クリニックにおすすめのインカム10選！院内で使用してストレス軽減！

インカムは、多くの業種・職場で使用されています。医療現場においても様々な活用シーンがあり、導入することで院内での連絡・伝達が容易になりドクターおよびスタッフのストレスが軽減される効果が期待できます。

そこで本記事では、クリニックでのインカムの活用シーンや導入するメリット、おすすめ製品10選を紹介します。

インカムとは

インカムとは無線機器の一種で、正式名称はインターコミュニケーションシステム（Inter Communication System）といいます。
ヘッドフォンとマイクが一体化した無線機や、トランシーバーにヘッドフォンとマイクをカスタムした無線機のことをいい、敷地内・施設内にいる相手と無線で会話できます。

携帯電話と違って、ボタンを押せばすぐに通話ができるため手軽に使用できます。

インカムとトランシーバーとの違い

インカムとトランシーバーの違いは、ヘッドセットとイヤホンの有無です。
トランシーバーにヘッドセットとイヤホン（マイク）を接続した状態になると「インカム」と呼びます。

トランシーバーを本体のみで使用すると、機器を手で持って機器に話しかける形となりますが、インカムの状態ならハンズフリーでの会話が可能です。
また、トランシーバーは基本的に発信者は1人に限られるのに対し、インカムは誰でも発信できて複数人でコミュニケーションを取りやすい利点があります。

クリニックでのインカムの活用場面

クリニックでのインカムの活用場面は、大きく分けて以下の3点となります。

1. ドクターとスタッフの連絡
2. スタッフ同士の連絡
3. 犯罪に巻き込まれた時

ドクターとスタッフの連絡

ドクターからスタッフへの連絡の際に使用します。
患者さんの診察最中でも、その場から動かずにスタッフへ指示を出すことができ、道具を持ってきてもらったり、薬剤の準備をしてもらったりといった活用方法があります。

患者さんからの問い合わせや質問等で受付で判断できないことでも、ドクターに質問がしやすいですし、検査の直後に素早く検査結果をカルテに入力してもらうなどの連絡など、幅広く指示出しや確認などが可能です。

スタッフ同士の連絡

受付スタッフが他の用事等で席を外している際に、患者さんが立て込んだ場合など、受付に戻るように連絡ができます。
また、クリニックの外で掃除等をしていたスタッフが、たまたま歩行者の方に問い合わせを受けたという場合でもその場で確認ができ、院内に戻る必要がありません。

犯罪に巻き込まれた時

不審者らしき人物や、様子がおかしい患者さんがいた際に、本人に悟られないように全スタッフに知らせることが可能です。
万が一、犯罪やトラブルに巻き込まれたときでも素早く連携ができ、非常事態に備えることができます。

クリニックでインカムを導入するメリット

クリニックでインカムを導入すれば、以下のようなメリットが得られます。

1. 作業の手を止めずに離れた人にすぐに伝えられる
2. 複数人と同時に通話できる
3. 感染防止対策になる

作業の手を止めずに離れた人にすぐに伝えられる

ドクターが処置中で手が離せない状況でも、手を止めずに通話することができます。
ドクターがボタンを押せない状況であっても、他のスタッフ同士で通話をして耳だけ貸してもらうということも可能です。
そのため、受付や診察室の状況を即座に把握できて、急な用事が入って少しだけ案内を送らせてほしいなどの要望にもすぐに対応ができます。

他の部屋に移動せずに済むという点でも作業効率をアップさせられます。

複数人と同時に通話できる

トランシーバーと違って複数人と同時に通話ができるため、受付、処置室、診察室と各部屋にいるスタッフ全員に一斉に伝達できます。
他の人同士が話している最中に割り込んでいくことができるので、もし誤った情報が伝達されていた場合などにすぐに訂正できます。

また、院長宛てに話しかけていても、忙しくて返事もできないような状況のシーンがあるかもしれません。そのような場面でも、他のスタッフが代わりに返事をしてくれるメリットがあります。

