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電子カルテに関する検定を3つ紹介!概要や活かせる仕事を解説

「電子カルテに関する検定は何があるのか?」

「電子カルテの検定に受かると、どんな仕事に活かせるのか?」

このような疑問を抱えているのではないでしょうか。

そこで、今回は電子カルテに関する以下の3つの検定について紹介します。

  • 電子カルテ実技検定試験
  • 電子カルテオペレーション実務能力認定試験
  • 医事コンピュータ技能検定試験

それぞれの内容や役立つ仕事について確認してみてください。

電子カルテ実技検定試験とは?

電子カルテ実技検定試験は、実際に電子カルテを操作し、電子カルテを作成する検定です。

この資格を取得することにより、電子カルテの扱いについて一定程度の評価が得られるため、電子カルテの扱いに関する評価が高まるでしょう。

受検者は右肩上がりで増加しているため、需要の高い検定だといえるでしょう。

電子カルテ実技検定試験の試験日

2022年の電子カルテ実技検定試験の試験日は次のとおりです。

  • 2022年6月11日(土) ※願書受付:4月11日〜5月11日
  • 2022年11月12日(土) ※願書受付:9月12日〜10月12日

電子カルテ実技検定試験の試験内容

電子カルテ実技検定試験の試験内容を解説します。

  • 出題形式
  • 出題範囲
  • 合格点

以上の3つについて確認しましょう。

出題形式

出題形式は以下のとおりです。

実技試験(オペレーション)のみ

出題範囲

出題範囲は、以下のとおりです。

  1. 「真正性の確保」を意識した電子カルテの入力操作
  2. 初診時の問診票の入力・必要データの電子カルテ画面への取込み
  3. 「既往症、原因、主要症状等」についてSOAP形式に関する知識に従った入力判断[補足ツール(テンプレート、シェーマ)の活用 ・標準マスタ使用による病名情報の登録]
  4. 「処方、手術、処置等」について点数算定を意識した入力
  5. 検体検査・単純撮影に関し、一連のオーダ処理ができる

合格点

合格点は、60点満点中60%以上の正解です。

電子カルテ実技検定試験を活かせる仕事

電子カルテ実技検定試験に受かると、電子カルテの扱いに関して、一定程度の技量が認められます

そのため、医療現場で仕事をする人にとっては、取得しておくと良い資格と言えるでしょう。

また、未経験から医療業界へ転職される方が電子カルテ実技試験に合格していると、未経験ゆえのハンデがなくなり、転職活動がしやすくなるでしょう。

電子カルテオペレーション実務能力認定試験とは?

電子カルテオペレーション実務能力認定試験は、電子カルテの実務に必要なスキルがあるかどうかを判断する試験です。

教育用電子カルテソフトで、文部科学省のカリキュラムに沿った「C&C電子カルテシステムⅡ」を使用して、スキルの有無が見定められます。

電子カルテオペレーション実務能力認定試験の試験日

電子カルテオペレーション実務認定試験の試験日は以下のとおりです。

  • 第1回 2022年8月28日(日)13:30〜15:00 ※出願期間:2022年6月1日(水)~7月20日(水)
  • 第2回 2022年11月23日(祝・水)
    13:30~15:00 ※出願期間:2022年9月2日(金)~10月13日(木)
  • 第3回 2023年3月21日(祝・火)
    13:30~15:00 ※出願期間:2023年1月6日(金)~2月13日(月)

電子カルテオペレーション実務能力認定試験の試験内容

電子カルテオペレーション実務能力認定試験の試験内容を解説します。

  • 出題形式
  • 出題範囲
  • 合格点・合格率

以上の3つについて確認しましょう。

出題形式

出題形式は以下のとおりです。

  • 学科問題(マークシート):10問
  • 実技問題(ソフトによる診療録作成・出力) :2問

出題範囲

出題範囲は以下のとおりです。

  • [学科問題]電子カルテを含む医療IT化に関する基礎知識 :10問
  • [実技問題]教育用電子カルテソフト「C&C電子カルテシステムⅡ」 を使用した診療録作成・出力 : 2問
    ※外来1問・入院1問

