を用い、眼軸長の検査等、多角的な検査で本当に治療が必要かどうかを診断してもらうことが重要です。

グラフで見る『大原 重輝 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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