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RISとは?おすすめメーカー13選やPACS・HISとの違いも解説

RISとは、放射線検査の予約や検査、検査結果を管理できるシステムです。

管理した情報を元にレポート作成も可能で、RISの導入は医療現場の業務効率を改善させます。

RISを提供しているメーカーは多数あるので、導入するシステムに迷われるのではないでしょうか。

そこで本記事では、RISのおすすめメーカー13選を紹介します。選び方も紹介しますので、RISの導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。

RIS(放射線科情報システム)とは?

RISとは、放射線科情報システム(Radiology Information System)の頭文字です。放射線科では診断部門と治療部門に分かれ、それぞれ診断RIS、治療RISと呼びます。ここでは、診断部門で使う診断RISについて取り上げます。

診断RISは、放射線検査の一連の流れとなる、予約、検査、検査結果などのすべてを管理できます。情報は患者ごとに個別で管理します。そのため、情報の検索も素早く行うことができ、患者に再確認する手間も減らせます。

RIS(放射線科情報システム)でできること

RISは、放射線に特化した情報管理を可能としています。

診断RISで主にできることは、以下のとおりです。

  • 予約管理
  • 検査情報の管理
  • 検査結果の管理
  • 検査機器との連携
  • 他システムとの連携

RISは、単体でも放射線検査の管理が可能ですが、他システムと連携すると更に業務効率化を図れます。

また、管理した情報をもとにレポートの作成もできるため、一連の業務効率化が図れます。

RIS、PACS、HISの違い

RISとPACS・HISとの違いについて詳しく解説します。

  1. PACS(画像保存通信システム)との違い
  2. HIS(病院情報システム)との違い

PACS(画像保存通信システム)との違い

PACSとは、画像保存通信システム(Picture Archiving and Communication Systems)の頭文字で、使用した医療機器からの検査結果を画像データとしてデータベースへ送信・保存できるシステムです。

データベースに保存されることから、ネットワーク上で確認できます。

また、データベースなら劣化することもなく、さまざまな用途で長期的に用いられます。

HIS(病院情報システム)との違い

HISは、Hospital Information System(病院情報システム)のことです。RISは放射線科の業務に特化していますが、HISは病院内全般の情報管理をするシステムです。

そのため、検査はもちろん会計や電子診療録のシステムも搭載しています。

RISなどと連携により情報共有もできますので、導入するにあたってシステム連携すべきでしょう。

RIS(放射線科情報システム)のおすすめメーカー13選

それでは、RISのおすすめメーカー13選を紹介します。

  1. 富士フィルム|F-RIS
  2. メディカルクリエイト|RiSMEC
  3. エクセル・クリエイツ|MWM・RIS
  4. コニカミノルタジャパン|NEOVISTA M-RIS
  5. アストロステージ|Nazca RIS
  6. キッセイコムテック|PAXiS-R
  7. PSP|治療RIS
  8. ジェイマックシステム|ACTRIS
  9. インフィニットテクノロジー|INFINITT PACS 7.0
  10. ソフトマックス|Plus US-RIS
  11. イメージワン|Connectio RIS
  12. ケアストリームヘルス|Clinical Collaboration Platform
  13. インフォコム|iRad-RS