感染防止対策になる

インカムは離れていても会話ができるため、スタッフ同士の感染防止対策になります。
また、感染症の疑いがある患者さんには、最小限のスタッフでの対応が望ましいですが、インカムがあれば複数人で診察室に入らず、片方は離れて指示を出せたりと距離を取って対応可能です。

クリニックでのインカム使用時のデメリット

クリニックでインカムを使用する際は、以下のようなデメリットも存在します。

1. インカムを付けている全員に聞こえる
2. 混線する場合がある

インカムを付けている全員に聞こえる

インカムは付けているスタッフ全員に聞こえるため、関係ない人も「自分も聞いておいたほうがいいかも」と作業の手を止めてしまう可能性があります。
防止策として、誰か特定の人に向けて話しかける際は、名前を呼びかけてから話しはじめるか、グループ分け機能の「デュアルオペレーション」が搭載されたインカムを選ぶとよいでしょう。

混線する場合がある

インカムはいつでも必ずクリアな通話ができるわけではなく、隣の建物で工事が行われていれば混線する可能性があります。
また、他の誰かがすでに使用しているチャンネルを自分も使おうとすると混線が起きるため、正しい使用方法で運用するように注意が必要です。

クリニックにおすすめのインカム10選

ここからは、クリニックにおすすめのインカム10選を紹介します。
表の下に各製品の紹介を記載していますのであわせてご覧ください。（表の製品名をクリックすると、各製品の紹介欄にジャンプします。）

アルインコ　DJ-PX31(B/S)

出典：47ch 中継対応 超小型　特定小電力トランシーバー　DJ-PX31(B/S)｜製品情報｜ALINCO – アルインコ

超小型のマイクロサイズトランシーバーで、小さく軽量なため持ち運びやすく忙しい医療現場においても邪魔になりません。
交互通話・交互通話中継モードに対応しており、中継チャンネルを含む合計47chの中継が可能です。
グループトーク番号やチャンネルなどディップスイッチ機能が搭載されており、操作も簡単で使いやすいインカムです。
マイクは用途にあったものを選べるようにと付属しておらず、別売りとなっているため忘れずに購入しましょう。

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アルインコ　ラペルトーク　DJ-PX5シリーズ

出典：超小型　特定小電力トランシーバー　ラペルトーク　DJ-PX5シリーズ｜製品情報｜ALINCO – アルインコ

幅41.6mm、高さ52.6mmとコンパクトなサイズで、重さは電池とグリップを含めても約50gとポケットに入れていても気になりません。
マイクは本体に内蔵されているため、イヤホンを用意するだけで使用可能です。そのため、マイクのペアリングの手間や音声遅延がなく快適に使用できます。
1回の充電で約25時間の使用が可能なため、最低1日は使い続けられます。
イヤホンと充電器は付属していないため、用途にあったものをお選び下さい。

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ケンウッド　UBZ-M51S

出典：UBZ-M31E/UBZ-M51LE/UBZ-M51SE | 特定小電力トランシーバー | 無線通信 | KENWOOD

2つのフロアに別々に指示を出せる「セカンドPTT機能」や、3つの持ち場の状況を把握できる「簡易スキャン機能」など、便利に使える機能を搭載したインカムです。
簡易スキャン機能は最大5つの持ち場の音声を聞くことができ、受付や各診察室の状況把握に便利です。
「送信お知らせ音機能」では誰からの送信なのかが音でわかり、瞬時にどこにいる誰からの通信なのかが判断できます。
防塵・防水性能も有しており、処置中に万が一水ハネでかかってしまっても安心です。

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モトローラ　CL08（クリエイト）

出典：CL08 – Motorola Solutions 日本

ACアダプター・MicroUSBで充電もしくは単三電池1本での運用かを選べます。ニッケル水素充電池の場合は1回の充電で約33時間使用可能と、長持ちするので充電切れのストレスが軽減されます。
32段階の音量調節が可能で、細かく設定できるため聞こえにくい・うるさすぎるといった悩みも生じにくいです。
空きチャンネルを探してくれる機能や、通話したい相手が通話できる状態かを確認する機能など様々な嬉しい機能が備わっています。

