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オンライン診療システム10選!選ぶうえで外せない4つのポイントも紹介

さまざまな分野で進むオンライン化ですが、コロナウイルスの感染拡大に伴い「オンライン診療システム」のニーズが拡大しています。

オンライン診療システムの導入を検討しているものの、実際どのシステムを取り入れるべきかわからず悩んではいませんか?

本記事ではおすすめのオンライン診療システム10選を紹介していきます。選び方もあわせて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

オンライン診療システムとは?

オンライン診療システムとは、パソコン・タブレット・スマホなどを使い遠隔で診察や薬を処方するシステムのことです。

インターネット環境と対応デバイス・カメラとマイクがあれば、離れた場所でもリアルタイムで診察が受けられます。また、診察以外に診察予約や処方箋の発行から決済なども可能であり、患者にかかる負担や時間を大きく削減できるでしょう。

オンライン診療システム導入で期待できる効果

 

それでは、オンライン診療システム導入で期待できる3つの効果を見ていきましょう。

  1. 居住地域にかかわらず診察を受けられる
  2. 通院の手間や待ち時間もない
  3. 二次感染のリスクがない

居住地域にかかわらず診察を受けられる

オンライン診療システムのメリットとしてまず挙げられるのが、居住地域にかかわらず診察を受けられること

例えば、引っ越して通院が難しくなっても、かかりつけの医療機関で受診できます。引越し先で別の病院を探したり、紹介状を書いてもらったりといった手間もかかりません

通院の手間や待ち時間もない

オンライン診療システムを利用すれば、来院までの移動時間や待ち時間もかかりません。遠方の病院なら、その分多くの時間や交通費もかかります。

大きな病院では多くの患者が受診するので、予約していても待ち時間が発生しがちです。薬の処方においても、調剤薬局ですぐにもらえるとは限らないでしょう。

オンライン診療システムであれば、通院の手間も待ち時間もありません

オンライン診療システムは24時間予約を受け付けていることが多いので、早朝や夜間など都合のいい時間に予約できるのもメリットです。

二次感染のリスクがない

オンライン診療システムは、非接触・非対面診療を可能にしています

赤ちゃんや小さい子どもがいると、自身が病院を受診したくても感染症のリスクがあると病院に行くのを躊躇しがちです。コロナ禍では、こうした感染リスクに警戒しなければいけません。

しかしオンライン診療システムは、院内感染や二次感染などのリスクがないので安心して受診できます

オンライン診療システムを選ぶ4つのポイント

次に、オンライン診療システムを選ぶ際の4つのポイントをそれぞれ詳しく見ていきます。

  1. システムは使いやすいか
  2. オンライン問診に対応しているか
  3. スマホアプリに対応しているか
  4. 薬の処方方法がスムーズか

システムは使いやすいか

オンライン診療システムは便利でも、使いにくい設計だと患者はストレスを感じます。そこでシステムの使いやすさを重視しましょう。

特に年配の方でも活用しやすいような、シンプルかつ分かりやすいデザインや操作性が求められます

どのような機能があるのか、直感的操作が可能かなど、システムの使いやすさを確認しながら選ぶといいでしょう。

オンライン問診に対応しているか

オンライン問診に対応していると、事前に問診票への入力を済ませておけます。

オンライン診療システムと言っても、無制限に診察を受けられるわけではありません。オンライン問診がないと、限られた時間の中で問診も行うため診察時間が短くなる可能性があります。

時間を有効的に使うためにも、オンライン問診に対応しているかが重要です。

スマホアプリに対応しているか

いくらオンライン診療システムが便利だとわかっていても、スマホアプリに対応していなければ便利とは言えません

実際、仕事終わりの電車内や休日にベッドの上でなど、スマホでいつでもすぐに予約したい方は多いでしょう。パソコンにのみ対応したシステムでは手軽さに欠けてしまいます。

スマホアプリを使えば、予約から決済まで全てスマホで対応や管理ができるため、管理側も手軽に活用できるでしょう。

薬の処方方法がスムーズか

薬の処方方法については、システムによって対応する方法が異なります。

主な方法は「ワンストップ対応」「院外処方」「宅配業者による配送」の3つです。それぞれの特徴について簡単にまとめました。

方法 特徴
ワンストップ対応 診療と処方薬の受け取りにかかる時間の短縮
院外処方 処方箋を受け取る薬局を選択可能
宅配業者による配送 宅配業者が薬を集荷し配送するので、全国どこでも受け取れる可能性がある

オンライン診療システムを選ぶ際は、患者目線で利用しやすい処方方法に対応しているかを確認しましょう。

オンライン診療システムのおすすめ10選を比較

それでは、おすすめのオンライン診療システム10選と、それぞれの機能を詳しく見ていきましょう。

  1. CLINICS
  2. curon(クロン)
  3. ポケットドクター
  4. YaDoc(ヤードック)
  5. LINEドクター
  6. オンライン診療ソリューション(富士通)
  7. KAITOS(カイトス)
  8. Door.into 健康医療相談
  9. LiveCallヘルスケア
  10. リモートドクター