合格点・合格率

合格点・合格率は以下のとおりです。

  • 合格点:正答率6割以上
  • ただし、問題の難易度等により変動する場合あり、
  • 合格率 おおむね60%から80%

電子カルテオペレーション実務能力認定試験を活かせる仕事

電子カルテオペレーション実務能力認定試験では、ユーザー認証やアクセス権限管理、個人情報保護といったコンピュータ・システムの基本知識も問わるため、医師や看護師、事務員が受検すると良いでしょう。

また、その他にも電子カルテの実務を扱う人は受けておいて損はない試験です。

医事コンピュータ技能検定試験とは?

医事コンピュータ技能検定試験は医療従事者のコンピュータ技能を向上させる目的で平成8年から行われています。

準1級・2・3級が実施されており、2級以上に合格すると、医師事務作業補助技能認定の一つの条件を満たことになります。

医事コンピュータ技能検定試験の試験日

試験日は以下のとおりです。

  • 第53回3級 2022年6月11日(土)
    準1級・2級 2022年6月12日(日)
    願書受付:4月11日~5月11日
  • 第54回3級 2022年11月12日(土)
    準1級・2級 2022年11月13日(日)
    願書受付:9月12日~10月12日

医事コンピュータ技能検定試験の試験内容

医事コンピュータ技能検定試験の試験内容を解説します。

  • 出題形式
  • 出題範囲
  • 合格点

以上の3つについて確認しましょう。

出題形式

出題形式は、筆記および実技です。

出題範囲

出題範囲は以下のとおりです。

なお、3級のみ掲載しているため、2級・準1級を受検される方は、各自でご確認ください。

I 医療事務

  1. 医療保険制度の概要及び診療報酬制度のシステムについて知識がある。
  2. 被保険者証その他の受診資格証の種別・患者負担金等を理解している。
  3. 診療報酬点数表の各部の通則・告示・通達の基本的な知識がある。
  4. 外来診療(在宅医療を含む)に関わる点数算定についての正しい知識がある。
  5. 「厚生労働大臣が定める基準等について」に関する基本的な知識がある。
  6. 「診療報酬請求書・明細書の記載要領について」の外来診療に関する項目の記載を理解している。

II コンピュータ関連知識

  1. コンピュータの内部処理(情報表現)を理解している。
  2. コンピュータの五大装置と機能を理解している。
  3. 周辺装置の種類と特徴を理解している。
  4. インターフェースの種類と特徴を理解している。
  5. ソフトウェアの種類と特徴を理解している。
  6. オペレーティングシステムの種類と特徴を理解している。
  7. アプリケーションソフト(ワープロ)の基本操作を理解している。

III 実技(オペレーション)

  1. 医事コンピュータを使用して、簡単な算定要件を付加した、平均的な外来診療例のカルテ及び伝票から、レセプトを作成することができる。
  2. 合計点数から保険の負担区分により、一部負担金を計算できる。

引用:http://www.medical-secretary.jp/iji/shinsa/j-1k.html

合格点

合格点は以下のとおりです。

領域I、II、III、ともに60%以上正解。

医事コンピュータ技能検定試験を活かせる仕事

電子カルテよりもレセプトがメインであるため、事務職員におすすめの検定です。

また、医師の中でも開業を目指す医師、開業したばかりの医師、事務作業も行う開業医にとってはとても有用な試験だと言えます。

3級でも医療保険制度、診療報酬制度、患者負担金などの知識だけでなく診療報酬点数表の各部の通則・告示・通達の基本的な知識、外来診療における点数算定についても学習できます。

これらを理解することにより、医院の収益構造を理解できるので、ぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

今回は、電子カルテに関係する検定について解説しました。

それぞれ対象者が異なるため、自分にとってどんな知識が必要かを見極めてから受検するようにしましょう。

ぜひ必要な知識を学習できる検定があれば積極的に受検し、知識を蓄えましょう。