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アイコム　IC-4400

出典：IC-4400IC-4400L | 製品情報 | アイコム株式会社

アイコムのIC-4400は、IC-4400Lというロングアンテナタイプも販売されており、必要な通信距離に応じて選びましょう。
接客中・電話中などで手が離せないときは『後で連絡します』などのあらかじめ録音した音声を送信できる「お知らせボタン機能」が便利です。
また、通信内容を録音・再生できる機能もあり、重要な連絡をあとで聞き直すことができるのも便利なポイントの一つです。
コンパクトで90gと軽量なため持ち運びやすいです。

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B-EAR（ベアー）　Bridgecom-X5

出典：X5（エックスファイブ）丨高機能トランシーバー丨B-EAR（ベアリッジ）

最大5人まで同時通話可能で、同時傍聴は100人まで可能です。最大300mと広範囲仕様なため、中規模のクリニック向けの商品です。
超高性能ノイズキャンセリングも備えられており、ざわついた院内でも聞き取りやすくクリアな音声で重要な会話も逃さずキャッチします。
名刺ほどのサイズで重量は88gとコンパクトなので持ち歩きをしていても全く気になりません。
防水性能も高く、処置中や洗い物の最中の水はねも問題ありません。

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アイコム　IP110H

出典：IP110H | 製品情報 | アイコム株式会社

無線LANを利用して通話を行うため通信費がかかりません。無線LAN環境があれば高層階・低層階（地下）間の連絡が可能になります。
また、インターネットVPNでの接続によって、拠点間の通信も可能なため、複数拠点のある大規模クリニックにもオススメです。
Bluetoothのヘッドセットに対応しており、コードの煩わしさも解消できます。
緊急呼び出し機能の搭載により、迅速な連絡が必要な場合でも相手に知らせやすくなりました。

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アイコム　IP210H

出典：IP210H | 製品情報 | アイコム株式会社

MIL規格に準拠し、堅牢性に優れた製品です。社内で使う電話と同等の機能が搭載されており、屋内・屋外問わず内線・外線の通話が可能です。
一斉同報により、グループ登録した機器類へ一斉に連絡することが可能です。
無線LANもしくはLTEでの通信が可能で、クリニック内に無線LANがあれば院内のどこでも通話ができます。
通話の録音再生機能も搭載しているため、重要な会話は録音して後で聞き返せます。

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クリアトークカム（株式会社ティービーアイ）　TDP-2400A

出典：【公式】簡易型デジタルインターカムのFREETALK｜株式会社ティービーアイ – クリアトークカム

親機の送受信機と受信専用機の2つに別れており、送受信機を中心に半径50m以内の範囲内で使用可能です。
1グループ最大100人まで使用でき、40グループまで設定可能と、院内スタッフが多いクリニックでも導入しやすいです。
遅延が少なく、混信に強いのが特徴で、ストレスなくスムーズに使用できます。
重量はバッテリーを含んでも67gと軽量で持ち歩いていても気になりません。
イヤホンマイクは別売りのため、忘れずご購入ください。

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Shokz（旧AfterShokz） OpenComm

出典：Shokz (旧AfterShokz) OPENCOMM ビジネスモデル 骨伝導ヘッドセット

最後に紹介するOpenCommは一般的なインカムとは別物ですが、コミュニケーション専用に開発された製品で、インカムと同等に扱えるBluetoothヘッドセットです。
ノイズキャンセリングブームマイクの搭載で、クリアな会話を実現します。
耳の中や耳の上に被らないオープンイヤー型で、長時間装着しても耳への負担が少ないのが特徴です。
また、オープンイヤー型なため周囲の音も聞き取りやすい利点もあります。
レシーバーを必要としない分33gと軽量で扱いやすいです。

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まとめ：インカムを導入して院内コミュニケーションを円滑に進めよう

インカムを導入すれば、伝達のために細かな移動をする必要がなくなり、院内コミュニケーションが円滑に進むようになります。

受付でわからないことをドクターへ確認しにいく手間が省けるのも魅力の一つでしょう。

ユーザーの口コミ等も判断材料の一つに入れるとより使用感等をイメージしやすくなります。クリニックの規模や特徴を考慮して自院にあった製品を選びましょう。