CLINICS

運営会社 株式会社メドレー
利用料金 初期費用+月額費用
決済方法 クレジットカード
主な機能 オンライン診療
Web予約・問診
処方箋アップロード
受付管理
患者登録
スケジュール管理
メモ機能
ラベル機能
スタッフ管理
診察メニュー管理
ログ管理など
処方方法 院外処方・配送
対応デバイス スマホ
専用アプリの有無 有り
公式サイト https://clinics-cloud.com/online

CLINICSは、アプリから24時間いつでも診察予約ができます

アカウント登録を済ませておけばスムーズに予約できて、お気に入りのクリニックや薬局の管理も可能です。

メールアドレスを登録しておけば、予約前通知が届くので予約日を忘れる心配もありません。

薬の処方方法は、院外処方と配送から都合のいい方法を選べるのも嬉しいポイントです。

スマホアプリを活用すれば、予約から薬の受取り・お薬手帳まで全てスマホで管理できます。

CLINICS

curon(クロン)

運営会社 株式会社MICIN
利用料金 初期費用・月額利用料が無料
事務手数料4%
決済方法 クレジットカード
主な機能 オンライン診療
診察予約
問診
処方箋・薬の受け取り
決済など
処方方法 院外処方・配送
対応デバイス パソコン・スマホ
専用アプリの有無 有り
公式サイト https://curon.co/

curonは、対応している医療機関であれば、自宅でかかりつけの医師の診察を受けられます

遠方からでも気軽にかかりつけ医の診察が受けられて、その場で決済や処方箋の受取も可能です。

パソコンではWEB板・スマホはアプリを利用しますが、2つの使い分けもできます。

curonは、1回あたり330円(税込)の利用料と、診察代金や薬の配送料などは全てクレジットカード決済できるので便利です。

保険診療の場合は、オンライン上で保険証を提示すれば一部負担金のみの支払でOKです。

Curon

ポケットドクター

運営会社 MRT株式会社
利用料金 初期費用+月額費用
決済方法 クレジットカード
主な機能 オンライン診療
オンライン予約
予約リマインド通知
薬・処方箋の配送
オンライン決済
ヘルスケア機器連携など
処方方法 院外処方・配送
対応デバイス スマホ・タブレット
専用アプリの有無 有り
公式サイト https://www.pocketdoctor.jp/med/

ポケットドクターに対応している医療機関であれば、スマホやタブレットで医師の診察を受けられます。

予約から処方箋や薬の受け取りまで一連の流れは全てアプリで操作・管理が可能です。

さらに血圧計・体組成計・血圧計など、スマホと連携しているなヘルス機器とのデータを連携し医療機関との共有もできます。

クレジットカード決済にも対応していますし、薬を配送してもらい自宅で受け取れるのも嬉しいポイントです。

ポケットドクター

YaDoc(ヤードック)

運営会社 株式会社インテグリティ・ヘルスケア
利用料金 月額33,000円(税込)
決済方法 クレジットカード
主な機能 オンライン診療
オンライン予約
オンライン決済
服薬指導
薬の配送
三者通話など
処方方法 院外処方・配送
対応デバイス パソコン・スマホ
専用アプリの有無 有り
公式サイト https://www.yadoc.jp/

YaDocは、パソコンやスマホで診察や服用指導を受けられ、薬は自宅へ配送してもらえます。

かかりつけ医の診察を受けるだけでなく、ZoomやMicrosoft Teamsなどを利用すれば、三者通話での診察も可能です。

離れて暮らす家族や、介護士・看護師を交えての三者通話を希望するときにも活躍します。

スマートウォッチで測定したデータを、医師と共有することも可能です。

YaDoc

LINEドクター

運営会社 LINEヘルスケア株式会社
利用料金 Basic Plan:初期費用・月額固定費共に無料
サービス利用料(決済金額の3.5%)のみ別途負担
決済方法 クレジットカード、LINE Pay
主な機能 オンライン予約・診療
問診
処方箋・薬の配送
オンライン決済など
処方方法 院外処方・配送
対応デバイス スマホ
専用アプリの有無 有り
公式サイト https://doctor.line.me/

LINEドクターは、LINE通話を利用して医師の診察・処方・薬の配送までワンストップで受けられるオンライン診療システムです。

利用までの流れは、会員登録・診療受付・診療の3ステップで、診療後は指定の方法で自宅まで薬を配送してもらえます。

決済は、クレジットカード以外にLINE Payも利用できます

LINEドクターは診療のみ受けることもできるので、どの薬を飲めばいいのかわからないときも医師に相談できるのが嬉しいポイントです。

LINEドクター

オンライン診療ソリューション(富士通)