富士フィルム|F-RIS

富士フィルムのF-RISは、電子カルテや各種装置との連携が可能です。

連携により業務の効率化が図れるでしょう。

また、放射線部門の業務をサポートする機能が標準搭載されています。操作感と視認性にも拘っており、利用しやすいことも特徴の1つです。

メディカルクリエイト|RiSMEC

メディカルクリエイトのRiSMECは、システム連携により情報を一元管理し、安全性の高い放射線業務のサポートをしてくれます。

蓄積したデータの分析から、患者の要件に合わせた対応が実現するでしょう。

エクセル・クリエイツ|MWM・RIS

エクセル・クリエイツのMWM・RISは、患者属性情報やオーダー情報の連携が可能です。

連携により手入力での業務を削減し、入力ミスも起こりません。

英字の漢字変換に対応しており、英字にしか対応していないモダリティ情報を漢字に変換して送信できます。

コニカミノルタジャパン|NEOVISTA M-RIS

コニカミノルタジャパンのNEOVISTA M-RISは、一般撮影検査の実績情報を自動集計することができます。

一般撮影は撮影件数が多いですが、自動集計できることにより、管理業務の効率化が図れるでしょう。

もちろん、外部システムとの連携もできるため、情報管理や共有も可能です。

アストロステージ|Nazca RIS

アストロステージのNazca RISは、放射線検査の予約から検査、検査結果の管理だけでなく、その後の集計や帳票管理まで広くサポートしてくれます。

RISの画面は検査室ごとに設計もできます。運用に合わせて自由にカスタマイズして利用しましょう。

キッセイコムテック|PAXiS-R

キッセイコムテックのPAXiS-Rは、小規模な受付システム構築に適しています。

検査の予約から完了までのプロセスを管理し、予約状況の煩雑化を改善させられます。

MWMやPACSなどシステム連携を行い、業務効率化を図りましょう。

PSP|治療RIS

PSPの治療RISは、業務ごとに専用画面がフローに沿って設計されています。

スケジュール管理では、休日や装置メンテナンスの詳細設定が可能です。そのため、予約状況に合わせて柔軟な対応をとれるでしょう。

ジェイマックシステム|ACTRIS

ジェイマックシステムのACTRISは、カスタマイズ性に富んでおりモダリティごとに適した操作性の実現ができます。

簡単操作でスピーディー設計に努めているため、使いやすさも実感できるでしょう。

また、ジェイマックシステムのPACSと合わせて導入すると、コストを抑えた導入もできるので検討してみましょう。

インフィニットテクノロジー|INFINITT PACS 7.0

インフィニットテクノロジーのINFINITT PACS 7.0は、画像診断フロー全般の負担削減につながります。

画像参照から所見作成までのスピードを向上させつつ、最適な画面展開の設定が可能です。

また、病院のニーズに合わせてシステム構築やカスタマイズができるので、求めている機能をこぼすことなく利用できるでしょう。

ソフトマックス|Plus US-RIS

ソフトマックスのPlus US-RISは、自社開発で提供している他システムとの連携に優れています。

Plus US-RISを中心に他システムと連携して利用することで、患者への最適なソリューション提供につながります。

イメージワン|Connectio RIS

イメージワンのConnectio RISは、見やすさと使いやすさを徹底しています。

放射線検査では多くの情報を管理しますが、一度に多くの情報を確認できるよう段組みリストで表示します。

管理情報をリアルタイムで他の検査室に共有できるため、業務効率化を実現させられるでしょう。

ケアストリームヘルス|Clinical Collaboration Platform

ケアストリームヘルスのClinical Collaboration Platformは、検査や読影のワークフロー効率化が図れます。

医師が画像を確認して診断する順番の自動決定やチャット・画面共有のできる「ワークフローオーケストレーター」を新開発し導入しています。

そのほか、医療現場の業務効率化につながる機能を多く搭載しており、最適な医療を患者に提供できるでしょう。

インフォコム|iRad-RS

インフォコムのiRad-RSは、操作感と視認性に拘りつつ、ワークフローに求められる機能を豊富に搭載しています。

表示画面は運用方法に合わせて、必要なコンテンツを配置したり必要なときのみ表示させるなどの工夫も可能です。

カスタマイズを行うことで、放射線業務がスムーズに行えるでしょう。

RISとPACS・HISを連携するメリット

RISとPACS・HISを連携すると、医療現場の業務効率化を図れます。

システム連携をしていれば、情報共有により一元管理が可能です。そのため、必要なときに必要な情報を迅速に確認できるでしょう。

また、業務効率化だけでなく、医療事故の防止にもつながります。

RIS(放射線科情報システム)に関するよくある質問

では最後に、RISに関するよくある質問を紹介します。

治療RISと診断RISの違いは何ですか?

治療RISと診断RISの違いは運用する情報です。

治療RISは、放射線治療に関する情報を管理しますが、診断RISでは、放射線検査の情報を管理します。

それぞれで運用する情報について把握した上で、部門ごとに適したシステムを活用しましょう。

RISとMWMの違いを教えてください

MWM (Modality Worklist Management:モダリティ・ワークリスト管理)は、CTやMRIなどのモダリティ(検査機器)とサーバにある検査オーダー情報や患者情報をやりとりする操作管理のことです。

RISとMWMは全く別の機能で、RISで管理している予約情報を検査装置に取り込むシステムがMWMです。

主に検査を行う前段階での活用で、患者情報をはじめとしたさまざまな情報が確認できます。

まとめ:RISやPACS・HISを連携して業務効率化を図ろう

RIS(放射線科情報システム)とは、放射線検査の予約から検査、検査結果の管理ができるシステムです。

医療現場では、RISのほか画像保存通信システムのPACSや病院情報システムのHISがあり、それぞれ連携させることで、業務効率化が図れます。

本記事で紹介したおすすめのRISを導入して、業務効率化により患者に最適な医療提供をしましょう。