運営会社 富士通株式会社
利用料金 要問合せ
決済方法 クレジットカード
主な機能 オンライン予約
オンライン問診
オンライン診療
オンライン決済など
処方方法 院外処方
対応デバイス スマホ
専用アプリの有無 有り
公式サイト https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/sxcloud/index.html

オンライン診療ソリューションは、富士通が提供するオンライン診療システムです。

「HOPE LifeMark-コンシェルジュ」というアプリを利用すれば、予約から会計まで全てを一括管理できます。

家族登録機能を活用すれば、スマホを持っていない家族も利用できるのが嬉しいポイントです。

オンライン診療ソリューション|富士通

KAITOS(カイトス)

運営会社 東邦薬品株式会社
利用料金 要問合せ
決済方法 クレジットカード
主な機能 医療機関・薬局検索
オンライン予約・問診
オンライン診療
オンライン決済
服薬指導予約
ビデオ通話による服薬指導
処方箋データ送信
チャットボットなど
処方方法 院外処方
対応デバイス スマホ
専用アプリの有無 有り
公式サイト https://www.tohoyk.co.jp/ja/products/kaitos/

KAITOSは、病院なびと連携したオンライン診療システムです。

かかりつけの病院がない場合でも、システムを通じて近くの医療機関や薬局を検索できます。

予約は24時間365日都合のいいときにできますし、初診・再診どちらでも対応可能です。

KAITOSを導入している薬局であれば、処方箋をデータで送信できるので最寄りの薬局で薬を受け取ることもできます

もちろん、薬局に薬を受け取りに行けない場合は配送も可能です。

KAITOS

Door.into 健康医療相談

運営会社 MRT株式会社
利用料金 初期費用・月額利用料:0円
システム利用料:1診療ごとに300円(税抜)
決済手数料:請求額の4%
決済方法 クレジットカード
主な機能 オンライン診療
受診相談
診察予約
受診一覧管理
処方箋送信
オンライン決済など
処方方法 院外処方
対応デバイス スマホ
専用アプリの有無 有り
公式サイト https://medoor.com/webmed/

Door.into 健康医療相談は、医師ネットワークに繋がる国内最大級のアプリです。

企業やお店で配布している「相談キー」を使えば無料で相談できます。

病院が開いていない時間に医師に相談したり、女性特有の悩みを相談したりしたいときに活用できます。

相談はチャットとビデオ通話のいずれかを選べるのもポイントです。

直感的操作が可能なため初めてでも利用しやすいでしょう。

Door.into 健康医療相談

LiveCallヘルスケア

運営会社 スピンシェル株式会社
利用料金 要問合せ
決済方法 クレジットカード
主な機能 オンライン予約
問診
オンライン診療
カード決済
通話転送
処方箋・薬の配送など
処方方法 院外処方・配送
対応デバイス スマホ・タブレット・パソコン
専用アプリの有無 アプリ不要
公式サイト https://livecall.jp/Healthcare/index.html

LiveCallヘルスケアは、アプリ不要なので気軽に利用できます

スマホを持っていなくてもインターネットに繋がる環境さえあれば、クリニックのウェブサイトに接続してすぐにオンライン診療が受けられるのがポイントです。

ブラウザを利用するので、利用するデバイスを選びません。

気軽にアクセスして、予約から薬の配送までを可能にしています

LiveCallヘルスケア

リモートドクター

運営会社 株式会社アイソル
利用料金 要問合せ
決済方法 クレジットカード
主な機能 オンライン予約・問診
オンライン診療
処方箋送信
オンライン決済
薬・処方箋配送など
処方方法 院外処方・配送
対応デバイス スマホ
専用アプリの有無 有り
公式サイト https://remodoc.net/

リモートドクターは導入している医療機関であれば、保険診療・自由診療にかかわらず診察を受けられるオンライン診療システムです。

アプリをダウンロードしたら、必要事項の入力や利用したい医療機関を登録します。

後は予約・診療・処方箋・会計まで全てアプリで操作できます。

処方箋や薬は自宅に配送されるので、都合のいい方法で薬を受け取れるのもポイントです。

リモートドクター

まとめ

今回は、オンライン診療システムのおすすめ10選と、選ぶうえで外せない4つのポイントについて解説しました。

オンライン診療システムを利用すれば、病院に行けないときも自宅で診察を受けたり処方箋を発行したりしてもらえます。

インターネットに繋がる環境や対応デバイスなどが必要ですが、それさえ準備できればだれでも利用できるのが嬉しいポイントです。

オンライン診療システムは非接触なので、感染料のリスクを低減できるのも魅力と言えます。

通院が難しい場合や受診できないときは、ぜひオンライン診療システムを活用してみてください。